NieR Re[in]carnation ストーリー資料館

2022年2月

最終更新:

nier_rein

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1月 2月 3月


2月4日追加

祝依の魂槍

代々屈強な戦士が国を治めた逸話の残る、とある国。その歴代の王たちは皆、ありとあらゆる武芸に長け、筋骨隆々で博識であった。いつの時代も、王は戦の際に常に最前線で戦い、兵に勇気を与え、古の秘術などを用い、国に数々の勝利をもたらしたという。

この国の王は、いつの時代もとてつもなく強いのだが、どの王も在位の期間は短かった。それでも、王の退任ののち、王位を継いだ若き王子たちは、他国が驚くほど速く、戦士としての頭角を現すため、国の強さが揺るぐことは決して無かったという。

この国では王子が成人を迎えると祝宴の儀式が行われる。またの名を「親殺しの儀」。それは、王子が祝宴の席で代々引き継がれる槍を用いて王を貫くという儀式で、それくらいの覚悟が無ければ国を治めることなど出来ないという、初代王の強い志から始まったという。

「親殺しの儀」の様子の一部がある手記に残されている。
「王子は半ば狂乱しながら王の体を槍で突き刺す。直後、膝から崩れた王子は少しの静寂ののち、ゆっくりと立ち上がり豪快に笑った。まるで先代の王の生き写しのような笑い方で」。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 風   シリーズ
追加日 2022年2月4日
EN Jubilant Spirit

2月10日追加

黒趾ノ鋼手

一人の狩人が、森の傍の小さな小屋で暮らしていた。
たまに銃声や獣の声を聞くのみの静かな日々だったが、
ある夜に、おとなしそうな一人の女声が狩人の元を訪れた。

女性は狩人に一つ依頼をした。
家で飼っていた猛獣が逃げ出してしまい、捕まえて欲しいと言う。
もし生け捕りが難しければ、射殺しても構わないとの話だった。

狩人は不審に思いながらも、聞いた手掛かりを元にその猛獣を探す。
1から2メートルの体躯であるという情報から、
その体格に見合った罠を仕掛け、毎朝それを確認に向かった。

ある朝、狩人は罠の一つに、例の猛獣がかかっているのを見付けた。
泣きながら助けを請うその姿は、猛獣の体を持ちながら、人の……
狩人はそれ以上考える事さえおぞましく、震えた手で発砲した。

武器種 格闘 レアリティ ★★★★ 
属性 風   シリーズ 黒趾
追加日 2022年2月10日
EN Blacktoe Gauntlets

2月18日追加

残花の棘杖

僕は今日から『学舎』という場所で暮らすことになるみたいだ。晩餐会では、あるきっかけで仲良くなった女の子ふたりとご飯を食べたよ。すごく楽しかったし、なんだかちょっと変だけど……家族と一緒にいるみたいだなって思った!

最近、家族について考えを改める出来事があったの。その事を無性に誰かに話したくなって、いつも一緒にいる親友たちに話してみたんだ。私が思っていたよりずっと真剣に聞いてくれて、ふたりが親友でよかったって感じたわ。

早いもので、もう高等クラスになる……時が止まったような学舎の中でも、私たちは確実に大きくなっていく。親友たちは私と違ってとても優秀……私も、もっともっと頑張れば、ふたりとこれからも一緒にいることができるのかな……

先生から『契約』についての話を聞いた。心を通わせた魔法使いが行う、特別な儀式。想いを寄せる相手と話すだけで、胸が高鳴ってしまう。もし、ふたりで契約したら……三人の絆はどうなってしまうんだろう……

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 光   シリーズ
追加日 2022年2月18日
EN Thorn of the Last Blossom
解放 サリュ(魔女の祝宴)

無天の杖

ある時、王国に一人目の王子が生まれた。
優しい母と厳格な父の間に生まれた、小さな子。
しかし、体の弱い母は彼が幼いうちにこの世を去ってしまった。

王子には、王国の未来を拓く願いを込めて、
「明日」という言葉から由来する名前が、父から与えられた。
その日から彼は、王国の明日へ向かって歩み始める。

だが彼の夢見た未来は、正義は、父とは異なる物だった。
母から教わった優しさと、王である父の教えの狭間で揺らぐ心。
母譲りの弱い体は病をも抱え、彼は心身共に苦しんでいく。

それでも彼は、優しさと正義は同じ物だと信じたかった。
それを証明する為に、彼は自分自身の思い描く明日へ歩み始める。
父に棄てられ、国を追われ、命を擦り減らしてでも。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 水   シリーズ
追加日 2022年2月18日
EN Rod of the Empty Sky
解放 リオン(亡命者の祝宴)

虚夢の黒銃

その男は夢を見ない。機械で作られた彼の身体は、そもそもの睡眠を必要としないからだ。その身体のおかげで、男は過酷な旅の中でも、片時も離れず主人である少年を護衛することができた。

旅で迎える朝。少年は目覚めると、夢を見た日には必ず、その内容を男に話した。男は夢というものを理解できなかったため、無邪気に語る少年に寄り添って、黙って話を聞くことにしている。

夢の話をする朝のひと時は、二人にとって数少ない安らぎの時間だった。男の夢の話も聞いてみたいと言う少年に、男は言葉を詰まらせる。少年の微笑みのために、どうにか夢を見れるといいのだが。

ある朝、男は記憶メモリに不可解な映像が生じたことに気付く。まさかこれが。男は夢の報告をしようと主へ声をかけた。……だが、 変わり果てた少年が彼に微笑むことは、もう二度とない。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 光   シリーズ
追加日 2022年2月18日
EN Dreamless Dark
解放 ディミス(射手の祝宴)

乞イスル剣

戦場に取り残された私を、彼は助けてくれた。療養の為、野戦病院で暮らす私のもとに、時折、見舞いだと言って会いに来てくれる平然と敵を殺すと噂される彼は、私の前ではたどたどしい口調で、日々の戦果や上官の愚痴を話してくれるのだ。

彼が私の隣の病床へとやってきた。作戦中に無理をして、両足に怪我をして運び込まれたらしい。日が落ちて周りが静かになる頃、彼の苦しそうな息遣いが聞こえてきた。私は何故か、その声をもっと聴きたくなって、彼のほうへ体を寄せる。

私は彼の手に触れる。戦場でしか生きられない、人を殺し続けるその手に。薄暗く、むせ返るような血の匂いの中で、彼は弱々しく私の手を握り返す。あの日、私を助けてくれた力強さとは真逆の……自分に失われた「何か」を求めるように。

私の目が、戦禍で侵され晴れることがないように。あなたの心とその未来に光が届くことは二度とないのかもしれない。それでも、私は願わずにはいられない。私たちが沈む間の中にも、きっと光が……それがどんなに小さなロウソクのような灯りでも……

武器種 小型剣 レアリティ ★★★★ 
属性 火   シリーズ
追加日 2022年2月18日
EN Blade of Begging
解放 ラルス(兵士の祝宴)

黒角ノ怨刀

始まりは、どれも同じ色をしていた。
等しく黒く、均しく価値のない。空っぽの鳥たち。

しかし、彼らは多くの物語に触れるうちに、
それぞれ違う色を見出し始めた。違う色に憧れ始めた。

だが、彼らは残念なことに、皆黒く濁り切っている。
何を望めど役割は変わらず、他の色を受け容れる余地もない。

色に憧れた彼らは、しかし何も変わらず終わりを迎える。
何度繰り返そうとも、そう生み出されたが為に。

武器種 小型剣 レアリティ ★★★★ 
属性 光   シリーズ 黒角
追加日 2022年2月18日
EN Blackhorn Grudge

黒角ノ厭剣

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武器種 大剣 レアリティ ★★★★ 
属性 火   シリーズ 黒角
追加日 2022年2月18日
EN Blackhorn Atrocity

黒角ノ恨槍

疑問:対象のエネルギー源、食糧。
施行:観察。
補足:未確認の地域があれば、帰り道に繋がるかも知れない。

疑問:対象の移動方法。
施行:追跡。
補足:前回は霧で見失ってしまった、体格差を考え肉薄し追跡する。

疑問:対象の肉体構造。
施行:皮膚等のサンプル採取。
補足:信じ難い事だが、霧に消えたのではなく体が霧状に変化?

疑問:
施行:
補足:あれは生き物じゃなイ。にげナくては。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 水   シリーズ 黒角
追加日 2022年2月18日
EN Blackhorn Spite

黒角ノ嫌銃

それには小さな心が与えられていた。
翼があるだけでは、羽搏くことなどできないから。

ゆえに管理者が必要だったのだろう。
しかし管理者にも心があっては、その繰り返しとなってしまう。

その時あれは現れた。
霞の向こうから、雨雲のように。あるいは嵐のように。

あれは一つのシステムなのだろう。
死と転生の仮説を模倣し、命によって心を管理するための。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 風   シリーズ 黒角
追加日 2022年2月18日
EN Blackhorn Loathing

黒角ノ忌杖

いつものようにフィールドワークから帰ろうとした時、
私の周囲には知らない植物ばかりが生い茂っていた。
真っ赤な草木に覆われた遺跡の様な場所……ここは一体何処だ?

研究の成果をまとめなければならないのに、帰り道が分からない。
趣味が高じて生物の研究に身を置いたとはいえ、
熱中し過ぎたと自嘲する。私は探り探り元来た方へ戻ろうとした。

どれだけ進んでも見覚えのある道には辿り着かない。
早く帰らなければ、そう焦り始めた時、目の前で大木が揺らめく。
いや、それは大木ではなく、大木のように巨大な草食獣の脚だった。

恐竜の時代にすら、あのような巨体は存在しなかったであろう。
私は喜び勇んで研究に取り掛かる。あの草食獣を見失った時には、
私は帰路の手がかりを完全に見失ってしまっていた。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 光   シリーズ 黒角
追加日 2022年2月18日
EN Blackhorn Mourning

黒角ノ憎拳

 「……アサ……ン」 「オネ…………イ……」
         「ダ……コ…………」
  「……ッチヲ……テ……」     「……ウ……テ……」

 「……ミ…………イ」「クラ…………」 「ダ……カ……」
    「……マデ……」    「……テバ……イ……ノ……」
「……ト……サン……」  「……コニ……イ……タノ……」

「……ナ……ハダ……ノ……」「ア……タ……ノナ……ハ……?」
   「……ウ……テ…………」「……ズツ……ル…………?」
 「……カヨ…………」 「デキ…………ノ……?」

  「……ナニガ……シ……イ?」
   「……ア……ソウカ……」「……モ……タク……ンダ」
 「……イ……ゲンニ……シロ……」 「……マ……スルナ……」

武器種 格闘 レアリティ ★★★★ 
属性 闇   シリーズ 黒角
追加日 2022年2月18日
EN Blackhorn Hate

2月28日追加

怪暴の銃

「おい! 君の修理したこの銃がまた暴発して、怪我をしてしまったぞ!」指に包帯を巻いた兵士が、銃を片手に武器の工房にやって来た。奥の部屋から出て来た武器職人はぶっきらぼうに「へぇ、少し休めて良かったじゃないか」と皮肉を言って兵士をからかう。

「君の腕を信頼して修理を依頼しているのに、これでは戦果を挙げられないじゃないか……」兵士は銃を見つめながら困った表情で語る。「未熟さを私のせいにするな」と武器職人は兵士の頭を軽く小突き、壊れた銃を受け取り奥の部屋へと戻っていった。

武器職人が修理をする度、兵士の銃はより大きな暴発をし、兵士の怪我もまた酷くなっていった。それでも武器職人に修理を依頼し続ける兵士。そんなある日、兵士は銃の暴発による大怪我で二度と戦場に戻ることができない体になってしまった。

数年後、退役した兵士は武器職人の弟子として働いていた。今日も武器工房からは工具の音と共に、武器職人と元兵士の幸せそうな笑い声が聞こえてくる。その後、その工房で修理された武器が暴発する事は決してなかったという。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 光   シリーズ
追加日 2022年2月28日
EN Inhumane Pistol
解放 グリフ(破砕裂の兵長)

畏友の献身

戦友が死んだ。あいつの剣を継いで、敵国の兵士を一人でも多く、同じ目にあわせてやる。俺はあいつの顔を思い浮かべて、心に誓った。友が殺された痛みを慰めるには、そうするほかないだろう。

殴るような俺の一撃によって、敵軍将校の頭蓋に気持ちの良い大穴が空く。穴の入り口は捲れて、大きな花弁が開いたようだ。ただ、そんな無様な屍を見ても、予想に反して心の曇りは晴れなかった。

心を静めようと敵をなぎ倒すうち、剣は撃力の反作用を受けて、 負荷に耐えきれず壊れてしまった。それを自分の手で直してみると、ようやく心の傷が少し癒えたような、 心地好い感覚を覚えたんだ。

敵を殺し、剣が壊れ、直す。それを繰り返して友の剣が原形を留めなくなった頃、俺はついに立ち直れた。ただ、引き換えにあいつへの想いに靄がかかってしまったような、そんな気がするのだが。

武器種 小型剣 レアリティ ★★★★ 
属性 光   シリーズ
追加日 2022年2月28日
EN Amicable Devotion
解放 フレンリーゼ(破砕裂の狩人)

恢棄ノ鉄真

いよいよ明日は、何日も前から準備していたキャンプに出発だ! 持ち物をリュックに詰めて準備万端。わくわくが止まらなくて眠れない! 朝はやく出発だから早く寝ないと。遅刻しないか心配だよー!

今日は待ちに待ったキャンプの日! 広場に集合して出発だ! 目の前の山を4つ越えた廃棄場の街が今回の目的地みたい。先生と10人の仲間と一緒に目的地を目指すのだ! みんなで向かうキャンプは本当に楽しいな!

途中の道で4人の仲間とはぐれちゃったけど、僕たち7人は廃棄場の街に到着することができた。キャンプの準備が済んだら、いよいよお楽しみの狩りの時間だ。みんなに負けないよう、いちばんになってやるぞ!

先生は頭を撃たれて死んでしまった。僕のおなかは破裂したように抉れているのが見える。狙撃閃光と同時に仲間が吹き飛ぶ。だが全然怖くない。戦闘催眠はバッチリだ! サイコーのキャンプにするぞ! イエーイ!!

武器種 大剣 レアリティ ★★★★ 
属性 光   シリーズ 恢棄
追加日 2022年2月28日
EN Adamant Abandonment

枢の異杖

むかしむかしあるところに、足を引きずり杖をついて歩く、独り身の女がいた。彼女は美人な上よく働き、人付き合いもよかったため、周囲からの人望は厚い。彼女が困っているといつも誰かが手を貸してくれる。そんな存在であった。

そんな彼女が街に買い物に出かけ一人で大荷物を運んでいると、見知らぬ男が荷物持ちを希望し声をかけてきた。お言葉に甘えて、と彼女が荷物を預けた途端男は荷物を持ち逃げした。彼女はため息をつく。弱者を狙ったそういう手口か、と。

彼女は動かないはずの足で力強く地を蹴り、男を捕まえた。男は予想外の出来事に目を疑う。女は懐から縄を取り出し手際良く男を拘束する。間髪入れず男を殴り殺し、慣れた手つきで身包みを剥ぐ。しけてんなぁ、と呟く声が静かに響いた。

足が悪いというのは嘘であった。彼女は弱者の振りをし、それに集ってくる輩を殺すことを楽しんでいた。ひったくりなら殺しても誰も文句を言わない。彼女は慣れた手つきで素早く死体を処理し、何食わぬ顔で帰路へついた。

武器種 レアリティ ★★★  
属性 光   シリーズ
追加日 2022年2月28日
EN Core Oddstaff

黒趾ノ長槍

街の外れにある、とある屋敷で長年門番をしている男がいた。
槍を持って門の前に立ち、不審な人物や客人の対応を行う、
男は同じ屋敷で、その仕事に人生のおよそ半分を捧げてきた。

長年同じ屋敷で同じ仕事を続けているため、
男は雇い主、つまりその屋敷の主人とはずいぶん仲が良かった。
個人的な悩み事についても話し合う、友と言えるほどに。

ある日、屋敷の主人は自身の寿命について男に話した。
子供の居ない自分が老死すれば、門番の仕事もなくなってしまう。
早いうちに次の仕事を探した方がいいと、主人は謝りながら話す。

しかし、男は結局別の仕事に移ることはなかった。
長年世話になった主人を一人残すのが忍びなかったからと。
男は屋敷が荒れ、黒い鳥や獣の住処になっても門番を続けていた。

武器種 レアリティ ★★★★ 
属性 闇   シリーズ 黒趾
追加日 2022年2月28日
EN Blacktoe Halberd

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