7月20日(日)
公開日 2008/12/26
登場人物
出来事
- エイトカンパニーが資金を提供し、真柄和奈の葬儀が行われる。
- 真柄の死について悲しみを感じず、自身の無感情とゲームとの繋がりを思案する津倉。
- 箱辺がジャヌコ火災当日についてのTVインタビューを受けている。
- 葬儀後、津倉は貴島・銀峠と遭遇。銀峠は7月18日のマモンとの会話、7月19日(土)での兜橋の発言を根拠にマモン=兜橋説を展開。
- 兜橋が悪魔として行動する動機を貴島・銀峠が語り合う内に兜橋が登場。津倉は先の説を彼女に話そうとするも、貴島に制される。
- 銀峠は調べ物を理由に別れ、兜橋・貴島・津倉・藤田・西塔で兜橋家に集合。
- 諏似春杏太・北河まりね・真柄の家族がいずれも行方不明になっている事が藤田から報告される。
- 凌釧捺も含め相次いで家族が失踪している事から、津倉は悪魔の事件と家族との関連性が気になり、兜橋・貴島に彼女らの家族について質問する。兜橋は別居、貴島は死別を明かし、津倉は謝罪する。
- 兜橋は悪魔の犠牲者の家族が連動して殺害されている可能性を示唆。家族に身の危険が及ぶ危険性について話し合う中、1年3組生徒の親が死亡しているケースの多さに至り、犠牲者以外の生徒についても家族の状況を調査すると藤田が提案。
- 消防設備の点検についての報告。津倉・貴島は大人の協力者の存在を考えるが、兜橋はその限りではないと論ずる。
- 兜橋は、火災時に現れた悪魔について、彼らが全員揃っていなかった可能性を示唆する。
- 銀峠に言われた事から兜橋への疑心が抜けない津倉に、兜橋が反論の有無を確認。津倉はその場をごまかす。
- 爬哭梨季失踪の原因が、西塔が目を離した事によるものと明かされる。津倉には西塔、貴島と兜橋に複数の護衛が付くことが宣言される。
- 会話の途中で砂村と神宮が狙われない理由について津倉に質問する兜橋。津倉は悪魔と無関係だからと推測を述べるが、兜橋にそれでは犯人が不明となることを指摘される。疑問を抱く津倉の脳裏に、泡のようなイメージが浮かぶ。
重要情報・疑問点
葬儀の参列者
- クラスメイト全員は参加していない。
- 以下は不参加者。なおこの時点で死亡・行方不明・入院中の者は除く。
- これについては夏休み-告白(前編)も参照。
箱辺の受けたインタビューについて
- 例によって饒舌かつ、「人に言おうとしたが間に合わなかった」等と相変わらず言い訳がましい。
マモン=兜橋説について
銀峠の考える根拠は以下
- マモンの口調が兜橋に似ていた。
- 兜橋の頭の傷は正面にあったことから、傷を請けた際に悪魔の姿を確認しているはず。見ていないと主張するのは悪魔のことを庇い隠しているからでは。
- 前者は兜橋を良く知る人間なら簡単に成りすませる(悪魔は変声装置を使っているので容易)、後者は7月31日(木)にて兜橋本人に論破されている。
- 逆に言うと7月18日時点のマモンは意識して兜橋に似せた言動を取っていた可能性がある。
- マモンの口調については銀峠より先に貴島が言及している。加えて「テストで1位を取れず真柄を逆恨みしたのが動機か」という説を展開する。
- 兜橋が悪魔であると積極的に印象付けようとしているように見える。信憑性の怪しい説に乗り友人を殺人鬼の一味扱いするのは、普通の対応とはおおよそ言い難いのでは?
- 貴島は悪魔の一員である可能性が指摘されている事から、工作の可能性が高い?(本人のページも参照)
- 津倉や原名護に兜橋への疑念を植え付け、兜橋の知性を機能不全にさせることが目的?
- 実際、この回の津倉は兜橋への疑念を抱いている描写があり、これが狙いならばある程度達成できていたのかもしれない。
- もしくは銀峠を孤立させることが目的?
- 7月31日に銀峠がマモン=兜橋説を本人に展開し、結果二人はまともな会話も成立しないほどに関係が悪化している。銀峠の情報と兜橋の知性が上手く連携を取れていれば悪魔にとっては脅威となっていた可能性があり、それを未然に排除した形?
- マモン=兜橋という固定観念を植え付け、マモンの本当の正体への隠れ蓑とすることが目的?
- 実は深い意味は無く、思い付きを口走っただけ?
- 前述のように友人としての言動には見えないが、これは「少なくともこの時の貴島は兜橋に友情を感じていない(むしろ内心では敵意を抱いている)」という事を示唆している?(8月6日(水)-1、貴島友理香双子説も参照)
- 兜橋は悪魔である爬哭梨季にも敵意を向けられていた描写が7月13日(日)に見られる。貴島単独での言動では無く、兜橋は悪魔全体に恨みを買うような立場にいる?
貴島が津倉の暴露を止めた理由
- 兜橋が可哀そうと言う理由で止めているが、先ほどまでその説に肯定的だったことを考えるとかなり白々しく、本当の理由は別にあると思われる。
- その場で反論を受けて疑惑が晴れる事を避けた?
- 実際7月31日(木)以降津倉は兜橋に疑念を感じておらず、反論されれば疑惑が消えていた可能性がある。
- 銀峠もこの時点ではまだ疑念は軽く、ここで反論を受ければ今後の関係はこじれていなかったかもしれない。
- 自身が積極的に肯定していたことまでバラされるのを避けるため?
藤田によるこれまでの報告
被害者の家族について
- 諏似春の家族は6月時点・事件直後に引っ越しており、その後の行方は不明。
- 北河の実家の家族は引っ越しており連絡が取れない。彼女が共に暮らしていた姉は、引っ越してはいないが行方不明。
- 真柄の両親は彼女が幼い頃に他界。兄は最近家に帰っていた様子が無く、現在の行方は不明。
消防設備の点検について
- 監視ビデオ消失により姿は確認できず。
- 以下警備員の証言。
- 男性数人。
- 給水車・給油者仕様の車3、4台で来て設備の点検を行っていた。
- 車の運転手は大人?
- 兜橋曰く無免許運転の可能性もあり一概にそうとは言えない。下記も参照。
万引き犯について
- 消防設備の点検者同様にビデオ消失で姿は確認できず。
- 人数は3名で確定。
爬哭について
- 逃走後の足取りは不明。
- 西塔が鍵をかけ忘れたことにより、隙を見て逃走したものと推測。
兜橋による事件の考察
- 悪魔は1年3組生徒を殺害すると共に家族も殺害し、失踪を偽装している。
- 万引き犯と消防設備の点検を行った人物はいずれも同一人物であり、全て悪魔本人。(悪魔が全てクラスメイト=子供であることに対して)これらは大人の協力者が存在しなくても成立する。
- 津倉などにも指摘されているが、かなり強引さが目立つ考察である。悪魔以外の実行犯・協力者の存在を隠したがっているようにも見える。
- 実際の所、レヴィアタンの描写や7月18日(金)-4での描写を見るに、悪魔以外の協力者は存在している可能性が高く、(どこまでかはともかく)この推理は外れていると考えるのが自然。
- 兜橋は悪魔の一員であり、この考察自体がかく乱が目的?
- 上述の貴島の工作と矛盾しているように見えるが、貴島の目的が「兜橋がマモンと思いこませて彼女がマモン以外の他の悪魔である可能性から反らすこと」「銀峠を孤立させること」と考えるならば特に矛盾はしない。
- 兜橋は何らかの悪魔と敵対している第三勢力であり、そちらの立場からかく乱を行っている?(前述の貴島に敵視されている疑惑もこれが関連?)
- 中央にいた悪魔は6人では無く5人。ベルフェゴヲルは人形を用いたダミーで、本物は万引き犯に加わっていた。
砂村と神宮が再び狙われない理由について
砂村の殺害理由について
- 津倉は爬哭(サタン)の証言を根拠に悪魔の計画と無関係である可能性を述べているが、そもそもこの時の爬哭の発言については裏付けが一切取れておらず、信憑性は疑わしいと言わざるを得ない。(5月19日(月)-2参照)
- 砂村殺害は爬哭の独断であり、だから初日で阻止した時点で殺害対象から外れた? 強盗(生活費捻出のため)が目的?
- 悪魔には1年3組の生徒を勝手に殺すことが認められていない描写が度々ある上、阻止されたことであきらめる理由が無い。
- 阻止されたことで露呈し、警告を受けた事で二回目の襲撃を断念?
- 本来のターゲットは砂村では無く、たまたま道中で津倉と遭遇した?
- 前回の砂村の死亡自体が偽装?
- いわゆる死亡順絵(異世界の扉参照)で砂村が最後尾に描かれていること等から、彼女の本来の死亡予定日は別にあるのではないか、という説がある。
- 砂村家前で爬哭またはサタンと津倉が遭遇する状況を作る事が目的で、砂村殺害をする気は実は無かった?
神宮が殺害されない理由について
- 元々悪魔の計画ではこの時点で死亡する人物では無く、砂村の死によってイレギュラーに死亡が運命づけられた?
- たとえば倉重英美はノートを拾った事が原因で死亡予定日より早く失踪する事になっており、そうした「予定外の事態」が影響する可能性は十分考えられる。
泡の描写
- 泡の描写は6月28日(土)・7月13日(日)にも出てきており、これらは前回の記憶を回想したことを示唆する描写と考えられる。
- しかしこの回では、前述の例とは違った以下の特徴がある。
- 背景が黒(他の例では白)
- 擬音無し(他の例では泡の擬音有り)
- 泡の形状が微妙に違う
- 上記二日とは違うものを想起している?
- 実は泡では無く夜空の星を示す描写?
最終更新:2019年05月31日 13:26