ディッター

ディッターは、貴族同士で行われる競技である。
ドイツ語:der ritter(騎士)


概要

騎士見習いが騎獣に乗って戦う練習のために行われ、空での戦いになるため危険性が高い*2

ルール

いくつか種類があり、その時によって勝利条件が変わる*3

宝盗りディッター

  • 政変前から領地対抗戦で行われていた*4、領地の礎を守る模擬戦から始まった競技で*5、貴族院全体を使って行う*6
    文官見習いや側仕え見習いも動員して領地一丸となって戦う。*7
  1. 陣を設定する(貴族院の領地対抗戦などで行われる場合、各領地の採集場所が陣とされていた)。
  2. 他領に奪われてはならない宝とする魔獣を狩ってくる。
    このとき、魔獣は魔石に変えてしまってはならず、倒してしまうと敗北になる。
  3. 宝を守りつつ他領の宝を奪うか、倒して魔石に変えてしまえば勝利する。*8
    (領主候補生を宝とした本の販売権の争奪戦では、宝を陣の外に出した時点で勝敗が決した。)*9
    宝である魔獣を殺されたり奪われたりしないように攻撃用の魔術具や罠などの使用が認められている。*10
  • 魔術具の設置や回復薬の作成などに領地が一丸となって取り組み、騎士以外も参加した方が戦略的に効果的である。*11
    • 文官見習いは、当日までの魔術具や回復薬の準備を担当する(準備期間に魔力を全力投入するため、当日は使い物にならなくなる)。
    • 側仕え見習いは、当日の回復薬の管理や魔術具への魔力供給、癒しの魔術担当として戦いに参加する。*12
  • 競技は陣を作った段階で始まり、魔獣を狩る間や陣へと運ぶ最中に妨害できる。
    • 戦力の劣る領地が知恵や魔術具を用いて勝利を狙うことが真髄。戦術理論通りにはいかない対人戦であり、罠や奇策も含めた総合力や対応力が試される。*13
  • 危険度は低~高。イメージ的には格闘技~戦争演習。 目的や参加者によって危険度にかなり差がある。 一冬の貴族院で2~3人くらい死者が出ることもある。*14
  • シュタープの取得が卒業時だった頃は、魔術具の武器*15が使用されていた。
    また、文官達*16が作成したえげつない攻撃用の魔術具も使用された。*17

速さを競うディッター

  • 政変後、これ以上貴族を減らさないように領地対抗戦の種目となった魔獣討伐の模擬訓練。*18
  1. 先生が訓練用の魔獣を作り出す。魔獣は定められた範囲から出ることもない。*19
  2. いかに早く倒せるかを競う。*20
  • 領地内で魔獣を狩る訓練の為の競技で、効率や攻撃力が重視される。*21
  • 対魔獣戦には特化しているが、魔獣はあまり変則的な動きをしないため型に嵌りがちとなり、臨機応変な対応力が鍛えられない。*22
  • 領地が一丸となって取り組む宝盗りディッターと違い、騎士だけで行う競技となっている。文官見習いや側仕え見習いの出番は無い為、コースが異なる者の間での交流が減り、それが弊害となっている。*23
  • 危険度低。 怪我人は出るが、死者が出ることは特に想定されていない。イメージ的にはスポーツ~格闘技。*24

狩った魔獣の強さを競うディッター、魔獣の数を競うディッター

トラウゴットが数ある勝利条件の例に挙げた。

嫁取りディッター

ダンケルフェルガー独自の文化。
当事者が結婚を望んでいるのに、親から結婚の許可を得られない場合に行う。*25
勝敗に嫁入りを賭けたディッターでお互いの親族で行われる。
父親と求婚者の個人戦であったり、父親+女性の婚約者一族 vs 恋人一族の大勢で行ったり色々。*26
結婚を望んでいる側が勝利した場合は、親は結婚を認める。
ディッターの後で最初の条件を覆されることがないように、必ず契約書を作る。*27
危険度は中~高。 女性の立ち回り、親族同士の仲、婚約者の有無など、それぞれの事情によって危険度に結構差がある。 規模によっては死者が出ないこともある。*28

嫁盗りディッター

ダンケルフェルガー独自の文化。
結婚したいと思っていない相手を、強引に得る場合に行う。*29
勝敗に嫁入りを賭けたディッターでお互いの親族で行われる。
変則的ではあるが、嫁取りと周囲を欺きレスティラウトが行ったもの。
本来は嫁を奪うために女性側の領地を訪れ、女性側と男性側の親族同士が戦う。貴族院は全く関係ない。*30
負けた場合、男側はきっぱり求婚を諦めることが慣例となっている。
ディッターの後で最初の条件を覆されることがないように、必ず契約書を作る。*31
※第592話以降~番外編の表記は「嫁盗りディッター」に統一されている
女性にその気がないため、落としどころがない。 個人で行うディッターの中では一番血みどろになりがち。*32
ダンケルフェルガー特有のディッターである事、ダンケルフェルガー内ですらそうそう行われない事から、他領の大半はここまで凄惨な争いになると理解していない可能性が高い。*33

危険度は極めて高。 男性側が勝利した場合は女性側親族がフルボッコにされて女性が連れて行かれるし、父親が勝利した場合は男性側が女性側親族にフルボッコにされている。基本的に穏便には済まない。何人も死ぬ。*34

新入生歓迎ディッター

ダンケルフェルガー独自の文化。
新入生に発破をかける目的で、新入生が全員、貴族院の寮に到着し次第行われる。*35
騎獣をもたない新入生以外は、寮内の文官見習い、側仕え見習いも含めた在校生の希望者全員が参加可能。*36
従って、通常の宝盗りディッターと異なり、人数制限がない。

礎を奪うディッター

  • 領地の礎を賭けて戦う領地 vs 領地の戦争。礎を奪われて負けると全てが終わるので、全力で戦う。*37
  • 礎を奪われた場合、礎を奪い返そうとするのを防ぐため、前アウブ(即ち奪われた側)は自分の命も奪われるのが通例。*38
  • 前アウブの妻子も同様に命を奪われる可能性が高い。ただし戦後の統治を睨んで子供の一部は生存させたうえで、新アウブの子と結婚させて一族に取り込む場合もある。*39
  • 或いは魔力を目的として白の塔に幽閉されるかもしれない。どちらにせよ平穏無事で自由な身の上となるのはほぼ不可能と思われる。*40

  • 危険度は極めて高い。礎のある(と従来思われていた)場所、即ち城やその周辺の貴族街で戦闘が起こるため、前線で戦う騎士や領主一族だけではなく、貴族の死亡率がかなり高い。巻き込まれた場合、平民も大勢死ぬ。*41

戦績

前1年冬

領地対抗戦

登場話 SS.16 ハイスヒッツェの反省会
ルール 宝盗りディッター
参加者 エーレンフェスト フェルディナンド、エーレンフェストの学生
ダンケルフェルガー ハイスヒッツェ、ダンケルフェルガーの学生
備考 ダンケルフェルガーはフェルディナンドに宝を狩るチームを捕えられたうえに大量の敵を本陣に送られ敗北する。

年代はフェルディナンドはマインとの年齢差+13で、領地対抗戦のディッターに参加できるのが専門コースへ進む貴族院3年(12歳)と仮定した場合の推定です。

0年冬

領地対抗戦

登場話 SS.16 ハイスヒッツェの反省会
ルール 宝盗りディッター
参加者 エーレンフェスト フェルディナンド、エーレンフェストの学生
ダンケルフェルガー ハイスヒッツェ、ダンケルフェルガーの学生
備考 フェルディナンドにダンケルフェルガーの本陣へ魔術具を投げ入れられ隙をつくったところで複数の強豪達に叩き潰され、大惨事になる。

年代は前1年冬と推定した年の翌年です。

10年冬

領地対抗戦

登場話 第342話 春を寿ぐ宴
ルール 速さを競うディッター
エーレンフェスト 参加者 エーレンフェストの騎士見習い
魔獣 不明
成績 15位*42

11年冬

シュバルツとヴァイスの争奪戦

登場話 第308話 宝盗りディッター 前編、第309話 宝盗りディッター 後編
ルール 宝盗りディッター
賭けた物 エーレンフェスト シュバルツとヴァイスの主
ダンケルフェルガー
参加者 エーレンフェスト ローゼマインコルネリウスアンゲリカレオノーレトラウゴットユーディット、エーレンフェストの騎士見習い、計26名
ダンケルフェルガー レスティラウト、ダンケルフェルガーの騎士見習い、計26名
エーレンフェスト フェルツェ
ダンケルフェルガー シュネーフェールト
勝者 エーレンフェスト
備考 シュバルツとヴァイスに相応しい主を決めるために、ルーフェンの提案で行われた。
エーレンフェストは連携が取れてなく、指示を無視した者もいたが、ローゼマインの奇策で勝利した。

ディッターの再戦

登場話 第327話 貴族院へ戻る、書籍版第四部II 主が不在の間に
ルール 宝盗りディッター
参加者 エーレンフェスト アンゲリカコルネリウスレオノーレを除くエーレンフェストの騎士見習い
ダンケルフェルガー ダンケルフェルガーの騎士見習い
勝者 ダンケルフェルガー
備考 ダンケルフェルガーからディッターの再戦の申し込みがあり、断り切れずに受けることになった。
ローゼマインの奇策がなく、主力であるアンゲリカコルネリウスがいないため、あっという間に敗北した。
伏せられた為知られていないが、実は、エーレンフェストの騎士見習い達の慢心を打ち砕くべく、「実力通りに負ける」経験をさせたいレオノーレと、教師の本分として学生を強くさせる協力を惜しまず、かつ、策士の存在が戦況を変えることをダンケルフェルガーの騎士見習い達に実感させたいルーフェンが手を組んだことで、ディッター再戦の申し込みがなされた。

領地対抗戦

登場話 第333話 領地対抗戦
ルール 速さを競うディッター
エーレンフェスト 参加者 エーレンフェストの騎士見習い
魔獣 グリュン
成績 11位

12年冬

本の販売権の争奪戦

登場話 第416話 ディッター勝負 前編、第417話 ディッター勝負 後編
ルール 宝盗りディッター
賭けた物 エーレンフェスト ハイスヒッツェのマント、ダンケルフェルガーの歴史の本の販売権
ダンケルフェルガー フランメルツの実クヴェルヴァイデの葉ヴィンファルの毛皮グランツリングの粉、ダンケルフェルガーから貸し出す全ての本の出版権
参加者 エーレンフェスト フェルディナンド
ダンケルフェルガー ハイスヒッツェ
エーレンフェスト ローゼマイン
ダンケルフェルガー ハンネローレ
勝者 エーレンフェスト
備考 一対一の近接戦闘ではハインスヒッツェが優勢だったが、宝であるローゼマインがシュツェーリアの盾で鉄壁の守りを誇り、アングリーフの祝福でフェルディナンドを強化。接近戦で追い詰められたフェルディナンドが景品のマントを盾にして距離を取り、更には隠し玉の水鉄砲によりダンケルフェルガー勢を遠距離戦で圧倒し逆転勝利を収めた

領地対抗戦

登場話 第418話 領地対抗戦 ディッター
ルール 速さを競うディッター
フレーベルターク 参加者 フレーベルタークの騎士見習い
魔獣 ズィルツェ
アーレンスバッハ
模擬戦8位
参加者 アーレンスバッハの騎士見習い
魔獣 フィンストゥルム
エーレンフェスト
模擬戦6位
参加者 コルネリウスレオノーレユーディットマティアストラウゴット、エーレンフェストの騎士見習い
魔獣 フンデルトタイレン
成績 10位
ハウフレッツェ
模擬戦5位
参加者 ハウフレッツェの騎士見習い
魔獣 不明
備考 フラウレルムによって、エーレンフェストには珍しくて倒すのに非常に時間がかかる魔物が召喚された。

13年冬

ダンケルフェルガーの儀式を見るためのディッター

登場話 第486話 ダンケルフェルガーの儀式 前編、第487話 ダンケルフェルガーの儀式 後編
ルール 速さを競うディッター
参加者 エーレンフェスト レオノーレユーディットマティアストラウゴット、エーレンフェストの騎士見習い
ダンケルフェルガー ダンケルフェルガーの騎士見習い
勝者 ダンケルフェルガー
備考 事前に行った儀式によって、ローゼマインの祝福のかかりすぎで体がついていけなかった。

貴族院の奉納式参加のためのディッター

登場話 第493話 閑話 聖女の儀式 前編
ルール 宝盗りディッター
参加者 クラッセンブルク クラッセンブルクの騎士見習い
ドレヴァンヒェル ドレヴァンヒェルの騎士見習い
ギレッセンマイアー ギレッセンマイアーの騎士見習い。合同か単独かは不明
ハウフレッツェ ハウフレッツェの騎士見習い。合同か単独かは不明
アーレンスバッハ アーレンスバッハの騎士見習い
ヨースブレンナーなど 中小領地合同チームにて参加
インメルディンクやフレーベルタークは不参加
ダンケルフェルガー ダンケルフェルガーの騎士見習い
備考 貴族院の奉納式に参加したい領地は、ダンケルフェルガーとディッターを行うことで許可を得た。
中小領地が合同で戦ったものの、あえなく敗北。回復薬が大量に必要な事態になった。

(取り)盗りディッター}*43

登場話 第498話 対立、第500話 嫁取りディッター 前編
ルール 宝盗りディッター
賭けた物 エーレンフェスト ローゼマインの婚約解消を迫る大領地の圧力を受けること
ダンケルフェルガー ハンネローレの第二夫人としての嫁入り、ローゼマインから手を引くこと
参加者 エーレンフェスト ヴィルフリートイージドールアレクシス
ブリュンヒルデレオノーレユーディットマティアスラウレンツ
ナターリエトラウゴット、低学年を除くエーレンフェストの騎士見習い
ダンケルフェルガー レスティラウトラールタルク、ダンケルフェルガーの騎士見習い
エーレンフェスト ローゼマイン
ダンケルフェルガー ハンネローレ
勝者 エーレンフェスト
備考 両領地の間で事前に取り決めた契約書では、エーレンフェストがハンネローレの第二夫人としての嫁入りを賭けに乗せたためローゼマインから手を引くことが条件から外されていたが、ダンケルフェルガーが契約書として使った紙が契約書としては使えないエーレンフェスト紙であったため、エーレンフェスト側の当事者が誰も契約書だとは思わず、条件が変更されていることを把握していなかった。
領地対抗戦におけるアウブ・ダンケルフェルガーの第一夫人との社交において、ハンネローレの嫁入りを取り消し、勝利したエーレンフェストの望むローゼマインから手を引く条件で改めてすり合わされた。*44
ダンケルフェルガーはこの戦いで、大量の回復薬、秘宝の闇の盾、エーレンフェストへのディッター申し込み権を失い、さらにレスティラウトは自身の描いた絵を失い、ローゼマインから手を引くこととなった。
なおこのディッターは、レスティラウトルーフェンジークリンデに対し、嫁取りディッターであると誤解させることに成功した為に許可が下りたのであって、嫁盗りディッターだと正しく理解されていればルーフェンの許可は下りなかった。*45
アナスタージウスからは、王の許可済みの婚約に対しレスティラウトが強引に事をひきおこしたのではと言われている*46

領地対抗戦

登場話 第512話 フレーベルタークとの社交とディッター、第513話 ディッター競技とダンケルフェルガーの実演
ルール 速さを競うディッター
アーレンスバッハ
模擬戦10位
参加者 アーレンスバッハの騎士見習い
魔獣 タルクロッシュ
ギレッセンマイアー
模擬戦7位
参加者 ギレッセンマイアーの騎士見習い
魔獣 タウナーデル
エーレンフェスト
模擬戦6位
参加者 エーレンフェストの騎士見習い
魔獣 グミモーカ
クラッセンブルク 参加者 クラッセンブルクの騎士見習い
魔獣 倒しにくい魔獣ではなかった
成績 1位ダンケルフェルガー、2位クラッセンブルク、3位エーレンフェスト
備考 下位領地は以前と同じだが、上位領地は去年を踏まえて趣向を凝らし、珍しい魔物と遭遇した時にどのように対処するのかを競った。
マイナーな魔獣ばかりが出てきて、騎士見習い達が戸惑い時間がかかっている中、エーレンフェストは何の迷いもなく次々と攻撃を繰り出した。

ダンケルフェルガーの騎士団による儀式の実演

登場話 第513話 ディッター競技とダンケルフェルガーの実演
ルール 速さを競うディッター
参加者 ダンケルフェルガーの騎士
備考 領地対抗戦のディッターの後に、ダンケルフェルガーの儀式をディッターと共にダンケルフェルガーの騎士団によって実演された。
ディッターでは素早さも、攻撃の力強さも、複数の祝福を受けても即座に動ける強靭さも、学生達とは雲泥の差があった。

14年冬

領地対抗戦

登場話 SS 34-35話 エックハルト視点 ローゼマインが不在の冬 前後編
ルール 速さを競うディッター
アーレンスバッハ 参加者 アーレンスバッハの騎士見習い
魔獣 不明
成績 大領地最下位
エーレンフェスト 参加者 エーレンフェストの騎士見習い
魔獣 不明
成績 3位
備考 下位領地のディッターで、ダンケルフェルガーが見せた祝福を行っているらしい領地があった。
アーレンスバッハは大領地最弱で、祝福を得ることを覚えたらしい中領地にどんどんと抜かれた。

15年春

エーレンフェストとアーレンスバッハの礎取りディッター

登場話 第596話-第623話
ルール 礎を奪い合う本物のディッター
ローゼマイン陣営 エーレンフェスト 参加者 エーレンフェストの領主一族とその側近、エーレンフェスト騎士団、
ギュンターをはじめとする門の兵士、ダームエルユーディット戦闘特化のシュミル
主目的 エーレンフェストの礎の防衛
ローゼマイン一派
→フェルディナンド・ローゼマイン一派
参加者 ローゼマインコルネリウスレオノーレアンゲリカマティアスラウレンツハルトムートクラリッサエックハルトユストクス
フェルディナンドエックハルトユストクス
ローゼマインコルネリウスレオノーレアンゲリカマティアスラウレンツハルトムートクラリッサ
主目的 フェルディナンドの救助
ランツェナーヴェの兵の排除、エーレンフェストの礎の防衛
ダンケルフェルガー 参加者 ハンネローレハイスヒッツェダンケルフェルガーの騎士
主目的 ローゼマインの援護、フェルディナンドの救助及び本物のディッターへの参戦
アーレンスバッハ 参加者 シュトラール、ランツェナーヴェの兵によって被害を受けたアーレンスバッハの貴族
→アーレンスバッハの騎士5名
主目的 捕らえられた貴族の救助、貴族が死んでできた魔石の回収
→エーレンフェストへ侵攻したアーレンスバッハ貴族の捕縛
イルクナー 参加者 イルクナー子爵ブリギッテイルクナー騎士団、ボニファティウス、エーレンフェスト騎士団の一部
主目的 イルクナーのギーベの館の防衛、イルクナーの山林および紙作り工房の防衛
グリーベル 参加者 グリーベル騎士団
エーレンフェスト騎士団の一部の派遣有無は不明*47
主目的 グリーベルの防衛*48
ゲルラッハ 参加者 ギーベ・ゲルラッハゲルラッハ騎士団長ゲルラッハ騎士団
主目的 ゲルラッハのギーベの館の防衛
ゲオルギーネ陣営 ゲオルギーネ一派 参加者 ゲオルギーネグラオザム、ゲオルギーネに与するアーレンスバッハ貴族、
旧ベルケシュトックのギーベ及び騎士団
主目的 エーレンフェストの礎の奪取或いは破壊
黒の武器でエーレンフェストの土地の魔力を強奪し旧ベルケシュトックの小聖杯に満たす
ランツェナーヴェ 参加者 ランツェナーヴェの兵
主目的 アーレンスバッハにおける反ゲオルギーネ陣営を対象とした、魔力持ち略奪・殺害によって生じる魔石獲得・魔術具等の略奪
備考 エーレンフェストを欲するゲオルギーネらによって引き起こされた大規模な争い。
被害は多いもののエーレンフェスト側の勝利で終了

ユルゲンシュミットの攻防

登場話 第596話-第656話。ユルゲンシュミット陣営が実際に動き出したのは第633話~
ルール -
ユルゲンシュミット陣営 中央 参加者 アナスタージウス王子(644話~)、中央騎士団の騎士
マグダレーナ(647話~)
主目的 外敵排除、現王族の安全確保
ダンケルフェルガー 参加者 アウブ・ダンケルフェルガーハイスヒッツェダンケルフェルガーの騎士
主目的 ツェントの要請に従った中央防衛援助
→聖地たる貴族院の防衛、ランツェナーヴェによるグルトリスハイト取得阻止
アーレンスバッハ+エーレンフェスト 参加者 フェルディナンドローゼマインエックハルトユストクス
コルネリウスレオノーレアンゲリカマティアスラウレンツハルトムートクラリッサアーレンスバッハの騎士
主目的 ランツェナーヴェを引き入れた反逆者達の捕縛と、それに伴うツェントに対する反逆の意思がないことの表明
ランツェナーヴェのアーレンスバッハ侵攻に対する雪辱を果たす
ランツェナーヴェ陣営 ディートリンデ一派 参加者 ディートリンデディートリンデの側近(十名前後)
主目的 グルトリスハイトの取得(ツェントになるのではなく、王族権限獲得が目的?)
→アーレンスバッハの礎奪回も追加
ラオブルート一派 参加者 ラオブルート、中央騎士団の騎士、イマヌエルアルステーデとその側仕え、ブラージウスとその側仕え
主目的 ジェルヴァージオユルゲンシュミットのツェントにする
グルトリスハイトを持つツェントの擁立
ジェルヴァージオ一派 参加者 ジェルヴァージオランツェナーヴェの王族またはその側近*49、その他のランツェナーヴェ人*50
主目的 ツェントの座の簒奪
ランツェナーヴェからユルゲンシュミットへ亡命し、上位者として永住権を獲得する
レオンツィオ一派 参加者 レオンツィオ、ランツェナーヴェの王族またはその側近、その他のランツェナーヴェ人
主目的 シュタープグルトリスハイトの取得による、ランツェナーヴェにおける権力奪還
備考 ユルゲンシュミットのツェントの座や、ランツェナーヴェでの絶対王権を望んだランツェナーヴェと、ジェルヴァージオに忠誠を誓うラオブルートが暗躍し、それらに踊らされたディートリンデが外患誘致をしたことで引き起こされた争い。
エーレンフェストはゲオルギーネ率いるアーレンスバッハとの争いのため参戦が難しく、ダンケルフェルガーを始めとした上位領地に呼びかけた。
ツェントからの要請も無く勝手に動いては逆賊の誹りを受けるため、要請を受けるまではどの領地も騎士を派遣することができない。
王族と連絡がつかなくなったことと、ランツェナーヴェの貴族院での動向が判明したことから、状況によっては、アウブ・ダンケルフェルガーが次期ツェントとなる事も合意した上で、グルトリスハイト取得済で次期ツェント候補たるローゼマインの号令の元、戦端が開かれた。
メスティオノーラの仲介と神々の思惑が入った結果、エアヴェルミーンを審判としたツェントレースに移行。フェルディナンドの暗躍により、ランツェナーヴェ陣営は完封された。

コメント

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  • 「宝盗りディッターとルールは一緒で、魔獣の代わりに嫁を守る」と書いてありますが、通常は嫁は一人なのでこの説明は間違っていませんか? - 2015-12-07 13:00:26
  • シュバルツとヴァイスの争奪戦(11年冬)の参加者は各26名では? コルネリウスが「25名です」と答えた時点ではローゼマインとレスティラウトは参加すると思われたなかったはず。エーレンフェストは騎士見習いを1名だけ外してローゼマインと入れ替えたとは思えない。 - 2016-05-31 15:18:11
    • 309話で「レッサーバスの中で出番を待っているユーディットとわたしの護衛をするレオノーレを除いた23名中7名しか連携が取れていない」ともあるので、騎士見習い25名+領主候補生1名の26名ですね。修正しました。 - 2016-06-05 04:16:03
  • 礎取りをとりあえずまとめてみましたがあまりにも長いですね・・・上手くまとめれる方は編集協力お願いします - 2016-09-29 00:17:58
    • 整理およびまとめ作業、お疲れ様です。内容的に、「アーレンスバッハ・エーレンフェスト間の礎取りディッター」と、「ランツェナーヴェとアーレンスバッハの共闘によるユルゲンシュミット攻防ディッター」を分けた方がすっきりすると思います。アーレンスバッハの都合で同時並行しているものの、本質的には別物ですから。……後、ローゼマイン一派による「アーレンスバッハの礎の奪取」は手段であって目的ではないと思います。 - 2016-09-29 01:04:25
  • レオンツィオの主目的って今のところツェントよりもシュタープ取得じゃないかな?今のところ暫定になるわけだからあとで修正しても良いし。 - 2016-10-13 22:57:03
  • 「仮題:ユルゲンシュミットの攻防」は「貴族院防衛戦」って名前で別ページでもまとめられてるので整理した方がいいかも - 2016-12-18 22:57:49
  • 「ユルゲンシュミットの攻防」でジェルヴァージオをツェントとしたいラオブルート一派にアルステーデとブラージウスが入っていますが、ディートリンデと行動を共にしアーレンスバッハに帰りたがってもいたので、どちらかと言えば「ディートリンデ一派」に含めるべきでは? (2019-01-16 19:34:28)
  • 前1年・0年のディッターは全領地が同時に参加する形式のものなので、それを追記してはどうでしょう? エーレンフェスト対ダンケルフェルガーの2領地のみの対抗戦のように読み取れるので。 (2020-02-14 08:43:10)
  • 陽動ではあったが、15年春の礎取りディッターでは「グリーベル」も戦場になっていた。 (2020-06-12 00:31:43)
    • 追記しておきました (2020-06-12 07:16:11)
  • ロゼマ1年のシュミルズ争奪ディッターに2年生のユーディットが参加したわけですけど、最初の25人に含まれていたのでしょうか。対抗戦のディッターは3年からだったと思いますし、ロゼマの護衛も残さないといけなかった(そういう意味ではレオノーレも?)と思います。このため、ロゼマが参加したことで「計26名」ではなく「計27名」か「計28名」になった可能性はないかと。ちなみにコミック5部28話10p目には25名が描かれていますので、人数は最初に申告した25人のまま、何人かが外れた可能性もあるかもしれません。9pの右側のチームは26の騎獣が飛んでいますが、エーレン(22pの一番上のコマの描写からすると右がエーレンに思える)だとしたら、レッサーくんはいなさそうなので、誰かに乗せてもらっていて26+1の27人になるでしょうし、ムムム。 (2023-06-06 11:57:31)
    • 今更だけどシュミルズ争奪は両者26人で確定(あくまでコミック基準)陣地のところもやっぱり26人いる。ニコニコの方は拡大できるから気になるなら数えてみるといい。 (2023-06-09 22:47:34)
      • とすると、25人の親告は、1.コル兄がロゼマにつける護衛を忘れる大チョンボしたのか、2.護衛の人数分を当初メンバーと入れ替えたのか。2の場合は、コル兄が考えた護衛はコル兄、アンゲリカ、レオノーレ、ユーディット、トラウゴットの中だと、2.1.一人予定の場合はユーディットかレオノーレ、2.2.二人予定の場合はその二人でしょうか。 (2023-06-20 02:03:04)
        • 更新された話の戦略図でも26人。観覧席にいるメンバー考えるとリヒャルダ以外のあの場にいた全員投入したようにしか見えない……。人選終わったからさぁ帰ろぅとかないだろうし。 (2023-06-22 23:41:21)

*1 当該ディッターは第592話以降、嫁盗りに統一されている

*2 第213話 収穫祭

*3 第296話 初めての土の日

*4 2021年 03月01日 活動報告

*5 第592話 戦いの準備

*6 第481話

*7 2021年 03月01日 活動報告

*8 第308話 宝盗りディッター 前編

*9 第417話 ディッター勝負 後編

*10 2021年 03月01日 活動報告

*11 第358話、第499話

*12 第499話

*13 貴族院一年生「素晴らしきディッター」

*14 2021年 03月01日 活動報告、ふぁんぶっく5Q&A

*15 第382話「シュタープの変形」で学生への見本として用意されていたもの

*16 原文ママ

*17 城の「文官達」即ち成人が作成した魔術具なのか、「文官(見習い)達」学生がシュタープなしで頑張って調合したものなのかが曖昧 ふぁんぶっく5Q&A

*18 2021年 03月01日 活動報告

*19 第296話 初めての土の日、2021年 03月01日 活動報告

*20 第296話 初めての土の日

*21 貴族院一年生「素晴らしきディッター」

*22 貴族院一年生「素晴らしきディッター」

*23 第358話

*24 2021年 03月01日 活動報告

*25 書籍版第五部III「娘の意見と覚悟」

*26 2021年 03月01日 活動報告

*27 第508話 ダンケルフェルガーとの社交 後編

*28 2021年 03月01日 活動報告

*29 書籍版第五部III「娘の意見と覚悟」

*30 ハンネローレ外伝第25話 ツェントからの呼び出し 後編

*31 第508話 ダンケルフェルガーとの社交 後編

*32 2021年 03月01日 活動報告

*33 ハンネローレ外伝第25話 ツェントからの呼び出し 後編

*34 2021年 03月01日 活動報告

*35 第508話 ダンケルフェルガーとの社交 後編

*36 第508話 ダンケルフェルガーとの社交 後編

*37 2021年 03月01日 活動報告

*38 第588話 礎の魔術

*39 第588話 礎の魔術

*40 第588話 礎の魔術

*41 2021年 03月01日 活動報告

*42 第514話より、表彰式では「総合成績」という順位のは公表していない。更に、第358話の「貴族院での成績はかなり向上した~もう少し上の順位であった」の報告を見るに、貴族院の総合成績が公表されるのは、領地対抗戦後の表彰式ではなく、領主会議中。その一方で、目標達成の褒美は領主会議以前に与えることを決定している(=領地対抗戦の表彰式で順位が分かる成績が対象)。加えて、第311話のハルトムートの協力理由は側近全員が褒美を受ける対象であるからである上、協力内容が騎士活動に限定している(=騎士以外の活躍も必要な総合成績ではなく、騎士のディッターが対象と類推可能)。従って、第311話の「去年は15位だった領地対抗戦での成績」は、去年の領地対抗戦のディッターを指すと考えられる。この場合、第342話の「これまでは14位だった」の14位は去年の順位ではなく、エーレンフェストの過去最高位を指すと推測される。

*43 当該ディッターは第592話以降、嫁盗りに統一されている

*44 第508話 ダンケルフェルガーとの社交 後編

*45 書籍版第五部Ⅲ 娘の意見と覚悟

*46 書籍第五部Ⅱ エピローグ

*47 ゲルラッハと異なりイルクナーに隣接していて派遣しやすいことから、イルクナー派遣組から一部グリーベルへ派遣していた可能性もある

*48 本編内では主戦場の特定まではされていない

*49 レオンツィオ派との配分は不明だが、両者併せて最低7名

*50 レオンツィオ派との配分は不明だが、両者併せて最低4名