名称
ヘブライ名は冒頭1番目の言葉をとって "בראשית"(Bərēšīṯ; ヘブライ語で「はじめに」という意味)である。
ギリシャ語名"Γένεσις" (Génesis、「経緯」の意味)は、
天地創造の経緯を示したことに由来する。
英語名"Genesis"は、ギリシャ語名の音写である。
和名『創世記』は、
天地創造の物語を記載していることに由来する。
内容
創世記の内容である。なお、年数は
聖書の年表に基づいて算出している。
2.アブラハムの生涯(12章-25章18節) [1948年-2123年]
- 第1のアブラハム契約(12章1-3節) [2023年]
- ハランからのアブラムの旅(12章4-6節) [2023年]
- 第2のアブラハム契約(12章7-9節) [2023年]
- アブラムのエジプトでの詐欺(12章10-20節)
- アブラムの移住(13章1-13節)
- 第3のアブラハム契約(14-18節)
- ロトを助けるアブラハム(14章)
- 第4のアブラハム契約①(15章)
- 女奴隷ハガルの妊娠(16章) [2034年]
- 第4のアブラハム契約②(17章) [2047年]
- ソドムとゴモラの滅亡を告げられるアブラハム(18章) [2047年]
- ソドムから逃げるロト一家(19章) [2047年]
- アブラハムのゲラルでの詐欺(20章)
- ハガルの追放(21章1-21節) [2048年以後数年]
- アビメレクとアブラハムの契約(21章22-34節) [2048年頃]
- イサクを捧げようとするアブラハム(22章1-14節)
- 第5のアブラハム契約(22章15-19節)
- セム系図2(外部リンク)(22章20-24節)
- 妻サラの埋葬(創世記23章) [2085年]
- めとられるリベカ(創世記24章)
- イサク以外のアブラハム系図(創世記25章1-18節)
3.ヤコブ(イスラエル)の生涯(創世記25章27節-36章) [2108年-2288年]
- イサクの双子エサウとヤコブ(創世記25章19-34節) [2108年]
- イサクのゲラルでの詐欺(創世記26章) [2108年]
- イサクによる次男ヤコブの祝福(創世記27章-28章9節) [2179年頃]
- ヤコブの梯子(創世記28章10-22節) [2179年頃]
- ラバンの娘の姉レアと妹ラバン(創世記29章) [2179年頃]
- ヤコブの子を産む女たち(創世記30章1-24節)
- 強い羊で財を成したヤコブ(創世記30章25-43節)
- ラバンから逃げたヤコブ(創世記31章) [2199年頃]
- 兄エサウに許しを請うヤコブ(創世記32章1-21節)
- 神と相撲をとるヤコブ(創世記32章22-32節)
- ヤコブとイサウの再会(創世記33章)
- ヤコブの娘デナの強姦とその復讐(創世記34章)
- ヤコブによる祭壇建築(創世記35章1-21節)
- ヤコブの系図1(外部リンク)(創世記35章22-29節)
- エサウの系図(外部リンク)(創世記36章)
4.ヨセフの物語(創世記37-50章) [2199年-2309年]
- ヨセフの夢(創世記37章1-11節) [2216年]
- エジプトに売られるヨセフ(創世記37章12-36節) [2216年]
- ユダによる強姦(創世記38章) [2216年頃]
- 冤罪で投獄されるヨセフとポティファルの妻(創世記39章) [2227年]
- 獄中でのヨセフの夢解き(創世記40章) [2229年]
- ファラオの夢解きをするヨセフ(創世記41章) [2229年]
- 穀物を買い求めるヨセフの兄弟達(創世記42章) [2238年]
- ヨセフと弟ベニヤミンとの再会(創世記43章) [2238年]
- 兄弟達へのヨセフの罠(創世記44章) [2238年]
- ヨセフの告白(創世記45章) [2238年]
- ヤコブのエジプトへの出発(創世記46章1-7節) [2238年]
- ヤコブの系図2(創世記46章8-27節)
- ヨセフと父ヤコブの再会(創世記46章28-34節) [2238年]
- ファラオによるヤコブの歓迎(創世記47章1-12節) [2238年]
- エジプトの飢饉(創世記47章13-26節) [2238年-2243年]
- ヤコブによる祝福(創世記47章27節-48章) [2255年]
- ヤコブの死(創世記49章) [2255年]
- その後のヨセフ(創世記50章) [2255年-2309年]
地図
1.アブラハムとイサクの時代
2.ヤコブの時代
3.ヨセフの時代
創世記の同心円構造(並行法)
創造からアブラハムに至るまでの逸話には以下のような構造がみられる。
A 創造 <大水:かわいたところ現れる/種類に従い/神の祝福>(1:1-2:3)
B 罪 <アダム。裸→裸を隠す/呪い>(2:4-3:24)
C 義人の子孫 <カインがアベルを殺す:アベル子孫残せず>(4:1-16)
D 罪人の子孫 <カインの子孫>(4:17-26)
E セツとその子孫 <アダムからノアまでの10代の記録>(5:1-32)
F 堕落 (6:1-4)
G ノアの簡潔な紹介 (6:5-8)
A’再創造 <洪水:かわいたところ現れる/種類に従い/神の祝福> (6:9-9:19)
B’罪 <ノア。裸→裸を隠す/呪い>(9:20-29)
C’義人の子孫 <ヤペテの子孫>(10:1-5)
D’罪人の子孫 <ハムの子孫>(10:6-20)
E’セムとその子孫 <ノアからテラまでの10代の記録>(10:21-32)
F’堕落 <
バベルの塔>(11:1-9)
G’アブラハムの簡潔な紹介 (11:27-32)
このように、義(祝福)と罪(呪い)が交互になっていることも認められる。
最終更新:2019年08月24日 06:44