新しいエルサレム

ヨハネの黙示録に登場する単語で、最後の審判の後、選ばれた者だけが入ることができるという。

外観


黙示録21:11-14
都は神の栄光に輝いていた。その輝きは、最高の宝石のようであり、透き通った碧玉のようであった。
都には、高い大きな城壁と十二の門があり、それらの門には十二人の天使がいて、名が刻みつけてあった。イスラエルの子らの十二部族の名であった。東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。
都の城壁には十二の土台があって、それには小羊の十二使徒の十二の名が刻みつけてあった。
黙示録21:16-22:5
この都は四角い形で、長さと幅が同じであった。天使が物差しで都を測ると、一万二千スタディオン(=約2200km)あった。長さも幅も高さも同じである。また、城壁を測ると、百四十四ペキス(=約64.8m)であった。これは人間の物差しによって測ったもので、天使が用いたものもこれである。
都の城壁は碧玉で築かれ、都は透き通ったガラスのような純金であった。
都の城壁の土台石は、あらゆる宝石で飾られていた。第一の土台石は碧玉、第二はサファイア、第三はめのう、第四はエメラルド、第五は赤縞めのう、第六は赤めのう、第七はかんらん石、第八は緑柱石、第九は黄玉、第十はひすい、第十一は青玉、第十二は紫水晶であった。
また、十二の門は十二の真珠であって、どの門もそれぞれ一個の真珠でできていた。都の大通りは、透き通ったガラスのような純金であった。
わたしは、都の中に神殿を見なかった。全能者である神、主と小羊とが都の神殿だからである。この都には、それを照らす太陽も月も、必要でない。神の栄光が都を照らしており、小羊が都の明かりだからである。諸国の民は、都の光の中を歩き、地上の王たちは、自分たちの栄光を携えて、都に来る。都の門は、一日中決して閉ざされない。そこには夜がないからである。
天使はまた、神と小羊の玉座から流れ出て、水晶のように輝く命の水の川をわたしに見せた。川は、都の大通りの中央を流れ、その両岸には命の木があって、年に十二回実を結び、毎月実をみのらせる。そして、その木の葉は諸国の民の病を治す。
もはや、呪われるものは何一つない。神と小羊の玉座が都にあって、神の僕たちは神を礼拝し、御顔を仰ぎ見る。彼らの額には、神の名が記されている。もはや、夜はなく、ともし火の光も太陽の光も要らない。神である主が僕たちを照らし、彼らは世々限りなく統治するからである。

大きさ

この記述に従うと、天のエルサレムの大きさは次の図の通りとなる。

形状については、立方体とする説と、四角錘とする説がある。

都の城壁の土台石

十二の門の下に一種類ずつの土台石が存在するという説と、十二層の土台石が存在しているという説がある。

生命の樹

「川は、都の大通りの中央を流れ、その両岸には命の木があって、年に十二回実を結び、毎月実をみのらせる。」として記載されているのは、創世記に現れた生命の樹である。エデンの園では中央に存在したことから、新しいエルサレムでもそのような形で置かれていると考える説がある。一方で、文字通りに解釈すれば、川の両岸に生命の樹の並木が存在すると考える説もある。
最終更新:2017年10月15日 10:24