本項ではDS用ソフト『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』と、マイナーチェンジ版である『ポケットモンスター プラチナ』の両方を紹介します(判定は共に「良作」)。
【ぽけっともんすたー だいやもんど・ぱーる】
ジャンル | RPG | 裏を見る 裏を見る |
対応機種 | ニンテンドーDS | |
メディア | 1024MbitDSカード | |
発売元 | ポケモン | |
販売元 | 任天堂 | |
開発元 | ゲームフリーク | |
発売日 | 2006年9月28日 | |
定価 | 4,800円(税5%込み) | |
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
攻撃技が物理と特殊に分離 対戦システムが完成形となる グラフィック・サウンドも進化 その一方でゲームテンポは悪化 催眠技が猛威をふるった オンライン通信の復活 |
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ポケットモンスターシリーズ |
GBAからDSにプラットフォームを移し展開された、ポケットモンスター本編の4作目。
略称は「ダイパ」または「DP」、後述の『プラチナ』を含めて「DPt(*1)」など。
非公式の名称だが、本作と『HGSS』はまとめて「第四世代」と呼称される。
今回は北国のシンオウ地方(*2)を旅する。
ストーリーは前作と同じく、伝説のポケモンを巡って悪の組織の陰謀を阻止する展開。
本作の伝説ポケモンは「時間」と「空間」を司るという、設定もさらに壮大なものにスケールアップしている。
ストーリーでの問題点
システムの問題点
対戦での問題点
+ | 詳細 |
育成の問題点
+ | 詳細 |
ハードをDSに移したことでグラフィックやサウンドは順当に進化し、ストーリーもポケモンらしい無難な作り。
本作独自の要素として、バラエティに富んだフィールドや、適当に遊んでいるだけで楽しい地下探検、下画面を存分に活かしたポケッチなどの評価は高い。
前作からの改善点としてクリア後行ける場所が豊富なことや、第三世代で縮小された時間帯・曜日などの要素をパワーアップさせて復活したこと、細かい面では屋内で走れるようになったことなども好評を得ている。
また、対戦面では攻撃技が物理と特殊に分離したことでバトルバランスは大きく変化。新たなポケモンや画期的な技やアイテムも増え、戦術次第で様々なポケモンが活躍できるようになり、戦略性が上がった。
Wi-Fi対戦が可能になったことで気軽に全国のプレイヤーと対戦できるようになり、ポケモン対戦が盛んになる礎を築いたと言える。
一方で、DS初作品という事もあってか、道具欄の使いづらさや戦闘や波乗りのモッサリ感、レポートの長さ、自転車の使えない地形など粗削りな点も目立つが、総合的には良作と言って差し支えないだろう。
【ぽけっともんすたー ぷらちな】
ジャンル | RPG | ![]() 裏を見る |
対応機種 | ニンテンドーDS | |
メディア | 1024MbitDSカード | |
発売元 | ポケモン | |
販売元 | 任天堂 | |
開発元 | ゲームフリーク | |
発売日 | 2008年9月13日 | |
定価 | 4,800円(税5%込み) | |
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント | テンポやプレイアビリティが大幅改善 |
バグ・不具合
テンポの悪さなど『DP』の問題点を改善し、完全新規になったバトルフロンティアなどやりこみ要素も充実した完成度の高い一本。
批判点は上述した新たな不具合の発生くらいで、ポケモンシリーズ全体を見てもユーザーからの評価が非常に高い。
*1 ポケモンカードゲームでシリーズ名として使われていた。
*2 北海道がモデルで、マップも現実の北海道と非常に近い。
*3 ヒポポタスは色の使用箇所を入れ替えるという一部の色違いに見られる分かりにくい変化だが、進化後のカバルドンは大きく変わるため、初見では色違いと勘違いされやすい。
*4 種族値の合計が600になる一部のポケモンを指す
*5 第七世代(『SM』『USUM』)では相対的な弱体化が重なりナンバー1から陥落したが、それでも使用率は未だに10位前後に居座る程高かった。第八世代(『剣盾』)のランクバトルでは『剣盾』のDLC解禁まで参戦できなかったが、それ以降はほとんどのシーズンで使用率30位以内をキープしている。
*6 『ルビー・サファイア・エメラルド』ではある場所の潮の満ち引き・きのみの育成関連・エーフィとブラッキーの進化ぐらいにしか影響はなく、フィールドグラフィックの変更はない。『ファイアレッド・リーフグリーン』ではそもそも時間帯の概念自体存在しない。
*7 たとえばバトルで眠らなくなる特性「ふみん」「やるき」持ちの個性が「ひるねをよくする」であっても、特性は問題なく発動する。
*8 ドーミラー系の特性はじめん技無効の「ふゆう」かほのおタイプ技ダメージ半減の「たいねつ」のどちらかだが、CPUが持つのは「ふゆう」のもののみ。ちなみにHGSSでは「たいねつ」のみ。一応、特性の「かたやぶり」や「スキルスワップ」などを使えば「ほのお」「じめん」両方が弱点になるが、どちらも所持者の都合上シナリオではあまり実用的ではない。
*9 こおり・みずタイプを両方持つポケモンもプラチナ含め殿堂入り後まで登場しない。
*10 ただしでんきタイプ使いのデンジはパチリスを差し置いて別タイプのポケモンを2匹使用している。
*11 ガブリアス・ミロカロスとタイプが被っている。また、シロナには専門のタイプがない。
*12 後述のプラチナでは本作初登場、かつ切り札に据えるのに申し分ない性能を持つメガヤンマが手持ちに加わったが、切り札はドラピオンから変わっていない。
*13 タッグパートナーを連れている時とアカギ最終戦前のみ自動回復が存在する。また「プラチナ」では初戦のギラティナの前にもある。
*14 ヒコザルのままならレベルアップでも習得できるが41まで上げなければならない。
*15 ただし、かくとうタイプ故にドーミラー系は一撃で倒さないとエスパータイプの技で倒されるリスクはあるが。
*16 一応、街頭はある。また、民家には電気が通っている。
*17 停電の理由もギンガ団などをはじめとする本筋と全く無関係で、町のジムリーダーによる電力の浪費が原因による偶発的なもの。
*18 『ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊』、『ロックマン エグゼ5DS』、『甲虫王者ムシキング ~グレイテストチャンピオンへの道2~(このソフトに限りDSソフトからも持ち込み可能)』
*19 『プラチナ』では教え技として復活。
*20 パッケージポケモンのディアルガ・パルキアは特定のNPCと話すことで登場しない方を見たことにできる。
*21 『HGSS』でゴンベを入手しようにも、ポケウォーカー限定の上、出現コースに行けるようになるまでには前述のミカルゲ同様大量のワットが必要になるし、本作程ではないが確率が低い。
*22 とくこうも同値であるため、種族値だけで見るなら完全下位互換となるが、実際にはとくせいや習得できる技で差別化は十分に可能。
*23 現在でも強すぎるポケモンや環境の固定化が問題視されることはあるが、今作当時はそういったポケモンを「使用すること」に対する批判が本当に多かった。
*24 本作以前の作品では重複催眠が禁止されていたが、2007年以降の公式ルールでは禁止されていない。
*25 そもそも前述のダークホールの効果自体が重複催眠を前提としている。
*26 『BW』以降は「ワイルドボルト」(威力90だが反動あり)や「らいげき」(威力130だがゼクロムしか使えない)等が登場してこの問題は次第に改善されつつあるものの、そのうち覚えるポケモンが多い技は「ワイルドボルト」しかなく、ごく一部のポケモンを除いてでんきタイプの一致物理技の問題はあまり改善されなかった。
*27 しかも上記の「あまいかおりがするき」で出現する上、あたりの木を見つけないと発見するだけで一苦労。「HGSS」から連れてくる方が早いかもしれない。
*28 ダークライとシェイミは発売当初で入手方法が特定されていたが、アルセウスの入手方法が判明したのは発売から10年経った2017年である。
*29 つりざおを用いて「なみのり」を覚えられるポケモンを捕まえるか、何らかの方法でコイキングを進化させる。
*30 ただし、ドラゴンタイプはチルタリスとギラティナしか追加されなかった。
*31 相手が交換を選択している場合、通常の技は相手が交換→自分の攻撃となるが、「おいうち」は自分のおいうち→相手の交換となる。
*32 『ORAS』ではゲームコーナーが閉店している。『ピカブイ』ではゲームコーナーは登場するが、スロットマシンで遊べない。