倉重英美
公開日 2008/11/23
一言で家庭が崩壊した倉重の過去と北河との出会い、そしてノート入手に至る現在までの倉重の心情が描写される
登場人物
出来事
過去の回想部分
- 倉重が父・吉彦の浮気について母や兄に告げたことにより両親は離婚、母と兄が家を出ていく。
- 以来吉彦は口を聞かなくなり、倉重は吉彦に居ないものとして扱われるようになる。
- 倉重は「発言」への自責から、緊張し他人と距離を置くようになったが、中学時代に北河と出会い、明るさを取り戻す。
ノート入手から現在まで
- ノートを入手し、北河が殺される事を知る。7月2日(水)-1、7月5日(土)、7月10日(木)のことからクラスメイトに疑心暗鬼となり、指を血が滲むまで噛み続けるなど精神状態も大きく悪化。
- 思案を続ける中北河だけは信じたいと思いなおし、「殺される前に殺す」という決意を狂気に染まった表情で固める。
重要情報・疑問点
父親との確執
- 回想の中で、「父親は私をいないものとして扱う」と独白している。
- 後の7月21日(月)で吉彦は「俺に子供はいない」と発言しているが、倉重の失踪前から既にそのような言動を取っていた可能性がある?
倉重の精神状態
- 「みんなが私を騙している」として、津倉や兜橋など複数の生徒を思い浮かべている。
- ここで思い浮かべている生徒はノートの持ち主である津倉、(倉重の主観において)怪しく思える会話をしていた兜橋・原名護、諏似春毒殺との関与が疑われる菰楠・竜撫。
- 上記はまだしも、諏似春の事件との関与が特に見えない堂珍・鉤戸・北河すら疑っており、倉重が正常な思考をできていない事を示唆している。
- 決意を固める際、結果を残すようにと誰かに言われた事を思い出している。
- 7月10日(木)にて女子バレー部長ナリケンの発言。1週間ほど前に言われた事なのにも関わらず発言者すら思い出せなくなっているあたりに精神状態を伺わせる。
最終更新:2019年05月31日 13:21