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第二十三章

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機甲盤古 第二十三章
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<翻訳者コメント>




  • 1ページ
  [ヨーゼフさんと別れ、ぼく達は流坑西村を後にした]
  [……のだけど]
魯泉「さ…寒い……」
守芬「どうして雪が降ってるの?」
  「もう5月のはずなのに…」

  • 2ページ
盤古「う……」
魯泉「盤古?」
守芬「…電力が切れかかってるわ」
魯泉「ど、どうして?」
守芬「本当ならこの先の村まではもつはずだったのよ…」
   流坑でも充電できなかったし
  「そしたらこの大雪でしょ? 完全に想定外よ。それに…」
盤古「道に迷ってしまったと…」
守芬「何も言わないで、お願い……」

  • 3ページ
魯泉「あれ……」
  「枝の音が…誰かいるのかな?」
  「きっとそうだ! 助かった! 道を聞いてみよう!」
守芬「気を付けてよ。猛獣の可能性もあるんだからね!」
魯泉「ん?」

  • 4ページ タイトル:虎關郷[前編]

  • 5ページ
??「なんだお前ら?」
魯泉「うわああ! 妖怪だあ!」
??「失敬な。誰が妖怪だ」
守芬「私達、旅の者なんだけど、実は…」

  • 6ページ
??「ああ、道に迷ったのか」
守芬「ええ、まあ…」
??「………」
  「じゃ、案内してやるよ」
盤古「!」
  (あの光は……)

  • 7ページ
??「文字幻術・道字訣!」
魯泉・守芬「あ…!」
??「この線に沿っていけば民家に辿り着くんだ」
  「付いて来い」
盤古(この白虎が今使ったのは…)
  (「辵」部の文字幻術ですね。では…)

  • 8ページ
盤古(彼も龍神 魏恩と同じく…)
  (天界の神官なのでしょうか?)
村長「おお、黄雷」
黄雷「迷い人だ。ここを貸してやってくれ」
  「で、こっちが薪な」
村長「ああ、ご苦労さん……」

  • 9ページ
守芬「ふう―――助かったわ。本当に感謝します!」
黄雷「このデカイのは何だ?」
魯泉「メカ亀で盤古っていいます!」
守芬「私は守芬」
魯泉「ぼくは魯泉。えーと、あなたは…」
黄雷「………オレは黄雷」
守芬「文字幻術を使ってたってことは、あなたも天界の神官なのかしら?」
黄雷「知ってるのか?」

  • 10ページ
守芬「ええ、旅の途中で……まあ色々あったのよ」
黄雷「ふーん……」
  「オレは未成年なんでな」
  「まだ土地神見習いといったところだ」
魯泉「黄雷様…」
黄雷「「様」を付けるな。そういうのは嫌いだ。呼び捨てでいい。」
魯泉「あ…えーと…黄雷……」
  「あなたの名前の書き方を教えていただけませんか?」
黄雷「書き方?」
魯泉「はい、ぼく字を勉強中なんです」
  「目標は1000字で…」

  • 11ページ
魯泉「何するんですか?」
黄雷「あ…」
  「悪い、つい足が出ちまった。謝るよ。」
  「ただ、オレの前で本は出さないでくれ。オレは本が一番嫌いなんだ」
魯泉「は……」
守芬「本が嫌いって…あなたいずれ神官になるんでしょ?」
黄雷「心配いらねえよ」
  「オレが目指すのは武官」
  「戦う手と足がありゃ十分だ」

  • 12ページ
守芬「…変わってるわねえ」
魯泉「うん……」
盤古「あの…」
  「そろそろこちらにも目を向けてくれませんか?」
  「それがし死にそうです…」
守芬「あ…」
  (電池はもう切らしてるのよね)
  (加えてここはテントの中。コンセントも無いようだし)

  • 13ページ
守芬「電気以外で……盤古のエネルギーになるものはないの?」
魯泉「あるよ。盤古は前に石炭を食べたことがあるんだ」
  「黒い煙が出て大変だったけど」
守芬「エネルギーの補充は、主にコンセント接続や電池による充電…」
  「もし無い場合は一時的に石炭やアルコールで代用可能……か」
  「石炭も無いわよねえ…」
  「アルコールは…」

  • 14ページ
女の子「ヤー! おさけでーす」
男の子「とうちゃんがどうぞって! あったまるよー!」
守芬「工業用のアルコールじゃないけど…試してみる?」
盤古「いえ、確証の無いものをむやみに使用しては故障の原因に……」
守芬「たーいじょうぶ、壊れたら私が修理してあげるから!」
盤古「いけません! ダメです!」
守芬「何よ飲めないっての? 男でしょ!」
盤古「それがし亀です!」

  • 15ページ
守芬「盤古、4+4は?」
盤古「は――……」
  「~~~~!!!」
魯泉「しゅ…守芬姉さん……」
守芬「いやー、こんなにあっさり引っ掛かるなんてね……」
魯泉「電力が回復した!」
守芬「私の読み通り!」

  • 16ページ
盤古「あり?」
  「地球が回ってる?」
魯泉「ば…盤古?」
  「ど、どうしたんだろう? 酔っぱらっちゃったのかな?」
守芬「うーん…機械も酔うのかしらね?」
  「盤古…」
  「これ、いくつに見える?」
盤古「少々お待ちを…1」
  「2、3、ヒック、5、6、7」
守芬(助けてー!)

  • 17ページ
  しょれがし酔ってましぇんよ~~
  やっぱりお酒はダメだったんだ~~
黄雷(うるさい…)
   それにしても……
   あのメカ亀の存在はあまりに突飛だ
   少し気にとめておかなければな……
  「村長、こっちの紙も燃やしてくれ」
  「多少は暖房の足しになるだろう」
村長「えーと…科挙?」
  「これ、天界の書類じゃ…燃やしていいのかい?」

  • 18ページ
黄雷「それは一般向けのチラシみたいなものだ。だから処分しても構わない」
  「それに、雪がいつまで続くか分からない以上、貴重な資源は節約しとかないとな」
村長「本当に、この雪さえ無ければなあ…」
魯泉「盤古の力で何とか雪を止められないかな?」
守芬「まあ、無理でしょうね」
魯泉「どうして? 酔っぱらってるから?」
守芬「じゃなくて…」

  • 19ページ
守芬「文字幻術の効果は数分しかもたないからよ」
  「まして、盤古の残った仙力じゃ、あと1、2回が限度じゃないかしら?」
  「まあ、元々自然に対抗しようなんてこと自体が…」
  (あ、けど…自然に則るなら…)
  (今は夏。なのに雪が降ってるってことは……)
  (……この雪にはきっと、何かあるんだわ)

  • 20ページ
村長「あの…もしよろしければ…」
  「一緒に歌でもうたいませんか?」
  「動けば少しは暖まりますし」
  「何より退屈しのぎにどうでしょう?」
守芬「喜んで!」
  「けど私、この辺りの歌はよく知らなくて…それでもいいのかしら?」
男の子・女の子「だいじょーぶ!」
       「なんでもござれ! わがやじまんのカラオケき!」
守芬(小型発電機はあるのね…)

  • 21ページ
盤古「歌でしゅか。しょういえば、やったことありましぇんね」
魯泉「そうなんだ。じゃあ盤古、一緒にうたおう!」
   ぼくも初めてだけど……
  「歌も「感情表現」の一種なんだ!」
  「きっと多くのことを学べると思うよ!」
盤古「感情……」
  「やりましゅ! しょれがしもうたいましゅ!」
魯泉「やろうやろう! ぼくが教えたげるよ!」

  • 22ページ 台詞なし

  • 23ページ
盤古「どうでしたか?」
  「ヒック」
守芬「ええ…あなたはもううたわない方がいい……かな?」
  「声自体が兵器じみてるわ……」
盤古「へ……兵器?」
  「しょ…しょれがし兵器なんかじゃないやい! しょうだ! まだ感情が足りないのでしゅね! ならば次は…」
  「盤古、思いの丈を込めに込めまして、十八番! いかしぇていただきましゅ!」
守芬「やめんかー!」

  • 24ページ
黄雷「文字幻術・逆字訣!!」
盤古「!!」
黄雷「お前ら少しおふざけが過ぎるぞ」
  「あんまりひどい様なら出ていってもらうからな」
魯泉「ご…ごめんなさい……」
村長「あの、私は気にしてませんので…」
黄雷「あのメカ亀ってのは何なんだ? 泣いたり笑ったりよー」

  • 25ページ
魯泉「盤古は感情を持った機械なんです」
  「色んな感情を知っていくこと…それが盤古の願いでもあるんです」
黄雷「へえ……」
  「それで? 感情を知ってどうするんだ?」
魯泉「え? 特に何もありませんけど…」
黄雷「感情を学ぶ為だけに作られた機械だあ? 聞く限りじゃ全然実用的じゃねえな」
魯泉「そ…そんなことありません!」
  「盤古は万能で…何だってできるんですよ?」
黄雷「……こいつがねえ…」
女の子「メーカ」
男の子「かーめ」

  • 26ページ
女の子「メカといえば、このまえもみたわねえ」
男の子「あ、そうそう…きたにあったへんなきかい!」
黄雷「機械? 近くにそんなものがあるのか?」
男の子・女の子「うん」
黄雷「詳しく聞かせてくれないか?」
女の子「いいよー」
男の子「ぼくらまえにきたであそんでて…」

  • 27ページ
男の子「ボロボロのひかったきかいをみつけたのー」
女の子「なんかよくわかんないじがうつってたよー」
男の子「このへんゆきがいっぱいだからこわくておうちかえっちゃったー」
黄雷(機械……)
  (この雪と何か関係があるのか?)
  「ありがとな。早速明日見に行ってみるよ」

  • 28ページ
村長「東、西、うたうぞー!」
東・西「はーい――」
守芬「…まさか…けど……」
魯泉「どうしたの? 守芬姉さん」
守芬「今の話、何か感じなかった?」
魯泉「何かって?」
守芬「ボロボロの機械…映った字…」
  「そしてこの異常な大雪…」
  「これらの情報でピンとこないかしら? 私達がよく知ってる…」

  • 29ページ
魯泉「……! 守芬姉さん、それって…」
守芬「まだ推測の域は出ないんだけど…」
  「あの子達が言っていた機械は…機甲兵の可能性が極めて高いのよ!」



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