特技 > ヴァラナー・アニマルの相棒

  • 祖先による特徴:個々のヴァラナー・アニマルは祖先の贈物、すなわち祖先の霊から授かる超自然的な特徴を有する。
    • 利益:以下の選択肢から君の“野獣の相棒”が有する特徴を1種類選択すること:跡なき足取り嘘発見幸運付与素早い動き爆発的速力フェイ・ステップフェイの血筋迷彩
      • 跡なき足取り:この“野獣の相棒”は移動した後に足跡その他の痕跡を一切残さない。そのため、この“相棒”およびその乗り手魔法的な手段によらずして追跡することはできない。
      • 嘘発見:この“野獣の相棒”は2マス以内にいるクリーチャーが嘘をついたなら、そのことに気づくための〈看破〉判定に自分の受動〈宗教〉判定の値に等しいボーナスを得る。
      • 幸運付与:1日1回、この“野獣の相棒”は1回のフリー・アクションとして、5マス以内にいて自分から見える味方1人を選択できる。
         その味方は、この“相棒”の“次のターン”の終了時まで行う、次の1回の攻撃ロール、技能判定、または能力値判定に“有利”を得る。
      • 素早い動き:1遭遇に1回、1回のマイナー・アクションとして、この“野獣の相棒”は、君の次のターンの終了時まで移動速度に+4ボーナスを、ACと反応防御値に+2ボーナスを得る。
         もしこの“相棒”の乗り手が君ならば、君も防御値へのボーナスを得る。
      • 爆発的速力:1遭遇に1回、1回のマイナー・アクションとして、この“野獣の相棒”は、1回の“歩行”または“2マスのシフト”を行える。
      • フェイ・ステップ:1日1回、1回の移動アクションとして、この“野獣の相棒”は、5マスの瞬間移動を行える。
         もしこの“相棒”の乗り手が君ならば、君も一緒に瞬間移動させることができる(そうしたなら、君は瞬間移動の終着点に、この“相棒”に騎乗したまま現れる)。
      • フェイの血筋:この“野獣の相棒”は意志防御値に+1種族ボーナスを得、[魅了]効果に対するセーヴィング・スローに+5種族ボーナスを得、[催眠]効果に対する完全耐性を得る。
      • 迷彩:この“野獣の相棒”およびその乗り手が野外で行う、隠れるための〈隠密〉判定に“有利”を得る。

コラム:ヴァラナー・アニマル
 エベロン世界のウッド・エルフであるヴァラナー・エルフによれば、彼らの祖先がゼンドリックの巨人族と戦ったとき、戦場で動物の姿になっていたエルフドルイドたちに、巨人族の凶猛な皇帝カルシールはドルイドたちに呪いをかけ、彼らをエルフの姿に戻れないようにしたという。ヴァラナーの祖先が戦いでヴァラナーの戦士を導くように、これらのドルイドの霊が動物の中に眠る力を目覚めさせ、勇者にふさわしい相棒を生み出すことがある。
 ヴァラナー・アニマル(ヴァラナーの動物)は祖先の霊との接触によって目覚めた動物であり、優れた知恵と力を備える。ヴァラナー・アニマルはエルフの祖先と動物の祖先の絆に習ってヴァラナー・エルフを相棒として選ぶのが習いである。ヴァラナー・アニマルに選ばれるのは大きな誉れであり、選ばれたエルフは大いに敬われ仰ぎ見られる。たまさか、ヴァラナー・アニマルがヴァラナー・エルフの血を引かぬ冒険者を相棒に選ぶことがあったなら、それもおおむね受け入れられる。
 ヴァラナーのエルフがまたがる軍馬――ヴァラナー・ウォーホースはコーヴェア最良の乗騎として知られているが、あくまでヴァナラー・アニマルの一例に過ぎない。祖先の霊はさまざまな動物の形態をとることがあるのだ。
最終更新:2022年07月25日 04:46