ヨシュア記

名称

ヘブライ名は"ספר יהושע"‎‎ (Sefer Yĕhôshúa, ヨシュアの書)である。
ギリシャ語名の"Ιησούς του Ναυή" (Iesoús tou Naué, ヌンのヨシュア)は、ヨシュアがヌンの子であることによる。
英語名"Book of Joshua"はヘブライ名の英訳である。
和名『ヨシュア記』はヘブライ名の和訳である。

作者

この書の原作者は、伝統的には主としてヨシュアが書き(ヨシュア記24章26節)、彼の死後の記事をアロンの子エルアザルとエルアザルの子ピネハスが書いたとされている。
ヨシュア記24:26
ヨシュアは、これらの言葉を神の教えの書に記し、

高等批評では、モーセ五書との内容の類似性から、バビロン捕囚後の時代に、モーセ五書(申命記を除く)を知る人物による編集が考えられている。しかしながら、モーセ五書と内容に矛盾もあるため、同一の人物ではないと考えられている。

内容

創世記のアブラハムの契約より始まる「約束の地」の契約は、ヨシュア記で一度完結する。

1.ヨシュアによるカナン占領(1-11章)
  • 開戦の布告(1章)
  • エリコへの斥候(2章)
  • ヨルダン川の奇跡(3章)
  • 十二の石(4章) [2494年1月]
  • 割礼の儀式(5章1-12節) [2494年1月]
  • 主の軍勢の将(5章13-15節)
  • エリコの戦い(6章)
  • アカンの罪とアイ侵略の失敗(7章1-9節)
  • アカンの神明裁判(7章10-26節)
  • アイ陥落(8章)
  • ギブオンのヒビ人の策略(9章)
  • カナン南部の征服(10章)
  • カナン北部の征服(11章)

2.土地の配分(ヨシュア12-21章)
  • 撃ち滅ぼした王たち(12章)
  • ヨルダンの東の土地の配分(13章)
    • ルベン族、ガド族、マナセ族①
  • カナンの土地の配分(14章-19章)
    • カレブの土地(14:6-15) [2500年]
    • ユダ族(15章)
    • エフライム族(16章)
    • マナセ族②(17章)
    • ベニヤミン族(18章)
    • 残りの部族(19:1-48)
    • ヨシュアの土地(19;49-19:50)
  • 逃れの町(20章)
  • レビ族の町々(21章)

3.シケム契約(ヨシュア22-24章)
  • ヨルダンの東側の祭壇
  • ヨシュアの演説
  • ヨシュアの死

最終更新:2018年01月07日 10:39