<翻訳者コメント>
- 1ページ
守芬「お邪魔しました!」
市民「頑張ってね!」
守芬「答えは「笨拙」! 書いて早く!」
黄雷「私が答えたのこれで6問目よ? 誰の試験なんだか…」
黄雷「スマン……」
「お?」
市民「頑張ってね!」
守芬「答えは「笨拙」! 書いて早く!」
黄雷「私が答えたのこれで6問目よ? 誰の試験なんだか…」
黄雷「スマン……」
「お?」
- 2ページ
黄雷「ば…盤古がまだ通過してないぞ!?」
守芬「え?」
魏恩「盤古の邪魔をする受験生だと!?」
「きやつらは今どこに?」
徐梅「西の方に、走っていきました…」
守芬「え?」
魏恩「盤古の邪魔をする受験生だと!?」
「きやつらは今どこに?」
徐梅「西の方に、走っていきました…」
- 3ページ
魏恩「追うぞ。案内せい!」
ヨーゼフ「ハイ!」
魏恩「霍安! 握り飯いじってないで、さっさと食ってしまわぬか!」
霍安「へーへー」
(……邪魔?)
アナウンス『通過! 通過! 462人目の受験生が––』
ヨーゼフ「ハイ!」
魏恩「霍安! 握り飯いじってないで、さっさと食ってしまわぬか!」
霍安「へーへー」
(……邪魔?)
アナウンス『通過! 通過! 462人目の受験生が––』
- 4ページ タイトル:神都字謎[六]
- 5ページ
裘青「つーかまえた! つかまえた!」
「馬賢さま、こういう悪い子にはたーんとオシオキしてやりましょうゼェ」
馬賢「お前にもやってやろうか? 毎度毎度口出しがウゼェ」
樂石「っ…っ!」
魯泉「うあ…」
「馬賢さま、こういう悪い子にはたーんとオシオキしてやりましょうゼェ」
馬賢「お前にもやってやろうか? 毎度毎度口出しがウゼェ」
樂石「っ…っ!」
魯泉「うあ…」
- 6ページ
魯泉(お題版は簡単には手に入らない…)
(早く盤古に届けないと!)
馬賢(このガキ…)
(首を引っ張られても、一向に題版を放しやがらねえ)
魯泉『盤古! お題板はぼくが探してくる! 待ってて!』
馬賢「……」
樂石「っ!」
(早く盤古に届けないと!)
馬賢(このガキ…)
(首を引っ張られても、一向に題版を放しやがらねえ)
魯泉『盤古! お題板はぼくが探してくる! 待ってて!』
馬賢「……」
樂石「っ!」
- 7ページ
魯泉「樂石!」
- 8ページ
魯泉「樂石…!」
馬賢「心配はむなしいだけだぞ?」
「今…1対3だからな」
裘青「あや」
魯泉「……3?」
馬賢「ソイツ…樂石っつったか」
「起きろ…」
「樂石!」
馬賢「心配はむなしいだけだぞ?」
「今…1対3だからな」
裘青「あや」
魯泉「……3?」
馬賢「ソイツ…樂石っつったか」
「起きろ…」
「樂石!」
- 9ページ
魯泉「ら…樂石?」
- 10ページ
馬賢「文字幻術––馴字訣…」
「ルールじゃ観客を「傷つけるな」とあるが…これなら違反にはならねえ」
「ルールじゃ観客を「傷つけるな」とあるが…これなら違反にはならねえ」
- 11ページ
馬賢「今こいつはただのあやつり人形」
「もしこいつに手を出しゃ、お前らは即脱落だ」
魯泉「ああ…」
「樂石! ねえ樂石!」
「目を覚まして!」
「ウァッ…」
馬賢「かみつけ」
魯泉「ま…待って…」
「もしこいつに手を出しゃ、お前らは即脱落だ」
魯泉「ああ…」
「樂石! ねえ樂石!」
「目を覚まして!」
「ウァッ…」
馬賢「かみつけ」
魯泉「ま…待って…」
- 12ページ
魯泉「ギ……」
「アアアア!!」
「ア、アア…」
「アアアア!!」
「ア、アア…」
- 13ページ
馬賢「痛えか?」
「命令すりゃ…」
「腕の一本くらい、食いちぎらせることだってできるんだぜ?」
魯泉「いやだ…樂石にそんなことさせられない!」
「樂石! 樂石!」
「やめてよ樂石!」
「………!」
「命令すりゃ…」
「腕の一本くらい、食いちぎらせることだってできるんだぜ?」
魯泉「いやだ…樂石にそんなことさせられない!」
「樂石! 樂石!」
「やめてよ樂石!」
「………!」
- 14ページ
魯泉「お肉きらいなんじゃなかったの!?」
馬賢「は?」
樂石「………っ?」
馬賢「は?」
樂石「………っ?」
- 15ページ
樂石「っ……っ!」
馬賢「!!」
魯泉「ら…樂石!」
馬賢(馴字訣の効果が弱まっただと?)
「こ…このガキ…!」
馬賢「!!」
魯泉「ら…樂石!」
馬賢(馴字訣の効果が弱まっただと?)
「こ…このガキ…!」
- 16ページ
盤古「魯泉!!」
- 17ページ
魯泉「ば…盤古!!」
裘青「機甲兵!?」
「羅剛は?」
「足止めしているはずでは?」
馬賢(チッ……)
(羅剛のヤロウ……)
魯泉(今だ!!)
(ぼくの力いっぱい…)
裘青「機甲兵!?」
「羅剛は?」
「足止めしているはずでは?」
馬賢(チッ……)
(羅剛のヤロウ……)
魯泉(今だ!!)
(ぼくの力いっぱい…)
- 18ページ・19ページ
魯泉「っ…だああああ!!」
- 20ページ
魯泉「盤古!!」
- 21ページ
盤古「魯泉、ご無事ですか?」
魯泉「うん! 早く答えを…!」
アナウンス「464人目、通過!!」
魯泉「はやく! 時間がない!」
盤古「は…」
「はい!」
「な…!」
魯泉「うん! 早く答えを…!」
アナウンス「464人目、通過!!」
魯泉「はやく! 時間がない!」
盤古「は…」
「はい!」
「な…!」
- 22ページ
盤古「血でお題が見えなく…これでは答えられません!」
魯泉「え?」
(あ…)
(あの時お題板をはなさなかったから…)
盤古「魯泉! お題を覚えていませんか?」
「教えてください!」
魯泉「お…お題?」
(このお題…ぼく、わかる気がする)
(でも…どうして「こう」なんだ?)
「…ウ…」
魯泉「え?」
(あ…)
(あの時お題板をはなさなかったから…)
盤古「魯泉! お題を覚えていませんか?」
「教えてください!」
魯泉「お…お題?」
(このお題…ぼく、わかる気がする)
(でも…どうして「こう」なんだ?)
「…ウ…」
- 23ページ
魯泉「………答えなら…」
「お題はおぼえてないけど、答えなら…」
「たしか…「水」と「水」…それか、「水」と「魚」。この二つ!」
盤古「二つ…? どちらでしょう?」
魯泉「わ…わからない…」
盤古(………)
(魯泉の話だと…)
(組み合わせはこう…どちらが正解なのでしょう?)
「お題はおぼえてないけど、答えなら…」
「たしか…「水」と「水」…それか、「水」と「魚」。この二つ!」
盤古「二つ…? どちらでしょう?」
魯泉「わ…わからない…」
盤古(………)
(魯泉の話だと…)
(組み合わせはこう…どちらが正解なのでしょう?)
- 24ページ
盤古(まさか…このお題は…)
(しかし…これは魯泉の回答が正しければの話……)
アナウンス「通過! 466人目!」
盤古(これを間違えば…)
(後の二問を消化する時間は、もう残されていない…)
(しかし…これは魯泉の回答が正しければの話……)
アナウンス「通過! 466人目!」
盤古(これを間違えば…)
(後の二問を消化する時間は、もう残されていない…)
‐25ページ
魯泉『たしか…「水」と「水」…それか、「水」と「魚」。この二つ……』
盤古「……」
裘青「大丈夫ですか、馬賢さま?」
馬賢「…ああ、ちぃとズキズキするだけだ」
裘青「しばしお休みを!」
「その間、小生が奴らめに……」
魯泉『たしか…「水」と「水」…それか、「水」と「魚」。この二つ……』
盤古「……」
裘青「大丈夫ですか、馬賢さま?」
馬賢「…ああ、ちぃとズキズキするだけだ」
裘青「しばしお休みを!」
「その間、小生が奴らめに……」
- 26ページ・27ページ
アナウンス「通過!!」
「盤古さん、468人目の通過者となりました!!」
裘青「へ?」
「な…なあ!?」
「盤古さん、468人目の通過者となりました!!」
裘青「へ?」
「な…なあ!?」
- 28ページ
裘青「八ポイント止まりだったのに? 今の一問で通過? 何で? どうして?」
馬賢「…チッ」
魯泉「ば…盤古…」
盤古「魯泉、答えは…」
「「海洋」と「海鮮」…ですね?」
魯泉「あ…それだ!」
盤古「やはり」
「あなたはわからないものはわからないと言う」
「ですが、あなたは答えを二つおっしゃった」
「それはこのお題が、元々「二つの答え」を用意したものだったからです」
「一問で二ポイント獲得の可能性…魯泉が気づかせてくれました」
「そしてそれは正しかった」
「それがしが通過できたのは魯泉…」
「あなたのおかげなのです!」
馬賢「…チッ」
魯泉「ば…盤古…」
盤古「魯泉、答えは…」
「「海洋」と「海鮮」…ですね?」
魯泉「あ…それだ!」
盤古「やはり」
「あなたはわからないものはわからないと言う」
「ですが、あなたは答えを二つおっしゃった」
「それはこのお題が、元々「二つの答え」を用意したものだったからです」
「一問で二ポイント獲得の可能性…魯泉が気づかせてくれました」
「そしてそれは正しかった」
「それがしが通過できたのは魯泉…」
「あなたのおかげなのです!」
- 29ページ
魏恩「魯泉! 盤古!」
「無事か?」
徐梅「通過したの?」
魯泉「うん! ありがとうみんな!」
ヨーゼフ「ヨカッタヨカッタ!」
霍安「……」
「無事か?」
徐梅「通過したの?」
魯泉「うん! ありがとうみんな!」
ヨーゼフ「ヨカッタヨカッタ!」
霍安「……」
- 30ページ
魯泉「霍安さま、これは?」
霍安「やる。イラネ。」
徐梅「…霍安さま……」
魯泉「?」
魏恩「……」
盤古(魯泉のか弱い身が傷つくのを、それがしは良しとしません)
(ですがあなたはもう…)
(それがしの考えるほど、弱くはないのかもしれませんね)
霍安「やる。イラネ。」
徐梅「…霍安さま……」
魯泉「?」
魏恩「……」
盤古(魯泉のか弱い身が傷つくのを、それがしは良しとしません)
(ですがあなたはもう…)
(それがしの考えるほど、弱くはないのかもしれませんね)
- 31ページ
裘青「すみません、馬賢さま。奴らを二次試験に進ませちゃいました…」
馬賢「フフフ………」
「だからどうした? 最終的に機甲兵を落とせりゃ、それでいい」
「一次だろうと二次だろうと、かまいやしねえ」
裘青「で…」
「でもぉ…」
馬賢「フフフ………」
「だからどうした? 最終的に機甲兵を落とせりゃ、それでいい」
「一次だろうと二次だろうと、かまいやしねえ」
裘青「で…」
「でもぉ…」
- 32ページ
馬賢「小農夫のヤロウ…」
「人間のくせに…いい度胸してやがる」
「見せてみろよ…」
「その気持ちがいつまでもつか……!」
「人間のくせに…いい度胸してやがる」
「見せてみろよ…」
「その気持ちがいつまでもつか……!」
