願望
公開日 2019/05/06
登場人物
出来事
8月7日
- 「8月」「7日」と、月日の表示がかなり離れている。今日が何日かすぐに思い出せない描写かも知れない。
- 竜撫は木に囲まれた場所におり、雨が降り出した為か木の下に座り込む。
- 雨が降り止むとともに何者からか電話があり、竜撫は応対しながら歩きだす。
8月10日
- 「8月」「10日」同上の表示と、目覚めて呆然とする様子の竜撫。今日が何日かを思い出しているところか。
- 竜撫が目を覚ますと、階下から葉瀬の声が聞こえる。竜撫の祖父が突如外出しようとしたためだったが、祖父は竜撫を見つけると彼女を「ばばあ」と呼び、落ち着いて挨拶をする。
- 祖父を抑えられない事を謝る葉瀬に対し、自分ひとりでは上手に生活できていなかったであろうと述べる竜撫。
- 葉瀬は竜撫の無防備な恰好から目を逸らすが、竜撫は意図を解した様子も無く出かける旨を伝える。
重要情報・疑問点
8/7の時間帯について
- 冒頭では太陽が昇っているが、途中から雨が降り出している。振り止んだ後も日は差しているように見える。
- これまでの8/7の描写ではいずれも雨は降っておらず、それら描写とは別の時間帯のようである。
8/7に竜撫は何をしていたのか
- 死にかけたセミを見続けている。
- 雨が降り出すと共に木の下に座り込んでいる。
- セミが鳴かなくなり、水たまりに浸かるまで助けずただ見ている。
- 地面にひっくり返る、鳴き声が不規則になるなど短い寿命を終える際によく見かける状態のセミであるため、10日の葉瀬への心中吐露を含め、あくまでも消極的に祖父の臨終を願う描写とも取れる。
- 雨が降る前は歩いていたので、雨宿りをしていたものと思われる。
- 傘を持参すれば済んでいた話ではあるが、竜撫は忘れっぽい性格のため、そこまで頭が回らなかったのかもしれない。(竜撫のページ参照)
- 雨を無視して突っ切るという選択肢を取らなかった事から、その日の用事は特に急ぎでは無かったようだ。
- 雨が降り止むと共に何者かからの電話を受けている。
- 竜撫には菰楠以外に目立った友人はおらず、電話の描写も彼女に対する反応に近い。現時点での情報では菰楠である可能性が一番高い。
- 菰楠は悪魔の一員である可能性が指摘され、8/7にも悪魔として活動していた可能性が高いが(夏休み-告白(前編)参照)、電話での応対や竜撫が急いでいなかったことを踏まえるに竜撫はその日の悪魔の活動に関わっていないものと思われる。
祖父の状態について
- 強引に外出しようとしていたが、竜撫を見かけた途端に落ち着いている。
- 下記を踏まえるに外出の目的は祖母を探そうとしたため?
- その時の呼称から竜撫を竜撫の祖母(自身の妻)と誤認している事、祖母の死を認識できていない事が分かる。
- 竜撫の祖父はアルツハイマー症である事が示されている(7月31日(木)参照)。直近の記憶の欠落や他者の区別が付けられなくなると言った典型的な症状が見られる。
葉瀬と竜撫家の関連性について
- 7月31日(木)に竜撫は介護師と協力して祖父の介護をしている旨が語られており、葉瀬は介護師だと思われる。
- 竜撫の発言を見るに介護担当は葉瀬一人で他の介護士は居ない事が推測される。
- 葉瀬は竜撫を「慈満ちゃん」と呼んでおり敬語は使っていない。一方で竜撫は彼に愛想笑いをしていたり敬語を使ったりしていて他人行儀に感じられる。
- 葉瀬は竜撫に歩み寄ろうとしている一方で、竜撫が葉瀬に心を許していないという状態?
- 後述の内容を踏まえると、「警戒心を解こうとしている」とも取れる。
- 竜撫は薄着で葉瀬に接しており、胸やパンツが見えてしまっているのだが気づいている様子が無い。
- 葉瀬は胸からは目を逸らしているが、無防備な恰好でいる事を指摘しておらず、対応は中途半端。
- 指摘する事で何らかの形で祖父を刺激する事を警戒している?
- 指摘しても竜撫は忘れてしまうため、無駄だと判断している?(竜撫のページ参照)
- パンツからは目を逸らす様子が無く、今後葉瀬が竜撫に手を出しかねない事を示唆しているようにも見える。
- 祖父が竜撫を祖母と誤認した場面での葉瀬の表情からは、彼の祖父に対する心情の悪さが伺える。
- 葉瀬は祖父より竜撫の方に肩入れしている事を示している?
最終更新:2020年05月31日 12:32