たいがんのかし
公開日 2018/10/31
概要
- 2018年のハロウィン漫画。
- 泡沫夢幻本編前の、家族が存命だった時期の野州倉あつみが主人公となる。
- ピクシブの作者ページ(トップページにリンク有)から読むことがでる。ホームページには掲載されていない。
登場人物
- 野州倉きょうじ(あつみの弟)
- 野州倉わりく(あつみの従姉妹、姉の方)
- 野州倉るいる(あつみの従姉妹、妹の方)
- 野州倉のりと(あつみの父親)
- 野州倉くらら(あつみの叔母)
出来事
- あつみが中学生だった時のハロウィン。彼女は弟や従姉妹と共にハロウィンを堪能する。
- 小遣いを貰い外に出かけた所、あつみ達はきょうじとはぐれてしまう。探しても見つからず焦るあつみだったが、わりくに説得され結局帰宅する。
- 家に帰るときょうじは自力で家に帰っていた。自分の認識より強く成長していた弟に、今後更に成長していくことを実感するあつみだった。
考察
表紙のイラスト
- 17:59を示した時計が際立っている。
- あつみが度々言及する門限の1分前であり、本エピソードは彼女が自由だった最後の時間である事を暗示?
あつみの言動について
- 基本的には本編に言動は準拠している。料理が得意な事や、兎が好みである事、相手に迎合しがちな言動はどれも本編で見られる描写である。
- 弟などに対する過保護さが見られる。
- 弟が転んだ時に怪我を心配したり慰める事に終始している。
- 恐らくは近場にも関わらずはぐれた弟を家に帰れないものと決めつけている。
- 弟は9歳なのに一人で風呂にも入れないらしい。
- 挙句には帰ると言い出したわりくに対して、わりくが迷子になるからという理由で一緒に帰っている。
- 弟等の身近な人物への依存心の強さが過保護という形で表れているようにも見える。
- 一人称「あっつ」は全く使っておらず、終始「あたし」を使っている。
- 本編で「あっつ」以外の一人称を使っているのは5月7日(水)での「私」、7月8日(火)-1での「あたし」のみ。主に親しい相手に「あっつ」を使っている事が推測されるが、このエピソードではそれなりに仲の良さそうなわりく相手に「あたし」を使っている。
- 一人称「あっつ」はやはりキャラ作りなのか?
- 弟とはぐれ、焦っていたためとも考えられる。
- わりくに「あっつ」と呼ばれており、あだ名としては本人が考えたものではなさそうである。
親戚との関係
- 一連の描写を見るにのりと一家とくらら一家は全体的に仲が良さそうである。7月31日(木)では「良くしてもらっている」との事だが、偽りとは思えない程度に説得力はある。
- その一方で、わりくとあつみの考え方に対立があったり、小遣いとして大金を渡した様子にあつみが引いていたりする描写から、どことなくかみ合っていないようにも見える。
- 仲は悪くないものの、あつみの抱えた闇に親戚一家も干渉できていない事を示唆している?
門限について
- あつみは度々18時の門限を口に出すが、くららの一家に門限があるにしては不自然な描写が見られる。
- るいるがきょうじとはぐれた事を言及した時には夜の星が出ており、18時を過ぎているように見える。
- はぐれた後で18時を越えた可能性や、ハロウィンだから特別だったとも解釈できなくもない。
- あつみの過保護さに対してわりくが苦言を呈している事から、くらら一家にはあまり規則で縛るような気風が無い事が推察される。むしろ、あつみの考え方の方が門限を設定するには自然である。
- 「門限(という名目の何らかの時間制限)」は赤の他人があつみに強要している?
- あつみの門限はあつみの自分ルールであるという説もあるが、それを補強している?
- あつみが引き取られたのはあつみの家族の事故死後のため、それ以降考えが変わった?
これでおわり。ここでおしまい。
- 漫画の最後に書かれた言葉。漫画が終わりである事と、その後あつみの家族は死に、あつみが夢見たきょうじの成長は「ここでおしまい」になるという事を示しているのだろう。
余談
- あつみの親戚はこの漫画が初出では無く、本編の7月31日(木)の家族の写真に現在の姿が写っているのが初出。名前はこの漫画が初出となる。
- 写真の内容から、本編でのわりくは星野高校生徒である事も分かる。また、ツイッターでの返信によると「あつみとわりくは同い年」のため、同学年の別クラスにあたるようだ。
最終更新:2019年05月31日 11:26