本記事は2021年8月9日時点(大型アップデート直前)における『WACCA Lily R』の内容を基準としています。


WACCA Lily

【わっか りりぃ】

ジャンル リズムアクションゲーム
対応機種 アーケード(ALLS HX)
発売・開発元 マーベラス
稼働開始日 2020年9月17日(Lily)
2021年3月11日(Lily R)
料金 1クレジット:100円
VIPメンバー特典(30日分):300円
判定 良作
ポイント システム面において大幅変化
アニメ作品とCV付きのコラボ
新ナビゲーターの言動に難あり
WACCAシリーズ
WACCA / WACCA S / WACCA Lily・Lily R / Reverse


概要

マーベラス製音ゲー『WACCA』シリーズにおける、2度目の大型アップデート。
イメージカラーをビビッドピンクから緑に変更し、各種要素にも前作『WACCA S』(以下『S』と表記)から更なる梃入れが行われた。

更に2021年3月11日には、3度目の大型アップデートとして『WACCA Lily R』が稼働開始した。
バージョンアップ前後で基本的なシステムやUIの追加・変化は無いため、このページにて纏めて取り扱う事にする。


新要素・変更点(Lily)

  • 新ナビゲーターとしてエリザベスの妹「リリィ」が登場。イラストは引き続きLAMとみずは、CVは青木志貴が担当。
    • 大型アップデートに伴い『S』以前からのプレイヤーもナビゲーターがリリィに強制変更された。勿論エリザベスがリストラされたという訳ではなく、プレイ終了時の設定画面やマイページからエリザベスに戻す事も可能となってはいる。
    • エリザベスが連れているあいつと同様、彼女はタテガミがワッカコンソール風味の何とも個性的なナマケモノを連れている。
    • 彼女のテーマソングも完備。アップデートと同時に、t+pazoliteとMassive New Krewのトリオによる楽曲「with U」を収録している。
  • やり込み派プレイヤー待望のレート機能が実装された。
    • 灰から始まり、プレイした楽曲の難度とハイスコアに応じて紺・黄・赤・紫・青・銀・金・虹とランクアップしていく。WACCAでも俺は虹レだとイキれるぞ!
  • 新たなカスタマイズ要素として「プレート」が追加された。
    • イベントゲートの報酬等によって新しいプレートを入手すれば、設定画面やマイページから画面上部のユーザーデータ部分の背景を変更できる様になる。
  • VIPメンバー特典に専用のマンスリーログインボーナスが追加され、2種類の新アイテムを獲得できるようになった。
    • 「EXPERTプレイチケット」は使用したプレイ中のみ、EXオープンチケットを使わずとも未開放のEXPERT譜面を全解禁して遊べるようになる。
    • 「+1曲ボーナスチケット」は名の通り。使用すればそのプレイ中に限り、1プレイ3曲分に加えてもう1曲分遊ぶ事ができる。
    • 両チケット使用のタイミングはプレイモード選択時。コンソール右側の特定箇所を押すと所持チケットの確認画面に移行するので、使いたいチケットを選択するべし。
      • EXPERTプレイチケットはシングルプレイかマルチプレイ、+1曲ボーナスチケットはシングルプレイのみでしか効果を発揮しないため、これらのチケットを使った状態で対応していないモードを選択すると折角のチケット効果が無駄になる点には注意しておきたい。
    • マンスリーログインボーナスは1か月につき8日分のボーナスが用意されており、毎月1日にリセットされる。上記チケットの他にもゲート専用ポイントやプレイヤーレベルを上げるための経験値、消費期限無しのEXオープンチケット等も貰える。
  • マイページにて新機能「リリィボックス」が実装された。
    • 『S』までのWPに代わって登場した「Lilyポイント(LP)」を消費して、ランダムで称号やアイテム等を入手可能。アイテム入手1回につき1,500LPが必要となる。
  • 実は今まで存在していなかったコンティニュー機能を実装。楽曲を詰める際の連続プレイがやりやすくなった。
    • 連コプレイが原因のトラブルを避けるために、コンティニュー機能を利用する際は店舗毎のルールや、後ろに待機中の他プレイヤーが居ないかどうかをしっかり確認しておくべし。
  • 筐体上には機能が存在していたもののソフト側の都合で使用できなかった電子マネーでの決済が、本作で漸く可能となった。
    • 公式において対応が発表されているのはnanaco・交通系電子マネー・WAON・PASELIの4種類。但し店舗によっては電子マネー支払いに対応していない事もあるので、事前確認を忘れずに。
      • 対応している場合はAimeリーダーの上にある2行表示の液晶画面に使用可能な電子マネーの種類が表示され、非対応の場合*1は表示が消えているのは過去の対応タイトルと同様*2
      • PASELIを使用する場合は「2016年度以降に発行されたe-amusement pass、もしくはアミューズメントICカードを使う」「予めWebサイトにて『暗証番号省略OK』設定にしておく」という2つの条件にも注意しておきたい。
  • 新規のAime・アミューズメントIC対応カードを使って遊ぶと、1プレイ無料となるサービスが開始。対応カードを持っていれば気軽にお試しプレイできるようになった。
  • レベル6以上の譜面において難易度の細分化が行われ、同時に譜面難易度の見直しも行われた。
    • 本作へのアップデートに伴う難易度見直しについては、基本的に昇格のみとなっており降格は行われていない。
  • ステージアップもバージョンアップに併せて内容を一新。14種類の常設ステージと、特定のイベント期間中のみ挑戦可能な特殊ステージが用意されている。
    • 最後に待ち構えるステージXIVは「Invisible Frenzy(HARD)」「XTREME(INFERNO)」「天使光輪(INFERNO)」というボスラッシュを、Great判定以下40回未満・楽曲クリア時のライフ回復無しという条件付きで切り抜ける必要があった。
  • ゲートについて、楽曲終了後に専用ポイントを入手する際の演出を簡易バージョンに変更可能になった。変更したい場合はオプション画面かマイページからどうぞ。
  • これまで存在していたベーシックゲート・期間限定ゲートの他に、高難度楽曲とそれらにちなんだ称号が報酬となっている「エクストラゲート」が登場した。
    • 常駐ゲートではあるが、ベーシックゲートと比べるとゲート専用ポイントのノルマがやや軽めに設定されている。攻略していけばボス曲メーカーとしておなじみかねこちはるの「猫娘」を始め、全4曲の書き下ろし楽曲を解禁可能となっている。
  • ベーシックゲート・エクストラゲートにおいて、楽曲が報酬となっている場合にゲート専用ポイントのノルマを達成すると、ミッション(課題曲)が発生するようになった。
    • 報酬楽曲自体はノルマ達成時点で解禁され、ミッション達成時にはゲート専用ポイントのボーナスを獲得できる。ミッションの仕様については賛否両論点での記述も参照されたし。
  • 前作『S』までに登場した解禁楽曲のうち、ベーシックゲート報酬と「東方風神録」コラボイベントの要解禁楽曲以外は全て無条件解禁された。
    • 『S』でのベーシックゲート報酬楽曲は5,000LP、風神録コラボの要解禁楽曲は引き続き3,000LP支払いで解禁。既存のINFERNO譜面も変わらず9,000LP支払いによる解禁となっている。

新要素・変更点(Lily R)

  • 新ノーツとして、周囲が光っている「Rノーツ」が登場した。通常ノーツとは回収した際のスコアが2倍になっている点と、Marvelous判定での回収時に特殊な演出が発生する点が異なっている。
    • 特殊な演出といっても、ノーツ回収時のSEが少々豪華になり、画面上にプレイを邪魔しない程度の虹色エフェクトが出現する位である。
    • スコア理論値は1,000,000点のまま変わっていない。Rノーツの得点が2倍になった分、他ノーツ回収時の得点を微減させる事で対応している模様。またボーナスノーツと異なり、クリアゲージへの影響は一切無い。
    • SEや虹色エフェクトがどうしても気になるプレイヤーはOFFにする事もできる。それぞれオプション内のサウンド設定・デザイン設定で変更可能。
  • EXPERT譜面の解禁条件が緩和された。
    • マルチプレイ時やEXPERTプレイチケット使用時にEXPERT譜面を解禁していない楽曲を遊んだ場合でも、HARD以上の譜面をレートS以上でクリアできれば、その楽曲のEXPERT譜面を解禁可能となった。
  • 初心者向け楽曲を集めたフォルダや、腕前別のオススメオプション設定が追加された。
  • 遂にと言うべきか漸くと言うべきか、音ゲーではおなじみのミラー設定が実装された。オプション内のゲーム設定からどうぞ。
  • フレンド機能が追加され、フレンド登録したプレイヤーのプロフィールを閲覧可能になった。
    • VIPメンバーになっている事が条件ではあるが、楽曲毎にハイスコアを比較する事も可能となっている。
  • マイページに新たに「アールボックス」が実装された。
    • 機能自体はリリィボックスと同じで、1,500LPを払ってランダムでアイテムや称号を入手できる。
    • アールボックスの方では過去のバージョンにおいて、特定の時期にプレイすると入手できた称号の一部復刻も行われている。
  • クレジットを使って購入できるブーストバッジ(S)に、購入したプレイ中のみ未開放のEXPERT譜面を全解禁した状態で遊べるようになる機能が追加された。
    • 実質的にクレジットでEXPERTプレイチケットを購入できるようになった、と言ってしまっていいだろう。
  • 新ゲートとして「WACCA Lily Rゲート」「エクストラゲート2」が登場。
    • 同時に『Lily』までのベーシックゲートが「WACCA Lilyゲート」へと名称変更された。
    • エクストラゲート2を攻略していくと"漆黒"の堕天使《Gram》と"聖刻"の熾天使《Gram》によるなんちゃって合作曲「eden」、t+pazolite&削除というどう考えても嫌な予感しかしないコンビによる「Silentphobia」を解禁可能。この2曲は事実上『Lily R』のボス曲と考えていいだろう。
  • ステージアップもまたしても内容を一新した。
    • 今度のステージXIVは続投したインフレに加え「GENOCIDER」「Big Bang」のEXPERT譜面という鬼畜構成になっている。勿論許されるGreat以下の判定は40回未満、楽曲クリア時のライフ回復は無し。これを突破できたらWACCAマスターを名乗ってもいいだろう。

評価点・改善点

選曲画面のUIが大幅進化

  • 一番目立つ変更は、項目選択時の操作が「ワッカコンソールの特定箇所をタッチ」でも可能になったという点。
    • タッチ操作は基本的にコンソールの内周部分を使用する。決定と項目選択は一番下の部分に集められており、初見でも戸惑いなく項目を選べるようになった。
    • コンソールの外周部分を使えば、従来のスライド方式でも項目選択が可能。此方も今までのアップデートによって大分操作しやすくなっているのは間違いないので、使いやすい方を選択しよう。
  • これまでは全収録楽曲が記されたリストからプレイする楽曲を選択していたが、本作からは大まかなカテゴリフォルダを選択してから楽曲を選ぶ形式となった。
    • カテゴリフォルダはジャンル・レベル・収録時期(バージョン毎)・曲名の他に、新曲専用フォルダや、お気に入り楽曲用のフォルダも存在している。従来通り全曲一覧から楽曲を選ぶ事も一応は可能。
    • 従来の方式だと、収録楽曲数の増加によって遊びたい楽曲を探すのが困難になる等の事態が想定されるため、この変更は音ゲーとして息の長いIPを目指すのであれば必然といえるだろう。
    • カテゴリフォルダ選択画面では、フォルダ内にある楽曲の大まかな制覇状況を知る事もできる。これがまた地味に便利。
  • これまでデフォルト・レベル順・曲名順でしかできなかった楽曲ソート機能にも、本作にてスコア順・クリアマーク順でのソート機能が追加された。
  • プレイ前の最終確認から飛べるオプション画面にて、ノーツ速度の調節や判定タイミングの調整の他にも様々な要素を調整できるようになった。
    • 各ノーツの回収時ボリュームや色の変更、ノーツ幅の調整、タッチエフェクトやキービームの有り無し…等々、プレイングに関わるほぼ全てのオプションを楽曲開始前に弄れるようになっている。

マルチプレイの大幅梃入れ

  • マルチプレイ開始時にホスト・ゲストの選択をできる様になった。
    • 従来の仕様では操作ミスでマッチングできずシングルプレイ×2…という事態が頻発していたが、この変更によりそういった悲劇も減るものと思われる。
  • マルチプレイに参加したプレイヤーの誰かが楽曲や高難度譜面を解禁していれば、マルチプレイ中のプレイヤー全員がその楽曲(譜面)を遊べるようになった。
    • 他音ゲーからWACCAに誘われたプレイヤーが、マルチプレイで自分の腕前に合わない低難度譜面しか遊べない…という悲劇も、今後は(マルチプレイの相手次第ではあるが)無くなっていくだろう。
  • 演奏時の画面上部に表示される順位の下に、他プレイヤーとのスコア差分が表示されるようになった。これについては対戦プレイを盛り上げる要素の定番なだけに「何故最初から実装しなかった」と言うべきなのかもしれないが。

よりパワーアップしたコラボレーション

  • 『Lily』稼働開始と同時にプリティーシリーズとのコラボイベントを開催。本作プレイヤーは勿論、プリパラおじさん達の度肝も抜いて見せた。
    • 同シリーズのテレビアニメ作品で使われた「ハートイロトリドリ~ム」「Make it!」「キラッとスタート」の3曲に加えて、USAOによるキラッとスタートのリミックスと、DJ GenkiによるMake it!のリミックスまで収録された。
    • 期間限定ゲートでは報酬として作中の印象的な台詞を元ネタとした称号やキャラのアイコン、そして各作品の看板キャラ3名が描かれたプレートも用意されていた。
  • アニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』第3期とのコラボイベントでは同作ヒロイン達の中から、紐神様こと「ヘスティア(CV:水瀬いのり)」と外伝で主人公を務める「アイズ・ヴァレンシュタイン(CV:エリザベスと同じ大西沙織)」がナビゲーターとして参戦した。
    • 使われているボイスはアニメの使い回しではなく、アニメと同じ声優による新規録り下ろしボイスとなっている。アニメを始めとするコンテンツ産業の大御所が関わっている他社作品ですら、アニメ作品とのコラボにおけるゲストキャラのCV新規収録はなし得ていないという事実を考えれば、本作での録り下ろしボイス収録はとんでもない快挙と評せるかもしれない。
    • 楽曲は「HELLO to DREAM」「over and over」「トロピカッ☆バケーション」の3曲を収録。勿論期間限定ゲートの報酬として、称号やアイコン、プレートもしっかり用意されていた。
  • バーチャルYouTuberグループ「ホロライブ」とのコラボ第2弾では、書き下ろし楽曲「ぺこみこ大戦争!!」や公式曲第2弾「夢見る空へ」等、合計4曲を収録した。またコラボとは関係なしに公式曲第3弾の「キラメキライダー☆」もしれっと収録している。
    • 期間限定のゲートは2種類用意され、片方のゲートでは新たに実装したアイテムやナビゲーターを入手可能。もう片方のゲートは、『S』でのコラボ時に登場した期間限定ゲートの復刻+αという内容になっていた。
  • まさかのBUCHiGiRE Berserker移植で話題と悲鳴を集めた『GROOVE COASTER』コラボも、『Lily』にてまさかまさかの第2弾を開催。
    • DJ NorikenとMASAKIによる書き下ろし合作曲「QiXiN MAdN3ss 2153」の他、グルコス側から「グルーヴ・ザ・ハート」「Got more raves?」「Good Night,Bad Luck.」の3曲が移植された。
    • 期間限定ゲートでの新アイテム実装やセイネのナビゲーター参戦に加えて、こちらでも前回イベント開催時の期間限定ゲートが復刻。前回イベント期間中の緊急事態宣言と外出自粛要請によってイベント不参加を強いられたプレイヤーへの救済が漸くなされた形となった。
  • 『Lily R』へのアップデート直後には、スマホ音ゲー『Lanota』とのコラボを開催。メインストーリーのチャプターIVを代表する楽曲「Apocalypse」を始めとする5曲が本作へと移植された。
    • 当然の如く移植された「You are the Miserable」では楽曲中盤の譜面逆走ギミックまで完全再現している。同じく移植されたチャプターIVボス曲「Stasis」よりも表記上の難度が高くなってしまったが、気にしてはいけない。
  • 『Lily』の時点で一足先に本作楽曲が移植されていた『D4DJ Groovy Mix』とも、『Lily R』にて無事に相互コラボを開催。
    • 「LOVE! HUG! GROOVY!!」「Dig Delight!」「電乱★カウントダウン」「Photon Melodies」の4曲に加え、TVアニメ版のOPテーマ「ぐるぐるDJ TURN!!」も本作へ移植された。
    • D4DJキャラのアイコン12人分・ユニット毎のプレート3種類・特殊称号4種類と大量に報酬が用意されていたのだが…その結果全ての報酬を手に入れるために攻略すべきイベントゲートの総数が19個と、とんでもない骨太イベントになってしまった。
  • そして『アズールレーン』ともコラボを開催。イベントのイメージソング「cœur」やキャラソン「私はNo.1!」、作中でも印象的なBGM「ソロモン・ナイト」を収録した。
    • 報酬のアイコンやプレートでは、主人公組の4隻やクリーブ兄貴、一航戦のやべー奴といった人気艦12隻が揃い踏みを果たしている。よくよく見るとキャラソンを収録したサンディエゴや、ソロモン・ナイトが事実上の専用BGMとして扱われている夕立がハブられていたりするが、気にしてはいけない。
  • すっかり音ゲー作品にとって欠かせない存在となった東方Projectに関しても、前作『S』で行った『東方風神録』コラボの復刻と、『Lily R』にて新たに『東方紅魔郷』コラボイベントを開催した。
    • 『風神録』コラボ復刻時には、ステージアップにおいて期間限定の特殊ステージが実装された。
      • 新規報酬のプレートは、3種類用意された特殊ステージのいずれかをクリアすれば入手できる。ステージアップと聞いて身構えた方もいるかもしれないが、一番簡単な特殊ステージの難度はイベントゲートの報酬を全て回収しきる程度の腕前があれば余裕をもって攻略可能な程度に抑えられていた。
    • 『紅魔郷』コラボでは、満を持してLAM描き下ろしのレミリアとフランドールが登場。特定楽曲プレイ後のゲーム終了画面や、イベント報酬のアイコン・プレート、そして書き下ろし楽曲「Destructive Little Sister」のジャケ絵にてその姿を拝む事ができた。
      • 残念ながら2021年7月末時点で、Destructive Little Sisterはイベント終了後の解禁手段が存在していない。未解禁の方は気長に解禁条件緩和を待つべし。

他にも楽曲・譜面を色々と追加

  • 版権ポップスはずっと真夜中でいいのに。の「秒針を噛む」、KANA-BOONの「ないものねだり」、T.M.Revolutionの「HOT LIMIT」、そしてREDALiCEの趣味枠バラエティジャンルとしてgroup_inouの「THERAPY」と野猿の「Fish Fight!」を収録。
    • この中でMVが付いているのは「秒針を噛む」と「THERAPY」の2曲。よくよく考えたらイルカのイルカくん*3のアーケードゲーム初進出である。他3曲にMVが付いていないのは少々残念ではあるが、版権管理の都合上致し方無しといった所か。
    • 『Lily R』ではBMS楽曲「PUPA」「Destr0yer」を収録した。…厳密には同じタイミングでもう1曲BMS楽曲を収録しているのだが、それについては後述する。
  • アニメ方面ではコラボした『ダンまち』楽曲群の他にも、またしてもエリザベスの中の人繋がりな「ガヴリールドロップキック」や、実はMassive New KrewのJavelinが作曲に携わっている「お願いマッスル」等を収録している。
    • 『Lily R』では音ゲーでもおなじみ「sister's noise」や、SUGOIDEKAIアニメの主題歌「なだめスかし Negotiation」を収録した。いずれもMV未収録なのが惜しまれる。
  • 『Lily』へのバージョンアップと同時に収録したVOCALOID楽曲は、音ゲーにおいてもよく見かける「39みゅーじっく!」「ブリキノダンス」と、意外に見かけない「ポジティブ☆ダンスタイム」「Gimme×Gimme feat. 初音ミク・鏡音リン」の合計4曲。
    • 後日「ワールドイズマイン」「ぼくらの16bit戦争」「バレリーコ」「だれかの心臓になれたなら」そしてAC音ゲー初収録となる「隔絶≡タナトス」といった楽曲群も追加で収録している。
  • 東方Projectアレンジでは「明星ロケット」や、厳密にはBMS楽曲に分類される「Calamity Fortune」等を収録した。
    • また『Lily R』になって「Scream out!」「患部で止まってすぐ溶ける ~ 狂気の優曇華院」「物凄い勢いでけーねが物凄いうた」等も収録している。
  • 2.5次元ジャンルにも思わぬ伏兵が現れた。またしてもテニミュ3rdシーズンより、アンコール曲「ニュー・ウェーブ」「シャカリキ・ファイト・ブンブン」の収録がなされている。
  • HARDCORE TANO*Cメンバーによる楽曲は「While Shining feat.Yukacco」「ALiVE」「恋メタル」等の既存楽曲群に加え、KobaryoとHiTNEX-Xによるなんちゃって合作曲「SUPER REACTOR」や、REDALiCEの「SHAKE!」等が書き下ろされた。
    • 長い間1曲しか収録されていなかった源屋の楽曲も、『Lily』で新たに「Stasis feat.motoko -WACCA EDiT-」を収録。既存楽曲ではあるが収録に際してエディットをしなおすという力の入れようであり、ファンからは喝采を以て迎えられた。
  • TANO*Cメンバー以外ではかめりあが「THE MUZZLE FACING」を提供した他、RiraNが「Tell Me」を、BlackYが「ARTEMiS」を、そしてZekkが「フリーフォール」をひっさげて参戦。更にBrain PowerでおなじみのNOMAがApo11o program&ゆよゆっぺを引き連れての書き下ろし曲「LETHAL;WEAPON」で殴り込みを果たしている。
    • 『Lily R』ではFeryquitousが「Lhaksha」を提供。更にぼくらの16bit戦争で一足先に顔見せしていたsasakure.UKが「LIN NE KRO NE feat. lasah」で本格参戦を果たした。
  • 更にるくあんすの職権乱用により、(一応)ゲーム関連の楽曲として「非実在系女子たちはどうすりゃいいですか?」まで収録してしまった。よくもまぁ、18禁ゲーム作品のOPテーマなんて収録できたものである…。
  • アップデートに伴いINFERNO対象曲も増加した。ただし解禁条件は「事前にEXPERT譜面を解禁しておく」事以外『S』から微妙に変化している様である。
    • 「with U」と「ぺこみこ大戦争!!」はEXPERT譜面さえ解禁してしまえば、最初からLP消費でINFERNO譜面を解禁可能となっている。お値段はwith Uが5,000LP、ぺこみこ大戦争!!が3,000LP也。
    • 新たにINFERNO譜面が追加された「Quon」「Sound Chimera」は、ステージアップのステージXIIIクリアによって解禁可能となっていた。現在は条件が緩和され、LP支払いでの解禁に移行している。
    • 「eden」と「Silentphobia」は1プレイ中に特定の2曲を選曲し、一定の成績以上でクリアできれば一時的にINFERNO譜面が解禁され選曲可能となる。3曲目に一時解禁されたINFERNO譜面を選択し一定ランク以上でクリアできれば、前作までと同様にINFERNO譜面を常駐させる事が可能となっている。
  • 新規収録曲における譜面演出も、ネタが分かると思わずニヤリとできるようなものがちらほら見受けられる。
    • SPYAIRの「RAGE OF DUST」EXPERT譜面では、有志による『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の止まらないネタ動画を再現させられる箇所が存在している。
    • 「Help me,ERINNNNNN!!」EXPERT譜面では歌詞中の「えーりん!えーりん!」に併せ、てこれでもかばかりにと右腕をん゛って上げたり下げたりする内容となっている。しかも楽曲終盤になるとより激しく動かすようになったり、左手も使ったりとカオス度アップ。

賛否両論点

システム梃入れの副作用

  • 前作『S』からUIに大幅な変更を加えた事で、確かに前作までと比較すると使いやすくなっているのだが、色々変えすぎたために戸惑いを隠し切れないプレイヤーも見られる。
    • 特に困惑の声が見られたのは譜面難易度の変更について。それまでは楽曲選択後スライド操作で選択していたのだが、『Lily』からはコンソール左側の特定箇所をタッチして行う様になっている。画面上においてコンソールのタッチ箇所を指示する表記がそこまで目立つものではない事もあって、難易度変更ができないと勘違いするプレイヤーをそこそこ生み出してしまった。
  • VIPメンバー特典のEXプレイチケット・+1曲ボーナスチケットを使用するタイミングについて、こちらもタッチ箇所の指示表記が目立たず分かり辛いという声も見られる。
  • ゲート攻略中にミッションが発生した場合、そのミッションをクリアしなければゲートを進められなくなった。ミッションが発生している状態で課題曲以外の楽曲を遊ぶと、ゲート専用ポイントが無駄になってしまう。
    • 恐らくは『maimai でらっくす』と同様に、難易度が低めのオリジナル楽曲もプレイして欲しい、或いは初心者・ライト層へ腕前上達のための目標を与えたいという意図があるのだろう。しかし残念ながら、1プレイの手軽さはただでさえ初代『WACCA』と比較して後退気味であった『S』から更に後退してしまっている。
    • Lilyゲート(ベーシックゲート)・Lily Rゲートのミッションは、実装当初は「課題曲において、特定難易度以上の譜面をクリアする」のみであった。NORMAL以上でクリアすればミッション達成となる序盤の課題曲はまだいいが、後半の課題曲からはHARD以上の譜面をクリアしなければならなくなり、最後のミッションではレベル11相当の譜面を攻略する必要に迫られる。一部ライト層からは「自分の腕前ではHARD譜面クリアなど無理だ」という嘆きの声も見られた。
      • エクストラゲートでは、実装当初は全ての課題曲において「HARD以上の譜面を、レートS(900,000点)以上でクリアする」事を求められていた。課題曲のHARD譜面は最低でもレベル9となっており、ライト層にとって正攻法での解禁はかなり荷が重いと言わざるを得ない。
      • あくまでゲートを進める事ができなくなるだけで、ゲート以外の要素には一切制限は入らず、特別な称号やアイコン、プレートといった報酬を諦めて音ゲー部分のみを楽しむというのであればミッションを無視してしまっても全く問題ない。ゲート実装から一定期間が経過するとミッションの内容が変化し攻略難度が低下するため、どうしてもクリアできないのであればミッションの内容変化を待ってみるのも一つの手か。
    • 選曲画面において課題曲の位置が分かり辛いという問題も存在していたが、『Lily R』へのアップデートにより課題曲のジャケットにミッションが発生している事を示すアイコンが追加されるようになった。アップデート前と比べ課題曲の位置が分かり易くはなったが、残念ながら問題が完全解決したとは言い難い*4
    • 2021年4月時点で、期間限定のイベントゲートにはミッションは存在していない。イベントゲートでの解禁楽曲はグルコスコラボでの「QiXiN MAdN3ss 2153」や、東方紅魔郷コラボの「Destructive Little Sister」が存在しているものの、これらは解禁時に課題を指定される事も無く次のゲート攻略へ移行できた。
      • 仮に今後イベントゲートでもミッションを実装するのであれば、ミッションのクリア不能が原因でイベント期間中に限定アイテムを入手できないという問題を回避するためにも、事前の救済措置実装は不可欠であろう。

新ナビゲーターのリリィについて

  • 『Lily』稼働開始と共に華々しいデビューを飾ったリリィだが、そのキャラ付けは万人受けするとは到底言い難い物となっている。
    • 簡単に説明すると「ヤンデレに片足を突っ込んだ、拗らせ気味のシスコン」。エリザベス姉様が好きすぎるあまり、彼女に近づく全て(プレイヤー含む)を敵視し、文字通りに排除しようとするというとんでもない性格なのである。
    • 1日1回プレイを始める度に「これ以上姉様には近づけさせない」と凄んだり、プレイ終了後には「姉様に近づく奴は全員酷い目に遭わせる」と公言したり…案の定プレイヤーの中からは、彼女の言動にドン引きする層が少なからず出てきてしまった。「少なくともプレイヤー目線では何もしていないのに罵られて、理不尽としか思えない」と反発する意見も見られたという。
      • エリザベスも辛辣な台詞をプレイヤーに向ける事があったが、彼女の場合は「チュートリアルでわざと放置プレイに走る」等、プレイヤー側が狙って言わせようとしない限り辛辣な台詞を発する事は無かった。しかしリリィはプレイ開始時や終了時など全てのプレイヤーが目にする場所で上述の台詞を発するため、辛辣な台詞を進んで聞こうとは思わない層まで巻き込む形になってしまったのである。
      • だがそれが良い、彼女にもっと罵ってほしいという変態プレイヤーの存在も確認されてはいるのだが、プレイヤー全体の割合から見れば少数派である事は態々説明するまでもないだろう。
    • 勿論攻撃的な言動ばかりではなく、彼女をナビにしてハイスコアを叩き出したり、ナビゲーターとして使い続けたりすればプレイヤーの事を認める台詞や、彼女なりにプレイヤーを気遣う台詞を発してくれるようになる。
      • 彼女自身の魅力はエリザベスにも決して劣ってはおらず、彼女の虜になったプレイヤーも確実に存在している。問題はその魅力を感じ取れるようになるまでのハードルが高い点と、そんなキャラをスルメ要素が許容され難い傾向にあるアーケード作品の看板に据えてしまった点にこそある。
  • 言動はともかくナビゲーターとしての仕事はきちんとやってくれるため、気にならない人にとってはそこまで問題視する様な要素ではない。しかしこうした極端なキャラ付けに耐性を有していない場合、プレイ意欲に支障をきたす可能性もありうる。
    • どうしても受け入れられないようであれば、意地を張らずに早い段階でナビゲーターを変更してしまう事を推奨したい。
      • プレイ終了前の設定画面でも変更可能だが、マイページを使えばキャラの反応を見ずにクリック数回で手続きが済むため、此方の方が精神衛生的にも楽。
      • ナビゲーターを変更した場合も、プレイ開始直後のICカードスキャン時等はリリィがナビゲーションを担当する。流石にこれらの場面で辛辣な台詞を発する事はありえないだろうが、どうしてもダメな方は自己防衛を忘れずに。
  • 念のためリリィのキャラ付けについて、演じておられる青木志貴に落ち度が存在していないという事は強調しておきたい。
    • むしろ青木については「食中りを起こしかねない程に極端な属性が盛られたキャラを、しっかりと演じきってみせた」点において、高く評価されるべきであろう。

LPとリリィボックス・アールボックスの仕様

  • 前作『S』まではWPの使い道が少ない割に大量に手に入ってしまうため、WPを持て余し気味であった。本作ではリリィボックス・アールボックス実装によってLPを溜める意味合いも大きなものとなった、のだが…。
    • 各ボックスで何が当たるかは完全にランダムであり、しかもボックスと銘打っているガチャなのにその実態はボックスタイプの被り無し形式ではなく、普通に入手アイテムがダブる。アイコンが揃わない一方でノーツSEが10個以上当たってしまったという嘆きの声も見られる。
    • 一応「あくまで作中で溜めたポイントでのみ引けるため、余計な出費を強いられない」「ガチャで高レアのアイテムを手に入れても、プレイングには大きな影響を及ぼさない」という点において、他社がやらかした負の伝説や、言い訳不能の悪い文明よりはまだマシな方なのかもしれないが。
  • アップデートによるLPへの変更に伴い、プレイヤーが溜めていたWPは全て没収されてしまった。
    • これが問題になるのが、『Lily』以降も引き続きLP消費での解禁となる「XTREME」「天使光輪」のLUNATICや、東方風神録コラボの要解禁楽曲群。WP消費での解禁に移行してから大型アップデートまでに解禁できなかった場合、また1からLPを溜め直す破目になってしまったのだ。
    • 前作までと同様、定期的にプレイしていれば相当な速度でLPを溜められる。しかし本作では上述したリリィボックス・アールボックスの仕様もあって「いくらLPがあっても足りない」という事態に陥りがちである。
  • LPの上限は前作『S』までのWPと同様に9999となっており、各ボックス利用等でこまめに消費しないとあっという間にカンストしてしまう。
    • とはいえ、この上限値の低さが結果的に楽曲解禁難度の過剰なインフレを抑えているという側面も前作と同様である。一概に否定するのは難しい。

前衛的な個人差譜面の登場

  • 『Lily』にてバラエティ楽曲としてYunomiの「インドア系ならトラックメイカー」が収録されたのだが、この楽曲のEXPERT譜面がとんでもない問題児であった。
    • ノーマルノーツ及びチェインノーツがほぼ存在しておらず、ひたすらホールド・スライド・スナップの複合を捌いていく事になる。楽曲のBPM自体は決して速い方ではないのだが、様々な組み合わせの複合ノーツが次から次へと迫ってくるため、頭がこんがらがって処理しきれずクリア失敗に追い込まれるプレイヤーを量産した。
      • 「どのように腕を動かしてノーツを回収していくか」というパズル的な要素が強いため、最適な腕の動かし方さえ把握してしまえば体感難易度は落ちる。どうしてもクリアできない場合は、譜面速度を落とせばある程度楽になるかもしれない。
    • 恐ろしく個人差が強い譜面となっている所為か、各所のコミュニティには「レベル12+適正」から「下手なレベル13よりも難しい超弩級詐称」まで多様な意見が寄せられたという。
      • 尚、EXPERT譜面を手掛けた、るくあんすに対して「普通の人間には腕が2本しかないという事実をちゃんと意識しろ」という、音ゲーの譜面制作者に対するものとしては中々に手厳しい苦言も呈されたそうな…。

MV無修正で収録してしまった、検索してはいけないあの楽曲

  • 評価点でも触れた通り『Lily R』になってBMS楽曲を3曲収録したのだが、そのうち1曲はLeaFの「 もぺもぺ 」であった。
    • 知らない方向けに説明すると、最初こそほのぼのとした曲調なのだが、突然バグが発生したかのように激しいブレイクコアへと変貌する…という楽曲である。収録したのが楽曲だけであれば、まだ風変りな楽曲として紹介する事もできたのだが…。
    • この楽曲はMVの内容も衝撃的な物であり、ジャケ絵通りの平和なMVが恐怖映像に一変する様は多くのBMSプレイヤーの度肝を抜いた。この時点で察した方も多いとは思うが、本作ではもぺもぺのMVを完全無修正で収録してしまったのである。
      • このMVが原因で楽曲名それ自体が検索してはいけない言葉として広く周知され、子供に悪影響を与えるコンテンツとして海外メディアに紹介され、挙句悪ノリに定評のあるセガですら音ゲー作品への同曲収録に当たってモザイク追加やNice boat.動画への差し替え等のMV修正を行わざるを得なかった…と説明すれば、本作でのMV無修正収録がどれ程ヤバい事態なのかお分かりいただけるだろうか。
    • 一応本作においても画面全体をノーツで隠す等の譜面演出によって、恐怖映像への耐性を持たない人向けの配慮が行われてはいる。
      • ただそれでも心臓の弱い方や、恐怖映像が苦手な方は、うっかりMVを流したりしないようプレイ前の設定確認を念入りに行う事を推奨しておきたい。

問題点

もはや恒例と化したアプデ直後の不具合

  • 前作『S』に続き、『Lily』『Lily R』においてもアップデート時の不具合が複数発生してしまった。
    • 発生した不具合の総数は、細々とした物も含めると前作から倍以上に増えている。大幅なシステム梃入れや、新型コロナウイルス感染拡大によるマンパワー不足が影響していると推察可能ではあるが…。
+ 公式発表はまだ無いが、プレイヤーコミュニティにて報告されていた不具合
  • ナビゲーターをコラボキャラに変更している状態でVIPメンバーの期間を更新しようとすると、エラーが発生しゲームを進められなくなってしまうという現象が一部プレイヤーから報告されていた。
    • ナビゲーターをエリザベスやリリィに戻せば問題なく更新可能とのこと。不安であれば、多少面倒ではあるもののVIP期間更新前後でナビゲーターを変更する癖をつけておくといいかもしれない。
+ 発生した不具合のうち、既に対処済みとなっている物・Lily編
  • 中でも深刻だったのは、特定楽曲の譜面において意図しないノーツ配置や微ズレが発生していたという不具合であろう。
    • 不具合が発生していたのは「HOT LIMIT」「ポジティブ☆ダンスタイム」と、オリジナル楽曲「BIG HEAD BANGING」「ONOMATO Pairing!!!」の4曲。
    • リズムに合わせた操作が求められる音ゲー作品としては、あまりにも致命的な不具合である。不具合による被害が上述の4曲のみに止まった事と、2020年10月のアップデートによって早期に対処された事がせめてもの救いか。
  • 満を持して導入したレート機能だが、実装当初は表示されるレートの値がおかしな事になってしまっていた。
    • レート計算時に「『S』稼働末期時点で収録済みであった楽曲」の一部が「本作から収録された楽曲」として扱われてしまい、結果誤ったレート値が算出されていた…というのが原因である。
    • 此方は2020年11月のアップデートによって対処され、アップデート後のプレイ開始時に正常なレート値が計算されるようになっている。
  • プレイヤーレベルを一定以上に上げる事で入手可能なアイテムが、アップデート直後一時的に入手できなくなってしまった。
    • アップデートの結果、内部でのレベルアップ数カウント数がリセットされてしまったのが原因である。パッチでの修正の他、被害に遭ったプレイヤーに遠隔操作でアイテムを付与する事で対処している。
  • ホロライブコラボ第1弾の期間限定ゲートを完走した状態で、コラボ第2弾での復刻ゲートを進めようとした場合、何故か攻略済みのゲートをもう1周させられるため、結果的に前回コラボでゲートを完走しなかったプレイヤーよりも多くの専用ポイントを稼がなければならなくなってしまっていた。
    • 原因はデータ不整合による、ゲート開始位置の設定ミス。プログラムの緊急修正が行われた他、既に攻略してしまったプレイヤーには補填として+1曲ボーナスチケットが配布されている。
  • 他にも
    • 一部の箇所で間違った音声が再生される、SEが再生されない事があるなど、効果音関連での不具合
    • アイテムを使用した際、実際には消費されているのに画面上のアイテム所持数が減っていない事がある
    • 一部画面において、時間切れの際に次の画面に遷移しないケースが発生していた
    • 特定の条件を満たした場合、初プレイでないにもかかわらず毎回チュートリアルを行うか確認されてしまう
      …といった不具合が発生していた。これらの不具合は、2020年10月のアップデート時点でほぼ全て対処がなされている。
+ 発生した不具合のうち、既に対処済みとなっている物・Lily R編
  • 特定楽曲の譜面において意図しないノーツ配置や微ズレが発生していたという不具合が、『Lily R』へのアップデートにおいても発生してしまった。
    • 不具合が発生していたのはオリジナル楽曲「Fight for the CORE feat. Daisuke」「Big Bang」や、2.5次元楽曲「Singin'☆Shine!」など。
      • いずれの楽曲も、2021年4月6日のアップデートまでに対処がなされている。
  • 一部の国において、ステージアップのステージVが非表示となってしまい挑戦できない状態が発生していた。
    • 原因はステージVの1曲目に指定されていた「HELLO to DREAM」。2021年4月6日にステージVの1曲目が「五等分の気持ち」へと差し替えられた。
  • NORMAL・HARD・EXPERT各譜面を1回以上クリアする事でジャケット絵のアイコンを入手可能な楽曲のうち、「パニックポップ☆フェスティバル!!!」や「Brain Power」等の計8曲において、条件を満たしてもアイコンを入手できない状態になってしまっていた。
    • 特筆すべきは、この8曲の中に「Murasaki」と「Mazy Metroplex」が含まれていた点。『S』へのアップデート時に発生していた不具合が、まさかの再発である。
    • この不具合も2021年4月6日のアップデートによって解消された。アップデート前に条件を満たしていた場合は、アップデート直後のプレイで無条件入手が可能。
  • VIPメンバーになっていた際の恩恵である「ゲート専用ポイントの獲得量を1.2倍にする」について、実際の倍率が表記と異なっていたのが発覚した。
    • 現在は表記通りの倍率に修正されている。また2020年9月17日以降一度でもVIPメンバーになった事があるプレイヤーに対しては、+1曲ボーナスチケット10枚分の補填が配布された。
  • マイページで確認可能なトータルLPランキングについて、獲得LPがランキングに反映されない期間が存在していた。
    • 2021年3月15日に、本来反映される筈だった分のLP全額を補填するという形で対処がなされている。
  • 他にも
    • ミラー設定を使用した際、Rノーツのみミラー設定が適用されず通常通りの配置で流れてくる
    • Lanotaコラボで収録した「Stasis」EXPERT譜面において、特定の箇所以降の小節線が非表示となってしまう
      …という不具合が存在していた。尚2021年4月6日までには、ほぼ全ての不具合が何らかの形で修正されている。

総評

UIを始めとするシステム面、そしてコラボイベントにおける力の入れ具合に関しては、間違いなく従来作から更なる進化を遂げている。
新規層向けのお試し無料プレイサービス開始によって、ここだけの音世界に触れるためのハードルが大分下がったという点も見逃せない。

1プレイにおける手軽さの低下や賛否割れる新ナビゲーターの言動など、少々気になる点も増えてはいるものの
幸いにして、今の所それらが本作が有する音ゲーとしての本質的な面白さを損ねるような事態には至っていない。
現状は勿論の事、今後の更なる飛躍にも十分期待できる、そんな一作と言えるだろう。


余談

  • 前作『S』までの時点で、プレイヤーレベルを一定以上にしているとプレイ終了時にエリザベスが「私と一緒にいる時間が長いせいか、妹(リリィ)がプレイヤーに嫉妬している」と言ってくる事があった。この事からリリィのキャラ性は、かなり早い段階で決まっていた事が窺える。
  • 実は本作、オワタPのVOCALOID楽曲「進捗どうですか」と、IOSYSの東方アレンジ楽曲「進捗どうですか」を同時収録している無駄に貴重な作品だったりする。
    • 収録時期は「進捗どうですか?」の方が先。「進捗どうですか!」収録発表時には一部プレイヤーから曲名被りをネタにされたそうな。
  • 2021年5月25日を以て、アニメ楽曲「にめんせい☆ウラオモテライフ!」「かくしん的☆めたまるふぉ~ぜっ!」の2曲が削除となってしまった。
    • 事実上Massive New Krewが手掛けた楽曲である「にめんせい~」の削除は寂しいものがあるが、版権管理の都合上致し方なしといった所か。
  • 相互コラボにおいて、本作から『GROOVE COASTER』側には「with U」「Knight Rider」「Invisible Frenzy」の3曲が移植された。…またしても互いのボス曲での殴り合いコラボである。
  • 本作から『Lanota』には「Let you DIVE!」「Knight Rider」「ADAM」「LETHAL;WEAPON」「天使光輪」の5曲が移植された。
  • スマートフォン用音楽ゲーム『D4DJ Groovy Mix』には、本作から「Let you DIVE!」「Knight Rider」「ADAM」等、合計7曲が移植された。
    • Knight Rider移植の発表自体は上述したグルコスコラボよりもD4DJの方が早いが、実際に楽曲が遊べるようになったのはグルコス側の方が先だったりする。
    • シリーズの看板楽曲であるKnight Riderが他作品に移植されるという事もあって、楽曲移植が発表された当初は驚きを隠せないプレイヤーが多かったという。
  • 『Lily』稼働直前から公式twitterアカウントにて、エリザベスやリリィの日常を描いた4コマ漫画が掲載されるようになった。公式サイトでも最新作やバックナンバーを確認可能となっている。
    • エリザベスの方は真剣な表情を見せたと思ったら腹を鳴らしながらカレー店に駆け込む、音楽祭で何故か後輩に大道芸をやらせようとする等といった天然ボケキャラとしての描写が多め。
    • リリィはというと、エリザベスにサインを貰おうと近寄ったモブを実力行使で追い払う等、ヤンデレじみたシスコンぶりに拍車がかかっている。…ギャグマンガとはいえ、一歩間違えれば公的機関のお世話になりかねない行為までお咎め無しで済ませるのは流石にどうなのだろうか。
    • ただのギャグマンガかと思いきや、「ダイブ能力」という世界観の根幹に関わるであろう設定が明かされていたりもする。
  • 2021年8月10日より、シリーズの大型アップデート第4弾『WACCA Reverse』が稼働開始。
    • しかし、このバージョンを最後に2022年8月31日をもって、本シリーズはオンラインサービスを終了した。公式サイト
    • オフライン化は行われており、稼働している筐体を見つければ遊ぶ事自体は現在でも可能。ただし当然ながらセーブデータは保存不可な上、版権曲が東方アレンジを除いて根こそぎ削除されているため100曲以上の楽曲がプレイ不可などの制約が存在している。
最終更新:2025年03月22日 11:26

*1 対応している店舗でも障害で一時的に電子マネー決済が不可能な場合は、表示が消えるのではなく障害が起きていることを表す表示が出る

*2 同店舗内で他のaimeリーダー搭載ゲームが決済対応しているもしくはシンカターミナルを搭載しているならWACCAもお店に希望すると対応出来る可能性が高い。逆にどちらかひとつもなければ…残念ながら希望しても通る可能性は低い。

*3 THERAPYのMVに登場するキャラクター。今やMV制作を手掛けたAC部の代表的なキャラクターとなるまでに出世しており、彼を主役にした絵本も出版されている

*4 類似したシステムを採用している『CHUNITHM』では課題曲の出現からクリアするまでの間「課題曲専用のカテゴリフォルダ」が登場するため、それを選ぶ事で手早く課題曲にアクセスできる