山上の説教

『山上の垂訓』カール・ハインリッヒ・ブロッホ(1877年)



マタイ福音書にのみ載っている。内容にはルカ福音書にのみ載っている平地の説教と共通点が見られる。

マルコ福音書では、「ペトロの姑をいやす」→「ガリラヤでの最初の宣教旅行」の順だが、マタイ福音書では、「ガリラヤでの最初の宣教旅行」→「山上の説教」→「ペトロの姑をいやす」の順で逆転している。

ガリラヤでの最初の宣教旅行を受けて集まった群衆に対し、イエスは演説を始めた。(マタイ5:1-2)
イエスはこの群衆を見て、山に登られた。腰を下ろされると、弟子たちが近くに寄って来た。そこで、イエスは口を開き、教えられた。


1)幸い (Q3)
2)地の塩、世の光 (Q28/Q53)
3)律法について (Q57)
4)腹を立ててはならない (Q42)
5)姦淫してはならない
6)離縁してはならない (Q58)
7)誓ってはならない
8)復讐してはならない (Q5)
9)敵を愛しなさい (Q4)
10)偽善者であってはならない
11)祈るときには
12)主の祈り (Q23)
13)断食するときには
14)天に宝を積みなさい (Q38)
15)身体のともし火は目 (Q29)
16)神と富 (Q55)
17)思い悩むな (Q37)
18)人を裁くな(Q7)
19)求めなさい (Q6/Q24)
20)狭い門 (Q45)
21)実によって木を知る(Q10)
22)あなたたちの事は知らない (Q11/46)
23)家と土台 (Q12)
※QはQ資料の通し番号

その教えは人々にとって非常に驚きであった。(マタイ7:28-29)
イエスがこれらの言葉を語り終えられると、群衆はその教えに非常に驚いた。彼らの律法学者のようにではなく、権威ある者としてお教えになったからである。
最終更新:2018年01月27日 21:32