幽霊
公開日 2019/02/25
始めに
本エピソードは通常のリンクから行ける通常のエピソードの他、URLを操作する事で行ける隠しページが存在し、そちらの内容も見る事で理解が深まる構造となっている。幾つかのヒントがあるため、自力でたどり着くことも可能。
本記事は隠しページまで見たことを前提とするため、隠しページの存在を知らなかった場合は先にそちらから見ることを推奨する。
謎を解かず直接見たい人は
こちら※隠しページリンク・ネタバレ
登場人物
鉤戸の父、母、祖母 (※鉤戸の妄想の可能性あり)
※以下、通常のページを「裏」、隠しページを「表」と記載。(隠しが「裏」では無いので注意)
出来事(裏)
- 8月13日、帰宅した鉤戸は、祖父の墓参りに行こうとする家族に急かされ、シャワーを浴びる事に。鉤戸は急いで準備するから置いていかないようにと家族に言い、家族も置いてくはずがないと答える。
- シャワーから出ると着替えが無いことに気づいた鉤戸は、母親にそのことを確認しつつ家族の居た居間に出る。すると、そこには誰もおらず、荒れた部屋が広がるだけだった。
出来事(表)※隠しページ
- 8月13日、帰宅した鉤戸は、静まり返った家の中で誰かとやり取りしているかのような独り言を続ける。
- 鉤戸は(居ないはずの)母親に着替えの事を確認しつつ居間に出る。そこには帰宅直後と違う荒れた部屋が広がっていた。
裏と表の差異(裏を基準とした表での変更点)
- 鉤戸の家族の描写が姿・発言共に全て消されている、代わりにセミの鳴き声が追加。
- 鉤戸が帰宅直後に入った居間の電気が消えている。(シャワー後については裏・表共に消えている)
- 居間でのやり取り(「そうだよね!」の部分)で目のハイライトが消えている。
- その他も細かい差異はあるが、推理と無関係と思われるため省略
重要情報・疑問点
家族の描写
- 裏の描写だけ見ると「置いていかないと言ったのに置いていった、もしくは失踪した」という風にも見えるが、下記の不審点から実際は「最初から家族はおらず、家族とのやり取り自体が鉤戸の妄想である」と解釈するのが妥当と思われる。
- 表の描写では家族は一切写っていない。
- シャワー前では整っていた部屋がシャワー後は荒れているが、「こぼれた飲み物」「散乱した複数日分の新聞紙」といった明らかにシャワー前には存在しないものが混ざっている。
家族はいつから居なくなっていたのか
- 7月31日(木)の家族調査で「(鉤戸の)家族は都合が悪く、何も聞けていない」との事なので、この時には既に居なくなっている可能性が高い。また、警察は失踪を把握していない。
- 7月21日(月)の時点で常に制服を着ていたり、「私は一人じゃない」といった不安定な発言が見られることから、この頃には既に失踪していたものと思われる。
- シャワー後に写っているカレンダーは25日が日曜日となっている。本編は現実の2008年の暦が使われていることから、25日が日曜日なのは5月。カレンダーが放置され始めた時期=失踪時期なのであれば5月に失踪した?
- 置いてある新聞が12日月曜日発行であり、やはり5月のものと思われる。5月12日前後に失踪したか。
鉤戸の言動
全体的に言動に異常性が見られる。
- 表を見ると分かる通り、家族とのやり取りは全て独り言である。
- シャワー後に体も拭かず、全裸のままタオルを巻いたりもせずに父親がいると分かっている居間に出ていく行為。
- 貞操観念や家族仲によっては何ら不自然ではないが、鉤戸は少なくとも同級生男子に着替えを覗かれて叫ぶくらいには一般的な感覚はあるものと思われる。(4月14日(月))
- 置いていかれたと思っている割に焦りの感じられない表情。
- ただし、本当は家族はいなくなっていると内心で理解している、と解釈すればある程度理解は出来る範疇となる。
- 夏休み中なのに制服を着ている。
- 7月21日(月)や8月7日もそうだが、何故か鉤戸は夏休み中制服で過ごしているようである。一見すると制服を着用する義務や用事があるからとも取れるが、制服姿に尞櫂柚子が疑問を持ったり、他生徒が私服で学校に行っている描写(6月29日(日)・7月22日(火)など)が何度もあるのでその可能性は低い。
- 理由としては以下の説が考えられる。
- 今回のエピソードのようなやり取りを何度も繰り返しては制服を着ている。
- 何らかの儀式的な意味合いがある。
- 家族が失踪した時に制服を着ていたため、その時のやり取りを再現し続ける事で家族が帰ってくる、いつか結果が変わる、という妄想に取りつかれている?
- 彼女にとって制服を着ていた時期(1学期)は友人が失踪する前の幸福な時期であったとも言える。制服を着続けるのは夏休み(友人や家族が失踪した事実)を認めたくないという心理の現れか?
- 狂気に囚われ今が夏休みという事すら認識できていない?
部屋の状態
- 前述の通り、カレンダーが2008年5月と思われる状態のまま。
- カレンダーが更新されない理由は何か。
- 元々カレンダーの更新は家族の役割で、家族が失踪したことで放置されるようになった?
- 鉤戸がある種の願掛けとして敢えて放置している?
- 部屋には物が散乱している。散らばっているものは以下。
- X月12日(月)の物を含む複数日分の新聞。
- 本編は2008年の暦を踏襲しており、8月12日は火曜日。5月の新聞と解釈すれば曜日が一致する。
- 余談だがこの日付の漫画(5月12日(月))は新聞部発行の校内新聞が掲載されている。新聞に注目しろという暗喩だった可能性も?
- 大量の衣服。
- シワシワになった旅行雑誌。
- 中身が床にこぼれたペットボトル。
- 何故このように散乱した状態になったのか。
- 家族失踪時に拉致した人物が散らかした?
- 家族の失踪後、片づける人物が居なくなったせいで散らかった?
- 表を含めてもシャワー前には片付いていた部屋が散乱している。これはどういうことか。
- 表のシャワー前の光景も実は幻覚で、実際は最初から散らかっていた?
- シャワー中に何者かが散乱させた?
- 鉤戸本人が無意識のうちにやったもの?
最終更新:2019年11月25日 16:18