ミュウツー とは、ポケットモンスターシリーズのキャラクター。
ミュウツー |
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他言語 |
Mewtwo(英語) |
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全国図鑑 |
0150 | |
分類 |
いでんしポケモン | |
高さ |
2.0m | |
重さ |
122.0kg | |
声優 |
『ミュウツーの逆襲』、他(*1):市村正親 『ミュウツーの逆襲完全版』/幼少期:森久保祥太郎 『スマブラfor』、『SPECIAL』:藤原啓治 『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』:高島礼子 『名探偵ピカチュウ(映画)』:山寺宏一、木下紗華 |
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初登場 |
【ポケットモンスター 赤・緑】 | |
前のポケモン |
【カイリュー】 | |
次のポケモン |
【ミュウ】 |
とある博士が【ミュウ】の子供の遺伝子を組み替えて生み出したポケモン。ポケモンで一番凶暴な心を持つという。
ステータス |
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タイプ |
エスパー |
タマゴ |
タマゴみはっけん |
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とくせい |
プレッシャー |
隠れ特性 |
きんちょうかん |
HP |
106 |
とくこう |
154 |
こうげき |
110 |
とくぼう |
90 |
ぼうぎょ |
90 |
すばやさ |
130 |
メガミュウツーX |
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|||
高さ |
2.3m |
重さ |
127.0kg |
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タイプ |
エスパー かくとう |
とくせい |
ふくつのこころ |
HP |
106 |
とくこう |
154 |
こうげき |
190 |
とくぼう |
100 |
ぼうぎょ |
100 |
すばやさ |
130 |
メガシンカによって、サイコパワーで筋力を増強。握力は1トン程。
メガミュウツーY |
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|||
高さ |
1.5m |
重さ |
33.0kg |
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タイプ |
エスパー |
とくせい |
ふみん |
HP |
106 |
とくこう |
194 |
こうげき |
150 |
とくぼう |
120 |
ぼうぎょ |
70 |
すばやさ |
140 |
身体は小さくなったがサイコパワーは桁外れなほどに増幅。軽く念じるだけで高層ビルも木っ端微塵にする。
サカキの手によってマシンで制御されたすがた。
黒共鳴石で真っ黒に変色してしまったすがた。バトル時は常にメガミュウツーXへとメガシンカした状態となる。
名無しの洞窟(ハナダの洞窟)の最奥で固定シンボルとして待ち受けている。
その設定に恥じず、異常なまでのすばやさ・とくしゅの高さや、この世代ではぶっ壊れ性能の「ドわすれ」も覚えられ、エスパータイプ一強であった第一世代では紛れもなく最強のポケモン。
通りの良い「サイコキネシス」は当然自己習得しており、3割の確率でこおり状態になる最強わざ「ふぶき」も使えてまるで隙がない。
ストーリー的な設定は概要の通りでポケモン屋敷で研究されていたが、凶暴で強く、研究員達の手に負えなかった事がポケモン屋敷内の日記に綴られている。
ただ、作中の登場人物がミュウツーについて言及するシーンはない。
また、この日記では2月6日にミュウが後のミュウツーとなる子供を産んだことが記されており、一部ユーザーからは誕生日として扱われている。
9月1日には「ポケモン ミュウツーは つよすぎる ダメだ…… わたしの てには おえない!」と記載されており、この後に逃亡か封印されたものと見られる。
本作のハナダの洞窟は崩落しており、入れなくなっている。そのため本作だけでミュウツーは入手できない。
ちなみにハナダの洞窟があったであろう場所を調べると「はかいのいでんし」という一品物のアイテムが手に入る。
とくしゅの分離により実質的にとくぼうの低下と「ドわすれ」がとくぼうのみの上昇に変更、エスパーわざを無効にするあくタイプの登場などにより、『赤・緑』のような強さではなくなった。
が、対抗馬の【ホウオウ】と【ルギア】がそこまで飛び抜けた性能でもないため、相変わらず最強のポケモン。
タイプ相性の変更により、前作ではあまり使われなかった「だいもんじ」や「じごくぐるま」を採用するケースも見られていた。
原作と同じくハナダの洞窟に固定シンボルとして登場。専用BGMが付いた。
本作では殿堂入りするだけでなく、ぜんこく図鑑後のイベントも全て終わらせてから入れるようになるのでミュウツーの入手は時間がかかる。
この世代では【カイオーガ】という出てきた瞬間、天気を雨にしながら大暴れする化け物が登場したため、ぶっちぎりの最強とは言えなくなり、以降はやや地味な存在となってしまう。
なお、ミュウツーに与えられた特性は「プレッシャー」。何の捻りもない汎用特性である。
原作と異なりハナダの洞窟が崩落しておらず、ジムバッジを16個集める事で入れるようになる。
地形は変わっているが最奥部に固定シンボルとしてミュウツーが登場する点は同じ。
野生の時の攻撃わざは「サイコカッター」しかないので、あくタイプのポケモンを出しておけば捕まえやすい。
対戦においてはGSルールで【ユキノオー】と組み、「ふぶき」を連発する「ノオツー」編成で活躍。ユキノオーのおかげでカイオーガや【グラードン】の天候を上書きできるのが強みだった。
専用わざ「サイコブレイク」を新たに習得した。特性が地味である事の代わりだろうか。
その性能は「サイコショック」の上位互換で、そちらより威力が20アップしている。
ななしの洞窟で背中を向けて立っており、話しかけるとバトルになる。新しい専用BGMが付いた。
メガシンカが2種類追加された。この時点でメガシンカが2種類あるのは彼と【リザードン】のみ。
ウルトラワープライドで緑のウルトラホールに入ると出現する事がある。レベルは60であり、レベル70以外で出現するのは本作が初となる。
ストーリー中ではエピソードRRでなんと【サカキ】が使用する。もちろんメガシンカしてくるが、バージョンによってメガシンカ先が異なる。
【Pokémon HOME】配信後から使用可能。
2020年には「Pokemon Day」記念イベントでマックスレイドバトルに登場。Twitterでは「#ミュウツーをたおせ」というポケモンスタジアム2をイメージした公式イベントハッシュタグが使用されていた。
捕まえる隙がないので捕獲はできない。レイドボス故に弱点の耐久面が補われておりかなりの強敵。対策として【マーシャドー】や月食ネクロズマ、【オーロンゲ】が活躍を見せていた。
倒すのは一筋縄ではいかないものの撃破報酬が中々に豪華だったので、積極的に挑むプレイヤーもいた。
DLC「冠の雪原」ではダイマックスアドベンチャーに登場。こちらは捕まえられる。
ハマナスパークの遺伝子の部屋に登場。ジョウトの部屋(カントーの部屋)の伝説のポケモンを全て捕まえると、出現させるための「いでんしのせきばん」が交換可能になる。
特性は隠れ特性の「きんちょうかん」で固定化されている。
【Pokémon HOME】連動後から転送可能。
2023/09/01からはテラレイドバトルイベントで「襲来!最強のミュウツー!」が開催。★7。この開催日は『赤・緑』の日記を元にしたと思われる。
テラスタイプはエスパーで、技は「サイコブレイク」「はどうだん」「れいとうビーム」「めいそう」。
開幕でエネルギーシールドを張って「めいそう」を使い、強力な技で攻めてくる。
更にHPが半減すると「ねむる」と「カゴのみ」のコンボで全回復してしまう。
その後もHPトリガーで「サイコブレイク」や「れいとうビーム」を放つ。
また、特別仕様としてこの戦闘中はミュウのHPが1.5、他のステータスが1.2倍に増加する補正がかかる。
開催前にはミュウが配信されており、このミュウはテラスタイプがランダムで配布される仕様で、「キミだけのミュウと、最強のミュウツーに挑め!」と告知されていたが、あまりにもガチ仕様のため適当に育てた「キミだけのミュウ」で勝つのはほぼ不可能で、テラスタイプを含めて徹底した対策を練る必要がある。誰がどう見てもコンセプトが崩壊しているのだが……。
時間も耐久力も足りないので、テラスタイプがむしのミュウで「むしのていこう」を連打して特攻を減らしつつテラスタルを行い、「つるぎのまい」で積んで「きゅうけつ」で殴りながら回復して倒すのが基本。1匹は「ひかりのかべ」でサポートに回ると良い。
ミュウの素早さ個体値が31であれば、素早さの努力値に48振っておく事で先手を取れるので調整も忘れずに。「きゅうけつ」のPP切れの可能性もあるのでPP上限を増やしておくと安心。
「ねむる」対策として、初回HP50%手前で「エレキフィールド」か「ミストフィールド」を狙って張っておく手もあり。2人で討伐する場合はほぼ必須とされている。
手強いだけあって、「テラピースエスパー(100個)」、「きんのおうかん(3個)」、「とくせいパッチ(3個)」と討伐報酬はかなり豪華。
1匹だけ捕獲可能で、Lv100、特性きんちょうかん、個体値6V、性格はひかえめ固定。証として「さいきょうのあかし」を持っている特別仕様。
また、このミュウツーを倒したミュウにも「さいきょうのあかし」が付くという特別な仕様もある。
ミュウツー自身は出て来ないが、どうくつの「ポケモンのしるし」として「ミュウツーざ」が登場。
スタジアム・ジムリーダーのしろをクリアすると出現する「ミュウツーをたおせ」というモードで登場。
技構成は、サイコキネシス・10まんボルト・ふぶき・ねむる。裏ではステータスが上がり、ふぶきがドわすれになっている。
普通に戦うと強いが、麻痺にした所に一撃必殺技を出す、相手に行動させないように「じばく」「だいばくはつ」連発で倒してしまう(*2)など、簡単な突破法が存在する。
CMでは「やっぱりミュウツーよね」という迷台詞も生まれた。
ジムリーダーのしろにおいては、プレゼントポケモンの回収や殿堂入りの館の登録周回要員として活用されることがある。
「みがわり」で変化技を防ぎつつ、「ドわすれ」からの「サイコキネシス」で、数値のゴリ押しで簡単に突破できる。
スタジアム・ジムリーダーのしろをクリアすると出現する「ライバルをたおせ」というモードで、【シルバー】が出すポケモンの1匹となっている。
表では「めざめるパワー(格闘)」、裏では「じごくぐるま」で悪タイプ対策をしている。裏では「じこさいせい」で粘ることも。
「西の洞窟」のボス。【リザードン】と【カメックス】を圧倒的な力で倒してしまう。
しかしB99Fで実際にボスとして登場する個体はそのストーリーや設定に反して異常なほど弱く、その前の階層でザコとして湧いてくるリザードンやカメックスよりも(ボス補正で盛られているHP以外は)全ての能力が20以上低く、ぼうぎょ・とくぼうに至っては半分ほどしかないという体たらく。というかゲームクリアからここに到達するまで何十時間もかかる裏ボスなのに、ストーリーのラスボスの【レックウザ】よりステータスが低い。
到達難易度を考えると、どれだけ適当に戦ってもまず負ける事が無いという(遭遇時期を考慮した場合では)紛れもなく本作最弱のボスである。
ちなみにマクノシタ道場で確認すると、ボコボコにされたはずの「チーム ハイドロズ」のカメックスよりも能力値が低い。彼らはどうやって負けたのだろうか。
1回目は倒しても絶対に仲間にならないが、2回目は謎の洞窟購入済みで加入条件さえ満たしていれば確実に仲間になる。
要するに仲間にするためには2回も99階を潜り直す必要がある。
即降りでいいとはいえ辿り着くまで時間はかかるので、仲間がいるなら戦う前に帰還させる等で事故防止はしておきたい。
仲間としては弱いわけではなく、レベルアップが早く、育てれば強力な火力で敵を蹴散らせる。
わざのラインナップが終わっているためわざマシンによる補強は必須。
『闇の探検隊』のみ、闇の火口6Fか、番人の洞窟 最深部5Fに登場する。海のリゾートの出現と、「ひみつのせきばん」か「なぞのパーツ」の所持が必要。【セレビィ】とは対の扱い。
『時の探検隊』では2008/01/18~02/14の期間限定でニンテンドーWi-Fiコネクション配信の依頼報酬として配布された。依頼達成時には「ありがとう! あとで ギルドまで おれいに いきますね!」とすごくお行儀正しい汎用台詞を発するためにシュール。
天空の階段から挑戦状を送ってくる形に変更された。
プレイアブルキャラとして登場。また、派生キャラクターとしてダークミュウツーも登場。
ちなみに一部の技や勝利ポーズの元ネタは【三島一八】の動きをアレンジしたものである。
有名な伝説のポケモンというだけあって定期的に登場する。
当初は「EXレイド」という抽選で選ばれたプレイヤーだけが参加できるレイドでの実装されていたが、その後通常の伝説レイドにも実装された。
通常強化でCP4000を超える初のポケモンだったのだが、実装当時はタイプ一致で使えるスペシャルアタックのサイコキネシスが低性能だったため、今一つその力を発揮できなかった。
その後、期間限定で専用のスペシャルアタックであるサイコブレイクを習得。こちらはPVP・通常バトル両者において破格の性能を持つエスパータイプのスペシャルアタックだったため、文句なしの最強格のエスパータイプとして君臨している。
またミュウツーに限った話ではないが、サイコキネシスがアップデートで大きく強化され、通常バトルで使う分には専用わざであるサイコブレイクと遜色ない火力を持つため、限定期間以外で入手したミュウツーであっても非常に使い勝手がよくなった。
映画コラボの名目でアーマードミュウツーも実装された。
ミュウツーの力を抑制する鎧という設定どおり攻撃面で劣るが、装甲を纏っているだけあって防御面に優れている。
全体的な使い勝手はもちろん通常ミュウツーが勝るが、耐久力の高さからPVPのハイパーリーグ適正はこちらの方が上。
こちらもサイコブレイクはきちんと習得できるうえに通常ミュウツーでは習得できないばくれつパンチと両立できるのが魅力。
ラスボス。【モビーⅣ】?を操って主人公を島の奥へと誘導した。
クリア後はきぐうの島-BOSSのWave4で高確率で敵として登場。
仲間としてはカクコロレジェンドスープのスペシャルで勧誘できる。アタッカーとして使うのも良いが、カントー151匹しかいない(=エスパーの弱点を突かれにくい)本作では耐久力とエスパー単の耐性を活かした「ビルドアップ」要員として【スターミー】達のハイドロポンプ組のバッファーとして運用するのが優秀。
サカキのバディとして登場。
メガシンカ先が異なる2種類のミュウツーがそれぞれプレイアブルとして登場する。
本作で初となるメガシンカを実装したポケモンでもある。
基本情報 |
||||
難易度 | 射程 | ロール | ||
---|---|---|---|---|
初心者向け | 近接 | バランス型 | ||
実装日 | ライセンス価格 | |||
2023/07/21 | 15000コイン/700ジェム | |||
進化 |
||||
Lv1 | Lv5 | |||
ミュウツー | メガミュウツーX | |||
能力 |
||||
ミュウツー |
||||
戦闘 | 耐久 | 機動 | 得点 | 補佐 |
3.0 | 3.0 | 2.5 | 2.0 | 2.0 |
メガミュウツーX |
||||
戦闘 | 耐久 | 機動 | 得点 | 補佐 |
4.0 | 4.0 | 3.0 | 2.0 | 2.0 |
わざ |
||||
スロット | 成長Lv | わざ名 | ||
わざ1 | Lv1/3 | ねんりき | ||
Lv5 | みらいよち | |||
サイコブレイク | ||||
わざ2 | Lv1/3 | バリアー | ||
Lv7 | じこさいせい | |||
テレポート | ||||
ユナイト | Lv9 | インフィニティサイコバーン | ||
とくせい | Lv1 | プレッシャー |
基本情報 |
||||
難易度 | 射程 | ロール | ||
---|---|---|---|---|
初心者向け | 遠隔 | アタック型 | ||
実装日 | ライセンス価格 | |||
2023/08/17 | ?????コイン/???ジェム | |||
進化 |
||||
Lv1 | Lv5 | |||
ミュウツー | メガミュウツーY | |||
能力 |
||||
ミュウツー |
||||
戦闘 | 耐久 | 機動 | 得点 | 補佐 |
3.0 | 3.0 | 2.5 | 2.0 | 2.0 |
メガミュウツーY |
||||
戦闘 | 耐久 | 機動 | 得点 | 補佐 |
5.0 | 3.0 | 3.5 | 2.0 | 2.0 |
わざ |
||||
スロット | 成長Lv | わざ名 | ||
わざ1 | Lv1/3 | ねんりき | ||
Lv5 | みらいよち | |||
サイコブレイク | ||||
わざ2 | Lv1/3 | バリアー | ||
Lv7 | じこさいせい | |||
テレポート | ||||
ユナイト | Lv9 | インフィニティサイコバーン | ||
とくせい | Lv1 | プレッシャー |
63話にて下記の『ミュウツーの逆襲』と同じ個体が登場した。
46話「バトル&ゲット!ミュウツーの復活」で登場。セロアイランドで様々な地方のポケモン達と共に隠れ住んでいた。
【サトシ】と【ゴウ】の夢を聞いて戦闘となり、【ルカリオ】と【エースバーン】の2大エースで戦うものの、凄まじい強さで二人を圧倒。
戦闘後は二人の夢を認め、保護したポケモン達を連れてどこかへと飛んで行った。
市村正親が声優を務めており『ミュウツーの逆襲』と同一個体を思わせるが作中では関連性は明らかになっていない。
タイトルに出ている通り本作のメインキャラクター。
「ミュウを元に作り上げた」という設定はゲームと共通しているが、それ以外の点はかなりアレンジされており、原作ではミュウが生んだ子供を遺伝子改造して作られたポケモンであったが、本作ではミュウのまつ毛の化石の遺伝子から、ミュウよりさらに強く、世界最強のポケモンになるべくして作られたコピーポケモンである。
また、ゲーム版の図鑑説明では「全てのポケモンの中で最も凶暴な心を持つ」「目の前の敵を倒すことしか考えない」等の非常に獰猛なポケモンであることが強調されているが、本作では生まれた時から人間と意思疎通が可能で、己の存在意義について思い悩む等、理知的で高度な知性と虚無的な雰囲気を併せ持っている。
覚醒した直後から「自分は何のために生まれたのか」という悩みに取りつかれ、衝動赴くままに自身を作り上げた科学者たちもろとも研究施設を破壊。
その後「お前がやるべきことを教えてやる」と語る【サカキ】によってマシンで力を制御され、ロケット団の戦力として働いていた。
ある日なぜ自分を戦わせるのかとサカキに問いかけると「ポケモンは人間のために働き人間のために戦う存在だ」と「ポケモンである自分の存在意義」を教えられる。
しかしそれにより「人間によって生み出されたポケモン」である自分に対して「人間によって生み出されたが人間ではなく、作られた存在であるがゆえにポケモンですらない」と己の存在意義について更に思い悩むようになる。
結局ポケモンを見下す人間たちの姿勢に失望、さらにそんな人間たちに支配されているポケモンにも失望し、サカキに反旗を翻す。
その後も「自分は誰なのか。何のために生きているのか」という自問自答を繰り返した末に、自分を生み出した人間達への『逆襲』を開始した。
かつて自身を生み出したコピー施設を再建築し、より優れたコピーポケモン軍団を作り上げて人間やオリジナルのポケモンを淘汰することで『逆襲』を果たそうとする。
その後、オリジナルとコピー同士がお互いの存在意義をかけて戦い始める中、ミュウツーも自身のオリジナルポケモンであるミュウと激闘を繰り広げるが、自らを犠牲にしてまで戦いを止めようとしたサトシの姿に感銘を受け、考えを改める。
「オリジナルであろうとコピーであろうとこの世界に既に存在しているポケモン同士である」とミュウと和解し、この世界で生き抜くことを決める。
そして「この出来事は誰も知らない方がいいのかもしれない」と判断し、サトシ達の今回の事件の記憶を消した上で、コピーポケモン達を連れてどこかへと消えていった。
完全版で補完された設定では、元々、【フジ博士】?が自分の娘「アイ」を遺伝子技術でよみがえらせる為の研究と併用して開発が進められており、意識が芽生えたばかりの子供の頃に、同じくアイのコピーである【アイツー】?やフシギダネツー、ヒトカゲツー、ゼニガメツーのコピーポケモンと共にテレパシーで交流していた。
しかし初期段階のコピーだったためか彼女らの寿命は短く、ミュウツー一人を残して皆消滅してしまうが、アイツーは自身が消える直前に涙を流すミュウツーを見て「あなたは生きているの。だから泣かないで。生きているってとても楽しいことだから」と言い残す。
しかしショックを受けたミュウツーは未成熟のまま覚醒しかけたため、精神安定剤を注入され深い眠りにつき、いつしかアイツー達との記憶を失ってしまっていた。
また、テレビシリーズ本編の63話と繋がる部分があり、シゲルがミュウツーと戦い敗北している。更に脱走の際に本部を壊滅させており、本編でもその影響を受けている。
こうしたキャラクター像になった流れとして、まず本作は映画の題名だけが先に決まり、首藤剛志が脚本を担当する事となる。
その中でミュウツーとミュウの設定を踏まえ、日本のアニメ映画を世界で通じる作品とするため、良くあるアニメ映画とならないように自己存在・差別・バトルの否定といったテーマを盛り込む。
「逆襲」の意味も単なる復讐戦ではなく、「自分とは何か」を問い続ける限り、自己への問いかけは、自己への逆襲であり、敗北ではない。という首藤剛志の解釈によるもの。
こうした暗い内容は当時のプロデューサーである久保雅一からNGが出るのが脚本家達の中では共通認識とされていたが、その頃のアニメポケモンは【ポリゴン】の事件に影響で多所にゴタつきがあり、脚本修正やチェック時間が甘くなったために通ってしまった。
延期が原因で映画とアニメの内容がリンクする予定だった箇所が先送りになってしまい、ミュウツーの説明を予め行うことができなくなるトラブルも発生したが、湯山邦彦が市村正親を指名したためこれは解決。彼の舞台俳優の演技力を活かし、冒頭でモノローグで説明する形で説明を補えた。
首藤剛志が書きたいものを書いた事でこういうキャラクター性が生まれていき、関係者への試写会が行われた際は無言の空気に包まれ否寄りの賛否両論の空気となっていたが、いざ映画が公開されるとなると老若男女問わずに大ヒット。本作のミュウツーが大衆に知れ渡る事となる。
こういった要因が重なり「目の前の相手を倒すことしか考えない最も凶暴なポケモン」とされるゲーム本編とはかなり設定が異なるのだが、本作で描かれたミュウツー像がもたらした影響はかなり強く、以後の作品で登場するミュウツーは(特にメディアミックスでは)理知的な存在として描かれることが多い。
ミュウツーの逆襲の補完的なエピソード。
サトシ達の前から姿を消した後、ピュアズロックという秘境の地にコピー達と共に暮らしていた。
相変わらず「私は誰なのか」と自問自答することはあったが、コピーポケモンによる「逆襲」を目論んでいた前作とは打って変わって穏やかな気質になっており、オリジナルとコピーの争いを繰り返さないために、ピュアズロックで閉じこもってひっそりと暮らそうとしていた。
しかしピュアズロック自体も人間による探索が進むようになり、いつまでも閉じこもっていられないことが判明。
コピーピカチュウなど一部のコピー達には「自分達もオリジナルたちのように広い世界に行きたい」と反発する声もあった。
そしてサカキ自らロケット団を率いて自身を捕獲に出向いた事で、かつて一度は記憶を消して別れたサトシ達と出逢うことになる。
仲間であるコピーポケモンを傷つけられることを防ぐため、ロケット団が開発した洗脳捕獲装置に捕らえられ、瀕死の重傷を負ってしまうが、サトシ達、そしてピュアズロックに住むポケモン達の活躍によって状況を挽回。ピュアズロックを守り、サカキたちの記憶を消して事態を解決する。
そして再びサトシ一行とロケット団3人を含めた全ての者の記憶を消して、事件の全てをなかったことにしようとするがコピーポケモン達の説得により撤回。コピーポケモン達と共にこの世界に生きる者として外の世界へと羽ばたいていった。
最後にピュアズロックを離れカスミ達と共に町を歩くサトシの耳元に何者かの「私はここにいる」という声が聞こえたが、その声の主は摩天楼に紛れて暮らすミュウツーであった。
2019版の展開の元となったと思われるが、このミュウツーと2019版ミュウツーが同一個体なのかは不明。
おそらくこれまでのものとは別個体と思われる女性的な声色のミュウツーが登場。やはりこちらでも理知的な存在。
赤いゲノセクト率いるゲノセクト軍団と激しいバトルを繰り広げた末、人間によって勝手に生み出されたことに共感しつつ、無事元の世界へ戻っていった。
本作ではメガミュウツーYへと変身するが、当時はまだメガシンカがゲームにおいて未登場だったためか、戦闘中に自在に元の形態に戻ったりする等、一種のフォルムチェンジのように描かれていた。
本作のラスボス。ゲーム本編と同じくハナダのどうくつの奥に潜んでいた。
『ミュウツーの逆襲』の影響で理知的に描かれることが多いメディアミックス作品にしては珍しく、ゲーム本編設定に忠実で、近づくもの全てに攻撃する非常に凶暴なポケモンとして描かれている。
自分からチャンピオンの座を奪ったレッドのリベンジのため、ハナダのどうくつで修行をしに来たグリーンと戦い、圧倒的な力で彼の手持ちを全滅させてしまう。
レッドとの戦いでも彼の手持ちをことごとく打ち破り、伝説のポケモンである【フリーザー(ポケモン)】ですらまるで敵わない。
切り札のリザードンをも追い詰め、一度はレッドも「奴には何をやっても通じないのか……」と諦めかけるが、どれだけ打ちのめされても闘志を失わず、共に戦おうとしてくれるリザードンの目を見て再起。
両者の絆がフジ老人から渡されたメガストーンに反応し、メガリザードンXへとメガシンカを果たす。
メガリザードンXの急激なパワーアップにはさしものミュウツーもついていくことができず「きりさく」の連撃で圧倒された後、とどめの「メガトンパンチ」を食らってダウン。瀕死寸前まで追い詰められたところをハイパーボールで捕獲された。
やはりキーキャラクターとして登場。研究施設で管理されていたが、冒頭で施設から脱走。
終盤で再登場し、ガスで凶暴化したポケモンに人間の意識を入れることができ、人間をポケモン化する計画の駒として操られていたが【ティム・グッドマン】?とピカチュウの活躍により早期解決がかなった。
親父声のピカチュウを生み出したのもコイツであり、意識をなくしたピカチュウに【ハリー・グッドマン】?の意識を入れ込んで窮地を救っていたことが終盤に判明する。
「20年前にカントー地方から逃走した」と説明がある他「人間には自分を捕らえようとする悪い者もいればハリー・グッドマンのように善良な者もいる」と人間に対する一定の理解を示しており、『ミュウツーの逆襲』に対するオマージュ、あるいは同作と同一個体であるかのような描写を匂わせている。
ミラージュポケモンとして、手が別のポケモンに変形する個体が登場。
2話で登場。トキワの森の野生ポケモンの1匹として、【ゴローニャ】や【ゲンガー】などを引き連れている。
初めてポケモンを捕まえようとする【赤井勇】?と【ピッピ】に弱ってないとモンスターボールで捕まえられないことを教えて一蹴した。
こんな場所にミュウツーが出てくる時点でツッコミどころ満載だが、この際に一切名前が出てこなかった事を考慮すると、恐らくこの時点ではデザインぐらいしか資料が存在しなかったものと思われるためやむを得ないか。
後に25話でポケモン屋敷の回で設定通りにミュウの遺伝子から生成される形で登場。ピッピでは当然のように歯が立たなかったが、隙を見てピッピがミュウツーの遺伝子を融合してミュウスリーになる事で形勢逆転された。融合完了時の「これでぼくはミュウスリーだっピ!!」のコマは非常に有名。
隠しキャラクターとして初参戦。英語ボイスは無い。
キャラクター造形としてはやはりゲーム本編以上に『ミュウツーの逆襲』の影響が強く、シャドーボールを始めとした黒いエネルギーを駆使して戦う。
また、担当声優は劇場版同様俳優の市村正親で、リザルト画面でも「私はなぜここにいるのか……」という『ミュウツーの逆襲』をかなり意識したセリフがある。
対戦を通算20時間以上行うか対戦数を700戦以上行うと挑戦者として現れる。時間だけ見ると開放条件がかなり厄介な気がするが、のべ時間なのでコントローラーの数で対戦時間が変わっていくため「コントローラーを4つ繋げ、全員人間操作・時間無制限で対戦を始めて5時間放置」すれば簡単に解放可能。
速度だけなら700回連戦する方が早いものの、楽をしたいならそちらの方が良い。
常に超能力で浮いているため重量に反してぶっ飛びやすく、それでいて当たり判定も大きいため耐久面は貧弱。
かと言って火力がある訳でもない上、攻撃技は何れも癖が強いものばかり。
横必殺ワザの「ねんりき」は飛び道具を反射する事も出来るが、攻撃判定は自分のものではなく放ったファイターのままになっている。
尻尾を使った攻撃のリーチの長さ・復帰力が高い・緊急回避が長距離と言った独自の利点は幾つかあるものの、全体的に使い難く超上級者向けの弱キャラクターに留まっている。
尚、【ネス】や【ゼルダ】の一部のモーションが流用されているようだ。
前作の段階でもファイター参戦の打診はあったとのこと。
フィギュアとしての登場。【ルカリオ】が入れ替わるような形で参戦しており、通常必殺ワザや波導を纏った打撃攻撃等は若干ミュウツーを連想させる。
+ | 解析情報 |
当初はフィギュアでの登場に留まっていたが、後にDLCでファイターとして参戦。
3DS版とWii U版を購入し、クラブニンテンドーから出るシリアルコードを使えば入手できた。後に単品でも発売される。
最後の切り札は「サイコブレイク」であり、その際メガミュウツーYへとメガシンカする。
フィギュアは通常のものとファイターとしてのものの2種類存在する。
本作から、向きによって左右反転するようになっている。身長が少し伸びた。運動性能が上がった。重量は「74」(*3)に減少した。カベジャンプ(三角飛び)が出来るようになった。
百裂攻撃フィニッシュ(本作では正式名称不明)、転倒からの起き上がり攻撃が追加された。通常必殺ワザの「シャドーボール」は溜めている途中のボールの攻撃判定が無くなった。横必殺ワザの「ねんりき」で反射した相手の飛び道具の攻撃判定を奪えるようになった。
『DX』に比べると明確に攻撃面が強化された。その一方相変わらず当たり判定が大きく被弾しやすい他、さらに軽量化が進みプリンに次ぐ軽さとなっている。
キャラコンセプトが定まっておらず弱点だらけだった『DX』と違い「攻撃性能に優れるが防御面に劣る」という性能になっており、度重なるアプデ調整もあって最終的なキャラランクとしては上位に入ると言われている。
隠しファイターとして登場。メガミュウツーYもスピリットとして登場する。
重量は「79」(*4)に増加した。
百裂攻撃フィニッシュに名前「ダークフィニッシュ」が追加された。横スマッシュ攻撃の「シャドーブラスト」はシフト可能になった。つかみ攻撃が「ダークショック」に変更された。
重量の微増と運動性能のさらなる向上というそこそこの強化があった一方で、尻尾の喰らい判定が非常に大きくなるという厳しい弱体化がなされる。
尻尾を使った攻撃のリーチが強みの一つだったため、それが活かしづらくなったこの調整はかなり痛く、前作以上に防御面の弱さに悩まされることに。
その一方、前作の高い攻撃性能はそのままに、アップデートでかなりの数の攻撃方面の強化が入ったため「攻めてる間は強いが守りに入ると弱い」という傾向が前作以上に強くなった。
「灯火の星」では【キーラ】の光線をねんりきで防ごうとしたが、光線が直撃してフィギュア化してしまった。
「闇の世界」の「謎の空間」で解放可能。
勝ち上がり乱闘のラウンド2~6はステージは相手チーム、BGMは味方キャラに合わせている。
ラウンド2~6のステージとBGMは
2:ステージはミッドガル(クラウド)、BGMは「Snow Man」(リュカ)
3:ステージは朱雀城(リュウ、ケン)、BGMは「更に闘う者たち」(クラウド)
4:ステージはドラキュラ城(シモン、リヒター)、BGMは「Balrog Stage」(ケン)
5:ステージは天空界(ピット、パルテナ)、BGMは「真実の嘆き」(リヒター)
6:ステージはカロスリーグ(ピカチュウ、ピチュー、プリン、ルカリオ)、BGMは「崩壊エンジェランド」(ピット)
スタンプが登場。
キャラマリオが登場。『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』とのコラボのためか、効果音は【マリオ】と同じ。
ミュウ+ツー