GBソフト『第2次スーパーロボット大戦G』に初登場。
乗機のクーロンガンダムが超級覇王電影弾のパワーに耐え切れず壊れたからと、いきなり 生身ユニットとして登場し、
ザクや ズゴックなどを軽々蹴散らすその姿はプレイヤーに強烈なインパクトを与えた。
素手で闘いたかったからわざと壊したんじゃ…
またこの生身師匠、敵の攻撃の命中率が全て0%になるのだが、
単純に能力の高さからではなく特殊な補正によって無理矢理0%にしているようだ。
その証拠に、精神コマンド「必中」(必ず命中率が100%になる)をかけた 味方のMAP兵器にも当たらない。
最終的には、原作における中盤~後半のストーリーを完全にスルーし、ドモンとの最終決戦はギアナ高地にて行われる。
それだけ聞くとかなり無茶苦茶な端折り方のようだが、物語の焦点を「 デビルガンダム」に絞れば 特に不都合は無い。
……しかしお陰で シャッフル同盟の面々が中々スパロボに出られなかった訳だが、それはまた別の話。
『F』でも生身で戦うイベントは健在、 兜甲児に「素手で機械獣を倒すおっさんの考えることなんざ分かるわけねぇよ」と呆れられていた。
というか分かりたくない…常識人として。
さらに『F完結編』では仲間になり、そうなるとあろう事か最終回で誰もが驚いた「石破ラブラブ天驚拳」イベントを 食ってしまい、
代わりに師弟で放つ「石破究極天驚拳」イベントに挿し換わる。後の『 A』ではほぼ同じ攻撃である「究極石破天驚拳」も登場した。
『64』では同声優の演じる、『 ジャイアントロボ』の登場人物「衝撃のアルベルト」とライバルとなっており、
弟子のドモンも含めて直接生身で戦い合うステージがある他 (おいこれスーパーロボット大戦だろ。ロボットで戦えよ)
戦場で暴れていたアルベルトが東方不敗と間違えられてキレるシーンがあったりもする。
また『64』と互換機能のある『リンクバトラー』では、敵専用ユニットとして 生身キャラが登場。
コスト制のチームバトルの作品で1体で全コストを使う単独キャラかつ上記のごときインチキ回避をやってしまうため、
印象に残った人も多いだろう。
ちなみに、やたら 無理ゲーそうに見えるが実は 自爆なら簡単に倒せたりする。妙な所に穴があったものである。
なお正攻法は、ひたすら狙う→攻撃。こうするとSPを消費して閃きを使わないと回避できなくなるので、繰り返せばSPが切れて攻撃が当たる。
他の攻略法は祈りでSPを0にする、 V-MAXで師匠の行動回数以上の攻撃を行う。
また、『R』では「Gガン本編終了後」という設定の為、出演しない……と思いきや、
敵に墓を暴かれてDG細胞を植え付けられ生体ユニットとして利用されてしまう。
本編でDG細胞に浸食されないまま死んだ事を誇りとしていたため、当然ドモンや当人は非常に怒っていた。
強靭な精神力は健在であり、その状態で脱走したりする。
その後のプレイ内容によっては ゲッター線の影響で完全に復活。非常に高い能力値を引っさげて仲間になる。
ちなみにゲッター線が師匠を助けてくれた理由はその世界のデビルガンダムはゲッター線の影響で復活してしまったので、
その事に対する 詫び入れ。…… なんなんだアンタ。いや、むしろ「 師匠だから仕方がない」か?
余談だが、条件自体が簡単な上に真ゲッター1の最強武器入手フラグとも被っているために大抵の人は仲間にするのだが、
敢えて仲間にしないとその後のルート分岐後の月のマイクロウェーブ送信施設にも登場し、
ドモンが涙ながらに止めを刺すイベントが発生する。
さらに仲間にした場合は他のGガン勢が上記の月ルートに進むのとは別に地上ルートに一人だけ参戦。
GEAR本部に潜入したゼロを叩き出すために生身で奮闘するなどこちらでも大活躍をしている。
『 IMPACT』ではHPが減った状態で発動する特殊能力とレベル、能力の高さから、
手負いの師匠の放つ攻撃は、 命中率0%としか出ないはずのNPCの飛影相手ですら、命中率20%前後をはじき出すという、
数少ない飛影を落とし得る敵キャラとなっている。
そして何故か髪が(普段でも)従来よりも白っぽい。
シリーズ全体で見ても、(一時的なイベントとはいえ)生身ユニット(パイロット=SSサイズユニット)という区分を弟子と共に確立した開拓者でもある。
どう見てもロボットという区分ではないが、 「ロボットバトルがメインで、それと戦えるならば大きさ、ロボットかどうかは関係ない」という心意気は、
サイボーグや変身ヒーロー(あとバイクに跨りメジャーで戦う一児の母)等に受け継がれた。
また、『A』では『コン・バトラーV』の四ツ谷博士と友人だったり(彼もまた、自然を愛するが故に人間嫌いな面を持っている)、
『 J』では『ボルテスV』のド・ベルガンや『 ガンダムSEED』の ムルタ・アズラエルと密かに同盟を組んでいたりと、
前述した衝撃のアルベルトもそうなのだが、作品によっては妙なキャラと付き合いがあったりする事も多い。
『 MX』や『NEO』などGガンが本編終了後設定で参戦する事も多く、師匠が登場しない事も増えているのだが…
(仲間になるというのもお約束であり、『J』では久々に一切仲間にならないため多少驚かれた)。
合体攻撃システムが導入されて以降の作品では、仲間になるとゴッドガンダムとの合体技が使えるようになるのもお約束。
ゴッドフィンガーとダークネスフィンガーの夢の合わせ技ではあるが、 何故か作品ごとに名前が違う。
『A』では「 爆熱!究極拳」、『R』では「ダークネス・ゴッドフィンガー」、『IMPACT』では「ダブルダークネスフィンガー」となっている。
「ダブルゴッドフィンガーでいいじゃねえか」と思われる方も多いだろうが、
その名前はゴッドガンダム&ノーベルガンダムの合体技として 原作アニメの時点で既に使われているので仕方ない。
ちなみに必殺技の一つに「十二王方牌大車併(じゅうにおうほうぱい・だいしゃへい)」というものがあるのだが、
結構な長い時期「十二王方牌大車
輪
(じゅうにおうほう
は
い・だいしゃ
りん
)」と表記されていた。
一度に二箇所、しかも ボイス付きで間違っているが、これは当時「併」の字が使えなかったための苦肉の策なのだとか(つまり 誤植ではない)。
「併」の字が使えるようになった後の作品でも、差別化という事で敢えて「~大車”輪”」としている場合もあるらしい。
機種依存文字でもない常用漢字の「併」が何故使えなかったのか、 フォントが無いなら作れよだとか
オリジナル主人公機の必殺技には機種依存文字使ってるくせにだとか そもそも勝手に名前変えんなだとか、
突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めるが……まぁ色々事情があったのだろう。
大車併になってからもボイスの方は「十二王方牌! でやあああ!!」とかで誤魔化されていたが、
純然たるミスである「ほう
は
い」の方が残っているので誤魔化し切れていない……という切ない状況が長く続いた。
が、2019年発売の『スーパーロボット大戦T』にて「じゅうにおうほうぱい・だいしゃへい」のボイスが実装された。
ただし、この時の『スパロボ』シリーズが必要最低限以外の武器が削減される傾向によりマスターガンダムの武装に十二王方牌大車併が無いため、
キャラクター大事典でボイスを再生しなければ聴く事ができないという悲しいオチが付いてしまった。
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わしは、わしらの星の古代文字で書かれた記録を見つけたのだ |
PSゲーム『 新』では、 “ダグ星の異星人”という物凄い設定になっていた。
……確かに 人間とは思えない強さだから説明にはなるが、幾らなんでもあんまりだろう。
ちなみに、当然の事ながら寺田Pは猛反対したものの結局押し切られてしまい、しばらくの間トラウマになったという逸話も存在している。
……のだが、あろう事か 原作者サイドからは好評だったそうな。
「聞けぇ!わしは、この星の者ではない。わしはダグ星系共和国、
今地球を攻撃しているバルマー帝国とは敵対する星からやってきたのだ」
ちなみに、上記の『T』では激闘ルートEDにおいて、本来の役目を思い出したデビルガンダム改めアルティメットガンダムと共に、
ゾンダーによって機械昇華された星々を復興させに行く旅に出るのだが、その際に『新』での設定を意識したような発言をしている。
…確かに見方によっては地球人も異星人ではあるが。
「そして、ワシの下へ感謝と共に集う者達に自らの正体が異星人である事を明かし、次の星へと旅立つ…」
「痛快であろうな! 胸が躍るわ!」
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