【ふぁいあーえむぶれむ せいせんのけいふ】
ジャンル | シミュレーションRPG | ![]() ![]() |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 32Mbitロムカートリッジ | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 | インテリジェントシステムズ | |
発売日 | 1996年5月14日 | |
定価 | 7,500円(税別) | |
プレイ人数 | 1人 | |
セーブデータ | 4個(バッテリーバックアップ) | |
レーティング |
CERO:A(全年齢対象) ※バーチャルコンソール版より付加 |
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配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2007年1月30日/926Wiiポイント(税10%込) 【WiiU】2013年4月27日/943円(税10%込) 【New3DS】2016年8月27日/943円(税10%込) |
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書換 |
ニンテンドウパワー 1997年9月30日/1,000円/F×8・B×4 |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
3すくみ・結婚システム初導入 親子2世代の戦いを描いた悲壮感のあるストーリー 武器・クラスともに大きな格差あり 前作より難易度は下がるも癖の強いゲーム性に |
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ファイアーエムブレムシリーズ |
FEシリーズ第4作で、『暗黒竜』からプロデューサーを務めてきた横井軍平氏が最後に手掛けたシリーズ作品。
前作までとは異なる世界「ユグドラル大陸」を舞台に、親子二代にわたる戦争が描かれる。
「3すくみ」や「兵種、個人スキル」など、今日のシリーズ作品に踏襲された新要素が多く搭載された。
ストーリー
かつてユグドラル大陸を力と恐怖で支配したロプト帝国。
暗黒神ロプトウスの加護を受けた闇の帝国を打ち倒したのは、ほかならぬ皇帝の弟マイラと、
神より十二の神器を与えられた十二人の聖戦士たちだった。
聖戦士の一人聖者ヘイムはグランベル王国を建国。他の聖戦士たちは、
ある者はグランベル王国を支える諸侯に、ある者は他の土地で国を興す。
かくしてユグドラル大陸に平和が訪れた。
時は流れ、グラン歴757年。
グランベルの交易都市ダーナを東の王国イザークが急襲したとの報が入る。
この暴挙に対し、グランベル王国は国を挙げてイザーク王国を討伐すべく兵を送る。
だが、手薄になったグランベルを狙い、南の王国ヴェルダンが突如侵攻を開始する。
これこそがユグドラル全土を揺るがす長い闘いの幕開けであった……
+ | 一覧 |
+ | バーハラの悲劇 |
本シリーズの大きなセールスポイントである、国家間の争いや人間関係などの部分を更に深く作り込んだ意欲作。
親から子へと続く壮大な物語や精巧に作られた一つの世界、結婚システムや3すくみ、スキルや職業ごとに異なるパラメータ上限、アルファベットで処理される武器レベルなどなど、後の作品にも継承される斬新なシステム、レベルの高いグラフィック・BGMなどから、異色作とされながらもシリーズ屈指の人気タイトルとなった。
賛否が分かれやすいのはバランス面。神器をはじめとした強力な武器の存在や、兵種や武器種の格差、「上手く活用すれば多大な恩恵を受けられる反面、逆もまた然り」のシステムがその偏りを助長するため、強いキャラクターは隆盛を極め不遇キャラクターはとことん不遇となる。ただし難易度自体は低めなので、攻略評価を気にしないのであれば本作を象徴する概念である「愛」で十分カバーできる。
*1 本作ではユニットが倒された時点で自動的に「負け数」がカウントされ、リセットしても保持される。負けを消すには章初めのセーブデータからやり直す必要がある。
*2 厳密には公爵家の娘の子(うち1人は当主の伯父の下で育っている)やエルトシャンの側近騎士の子がいるので、平民でない代替キャラが4人ほどいる。
*3 公式サイト「ファイアーエムブレム ミュージアム」内での呼び方。
*4 この仕様は本作と「トラキア776」のみ採用されている。
*5 取扱説明書では「全パラメータが30の化け物ユニットはどうやってもできません」と書かれている。
*6 1人だけ、前半と後半両方で仲間になるユニットがいる。
*7 だが、歴代でも珍しい「最初の敵が異国の軍隊」という設定(他は初代の『暗黒竜』筆頭に「戦乱で治安が悪化して跋扈してきた賊の討伐」や、『蒼炎』などに端を発する「戦場に出るための実戦訓練」を置いているのが基本。)であるという少し珍しい展開である。最も蛮族扱いされる国の軍なので外見上は山賊と変わらないのだが。
*8 『ファイナルファンタジーVI』や『ゼルダの伝説 時のオカリナ』でも似たような手法が用いられており、こちらも評価は高い。
*9 あくまで主人公では、という話であり、ハーディンやカナス、ディミトリなど、主人公に限定しないなら彼に匹敵する不幸なキャラは多い
*10 漫画版ではこの点が深く掘り下げられている。
*11 一騎当千と言える神器の数が、味方は8、敵は4と大きく自軍が上回る。
*12 特にヒルダという敵キャラクターは、その悪辣極まりない所業から、この戦争の諸悪の根源であるマンフロイ並みかそれ以上に嫌うプレイヤーが多い。
*13 敵の数を減らすと隊長格のユニットが城に向かい、たどり着くと増援が現れることはあるが、狙ってやらないと起きない上に逆にレベル上げに利用できるメリットにつながりやすい。
*14 前作『紋章』では、重要な仲間を加入させたり真エンディングを見るために村の訪問が必要な場面が見られ難易度の高さに繋がっていた。
*15 ユニットの強弱ではなく、専用武器の性能の問題
*16 親世代での、ホリンとアイラの会話でもらえる物とは別の物。ただし勇者の剣を入手以前にセリスに恋人が出来てしまうと入手不可。
*17 装備すると獲得経験値が二倍になる腕輪。
*18 戦術としては理にかなっているのだが、爽快感が無くなるのでプレイヤーからは敬遠されるきらいがある。
*19 『外伝』ではダメージによる「ゼロ避け」現象は起きなかった。
*20 追撃とは別に、攻撃が2回連続で発生する。序盤は必殺よりも出しやすいが、ダメージが必殺よりも低い、武器の消耗も2倍になるという短所も。
*21 ユリア、アルテナ以外のすべての女性キャラと結婚が可能。
*22 父親は騎士団を率いて王子の護衛を務め、母親はすでに他界しており、妹のエスリンもレンスター家に嫁いでいる。同じくシアルフィの血を引くスサール卿の血筋も孫のオイフェ以外残っておらず、そのオイフェもシグルドに同行してしまう。つまり、シグルド以外に城に駐留できるシアルフィ家の人間がいない。
*23 前作『紋章の謎』では、実際に反逆者に指定された際に、アリティアを奪われた事実が重く描写されていた。
*24 親世代で恋人ができてなくても
*25 一部攻略本では、会話で恋愛値が上がるように書かれているが間違い
*26 セリスはシグルドとディアドラの息子、ユリアはアルヴィスとディアドラの娘である。つまり…
*27 セリス、コープル、シャルローとの恋愛は、裏技を使わなければ不可能とされる。ヒロインが主人公と結ばれることが不可能なのは、女性主人公であることを除けば本作と『蒼炎』、『暁』のみ。一方、加入が早いスカサハやレスター、アーサーなどなら、普通のプレイの範疇で恋人になる事は可能
*28 アゼルがエーディンに好意を抱いている事は、取扱説明書のキャラ紹介の欄に書いてある他、レックスにも「エーディンが好きなんだろ」と初登場時に会話でからかわれる
*29 無論、子供が親と同じ兵種の場合は兵種スキルとして使用可能。
*30 魔法系ユニットで無ければ当然使えないうえ、魔法使いでもコープルが継承すると、コープルの加入がとても遅い事や、仲間になってもクラスチェンジするまでに使えない上に、もともと戦闘向きのクラスではない上に足も遅いので他のクラスに大きく劣る。逆にセティが継承すると速さがとんでもないことになり、敵のほとんどの攻撃の命中率が0になる。アーサーも、追撃を習得できないというディスアドバンテージこそあるものの、子世代開始してから少ししただけでフォルセティが使える+クラスチェンジ後に移動力の高いマージナイトになるうえ、「怒り(HPが半分以下になると確実に必殺の一撃を発動させられる)」まで持っているなど、非常に強い。
*31 威力も命中率も高いが重量も凄まじいために回避率が大幅に低下するので使いにくい
*32 さらに言えば、カップリングで生まれる子供の兵種に斧を使えるキャラがいないので、直接、斧を引き継ぐこともできない
*33 ここで取り逃しても、6章で再入手が可能。
*34 細身の剣という名前とは裏腹に、命中も威力も完全に「鉄の剣」の上位互換
*35 この重量設定がかなり適当になっており「同系統は同重量で遠距離と神器のみ重い」というのが大半。
*36 親世代の恋人の組み合わせ次第では子世代4人になり活用しやすくはなる。ただしこれらのユニットは雷や風、光のいずれかが使用可能なので、そこまで意味があるとは言えない。
*37 ただし装備ボーナスは力+10 速さ+10の2つのみとボーナスの数値が神器の中で最も低い。一応、装備中は『ライブ(ターンごとにHPが少し回復)』のスキルが付与されるが、こんなのよりも技+10とかのボーナスの方が余程マシだったと言われる。
*38 「まちぶせ」を継承させられるが、それならまちぶせのほかに「エリート」のスキルとネールの血を持っているレックスの方がはるかに得。強いて挙げるなら斧の使い手ではないため、子供次第では武器継承ができる点のみ勝っている。
*39 遠隔攻撃がリザイア効果
*40 のちの作品では、物理攻撃のダメージを減らす「大盾」と、魔法攻撃、遠距離攻撃のダメージを減らす「聖盾」に分かれている。
*41 スリープの剣。状態異常付与武器は『31-魔法防御』が状態異常付与率になるのだが、魔法防御が32以上のキャラはアンダーフローで状態異常付与率が100%になる。なお、ラスボスの魔法防御は35
*42 圧倒的な回避率を持つ+与えたダメージ分体力回復する上に間接攻撃も可能な大地の剣を装備。しかも「見切り」で必殺や弓特効まで無効化と隙がない
*43 雷の伝説魔法トールハンマーの使い手であり、装備ボーナスや指揮官レベル☆5もあいまって命中率が圧倒的に高い。数値にすると実に224にのぼり、バルムンク持ちのシャナンであっても、回避はせいぜい100前後なので必中させられてしまう。ただし前述のように3すくみの関係でフォルセティ使いが育っていれば撃破は容易。また、彼女も魔法防御が32なのでスリープの剣で眠らせられる
*44 パティの場合はホリンを父親にした場合、攻略する上でもパティがホリンから武器と月光剣を継承出来るし、イチイバルを使うファバルにとって最重要となる技の成長率が高くなるので、決して悪くは無い組み合わせである。ファバルのスキルが追撃だけになってしまうが充分強いので問題無い。
*45 子孫なのに系譜を受け継いでいないことは理由があるのだが、作中では彼がヘズルの子孫という説明すらない。
*46 なおこれはキュアンだけではなく彼の父親も問題で、同様に自国が危険にもかかわらず親友を守りたいキュアンの気持ちを後押ししてしまっている。
*47 一応トラキア側はキュアンの出撃を知らなかったが、マンフロイが情報を流したという理由付けはある
*48 アグスティ王家からノディオン王家に嫁いできた姫に後から聖痕が現れてその子孫にも聖痕が現れた一方で、その代以降のアグスティ王家では子孫に一切聖痕が現れなくなった。
*49 小説版では身勝手な理由でエルトシャンを処刑したシャガールを、シグルド自らが斬殺するというシーンが追加された。
*50 漫画版では留守中にマンフロイに本城を襲撃されるという形でフォローされている
*51 ラスボスもマンフロイを名指しで失態を叫んでいる
*52 小説ではセリスに対する憎悪が失策へと走らせてしまったとフォローされている
*53 RTAでは10時間以内のクリア動画もアップロードされている。
*54 HPが0になると自軍を抜けるキャラクターがいたり、死亡したような描写があるのに実は気絶していただけというFEらしからぬキャラクターが出てくるのも、その傍証と言える。
*55 本人達は知らなかったようだが
*56 父親は同じだが、母親が同一人物かは不明。
*57 ざんてつの剣の試し斬りにされる・レアアイテム回収に行ったら間違えてリターンリングを拾って城に戻された・ラケシスと恋仲になったが、その理由が「ヤケクソになって超美形のエルトシャンと正反対の人を選んだから」と言われた・恋占いをしたら水晶がどす黒くなって割れた・シグルド軍の男性は皆美系だと思い込んだ新しい仲間に敵と間違えてやっつけられる・足が遅くても役に立ちたくて踊り子にクラスチェンジしようとした…など、枚挙に事欠かない