<翻訳者コメント>
- 1ページ
孫諏「捕まえた!」
呉錬「妖怪どもめ! 覚悟しろ!」
刑普「残るは…」
黄亙「あの百足か!」
呉錬「妖怪どもめ! 覚悟しろ!」
刑普「残るは…」
黄亙「あの百足か!」
- 2ページ
薛慶「逃がしまへんで」
「因果応報…」
「無へと還りや」
「因果応報…」
「無へと還りや」
- 3ページ 台詞なし
- 4ページ・5ページ
- 6ページ・7ページ タイトル:仙試科舉、閉幕
祝怜「受験生の皆さん、お疲れ様でした」
「皆さんの協力のおかげで、今回の危機を乗り切ることができました」
「皆さんの協力のおかげで、今回の危機を乗り切ることができました」
- 8ページ
祝怜「民に負傷者は出たものの、死者はおらず」
「復興も順調に進んでいます」
「倉頡がご覧のように重傷ですが、それは置いておきまして…」
倉頡「置いとくない! ワシゃ死にかけたんじゃぞ! お前達天体をもっと大事にだな…」
華酌「まあまあ、皆さん頑張ってましたから」
「復興も順調に進んでいます」
「倉頡がご覧のように重傷ですが、それは置いておきまして…」
倉頡「置いとくない! ワシゃ死にかけたんじゃぞ! お前達天体をもっと大事にだな…」
華酌「まあまあ、皆さん頑張ってましたから」
- 9ページ
孫諏「本当に壊したちゃマズかったんだな」
禹殊「毎度毎度大ざっぱなんだよ、あの人は。今回それが裏目に出たわけだが」
焦猛「そういやお前、妖怪側に付くつもりはなかったのか?」
仇厲「当然」
「俺は元妖怪だ」
「戻ったって、儲けにもなりゃしねえ」
「賭けはデッカくってな」
「俺は…初めから神明側に賭けてたのさ」
焦猛「しっかし驚いたなー」
「盤古がすっかり元通りなんてよ」
禹殊「毎度毎度大ざっぱなんだよ、あの人は。今回それが裏目に出たわけだが」
焦猛「そういやお前、妖怪側に付くつもりはなかったのか?」
仇厲「当然」
「俺は元妖怪だ」
「戻ったって、儲けにもなりゃしねえ」
「賭けはデッカくってな」
「俺は…初めから神明側に賭けてたのさ」
焦猛「しっかし驚いたなー」
「盤古がすっかり元通りなんてよ」
- 10ページ
守芬「今までで一番手こずったわよ」
「陛下にヨーゼフ、研究者の人たち…神官にも工場へ調査に行ってもらって…」
「果ては盤古まで資料の解読や修理に入って丸5日…」
「ようやく復元できたんだから!」
「ふへ!」
「盤古、自分で自分を修理したのかよ?」
華酌「では、仙試科舉も落ち着いたところで…」
「結果発表に移ります」
「陛下にヨーゼフ、研究者の人たち…神官にも工場へ調査に行ってもらって…」
「果ては盤古まで資料の解読や修理に入って丸5日…」
「ようやく復元できたんだから!」
「ふへ!」
「盤古、自分で自分を修理したのかよ?」
華酌「では、仙試科舉も落ち着いたところで…」
「結果発表に移ります」
- 11ページ
華酌「長きにわたる試験の最中…」
「皆さんは数々の難関を乗り越え、その資質と実力を存分に示してくれました」
「あなた方は素晴らしい。よって…」
「この度の仙試科舉、全員を合格といたします」
「皆さんは数々の難関を乗り越え、その資質と実力を存分に示してくれました」
「あなた方は素晴らしい。よって…」
「この度の仙試科舉、全員を合格といたします」
- 12ページ
倉頡「ただし……」
「盤古、君は例外」
「今回の騒動の大きな要因だった君を、合格させるわけにはいかない」
魯泉「う…」
「盤古、君は例外」
「今回の騒動の大きな要因だった君を、合格させるわけにはいかない」
魯泉「う…」
- 13ページ
倉頡「君には追試を受けてもらう」
魯泉「え…」
「つい…し?」
倉頡「君は混沌創世にほとんど参加していないから」
「それ用の試験をこっちで別に準備することになる」
盤古「それは…どういった試験なのでしょう?」
倉頡「そうだねえ…」
「君はどう思う? 何か意見はないかな?」
魯泉「え…」
「つい…し?」
倉頡「君は混沌創世にほとんど参加していないから」
「それ用の試験をこっちで別に準備することになる」
盤古「それは…どういった試験なのでしょう?」
倉頡「そうだねえ…」
「君はどう思う? 何か意見はないかな?」
- 14ページ
盤古「今回の事件…」
「妖怪と我のせいで…霍安が命を落としました」
「霍安の死を振り返る度…」
「我の中で、妖怪と関わりを持とう、という意識が…一層高まっていくのです」
「可能ならば…妖怪(彼ら)にも安息の地を与えたい」
薛慶「………」
公羊善「どうしてそうなるの?」
「妖怪に痛い目にあわされたばっかりだっていうのに」
「妖怪と我のせいで…霍安が命を落としました」
「霍安の死を振り返る度…」
「我の中で、妖怪と関わりを持とう、という意識が…一層高まっていくのです」
「可能ならば…妖怪(彼ら)にも安息の地を与えたい」
薛慶「………」
公羊善「どうしてそうなるの?」
「妖怪に痛い目にあわされたばっかりだっていうのに」
- 15ページ
盤古「天界の決まりですと、妖怪は機甲兵と同様…」
「排除されるべき存在です」
「それがしはずっと、「盤古」として機甲兵を脱却したつもりでいました」
「ですが、多くを経て、ようやくわかったのです…」
「それがしは「盤古」であり…」
「……やはり機甲兵なのだと」
魯泉「盤古……」
「排除されるべき存在です」
「それがしはずっと、「盤古」として機甲兵を脱却したつもりでいました」
「ですが、多くを経て、ようやくわかったのです…」
「それがしは「盤古」であり…」
「……やはり機甲兵なのだと」
魯泉「盤古……」
- 16ページ
盤古「妖怪と機甲兵の危険性と扱いの難しさを考えれば」
「天界のそんな判断も、当然といえば当然です」
「関係を断ち切った方が、よっぽど合理的といえるでしょう」
「ですが霍安は…」
「そのつながりを結び直そうと試みた」
「彼は妖怪のため、関係をつなぐ「掛け橋」として、神明という立場を選んだ」
「たとえ双方に疎まれようと、彼は独りで闘い続けたのです」
「我は…その行いに倣いたい」
「天界のそんな判断も、当然といえば当然です」
「関係を断ち切った方が、よっぽど合理的といえるでしょう」
「ですが霍安は…」
「そのつながりを結び直そうと試みた」
「彼は妖怪のため、関係をつなぐ「掛け橋」として、神明という立場を選んだ」
「たとえ双方に疎まれようと、彼は独りで闘い続けたのです」
「我は…その行いに倣いたい」
- 17ページ
盤古「「盤古」のため…「機甲兵」のため…」
「これまで命を賭してくださった方々…」
「彼らの成したこと、成そうとしたこと…」
「その全てを…受け継いでいきたい」
「これまで命を賭してくださった方々…」
「彼らの成したこと、成そうとしたこと…」
「その全てを…受け継いでいきたい」
- 18ページ
倉頡「妖怪と…神明の掛け橋…か」
「面白いね」
「よし…いい考えが浮かんだ」
「「妖怪のための特別行政区設置計画」…」
「これを君の追試内容としよう」
「小規模区間に、妖怪を住まわせ、監視する」
「この試験で、君が真に「掛け橋」足り得るかを測らせてもらう」
「試験官は……そう……」
「面白いね」
「よし…いい考えが浮かんだ」
「「妖怪のための特別行政区設置計画」…」
「これを君の追試内容としよう」
「小規模区間に、妖怪を住まわせ、監視する」
「この試験で、君が真に「掛け橋」足り得るかを測らせてもらう」
「試験官は……そう……」
- 19ページ
倉頡「心輔司にやってもらおうか」
「いいよね?」
「君なら喜んで引き受けてくれると思うけど♥」
薛慶「…はいどす。倉頡さま」
倉頡「心輔司には試験監督と追試の判定を行ってもらう」
「この試験は時間がかかるから、根気よく励むよう」
黄雷「あの…盤古の破棄の件は、どうなったのでしょう?」
「いいよね?」
「君なら喜んで引き受けてくれると思うけど♥」
薛慶「…はいどす。倉頡さま」
倉頡「心輔司には試験監督と追試の判定を行ってもらう」
「この試験は時間がかかるから、根気よく励むよう」
黄雷「あの…盤古の破棄の件は、どうなったのでしょう?」
- 20ページ
倉頡「それね…」
「「機甲兵」は少なからず災いをもたらしたけど」
「「盤古」はその罪に見合うだけの活躍を見せてくれた」
「天界は赦免を決めたよ。君は自由の身だ」
「追試を終えたら、君にもちゃんと官職を与えようじゃないの」
魯泉「あ……」
「「機甲兵」は少なからず災いをもたらしたけど」
「「盤古」はその罪に見合うだけの活躍を見せてくれた」
「天界は赦免を決めたよ。君は自由の身だ」
「追試を終えたら、君にもちゃんと官職を与えようじゃないの」
魯泉「あ……」
- 21ページ
魯泉「盤古!」
謝亨「盤兄! よかった! よかったです!」
柴拓「機甲へ…じゃなくて盤古! おめでとー!」
焦猛「今日はパーっといこうぜパーっと!」
陶隱「おや…? 呉鎮が見当たらないね?」
魏恩「ああ……彼奴なら呉錬の……」
謝亨「盤兄! よかった! よかったです!」
柴拓「機甲へ…じゃなくて盤古! おめでとー!」
焦猛「今日はパーっといこうぜパーっと!」
陶隱「おや…? 呉鎮が見当たらないね?」
魏恩「ああ……彼奴なら呉錬の……」
- 22ページ
葛涅「呉錬、科舉中の受験生への買収行為は」
「重大な規約違反にあたる」
「が、「妖怪の陰謀に対抗するためだった」という点に酌量の余地があるため」
「減刑が決定した。ただし、官職は返上。家具家財も没収とする」
「以上」
呉錬「そんな…それでは息子に財を残せん!」
葛涅「え?」
呉錬「息子は…俺の全てなのだ…」
「重大な規約違反にあたる」
「が、「妖怪の陰謀に対抗するためだった」という点に酌量の余地があるため」
「減刑が決定した。ただし、官職は返上。家具家財も没収とする」
「以上」
呉錬「そんな…それでは息子に財を残せん!」
葛涅「え?」
呉錬「息子は…俺の全てなのだ…」
- 23ページ
呉錬「財も栄華も譲れんで…」
呉鎮「親父…いいって…」
呉錬「何が父親か…」
葛涅「くどい!」
呉錬「あ…」
「あんまりだぁ…ああ…」
「せめて息子に…息子にだけは財を」
「息子…」
「俺の息子…」
呉鎮「親父…やめろ!」
「いいって言ってるだろ!」
呉鎮「親父…いいって…」
呉錬「何が父親か…」
葛涅「くどい!」
呉錬「あ…」
「あんまりだぁ…ああ…」
「せめて息子に…息子にだけは財を」
「息子…」
「俺の息子…」
呉鎮「親父…やめろ!」
「いいって言ってるだろ!」
- 24ページ
呉鎮「か…母さん?」
呉錬「お前!?」
呉錬「お前!?」
- 25ページ
呉蘭「息子の試験メチャクチャにして…」
「アナタそれでも父親ですか!」
「貧困を共にしたあの頃を…」
「あたしが恨んでいるとでもお思いですか?」
「誠実さや堅実さは…どこにいきました!」
「お金があるのがそんなに偉いのですか!」
「アナタそれでも父親ですか!」
「貧困を共にしたあの頃を…」
「あたしが恨んでいるとでもお思いですか?」
「誠実さや堅実さは…どこにいきました!」
「お金があるのがそんなに偉いのですか!」
- 26ページ
呉蘭「裸一貫…出直しですよ」
「いい?」
呉錬「お前ぇ……」
呉蘭「呉鎮。あなたの父親は十分罰を受けた。どうか許してやって」
「全ては、あなたを愛するがためなの」
「いい?」
呉錬「お前ぇ……」
呉蘭「呉鎮。あなたの父親は十分罰を受けた。どうか許してやって」
「全ては、あなたを愛するがためなの」
- 27ページ
呉鎮「わかってるよ…」
「親父が、俺のためにしてくれたこと…」
「俺は旅行の神様にはならない。家に戻って…親父の跡を継ぐ」
「仙具師になるよ」
「もう心配はかけない」
「これからは、俺も家の事ちゃんと考えるから——」
「でっ!」
呉蘭「何を勘違いしているの」
「あたしは許してやれと言ったの。父親(おや)の不始末を、子のあなたまでしょい込む必要はありません!」
「親父が、俺のためにしてくれたこと…」
「俺は旅行の神様にはならない。家に戻って…親父の跡を継ぐ」
「仙具師になるよ」
「もう心配はかけない」
「これからは、俺も家の事ちゃんと考えるから——」
「でっ!」
呉蘭「何を勘違いしているの」
「あたしは許してやれと言ったの。父親(おや)の不始末を、子のあなたまでしょい込む必要はありません!」
- 28ページ
呉蘭「あたし達はあたし達で何とかします。何も心配はいらない」
「好きな事おやりなさい」
呉鎮「…母さん…」
呉蘭「でもね、仕事でも旅行でも、何でもいいけれど…」
「たまには帰ってくるのよ?」
「あたし達親はね…」
「子ども(あなた)の元気な顔が見れれば、それでいいの」
「好きな事おやりなさい」
呉鎮「…母さん…」
呉蘭「でもね、仕事でも旅行でも、何でもいいけれど…」
「たまには帰ってくるのよ?」
「あたし達親はね…」
「子ども(あなた)の元気な顔が見れれば、それでいいの」
- 29ページ 台詞なし
- 30ページ
班「魯泉、誰かお探しかの?」
魯泉「……いえ…その」
裘青「いよ! 小農夫」
「ちょっくらいいか」
魯泉「あ、裘青さま! 馬賢さまを知りませんか?」
「助けていただいたお礼がまだなんです」
裘青「馬賢ね?」
「あの人なら今頃天界さ」
「俺達三人を庇って」
「俺達の分まで、牢獄入りするんだと」
魯泉「……いえ…その」
裘青「いよ! 小農夫」
「ちょっくらいいか」
魯泉「あ、裘青さま! 馬賢さまを知りませんか?」
「助けていただいたお礼がまだなんです」
裘青「馬賢ね?」
「あの人なら今頃天界さ」
「俺達三人を庇って」
「俺達の分まで、牢獄入りするんだと」
- 31ページ
魯泉「え…」
裘青「てなわけでよ。言伝預かってるぜ」
馬賢『この試験で俺は…最も欲しかった答えを得た』
『お前に会えて良かったぜ』
裘青「ちゃんちゃらおかしいよな」
「これから入獄しよって時によ」
魯泉「馬賢さま……」
裘青「てなわけでよ。言伝預かってるぜ」
馬賢『この試験で俺は…最も欲しかった答えを得た』
『お前に会えて良かったぜ』
裘青「ちゃんちゃらおかしいよな」
「これから入獄しよって時によ」
魯泉「馬賢さま……」
- 32ページ
裘青「涙拭けよ」
「今日はめでたい日だ。笑え!」
「馬賢さまも、きっとそれをお望みだろよ」
魯泉「……」
「はい」
裘青「そんじゃま、邪魔したぜい!」
韋大空「裘青……」
「今日はめでたい日だ。笑え!」
「馬賢さまも、きっとそれをお望みだろよ」
魯泉「……」
「はい」
裘青「そんじゃま、邪魔したぜい!」
韋大空「裘青……」
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羅剛「帰るか」
裘青「ウウ…ばげんじゃまぁ…」
韋大空「兄貴。馬賢さまはいつまで……」
羅剛「さあな…」
「俺達ゃ待つだけだ」
「アニキの帰る場所…残しとかねえとな」
裘青「ウウ…ばげんじゃまぁ…」
韋大空「兄貴。馬賢さまはいつまで……」
羅剛「さあな…」
「俺達ゃ待つだけだ」
「アニキの帰る場所…残しとかねえとな」
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薛慶「ほな、ワイはここで」
「霍安は…故郷の方に埋葬します」
「次会うときは」
「試験管としてやな」
盤古「よろしくお願いします」
薛慶「魯泉の家に戻るんやな。また連絡寄こしますさかい」
「霍安は…故郷の方に埋葬します」
「次会うときは」
「試験管としてやな」
盤古「よろしくお願いします」
薛慶「魯泉の家に戻るんやな。また連絡寄こしますさかい」
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薛慶「暇できたら…」
「霍安に香でもあげに来ておくれやす」
「そうしてくれはったら、霍安も喜びますやろ…」
「うっかり復活してしまうかもわからへんな」
魯泉「盤古ー、ぼく達も行くよー」
盤古「はい」
「霍安に香でもあげに来ておくれやす」
「そうしてくれはったら、霍安も喜びますやろ…」
「うっかり復活してしまうかもわからへんな」
魯泉「盤古ー、ぼく達も行くよー」
盤古「はい」
- 36ページ・37ページ
[仙試科舉、これにて終結]
[そして…]
[一同は、それぞれの帰路へと着く]
[そして…]
[一同は、それぞれの帰路へと着く]
