ミニマリオ & フレンズ amiiboチャレンジ
【みにまりお あんど ふれんず あみーぼちゃれんじ】
| ジャンル | アクションパズルゲーム | 
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| 対応機種 | Wii U(Wii Uダウンロードソフト) ニンテンドー3DS(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)
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| メディア | ダウンロード専売ソフト | 
| 発売元 | 任天堂 | 
| 開発元 | Nintendo Software Technology | 
| 配信開始日 | 2016年10月19日 | 
| 定価 | 無料 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1個 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 備考 | 2016年以前発売のマリオシリーズのamiibo対応 プレイにはamiiboが必要
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| 判定 | 良作 | 
| ポイント | amiiboフェスティバルの問題点を大幅改善 無料のamiiboゲーム
 amiiboの紛失対策は相変わらず
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| マリオシリーズ・関連作品リンク | 
 
概要
ミニマリオを初めとする、ゼンマイのおもちゃ「トイキャラクター」を導きゴールを目指すアクションパズルゲーム。
『マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進!』以降のマリドンシリーズのシステムを受け継いでいるが、今作ではタイトルからドンキーコングが外された。
本作では3DSやWiiU、Switchに使われるフィギュア「amiibo」を使ってプレイする。
最初は2016年1月28日から期間限定でamiiboを買うとダウンロードコードチケットがもらえるキャンペーンから始まり、同年の5月で「マイニンテンドー」のギフト、最終的には同年の10月に一般配信となった。
本作以前のamiibo利用タイトルの多くが不振に終わり、当の任天堂でさえ同コンセプトの『どうぶつの森 amiiboフェスティバル』でかなりのバッシングを受けた為、ユーザーも本作には大きな不信感を抱いている状況であった。
しかし実際は、無料で強制的なamiibo購入の要求性が薄くストレスが溜まりにくいまともなゲームとして仕上がった。
特徴
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基本的なゲームシステムは『マリオvs.ドンキーコング ミニミニ再行進!』と同じ。キャラクターは動き出して以降止まらずに動き続ける。
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amiiboはマリオ関係を中心としたamiiboを使う。
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マリオ関係のamiiboを使うと特別なアビリティを持ったトイキャラクターがプレイアブルキャラになる。それ以外のamiiboだと無個性のトイキャラクター「ミニスペック」になる。
    
    
        | + | 対応する特別なトイキャラクター | 
ミニマリオ
お馴染みの主人公。アビリティの壁ジャンプで登る。amiiboは基本だけでなくマイナーチェンジのゴールドやドクターマリオ、スーパーマリオメーカーの為に作られた30周年仕様まで対応してる。
 
ミニルイージ
永遠の2番手。体が軽い為かジャンプ力が高い。なお、公式サイトでは「ほかのトイキャラクターより高く~」と記されているが誤りであり、後述するロゼッタが一番高くジャンプできる。
 
ミニピーチ
人気のヒロイン。ドレススカートで短い足場まで浮いて渡る。
 
ミニキノピオ
デフォルメなマスコットキャラクター。背の低さで体を縮んで隙間を通る。amiiboにはマイナーチェンジが存在しない。
 
ミニドンキーコング
マヌケなジャングルの英雄。野生の力を持ったためか坂を上りきる。 
ミニディディーコング
ドンキーコングの相棒。腕の力で足場を掴んで上がる。
 
ミニクッパ
宿命の大王。強靭な体で崖から落ちる瞬間に踏みつけジャンプする。因みにマリオパーティシリーズに登場する同名のキャラとの関係はありません。 
ミニクッパJr.
クッパの息子。クッパクラウンに搭乗してる為、はりブロックの上を移動できる。キノピオ同様マイナーチェンジが存在しない。
 
ミニロゼッタ
ほうき星の使者。壁に突き当たると真上に高くジャンプする。ルイージと似ているがすり抜け床がないと足場に乗り移れない。
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通常のステージには別途専用のゴールがあり、そちらには特別なアビリティを持つトイキャラクターでしか入れない。(例:ミニマリオの場合は壁ジャンプで登ってからゴールする。)
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専用ゴールに到達できれば専用ステージが解放される。こちらは専用ゴールを達成したトイキャラクターでしか入れない。
 
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各ステージには「amiiboパス」がある。アビリティを持つトイキャラクターでなければ入手できない。
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専用ステージのみ「amiiboパス」と「ゴールドamiiboパス」が存在する。ゴールドはamiiboパス5枚分になる。
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特定の枚数を集めた後にスターロードに行くとコースが解放される。こちらはゴールドamiiboパスが多いがアビリティを持つトイキャラクターでしか行けない部分が多く、ミニスペックに至ってはゴールできないコースもある。
 
評価点
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amiiboゲームが最初から無料になった事。
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この手のゲームは『amiiboフェスティバル』のみならず『プラスターワールド』や『サモンライド』等、フィギュアと同時購入すると破格の値段になるゲームソフトが多かったが、同社の同じく無料amiiboゲームである『タッチ!amiibo』譲りの販売形態を引き継いでいる。
 
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個性豊かなステージとBGM。
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壁登りや敵を食べる等のトイキャラクター専用のギミックがあって楽しさがある。
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理不尽なレイアウトは少なく、そのままゴールしても問題ない。
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パズルらしい落ち着いた雰囲気が合っている。
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専用ステージの背景やBGMもマリオキャラの設定に合っている。
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例を挙げると、ルイージは代表作である『ルイージマンション』『同2』を意識しており、『2』に登場するお化け屋敷・ウラメ~シ屋敷を背景に『1』のメインテーマアレンジが流れ、ロゼッタはデビュー作である『スーパーマリオギャラクシー』から、彼女の住んでいる「ほうき星の天文台」を背景に「天文台のロゼッタ」のピアノアレンジが流れている演出がある。
 
 
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amiiboが必要ではあるものの、とりあえずプレイする分であれば少数で済むため、amiibo購入を強要するような面は薄い。
問題点
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相変わらずamiiboの紛失対策が整ってない。
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よくある事だが、amiiboそのものに不具合が出たり無くしてしまったら本作をプレイする価値が無くなる。
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近年では通常プレイ内でamiiboの代用データを用意するものも出てきたが、本作にはそういった対策がない。『amiiboフェスティバル』の最大の問題点を丸ごと放置してしまっている。
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本作はamiiboがないとプレイすることができない。
 
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全てのamiiboパスを手に入れる場合、本作用のマリオ関係のamiiboを買うと総額12000円になる。
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amiiboの活用例自体が少数であるため、本作のためにこれだけの値段が出せるかと言うと疑問符の付く部分ではある。
 
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テレサやワルイージなど、本作以降に発売されたマリオシリーズのamiiboに対応していない。
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また、マリオ達と共にスマブラ仕様で登場したワリオも何故か未対応。
 
総評
『amiiboフェスティバル』の反省を生かして無料のダウンロードソフトになったマリオ。
高価格なソフトと同時購入するamiiboの追加課金が不評だったことを改善し、ユーザーの自由に任せるスタイルとなったのは、いわゆるDLCと並ぶ長所である。
紛失対策が整ってないのが難点だが、ソフトそのものに大きなバグやフリーズは存在しない時点で気軽に遊べる様に整っていると言える。
amiiboでゲームを気軽に楽しむなら無料の本作を選んでみると良いだろう。
余談
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2016年度の第2四半期決算説明会にて前期は1060万体に対して当期は380万体に伸び悩んだ。『amiiboフェスティバル』が失速したamiiboブランドの信頼は盛り返せなかった。
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ただし、amiibo自体の有用性を証明できる作品が少なかったこと、その中で有用性の高かった『スプラトゥーン』のゲーム内コンテンツのために需要が一極集中してしまったことも影響している。
 
最終更新:2022年01月25日 19:57