登録日:2020/02/22 Sat 20:37:36
更新日:2025/06/16 Mon 09:13:16
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特性とは
ポケモンが持つステータスの1種であり、バトル中に様々な効果を発揮する。
ちなみに2024年1月現在では310個ある。
「特性がこのポケモンの強さを支える」なんて事態も珍しくはない。
そして、特定のポケモンとその進化前のみが持つ「
専用技」と同様に
専用特性もあったりする。
しかし、時代が下るにつれて専用でなくなることもあり、ここではそんな元専用特性をまとめる(ただし
姿を変える特性や
伝説のポケモン専用の特性はなかなか配られない)。
ここでは、専用特性の定義をこう定めておく。
- 分岐進化、原種とリージョンフォームも同じ系統とする。
- 「ウルトラビースト」など同系統のポケモンのグループ内でのみ所有者がいる物は、専用扱いとする。
- キュレム等、合体によって吸収したポケモンの専用特性を持つ場合も専用特性として扱う。
- 「スキルスワップ」など、特性を変更する効果は考慮しない。もっとも、姿を変える特性は変更や無効化を受けないことが多いが。
- 同じ効果でも、名前が違う特性は別のものとする。
第3世代より
初代習得者:
バシャーモ系統、
ラグラージ系統、
ジュカイン系統
いわゆる「御三家」の通常特性であり、現在でも通常特性がこれ1つだけとなっている。
それぞれ、HP1/3以下でほのお・みず・くさタイプの技を1.5倍にする効果があり、突破力を上げる手段として採用されることがある。
BW以降では御三家をイメージした
バオップ・ヒヤップ・ヤナップ系統の隠れ特性になった。
初代所有者:
ベトベトン(原種)系統
先頭にいると、野生ポケモンに逢いにくくなる。
長らく対戦での効果が無かったが、第5世代では攻撃したときに10%の確率で相手をひるませるようになった。
後に
クサイハナ、
スカタンク、
ダストダス、
マタドガス(原種)に配られた。
初代所有者:
マリルリ系統
攻撃の数値が2倍になる。
こんらんの自傷ダメージは対象外。「ヨガパワー」と同じ効果。
ちなみに「第6世代からは『物理技の威力が2倍になる』に変更された」という説がささやかれたことがあるが、検証の結果否定されている。
ノーリスクで2倍というステータスアップにしては破格の性能。
しかし、所有者は
マリルリ(50)に
ホルード(56)と貧弱な攻撃
種族値のポケモンなので、これが無いと戦えないも同然。
メガクチート(105)は……うん。
それにしてもポケモン界の
ウサギはこの2種といい
ミミロップや
エースバーンといいたくましい。
初代所有者:
ソーナンス系統
相手は逃亡・交代出来なくなる。
第4世代以降は相手もかげふみだと効果が無い。(
ソーナンスミラーという不毛な対決を解消するため)
さらに第6世代以降はゴーストタイプ全般が交代封じを無効にするように。
メガゲンガーは攻撃性能や「ほろびのうた」と相まってかなり強力。
他には
ゴチルゼルに配られている。
初代所有者:
バンギラス
場に出たとき、天候をすなあらしにする。
バンギラス自身はいわタイプであるため、オートで特防を補うことができる。
他にも「
きあいのタスキ」持ち相手には強くなる。
後に
カバルドンと
ギガイアスに配られた。
前者はいわタイプを持たないが変化技が豊富、後者は鈍足+だいばくはつでの退場が便利。
初代所有者:ナマケロ、
ケッキング
技を出すと、次のターンは技を出せない。
ケッキングの高
種族値の代償であるデメリット特性。
第五世代からは
アイアントが獲得し、こちらは「なかまづくり」で相手も怠けさせてしまうことが出来る。
初代所有者:
プラスル
特性「マイナス」を持つポケモンが場にいるとき、特攻が1.5倍になる。
初代所有者:
マイナン
特性「プラス」を持つポケモンが場にいるとき、特攻が1.5倍になる。
どちらも
ダブル専用特性で、「プラス」「マイナス」を両方揃える必要がある。
あまりに使い勝手が悪かったためか、第5世代ではどちらも「特性『プラス』または『マイナス』を持つポケモンが場にいるとき、特攻が1.5倍になる。」
という全く同じ効果になった。また、「じばそうさ」「アシストギア」という「プラス」「マイナス」のポケモンを強化する技も登場した。
それでも、この2つの特性の所有者は
デンリュウ(プラス)、
デデンネ(プラス)、
ライボルト(マイナス)、
ギギギアル(両方)、
ストリンダー(ハイなすがたはプラス、ローなすがたはマイナス)なのでみんなじめん弱点というのが……。
初代所有者:
サメハダー系統
接触技を受けたとき、相手に最大HPの1/8だけダメージを与える。
特性の中で最初に公開された特性。
サメハダーは紙耐久なので受けに向かないのだが……。
そしてサメハダ-自身は「
かそく」が優先されるようになり、
ガブリアスや
クリムガンの方がこの特性を活かせている。
初代所有者:
コータス
先頭にいると、野生ポケモンに逢いにくくなる。また、「クリアボディ」同様に自身の技以外で能力を下げられない。
初代所有者の
コータスは「ひでり」の方が優先されるようになった。
後に
クイタランと
マルヤクデが獲得している。
初代所有者:
ミロカロス
状態異常のとき、ぼうぎょが1.5倍になる。
第5世代より隠れ特性で
ミニリュウ、ハクリューも持っているが、最終進化ポケモンでは未だに
ミロカロスのみ。
第7世代より
やけどの定数ダメージが減ったため、「かえんだま」を持たせるのもいい。
初代所有者:
カイオーガ
場に出たとき、天候をあめにする。
みず技の威力や「かみなり」の命中率を強化できる。
第5世代以降は
ニョロトノが獲得することで一般ポケモンも持つようになり、雨パが手軽に。
ペリッパーならタイプ一致かつあめ状態で必中の「ぼうふう」が使いやすくなる。
一方
カイオーガ自身はゲンシカイキで……!
初代所有者:
グラードン
場に出たとき、天候をにほんばれにする。
みず技で受けるダメージを実質等倍に。
第5世代以降は
キュウコンの獲得を皮切りに一般ポケモンも持つようになり、晴れパが手軽に。「こだいかっせい」などの発動にも使える。
キュウコンや
メガリザードンY、
コータスは「ソーラービーム」が溜め無しで使える。
一方
グラードン自身はゲンシカイキで……!
第4世代より
初代所有者:
ピクシー系統
攻撃技以外でダメージを受けないという、シンプルにして強力なもの。
「かえんだま」を持たせてノーリスクで状態異常対策をしたり、
「いのちのたま」を持たせてノーリスクで火力を上げたりできる。
フーディンや
シンボラー、
ランクルスも愛用。
初代所有者:
パルシェン系統
複数回連続で攻撃する技が必ず最大回数まで攻撃するようになる。例えば、2回~5回連続で攻撃する技が必ず5回攻撃になる。
第5世代では対象技が強化され、また「
きあいのタスキ」は連続技を耐えなくなったため、「つららばり」「ロックブラスト」「スイープビンタ」などが「威力125のタスキ無視攻撃」になる。
チラチーノや
メガヘラクロス、
ドデカバシの定番。
エテボースは「テクニシャン」がいいかも。
持ち物の「いかさまダイス」はこれの廉価版で、例えば2回~5回連続で攻撃する技は4回〜5回攻撃になる。
初代所有者:
エビワラー
パンチの技の威力を1.2倍にする。
三色パンチや「ドレインパンチ」「マッハパンチ」などを強化できるのはうれしい。
惜しむらくは「かたいツメ」の下位互換になったことだが、それでも
ゴウカザル、
ローブシン、
ゴルーグ、
ゴロンダ、
ケケンカニ、
メルメタルと活用できるポケモンは多い。
SVで初登場した道具「パンチグローブ」を持たせればパンチ技の威力を更に高められる上に非接触技扱いになる。
レディアンの隠れ特性もこれだが、攻撃
種族値35……。
初代所有者:
バリヤード(原種)系統
効果抜群の技で受けるダメージを0.75倍にする。「ハードロック」と同じ効果。
後に
メガボスゴドラ、
ブロロローム系統(隠れ特性)が習得。
バリヤードは低い耐久を補い、メガボスゴドラは高い物理耐久に磨きがかかる。
初代所有者:
キノガッサ系統
どく・もうどくのときダメージを受けず、毎ターン終了時にHPを最大値の1/8だけ回復する。
キノガッサは「キノコのほうし」もあって高いハメ性能を誇った。
第5世代以降では
キノガッサは「テクニシャン」を得て、そちらを使うようになったが、一方で高耐久の
グライオンが隠れ特性でポイズンヒールを獲得し、活用するようになった。
初代所有者:
ビーダル系統
技を使うとき、または技を受けるとき、相手の素早さ以外の能力変化を無視する。
積み技や特性で火力や耐久、回避を上げてくるポケモンを相手にできる。
だが、ランク下降も無視してしまうため、場合によっては損してしまうことも。
ピクシーや
ナマコブシがいい例。
合計
種族値わずか430の
ヌオーが伝説のポケモン、
ザシアンの天敵として名を上げたのも、この特性で「ふとうのけん」の攻撃上昇を無視できることによるもの。
耐久が低い
ココロモリは「たんじゅん」の方が良いか。
攻守一体の強力な特性故か、第8世代以前は全体的に低
種族値のポケモンが多かったものの、第9世代では
ラウドボーンや
ヘイラッシャといった合計
種族値530の所有者が登場し、環境入りを果たした。
ヌオーとごく近縁な
ドオーも所有しているが、水弱点を補える「ちょすい」も捨て難い。
初代所有者:
ミツハニー
バトル終了後、「あまいミツ」を拾ってくることがある。対戦では効果無し。
後にヒメグマ、
アブリボンも。
ポケダンではかしこさを上げる「おいしいミツ」を集めるのに重宝する。
初代所有者:
エレキブル
でんきタイプの技を受けると、無効化して素早さを1段階上げる。
所有者は他に
ゼブライカと
エモンガ。でんき弱点はいないので、交代読みがメイン。
初代所有者:
ポリゴンZ系統
相手の防御と特防を比較し、防御<特防なら自分の攻撃を、防御>=特防なら自分の特攻を1段階上げる。
物理受けのポケモンを相手にすれば、高い特攻を上げやすくなる。
逆に防御と特防がほぼ同じポケモンは、ダウンロード対策として特防に
努力値を少し振っておこう。
他は幻の
ゲノセクトのみ。ある意味マイナー。
初代所有者:
レジギガス
フィールドに出てから5ターンの間、攻撃・素早さが
0.5倍になる。
レジギガスの種族値は非常に高いが、本人が「
まもる」「ねむる」というしのぎの手段を持たないのがネック。
しかし第8世代以降、「かがくへんかガス」が登場したり、上記の技をようやく習得したりと追い風が吹き始めたことで、
レジギガスの使用率が大幅に上がっている。
なお、特性が存在しない「Legends アルセウス」でも、レジギガスのスロースタートのみ特別に再現されている。
第9世代では
ブロロロームの進化前・ブロロンの隠れ特性になったが、「なまけ」を得た
アイアントと違いブロロンはスロースタートを活かせる技や
種族値を持たず、また進化すると実用的な「フィルター」に変わるため単なるフレーバーと推測される。
第5世代より
隠れ特性が初登場。専用特性の一部は他ポケモンに配られたりもした。
以降隠れ特性は★で表す。
初代所有者:
ナットレイ系統
接触技を受けたとき、相手に最大HPの1/8だけダメージを与える。
「さめはだ」と同じ効果。
こちらは
ナットレイの高耐久もあって非常に強力。
トゲデマルは耐久不安なので「がんじょう」の方が有用。
第6世代より
初代所有者:
フラージェス系統
自分の場にいるくさタイプのポケモンは能力を下げられず、状態異常にならない。
所有者は
フラージェス、
キュワワーといった「くさみたいなフェアリー」。つまり
テラスタルでもしなければ自分が対象外という……。
初代所有者:
フラージェス系統★
味方が道具を持っていないとき、自分の道具を渡す。ダブル専用。
ヤレユータンの隠れ特性でもあるが、「テレパシー」「せいしんりょく」の方が有用か。
初代所有者:
トリミアン
防御を2倍にする。
トリミアンとアローラ
ペルシアンは自慢の毛並みで物理受けに。
なお、「物理技で受けるダメージを半減」とは若干処理が異なるため、「サイコショック」なども実質半減できる。
初代所有者:
フレフワン系統
自分と味方はメンタル系攻撃を受けない。
「アンコール」「いちゃもん」「かなしばり」「ちょうはつ」を受けないのは大きい。
後に
マホイップ系統、
パフュートン系統が獲得。
前者はスイートベールとの二択が狙える。
初代所有者:
ペロリーム系統
自分と味方は眠らなくなり、「あくび」も受けない。
「ふみん」「やるき」と違ってねむりの回復は出来ない。
アロマベールよりも早く
アブリボン系統や
アマージョ系統に配られている。
初代所有者:
アマルルガ系統
自分が使うノーマル技をこおりタイプにし、また威力を1.2倍にする。(第6世代では1.3倍)
「ハイパーボイス」がこおりタイプの音技に。
メガオニゴーリなら「
だいばくはつ」も。
初代所有者:
ヌメルゴン系統★
接触技を受けたとき、相手の素早さを1段階下げる。
ヌメルゴンの物理耐久は並程度だが、ある程度接触技を牽制できる。
ただし「
そうしょく」も使いやすい。
スカーレット・バイオレットでアローラダグトリオの『カーリーヘアー』を意識してか
ウミトリオ系統が獲得した。
残念ながら耐久にすぐれない
ウミトリオでは扱いにくい。
初代所有者:
メガカイロス
自分が使うノーマル技をひこうタイプにし、また威力を1.2倍にする。(第6世代では1.3倍)
メガシンカでひこうを得たカイロスもこれで安心、無効タイプの無い「でんこうせっか」は便利。
同じくまともなひこう技の無かった
メガボーマンダにも。
第7世代より
初代所有者:
バンバドロ系統
攻撃を受けると、防御を1段階上げる。
単純にして強力な特性で、この特性を持ったポケモンを物理で倒すのは困難。
その後
ブリジュラスが通常特性で取得。特にシングルでは同じく優秀な「がんじょう」との選択になる。
またプレイヤーが使えないポケモンではあるものの、
ブリジュラスに先んじて『
チーム・カーフ』のスターモービルもこの特性を得ている。
初代所有者:
エンニュート系統
どくタイプ・はがねタイプでもどく・もうどく状態に出来る。
エンニュートは耐久戦術をとりにくいが……。
スカーレット・バイオレットで
キラフロル系統が隠れ特性として獲得。
通常特性である『どくげしょう』と選択になる。
ちなみに自分に「どくどくだま」を持たせた時でも効果がある、注意。
初代所有者:
キテルグマ
接触技で受けるダメージを0.5倍にするが、ほのお技で受けるダメージを2倍にする。
ほぼ「ファーコート」の下位互換だが、その代わり
キテルグマは攻撃性能も高い。
バイウールーは「コットンガード」も。
初代所有者:
カプ・コケコ
場に出たとき、場をエレキフィールドにする。
でんき技を強化でき、またねむり対策になる。「クォークチャージ」の発動にも使える。
バチンウニ(隠れ特性)は超鈍足なのでフィールドを奪いやすい。
初代所有者:
カプ・テテフ
場に出たとき、場をサイコフィールドにする。
エスパー技を強化でき、また先制技を防げる。
イエッサン(隠れ特性)はサイコフィールドで威力と範囲がアップする「ワイドフォース」と両立できる(第9世代では♂のみ両立可)。
初代所有者:
カプ・ブルル
場に出たとき、場をグラスフィールドにする。
くさ技を強化でき、またじめん技に弱い仲間や耐久型の仲間を守れる。
ゴリランダー(隠れ特性)はグラスフィールドで先制できる「グラススライダー」と両立できる。
初代所有者:
カプ・レヒレ
場に出たとき、場をミストフィールドにする。
味方をドラゴン技や状態異常から守れる。
ガラル
マタドガス(隠れ特性)は自分が状態異常を振りまくタイプであり、「ふゆう」「かがくへんかガス」も優秀なので少し使いにくいか。
第9世代より
初代所有者:
アノホラグサ系統
風の技を受けると攻撃が1段階上がる。
「ふうりょくでんき」と異なりダメージを無効化でき、「おいかぜ」中のフィールドに出ても効果を発揮する。
DLC前編「碧の仮面」に登場した
ダーテングの第2特性がはやおきからこれに変更された。
新ポケモンに実装された専用特性がその作品のDLCで他ポケモンに配布されるという珍しいパターン。
初代所有者:
マフィティフ系統
いかくを受けると逆に攻撃が上がる。また、ほえるやふきとばし、レッドカードなどのポケモンを入れ替えさせる技や道具の効果を受けない。
いかくを逆に起点にできる上、
積み技を安定して積むことができる。
ただ
マフィティフは「はりこみ」が有用な上に積み技がつめとぎ程度。
早くも「碧の仮面」の準伝説である
イイネイヌの隠れ特性になったが、こちらはビルドアップという優秀な積み技がある。
ただし元特性のどくのくさりも優秀であるため、有用性はどっこいどっこいといったところ。
早速専用特性を奪うとは、やはりこいつの本性はヨクナイイヌ
追記・修正は元専用特性を譲ってもらってからお願いします。
- 「どのポケモンに配られたことで専用じゃなくなったか」を追記すると分かりやすいかも -- 名無しさん (2020-02-22 20:59:39)
- グラスメイカーは解禁待ちか -- 名無しさん (2020-02-22 21:09:48)
- 編集競合でタグ増えたの消してしまって申し訳無いです -- 名無しさん (2020-02-22 22:31:24)
- あれ、へんげんじざいは?と思ったけどひょっとしてゲッコウガとカクレオンの隠れ特性は同時実装か? -- 名無しさん (2020-02-24 00:51:54)
- ↑カクレオンのへんげんじざいは六世代で、カロス御三家の隠れ特性は最初から解禁されてた。 -- 名無しさん (2020-02-24 01:08:08)
- グラスメイカーとはりこみは専用特性の方のコメ欄の意見を反映してこっちにしました -- 名無しさん (2020-02-24 17:57:28)
- 進化前限定で影薄いけどブロロンの特性も元レジギガス専用のスロースタートですね -- 名無しさん (2023-09-15 01:51:35)
最終更新:2025年06月16日 09:13