<翻訳者コメント>
- 1ページ
魯泉「あ…」
- 2ページ タイトル:混沌創世[十一]
- 3ページ
黄雷「え…?」
魏恩「盤古!」
魯泉「盤古が帰ってきた!」
守芬「ど…どういうこと?」
魯泉「あ…あ…」
盤古「魯泉…あなたは…死んで…」
魯泉「なんていうか……」
「うん、生き返ったんだ」
盤古「魯泉……」
魏恩「盤古!」
魯泉「盤古が帰ってきた!」
守芬「ど…どういうこと?」
魯泉「あ…あ…」
盤古「魯泉…あなたは…死んで…」
魯泉「なんていうか……」
「うん、生き返ったんだ」
盤古「魯泉……」
- 4ページ
魏恩「薛慶、お前、盤古の「魂」を引ぱり出してきたのか」
薛慶「どす」
「かなりの賭けでしたけど、まあ、うまくいきましたわ」
守芬「魂?」
魯泉「盤古にも魂があるの?」
薛慶「珍しいことじゃあらしまへん」
「紙や石。物体が神霊化したんは、受験生にもおります」
「盤古は武舉の際、魯泉の霊魂を「見る」ことができた」
「あれこそが神霊の資質やったんや」
薛慶「どす」
「かなりの賭けでしたけど、まあ、うまくいきましたわ」
守芬「魂?」
魯泉「盤古にも魂があるの?」
薛慶「珍しいことじゃあらしまへん」
「紙や石。物体が神霊化したんは、受験生にもおります」
「盤古は武舉の際、魯泉の霊魂を「見る」ことができた」
「あれこそが神霊の資質やったんや」
- 5ページ
守芬「盤古を助けられたのはいいけど……」
「どうして今?」
薛慶「心と体は……」
「根底から力の性質が同じなんや」
「ちゅーことは…」
「機甲兵は己の文字幻術は無効化できんのかもしれまへん」
盤古「!」
魏恩「なるほど」
「それで盤古自身を機甲兵にぶつけようと」
「どうして今?」
薛慶「心と体は……」
「根底から力の性質が同じなんや」
「ちゅーことは…」
「機甲兵は己の文字幻術は無効化できんのかもしれまへん」
盤古「!」
魏恩「なるほど」
「それで盤古自身を機甲兵にぶつけようと」
- 6ページ
馬賢「「かもしれない」?」
「それって狐の単なる推測だろ。 よしんば合ってたとして…」
「こいつは誕生したての神霊だ」
「何の力も持っちゃいない」
「文字幻術が使えるかもわからねえ」
「それでどう機甲兵に対抗しようってんだ?」
魯泉「え…前みたいにぼくが盤古の背中に…」
守芬「あ」
「神霊だから「機体」がないんだ」
「文字幻術を以前のようには使えないんだわ」
黄雷「………」
「それって狐の単なる推測だろ。 よしんば合ってたとして…」
「こいつは誕生したての神霊だ」
「何の力も持っちゃいない」
「文字幻術が使えるかもわからねえ」
「それでどう機甲兵に対抗しようってんだ?」
魯泉「え…前みたいにぼくが盤古の背中に…」
守芬「あ」
「神霊だから「機体」がないんだ」
「文字幻術を以前のようには使えないんだわ」
黄雷「………」
- 7ページ
黄雷「メカ亀、オレの筆を使え!」
「お前の実力…」
「みんなに見せつけてやるんだ!」
盤古「黄雷さん……」
「お前の実力…」
「みんなに見せつけてやるんだ!」
盤古「黄雷さん……」
- 8ページ
黄雷「うわ…!」
盤古「くっ…」
「………」
盤古「くっ…」
「………」
- 9ページ
魯泉「盤古…」
黄雷「これが…」
「盤古の「第一字(はじめて)」なんだな」
魏恩「そうだ。今こそ盤古が…」
「自身の未来を決める時」
黄雷「これが…」
「盤古の「第一字(はじめて)」なんだな」
魏恩「そうだ。今こそ盤古が…」
「自身の未来を決める時」
- 10ページ
允玄「文字幻術は、習得が難しいと聞くが?」
薛慶「……元が機甲兵やさかい。扱いは普通の神霊以上に染みついてますやろ」
魏恩「やるしかあるまいて」
「儂らは天界からの応援までもたせればよいが…」
「盤古はここで動かねば…」
「未来はないのだ」
魯泉「………!」
薛慶「……元が機甲兵やさかい。扱いは普通の神霊以上に染みついてますやろ」
魏恩「やるしかあるまいて」
「儂らは天界からの応援までもたせればよいが…」
「盤古はここで動かねば…」
「未来はないのだ」
魯泉「………!」
- 11ページ
盤古(何を…)
(書くべきか…)
(そもそも、それがしの選ぶたった一文字で…)
(機甲兵(じぶん)に対抗できるのでしょうか…)
(どうする…)
(それがしのできること…)
(それがしは…何に成れる?)
(書くべきか…)
(そもそも、それがしの選ぶたった一文字で…)
(機甲兵(じぶん)に対抗できるのでしょうか…)
(どうする…)
(それがしのできること…)
(それがしは…何に成れる?)
- 12ページ・13ページ
盤古(え……)
- 14ページ
盤古「……!」
(そう、だったんですね?)
(それがしは…)
(気付いていなかった)
(「意味」は…)
(ずっと…そこにあったというのに)
(そう、だったんですね?)
(それがしは…)
(気付いていなかった)
(「意味」は…)
(ずっと…そこにあったというのに)
- 15ページ 台詞なし
- 16ページ
盤古「魏恩さま、薛慶さま」
「それがしに力をお貸しください。手を上げていただけますか?」
魏恩「む?」
薛慶「こうどすか?」
「それがしに力をお貸しください。手を上げていただけますか?」
魏恩「む?」
薛慶「こうどすか?」
- 17ページ
黄雷「うえ?」
華酌「ちょ…」
「な、何を……」
華酌「ちょ…」
「な、何を……」
- 18ページ
刑普「これは…」
禹殊「治癒速度が上がった?」
柴拓「あ…」
申屠西「傷が、ふさがってく…」
巨?「き…機甲兵?」
謝亨「盤兄?」
禹殊「治癒速度が上がった?」
柴拓「あ…」
申屠西「傷が、ふさがってく…」
巨?「き…機甲兵?」
謝亨「盤兄?」
- 19ページ
焦猛「機甲兵?」
「あっちも機甲兵? え? 何で何で?」
尚臨「今のは…」
呉鎮「何て文字だったんだ?」
薛慶「「沁」字訣……」
「「にじみ」の効果で醫字訣の浸透効率化と、治癒範囲を広げたんやな?」
魏恩「…盤古…」
「こんな字は初めてだ」
「まさかお前…字を創ったのか?」
盤古「…ええ」
「あっちも機甲兵? え? 何で何で?」
尚臨「今のは…」
呉鎮「何て文字だったんだ?」
薛慶「「沁」字訣……」
「「にじみ」の効果で醫字訣の浸透効率化と、治癒範囲を広げたんやな?」
魏恩「…盤古…」
「こんな字は初めてだ」
「まさかお前…字を創ったのか?」
盤古「…ええ」
- 20ページ
盤古「「二」は複数の事。「文」は中央に置くことで相互間の意を持たせました」
「「二文」字訣とは…様々な事象を拝借し、意味を問うていくこと」
「圧倒的な力で、ひたすら物事に影響を及ぼし、頂点に立つ…」
「それも…可能なのかもしれません」
「しかし、それがしは立つならば「中立」でありたい!」
「そして…様々なつながりを見出していきたいのです」
「「二文」字訣とは…様々な事象を拝借し、意味を問うていくこと」
「圧倒的な力で、ひたすら物事に影響を及ぼし、頂点に立つ…」
「それも…可能なのかもしれません」
「しかし、それがしは立つならば「中立」でありたい!」
「そして…様々なつながりを見出していきたいのです」
- 21ページ
盤古「人・神明・妖怪。交わりから生じる新たな可能性を」
「その力を——」
「その力を——」
- 22ページ
魯泉「やったあ!」
謝亨「スゴイです盤兄!」
盤古「魯泉」
「生きててくれてよかった」
魯泉「ぼくも…」
「また盤古に会えてうれしい…!」
謝亨「スゴイです盤兄!」
盤古「魯泉」
「生きててくれてよかった」
魯泉「ぼくも…」
「また盤古に会えてうれしい…!」
- 23ページ
薛慶「首尾は上々やな」
「結構かかりはったけど、影からは無事抜け出せたんと違います?」
盤古「ええ…それがし…戦えます」
「もう、怖くありません」
華酌「いやはや。機甲兵が字の創生とは…」
「まさか…機甲兵に謝意を向けることになるとはな…」
魏恩「何を言う。「機甲兵」は向こうのでかいの」
「ちっこいのには」
「ちゃんと名がある」
「結構かかりはったけど、影からは無事抜け出せたんと違います?」
盤古「ええ…それがし…戦えます」
「もう、怖くありません」
華酌「いやはや。機甲兵が字の創生とは…」
「まさか…機甲兵に謝意を向けることになるとはな…」
魏恩「何を言う。「機甲兵」は向こうのでかいの」
「ちっこいのには」
「ちゃんと名がある」
- 24ページ・25ページ
魏恩「貴奴は盤古」
「メカ亀——「盤古」…!」
「メカ亀——「盤古」…!」
- 26ページ
盤古「裘青さん! 刑普さま! 禹殊さま!」
「力をお貸しいただけますか?」
裘青「へ? 俺?」
刑普「…なるほど」
禹殊「よし、もってけ」
「力をお貸しいただけますか?」
裘青「へ? 俺?」
刑普「…なるほど」
禹殊「よし、もってけ」
- 27ページ
蝙蝠・林棟樑「わ!」
柴拓「ああ……」
柴拓「ああ……」
- 28ページ 台詞なし
- 29ページ 台詞なし
- 30ページ・31ページ 台詞なし
