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スーパーロボット大戦NEO

【すーぱーろぼっとたいせんねお】

ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 Wii
発売元 バンダイナムコゲームス
開発元 さざなみ
発売日 2009年10月29日
定価 8,379円
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 良作
スーパーロボット大戦シリーズリンク

概要

Wiiにおける最初で最後のスパロボ。『GC/XO』やスクランブルコマンダーシリーズに続き、戦闘アニメに3Dを採用。
シミュレーションRPG部分の基本は踏襲しつつも従来のスパロボと全く違ったシステムを採用し、作業ゲー・リセットゲーに陥りがちなゲーム性からの脱却が図られている。

参戦作品一覧

+ ...

★マークは新規参戦作品。

  • マジンガーZ
  • グレートマジンガー
  • ★新ゲッターロボ
  • 機動武闘伝Gガンダム
  • 戦国魔神ゴーショーグン
  • 銀河旋風ブライガー
  • ★獣神ライガー
  • 絶対無敵ライジンオー
  • ★元気爆発ガンバルガー
  • ★熱血最強ゴウザウラー
  • ★完全勝利ダイテイオー
  • ★NG騎士ラムネ&40
  • ★疾風!アイアンリーガー
  • ★覇王大系リューナイト
  • バンプレストオリジナル

「20代スタッフの意見を参考にした」という事から、人気がありながらも世界観や版権の問題で参戦が絶望視されてきた1990年代の作品群が大挙して参戦している。
当時から人気の高かった『NG騎士ラムネ&40』『覇王大系リューナイト』に加え、『エルドランシリーズ』の4作品が勢揃いし、
さらにほぼ人間サイズの『疾風!アイアンリーガー』までもが参戦という、直撃世代には豪華すぎるラインナップにファンは狂喜乱舞した。

「人類間戦争を描かない作品のみが参戦」「リアル系作品が存在しない*1」というスパロボは史上初である。


特徴・評価点

システム面

  • マップ上のマス目の区切りがなくなり、ユニットを360度自由に移動させることができるようになった。
    • 従来は「移動先のマスを指定→マス目に沿ってユニットアイコンが移動」という流れだった。本作では移動先を決める際、プレイヤーのスティックの動きに追随してユニットがダッシュしたりブーストを吹かせて移動するようになっているため、過去作のプレイヤーは移動させるだけでも新鮮で楽しめる。
  • ユニット毎にマップ上のサイズ差が表現されるようになっている。
    • 大型ユニットは同じ移動・攻撃範囲でも小型ユニットに比べ範囲が広くなる一方、小型ユニットは障害物や敵ユニットなどの隙間を通りやすいというメリットがある。
    • 変形・合体によりサイズが変化するユニットもいる(場所や空きスペースによっては変形・合体できない)ので、重要な要素である。
  • ユニットの運用も大幅に変化している。
    • 母船(従来作の「母艦」)に搭載してターン経過しても気力が減らなくなった。
    • 出撃枠が「一度に出せるユニット数」という概念になっており、出撃中のユニットを母船に搭載することで他の機体を代わりに出撃させることが可能。
      • J』の交代システムと『SC2』の撤退・増援とは違い、一度搭載した機体は何度でも出撃可能。
      • 武器は弾数が無くなり全てEN依存になったため簡略化された反面、全体的に燃費が悪く設定されていることもあり、多数のユニットを戦艦経由で交代して活用していくことが求められる。
    • 修理によって回復する量はパイロットレベル依存ではなく、ユニット改造値の状態により数段階で固定。(例:1500→2000→2500)
    • 補給についても同様だが、使用されたパイロットの気力が低下せず、デフォルトで移動後使用可能となっている。
    • 能力や武器を一定数改造すると、ユニットの特殊能力のレベルも上昇するようになった。
      • 修理や補給で回復できる量も増加するため、改造が非常に重要なファクターとなっている。
    • メニューから選択して使用するタイプのアイテム*2は使っても無くならなくなった。使用してもそのマップが終了するまで使用不可能になるだけで、使い勝手が大幅に上がった。
      • この消費アイテムの仕様は『第2次Z』・『第2次OG』以降の後続作品でも採用されている。
    • 精神コマンドがレベル制(最大Lv3)になり、パイロットのレベルアップとともに効果が上昇するようになった。
      • レベルアップによってSP消費が減少するもの(「加速」「ひらめき」など)と、上書きされず使用時にそれまでのレベルから選択できるもの(「不屈」「熱血」など)が存在する。
      • また、精神ポイントはシナリオ開始時点では最大値になっておらず、ターン経過やダメージを受ける等で増加する。「リュープリースト・バウルス」の回復魔法などでも回復できるため、前線で戦わせてるユニットは事実上無制限に精神コマンドが使えるようになった。
      • その上、敵ターンの戦闘開始前にも自軍フェイズと同様に精神コマンドが使えるというこれまでの常識を覆す仕様。突発的なピンチにも対処しやすくなっている。
    • 今作で初登場した精神コマンドは、「加速(移動力アップ)」の効果を味方ユニットに与える「追風」。これにより「加速」を持たないユニットでも足並を揃えて進軍しやすくなった。
  • 多彩な武器属性。
    • 建物などの立体的な地形を挟んで攻撃する「曲射」(地形を挟んでの攻撃はこの特性がある武器でしかできない)。
    • 空を飛んでいるユニットに攻撃する際、補正がかかる「対空」。逆に地上のユニットに対する「対地」。
    • ユニットの移動と攻撃を同時に行う「突破」。簡易版MAPWと考えればあながち間違いではない 。
    • 攻撃した相手を後ろに移動させる「押出」。さらに押し出した先に他のユニットや段差があると追加ダメージが入る。
    • 他、追加ダメージや反撃封じ、援護無効化などの多彩な武装がある。
  • 敵を包囲することで命中率やダメージに補正がかかる「包囲システム」。
    • 四方を包囲すれば常時ダメージ2倍となるためHPの高い敵も倒しやすくなるが、敵も包囲されると上記の「突破」で脱出を図るため「これで勝った」と安心はできない。
    • また包囲効果は敵からの攻撃にも適用されるため、味方は包囲されないようまとまって移動するなど考えて行動させる必要がある。
    • なおパイロットが「無頼」の特殊技能を持っていると包囲効果は無効化される。
  • 攻撃を回避する度に回避率が低下する「連続ターゲット補正」は健在。回避の仕様も変更され、命中率が半減ではなく、30%減少する仕様になった。これに包囲システムも加わるため、回避重視のユニットによる単騎無双は従来以上に厳しい。
  • 「包囲システム」「連続ターゲット補正」「追加ダメージ」等のシステムにより、従来作に比べて予期せぬ大ダメージを受けやすいものの、全ユニットが1ターンに一回支援攻撃と支援防御が使えるため、ある程度まとまって行動すれば余裕で耐えることが出来る。
  • 『AP』に導入された乱数保存システムも搭載されている。一度セーブした後は何度リセット→コンティニューを繰り返しても戦闘結果などが変わらないため、リセットプレイが殆ど意味をなさなくなっている。『AP』にはあった抜け道も存在しない。
  • 従来作では「熱血」「努力」「幸運」は戦闘内容に関わらず一度の戦闘で効果が必ず消えてしまっていたが、今作では「攻撃が当たらなかった」「倒しきれなかった」等で発揮されなかった場合、効果が残るようになっている。
  • 上記の様々なシステムを考慮して製作されており、戦闘バランスは極めて良好。従来のスパロボで通用していた遊び方だとむしろ苦戦することも。
    • 中断メッセージでゴールドアームも言っている通り、説明書をよく読んでシステムを理解することが重要と言える。
  • 今回は『COMPACT3』以降久々に宇宙戦が存在しない(宇宙空間で戦う展開はあるが、地面があり地上とまったく変わらない)。
  • 熟練度システム、ステータス上昇等の育成ポイント、等は今回搭載されていない。

演出面

  • 概要の通り、本作のユニットアイコンや戦闘アニメは3Dモデルを使用している。
  • 戦闘アニメは、通常技は画面切替のない簡易アニメを、必殺技などは従来の画面切り替えによるアニメを採用。
    • 戦闘演出は原作重視のものが多く、特に『元気爆発ガンバルガー』の必殺技系の再現度は群を抜いて高い。
    • 2D作品で問題になっている「戦闘シーンのくどさ・冗長さ」も、通常技ではかなり簡略化されており、スピーディに進行する。もちろん大技は従来作同様に迫力の仕上がりであり、バランスが良い。
  • BGMも非常に素晴らしい出来栄え。原曲と比べても遜色ないものが多く、中には原作BGMと勘違いされるほど作品に合ったオリジナルBGMもあり*3、多くのプレイヤーを唸らせた。
    • 今回制作を担当した有限会社さざなみは、過去に戦闘とBGMを担当した『XO』でも品質・原作再現率の両面で高い評価を受けており、本作でもその実力を遺憾なく発揮している。
  • 本作のオープニングテーマ「Wild Succession」は、従来のJAM Projectではなく美郷あき氏が担当。JAM Project以外のアーティストがテーマソングを担当するのは今作が初となるものの、1990年代のアニメをイメージした曲風で、作品の雰囲気とマッチしている。
  • 作品間のクロスオーバーも大小問わず多い。
    • 『覇王大系リューナイト』の世界で、今回の主な舞台の一つであるアースティアに『NG騎士ラムネ&40』(とバンプレストオリジナル)の世界設定が組み込まれている。ラムネスの初陣にパッフィー一行が助太刀するのをはじめとして、この二作品の絡みは非常に多い。戦闘中の特殊援護台詞が一切用意されていないのが惜しい。
    • 『ガンバルガー』のガンバーチームにかけられた呪いの解除方法に他作品の要素が使用されたり、己の出自に悩むダ・サイダーにマグナムエースがアドバイスを送るなど、印象に残りやすいシーンが豊富。
    • 『マジンガーZ』勢や『Gガンダム』等の原作終了組は基本的に「子供達や後輩を見守るよき大人」として描かれており、要所で渋い活躍を見せてくれる。

バンプレストオリジナル

  • オリジナル主人公「稲葉 駆(いなば かける)」は熱血系高校生と基本に忠実な路線で、言動の矛盾や嫌味が無い。
    • その分「少々影が薄い」という意見もある。まあ自軍が「小学生か大人か」という非常に偏った年齢構成のため、その中間くらいの高校生である主人公達を絡ませにくいのは仕方ないが…。
  • 演じた川原元幸氏は2026年現在今作が唯一のシリーズ出演作であり、初主演ながら技の叫びなど演技面は概ね好評である。
    • 乗機の「シグザール」はリアル系寄りの近接戦闘型ユニット。物語上でアームドファントマというアイテムを集めることで強化されていく。
  • 駆の弟である「稲葉 天音(いなば あまね)」はバンプレストオリジナルでも珍しいショタキャラ*4。小学4年生という立場から『ガンバルガー』のキャラや『ラムネ&40』のラムネと同じ学校に通っているという設定。演じる日高のり子氏は『トップをねらえ!』等でシリーズ初期から度々出演しており、古参ファンにはお馴染みであろう。
    • 本作の母船となる「イオニア」に生体ユニットとして取り込まれてしまう。アームドファントマが無い状態では生体ユニットの命が吸われていくため、早急にアームドファントマを集めることが駆の目的となっている。
    • 少女らしい外見*5や上記の設定から、「『NEO』の真のヒロインは天音」だと主張するプレイヤーも。
  • 本作のヒロインである「シャーリィ・ルノイエ」は元エルンスト機関所属で、アームドファントマ回収のために一時は駆達と敵対する。
    • 演じた伊藤静氏はかねてよりスパロボ出演を熱望しており、晴れて念願が叶うこととなった*6
  • 本作のオリジナル敵組織である「エルンスト機関」はアースティアに存在し、主人公達と敵対はすれど断じて悪の軍団ではない。
    • 目的のためにDG細胞を利用したりアイアンリーガーを大量に誘拐する*7などやり方が暴走気味(そのせいでアイアンリーガーの面々や、ドモンとの間に因縁がある)ではあるものの、極めて真っ当な集団である。そのため中盤辺りで和解し、協力関係になる。
  • また、アースティアで登場するオリジナルキャラクター「ザンパ」は、『ラムネ&40』か『リューナイト』のキャラと勘違いされるほど世界観に馴染んでいる。

賛否両論点

  • 3Dの戦闘アニメの質は飛躍的に向上したものの、やはり従来の2Dアニメを望む意見も多い。
    • 味方の通常技や敵の攻撃はテンポが良い反面、時間を短くするため敵味方を遠景の一画面に納めており、ショボく見えてしまう。各作品のラスボス等の巨大な敵の攻撃も遠景で行われ、迫力に欠ける。
    • 2Dの戦闘アニメは初代から数えて20作目(派生作品も含めたら更に多く)の『α』で一つの終着点に着き、現在はもはや完成形にあるといえるほど優れたものになっているのに対し、3DはDC版『α』から数えてまだ4作目に過ぎず、まだ成長する余地はあるだろう。

問題点

システム面

  • 精神コマンドの「偵察」が無くなり、敵ユニットの詳細な能力が見られなくなった。武装なども不明で追加効果等も受けなければ分からない仕様。戦って覚えるRPG的なゲームになったとも言える。
  • ソフトリセットができない。
    • 乱数保存システムによってリセットの意義が薄れた上、敵ターンでも精神を使えるという仕様のおかげで、あまり気にならないところではある。
    • 一応WiiリモコンのHOMEボタン→リセットで同様のことができるが、その度にスキップ不可のクレジットを見る羽目になり復帰に時間がかかる。
  • 敵CPUの性能が悪い。そのために予想外の行動(まっすぐに行けばすぐに交戦できるのに、反転して岩など進入不可の地形の反対側に行こうとする等)をされ、クリアまで思わぬ時間を食うことも。シナリオが進むにつれ長考することも多くなる。
  • ユニットの乗り換えができない。しかし、今回の参戦作品の中で乗り換えが可能だった作品がマジンガーシリーズくらいなので仕方がないと言える。
  • 精神コマンドごとのレベル制の影響か、精神コマンドの総数が20個と最近のスパロボとしては少なめで、各キャラクターが覚える精神コマンドの数も少ない(一人乗りだと4個、複数搭乗のユニットにおいては一人2~3個)。
    • 基本的に問題は無いのだが、覚える数が減少した影響で熱血を覚えないキャラが多数おり、中盤以降に火力不足に陥るキャラも多い。
  • 一部の武器属性が強力すぎる。
    • 具体的には「対空」。「空中の相手に対して最大2倍のダメージを与える上、反撃を完全に封じる」という鬼仕様。敵も平気で使ってくるため、基本的に飛行可能機体でも地上に置いておく方が安全である。むしろそうしないと普通に撃墜される。
      • 空中移動の場合、地上いた場合の進入不可の地形に配置でき、地形無視の移動で「包囲」の位置取りが大幅に楽になるというメリットもある。
    • また、追加ダメージを与える「ファイア」もなかなかに壊れている。運次第だが最大で2000もの追加ダメージを受ける。後半ステージでは敵味方共に発動率が高くなる(敵は不明だが味方は最大60%)ため、HPに常に気を配っておく必要がある。
  • 序盤から中盤までの味方戦艦があまりにも弱い。従来作の戦艦と同じで敵の攻撃を避けづらいにもかかわらず、耐久力も装甲も低い。さらに上記の対空や追加ダメージも避けることが難しいためゴリゴリに受け、たった数体の雑魚の攻撃でもあっという間に沈むことも。攻撃面ではマップ兵器が広範囲で使い勝手が良いものの、通常武器は一種のみでしかも弱い。
    • 中盤になると艦長が交代して閃きを覚えるため、耐久面の問題はほぼ解決する。また武装も強力なものが二種追加される。別の問題も生まれてしまうが…(詳細は下記)。
  • ヒロインの乗機が使えない。ヒロインのシャルは中盤に差し掛かる辺りに乗機と共に仲間になるが、仲間になったわずか数話後に戦艦の艦長代理になるため、乗機が長期離脱。再び使えるようになるのは最終話の数話前と、ヒロインの機体なのにまったく使うことが出来ない。
    • 最終話の数話前に本来の艦長が復帰すると副官扱いになり、乗機も再び使えるようになるが、出撃すると戦艦の武装が半分使えなくなり、副官としての精神コマンドが使えなくなるため、戦艦の戦力が大幅に低下する。さらに出撃しても熱血を持たないため火力不足と、出撃しない方が良いという始末。ヒロインの愛機でありながらあまりにも不遇である。
  • 「Wiiならではの直感操作」をうたいながら実際には単なるアナログスティック操作であり、クラシックコントローラ推奨、GCコントローラ非対応というチグハグすぎる仕様になっている。
  • ユニットの移動で速さが調整できないためか細かい操作が出来ない。ぎりぎりのスペースで配置させようにも思うように行かず少し苛立ちを覚えるところがある。
    • 推奨のクラシックコントローラーを使うことによりある程度緩和されるが、本体付属の機器でも何とかして欲しかったところ。
  • スパロボではよくあることだが、敵の増援が多めで1話の攻略が長引きやすい。
    • 従来作では「一定ターンで10体増援」といった感じだが、本作ではそれに加え「敵が一定数以下になると増援」が主にボス戦にある。これが無尽蔵とも思える回数が設定されており(上限はあるが)、ボス戦は雑魚と延々戦い続けることに。
    • 戦闘の構成も、中盤から「ある勢力を撃退したらそのまま別の勢力が出現して仕切り直し」といった面が非常に多い。しかも1面で最大2回仕切り直すこともある。特に第25話は2話分の内容を1話に詰め込んだような構成となっており、とにかく長い。
  • 隠し要素がたった3つ、三体の仲間のみとかなり少ない。図鑑を埋めるだけなら入手する必要もない。さらにその仲間も若干おかしい。
    • 一人目は「ライジンオー」のライバルキャラであるベルゼブ。キャラとしては問題無いが、他の作品のライバルキャラが無条件で仲間になる中、何故ベルゼブだけ隠しになってるか分からない。原作で死亡したわけでもなく、和解して後に共闘しており、他作品ライバルと条件は同じなはずだが…。
    • 二人目の「ライジンオー」の脇役オセッカイザーはファンにとっては嬉しいが、最終盤に仲間になるのに関わらず条件となるフラグは最序盤にあり、しかもスパロボユーザーなら絶対行わない行為が関わる等、ほぼ罠キャラ。*8これには泣くユーザーが多発した。
    • 三人目は「アイアンリーガー」の脇役であるアイアンボーラー姉妹。主要キャラが軒並み不参戦な中、何故このキャラが参戦しているのかという疑問が湧く(後述)。
  • MAPの使い回しが非常に多い。
  • シナリオ会話のスキップができない。
    • 早送りは可能であるが、時間が掛かる。
  • 『SC2』ほどではないがクセのあるフォントを使用しており、全角の「ン」が「ソ」に近い形をしている。「ン」を使う名称が多いので目に付きやすく、例えば「エルドラソ」「ライジソオー」「ゴーショーグソ」と読めてしまう。
  • 分岐ルートにて、別ルートに向かったユニットと合流した際、直前に装備していたアイテムが全て外されてしまうため、再セッティングの手間がかかる。

演出面

  • カットインがあまり綺麗ではない。どうやらムービーファイルを流しているためらしい。
    • 人物のカットインも従来作はアニメーションといえる程に進化していたが、今作ではほぼイラスト主体。この後のシリーズでも減少傾向にあるが、胸揺れも無い。
  • 本作は原作で合体や搭乗する時が印象深い作品が多い(ガンダム系の『Gガンダム』にしてもモビルトレースシステム・セットアップがある)のだが、エルドランシリーズのロボットやゲッターロボの合体ムービー、リューナイトのクラスチェンジのムービー等が用意されていない。
    • 合体はユニットが白く発光して混じるだけという手抜き。ライジンオーの合体ムービーは『XO』にはあったし、2D作でもユニットアイコンでアニメーションしたりカットインを挿入したり力を入れていたのだが……。
    • なお、合体前の3Dモデルはちゃんと作られている。しかしイベント用にアイコンとして表示するだけのもので、使えないし戦闘シーンも無いと、非常に勿体無い。
  • 戦闘BGMのボリュームが小さい。オプションでBGM音量を最大にしても台詞や効果音にかき消されてしまう程。
  • 時間や予算の都合で3Dでの再現が困難な演出が軒並み改変されている。特にゴウザウラーらザウラーズの必殺技は恐竜が出現する演出が全てカット・改変されている。

参戦作品について

  • 容量か作業量の問題か、全般的に作品ごとの人物、ユニットの種類が少ない。一部の武装コンパチ機体を除けば敵組織一つにつき雑魚が2~3種類程度しかいないので、新鮮味がない。
    • 『Gガンダム』の味方側では主人公のドモンしか登場しない。他の主要メンバーが登場しないのは過去幾度もあったが、東方不敗やレインすら出ない。当然合体攻撃は使えないが、今回は単体でも十分強いレベルではある。
    • エルドラン4作は主要キャラがほぼ揃っているが、その4作のみで人物図鑑の半分が埋まる。それくらい全体の登場人物が少ない。
  • 『アイアンリーガー』の参戦について。
    • 参戦作品発表の時点から賛否両論だった『アイアンリーガー』だが、ファンの想像通りに色々な問題が起こっている。
    • 本作では何故かアースティア側に組み込まれているため、地球のスポーツがアースティアにも存在するという謎の世界観に。この事に対する説明も無い*9
    • 本来は「ラフプレーばかりの相手チームを主人公達が正々堂々スポーツで打ち負かす」というストーリーなのに、アイアンリーガー達は基本的に「敵に球技用ボールをぶつける」というラフプレーで戦うため、違和感が酷いことになっている。
      • 初登場時も""「相手のラフプレーを嘆きながらラフプレーで応戦」""というギャグのような何かが展開される。敵になったメンバーはGガンダムのDG細胞に侵され暴走しているという真っ当な理由付けがされているが、味方側がラフプレーを行う理由付けも、そのことに対する突っ込みも一切無い。
    • シルバーキャッスルのメンバーで登場するのはマグナムエースとマッハウインディのみで、他は一切登場しない。代わりにゴールド三兄弟と、はぐれリーガー編に出て来たアイアンボウラー姉妹が登場する。
      • シルバーキャッスルのメンバーの中には明らかに戦闘向きなキャラが3名ほどいるため、ファンからの落胆の声は強かった*10

総評

シリーズのマンネリ化からの脱却、そして3Dスパロボの進化が着実に味わえる作品となっている。
特にシステムの変更は賛否両論あるものの、3Dを生かした新しいスパロボの形を提示できたことは非常に大きい。
また1990年代狙い撃ちという大胆な参戦作品群に惹かれた人であれば、シリーズ未経験でも遊ぶ価値は十分にあるだろう。


余談

  • 本作の開発を担当した「さざなみ」はサンライズのゲーム開発に関わっていたスタッフが多く在籍しているため、本作のシステムは『サンライズ英雄譚』シリーズに、とりわけ『サンライズワールドウォー』に酷似している。ちなみに効果音もそのままである。
  • 『獣神ライガー』最大にして、日本アニメ史上でも最悪レベルのトラウマ回「涙をこらえて友を撃て!」が21話にて再現されている。しかもイベントボイス付きで。
    • 規制の問題などもあってか流石に放映時そのままの再現はできなかったが、それでも多くの原作ファンのトラウマを再発させた。挙句、毎度お馴染みスパロボ補正による救済なんてものは一切無い。
    • ちなみにこのゲストキャラを担当した溝口綾氏は、本作で他に担当したキャラもいないのにもかかわらず、このキャラの僅かなイベントボイスのためだけに音声収録を行っている。これは溝口氏がスパロボシリーズの音響を長年担当しているという縁があったからと思われる。
  • 『熱血最強ゴウザウラー』の敵キャラクター・ギルターボを演じた安西正弘氏は1997年から休業状態であったが、本作で声優業に復帰し、原作ファンにとっては嬉しいサプライズとなった。
    • 残念なことに2021年3月15日に逝去されたため、本作が唯一のスパロボ出演作となった。
  • 本作は1人で複数のキャラを演じている声優が多い。特に林原めぐみ氏*11、島田敏氏*12、梁田清之氏*13の3人は1人で5役以上を演じるという快挙を成し遂げている。
    • 注釈の通り、林原氏と島田氏はエルドランシリーズでの兼役が多いが、梁田氏は担当キャラの作品が見事にバラバラになっている。*14
  • 予約特典は参戦作品の設定画や原作漫画のシーンを使った作品紹介、スタッフや声優のインタビュー、放映当時の裏話や現在の心境、描き下ろしイラストなどが収録された内容の濃い小冊子であり、ファンからも好評を持って迎えられた。
    • この小冊子において、『戦国魔神ゴーショーグン』の構成・脚本家である首藤剛志氏が「ゴーショーグンの小説はまだ終わっていません」「何とかエンドマークを出したい」と続編の発表に意欲的なコメントをしていたのだが、2010年に首藤氏が急逝した事により残念ながら未完に終わってしまった。
    • また伊東岳彦氏の寄稿で「スパロボ嫌いは嘘」「『ゼーガペイン』や『アウトロースター』の出演オファーも待っている」との意向が明らかになった。「○○(原作者)はスパロボ嫌いだから出演できない」という噂に一石を投じたエピソードでもある。
      • 後に『ゼーガペイン』はスマホアプリ『スーパーロボット大戦X-Ω』に参戦した。
  • 2013年に本作の流れを汲む作品『スーパーロボット大戦Operation Extend』がPSPで発売された。ダウンロード専売であり、2015年末に配信終了となっている。
    • 本作にも参戦した作品が多く続投しており、戦闘アニメやBGMも本作のものが多く流用されているが、シナリオ上の繋がりは一切ない。
      • また上述の通り賛否両論を受けてか、『アイアンリーガー』は続投していない。
最終更新:2026年06月15日 10:59

*1 唯一のガンダムシリーズからの出演となった『機動武闘伝Gガンダム』をリアル系としてカウントしても1作品のみになる。

*2 過去作の「プロペラントタンク」(EN回復)などの強化パーツに相当する。

*3 『獣神ライガー』のリュウ・ドルク関連で流れる「宿命のライバル」などが該当する。

*4 『R』のラリアーは年齢不詳、『第3次α』のルアフ・ガンエデンは約500歳であり、外見相応の年齢のショタキャラとしては初。

*5 天音本人はこの事を気にしており、本編でも版権キャラに間違われて落ち込んでいる。

*6 後に『第2次Z再世篇』において、『天元突破グレンラガン』のダリー役で版権作品キャラでの出演も果たした。

*7 この大量誘拐の影響で、今作ではアイアンリーグが中止になっている。

*8 味方NPCとして登場した際に、敵を一定数撃破させるというのが条件。いわゆる経験値、資金泥棒行為になり、慣れたユーザーなら必ず阻止することである。

*9 原作は遥か未来の地球でアイアンリーグが定期的に開催されるという設定。恐らく『ラムネ』と『リューナイト』の2作品だけではアースティア側の描写が薄くなると判断したのだろうか?

*10 ちなみに原作では戦闘用に改造されたアイアンリーガーもいるので決してアイアンリーガー達が戦えない訳ではない。ここは原作がスポーツ物であるという副ジャンルの違いが違和感を生んでしまったと言える。

*11 『ライジンオー』の泉ゆう・ファルゼブ、『ゴウザウラー』の立花浩美・光主エリカ・山本春枝の5役

*12 『ライジンオー』の小島勉・エルドラン、『ガンバルガー』の流崎力哉・魔王レツアーク、『ゴウザウラー』の白金太郎の5役

*13 『ライジンオー』のベルゼブ、『ゴウザウラー』の原子王、『新ゲッターロボ』の武蔵坊弁慶、『獣神ライガー』のリュウ・ドルク、『ラムネ&40』のブレンドン、『アイアンリーガー』のゴールドアームの6役

*14 『ライジンオー』に至っては3名とも出演されている

*15 一応本作でも勇者シリーズ【※伝説の勇者ダ・ガーン、黄金勇者ゴルドラン】と共に声優ネタとして触れられてはいる。