ユダ王国の王ヨシヤの過越からエズラの活動に至るまでの歴史で、内容的には正典の『歴代誌』の最後の2章と『エズラ記』、『ネヘミヤ記』と並行する。新共同訳聖書では、『エズラ記(ギリシャ語)』としている。第3章と第4章は独自の記事でダリヨス王の3人の護衛の若者の物語である。
内容はギリシャ語聖書のエスドラスαを翻訳したものであり、ラテン語聖書のエズラ記3(第三エズラ記)の内容と同じである。
ギリシャ語聖書のエスドラスα(第1エズラ書)は、正典の『歴代誌』から『エズラ記』にかけての内容を独自資料を加えて記したもの。
エズラ記の番号付の問題
新共同訳 |
ヘブライ語聖書 |
七十人訳 |
ヴルガータ訳 |
正教会 |
エチオピア |
英語 |
エズラ記 |
エズラ記 |
エズドラ記2 |
エズドラ記1 |
エズドラ書1 |
エズラ記1 |
Ezra |
ネヘミヤ記 |
ネヘミヤ記 |
エズドラ記2 |
ネーミヤ書 |
Nehemiah |
エズラ記(ギリシャ語) |
- |
エズドラ記1 |
エズドラ記3 |
エズドラ書2 |
エズラ記2 |
1 Esdras |
エズラ記(ラテン語)(3-14章) |
- |
- |
エズドラ記4 |
エズドラ書3 |
Ezra Sutuel |
2 Esdras |
エズラ記(ラテン語)(1-2章) |
- |
- |
- |
エズラ記(ラテン語)(15-16章) |
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ヘブライ語聖書のエズラ記とネヘミヤ記は、70人訳聖書ではエズラ記2にまとめられている。七十人訳聖書のエズラ記1は、ヘブライ語聖書にはない。ウルガタ聖書のエズラ記1,エズラ記2は、それぞれヘブライ語聖書のエズラ記とネヘミヤ記にあたる。七十人訳聖書のエズラ記1は、ウルガタ聖書では付録のエズラ記3として出ている。これが新共同訳聖書の旧約聖書続編にあるエズラ記(ギリシア語)である。ウルガタ聖書の付録のエズラ記4はヘブライ語聖書にも、70人訳聖書にもない。これが新共同訳聖書の旧約聖書続編にあるエズラ記(ラテン語)である。
最終更新:2018年01月20日 09:13