爬哭・堂珍・丹生袴パパ遷移説

個人による仮説です。検討の必要有り。

概要:アスモデウスサタンに対する呼称は一貫して「パパ」であるが、この呼称で呼ばれた人間は少なくとも三人いる、という説。

悪魔の一人、アスモデウスは爬哭の事をパパと呼んでいる。6月25日
爬哭確保中の日付においても、アスモデウスらしき人物が茂みの中で動きながらパパの名を呼んでおり、気付いた丹生袴が憂さ晴らし目的で近づいてゆく描写がある。7月2日
ジャヌコに現れたサタンは丹生袴のごとき態度だが、やはりアスモデウスからパパと呼ばれている。7月18日

以上の三点から、「パパ」と呼ばれ得た人間は少なくとも三人存在すると思われる。
7月2日については、茂みの中に居た人物はあくまでもアスモデウスのみで、丹生袴をおびき寄せる為にあえて物音と声を立てていたという推測も成り立つのだが、この時アスモデウスと共に茂みの中に居た人物は堂珍ではないかと考える。
堂珍が悪魔の協力者という憶測についても併せ、以下に論拠を述べる。

6月28日、おそらく教室の掃除当番を共に終え、別れを告げた直後の倉重がたまたま津倉の死因ノートを発見している。
後述するが、この後7月10日にこのノートは菰楠の引き起こした衝突により倉重の手を離れ、所在不明となり、18日にはジャヌコのアスモデウスの手中にあるのが確認できる。
28日のこの時に堂珍は倉重の様子に気付いていて、以降の日時においてアスモデウスへの情報提供が行われたと考えられる。

7月3日、プールの授業中ずっと涙を流している。これは直前の7月2日にアスモデウスと茂みに居たところを丹生袴に邪魔された上に、結果として丹生袴へ乗り換えられ、「パパ」呼びもサタン役も丹生袴へと奪われる結果となった事に対しての涙ではないだろうかと推測される。

7月4日水渡を番組録画で釣ろうとする箱辺を描くシーンにて、見切れながら真顔で口元を曲げる堂珍が一コマだけ存在する。これは自身が手酷く裏切られた直後に、能天気に水渡へ言い寄ろうとする友人、箱辺に対する苛立ちを表現しているものではないかと推測される。

7月10日菰楠が突き飛ばした竜撫が倉重へぶつかり、沢山のノートをぶちまけ、結果倉重は抱えていた死因ノートを失う。この時ノートを拾う手伝いを申し出る人間の中に堂珍が含まれており、また何者かがノートを持ち去る描写が出るが、その後菰楠を怒鳴りつけて走り去る倉重を見送る一同の中には、居たはずの堂珍の姿がなくなっている。奪取の実行犯として配置されていたと考えられる。

8月6日柚子が町で見かけたクラスメイトの中に堂珍の姿があり、携帯で会話している様子が見える。同日、告白(後編)折井と網生が町中で同様に携帯で会話している菰楠を見かける。両者の会話をつなげると、「できるんでしょ!?」「もちろんであります」「まさかできないなんて言わないよね!?」「りょうかいであります」となり、会話が繋がるようにも見える。
折井が話しかけた直後に菰楠が聞いてきたのは貴島の所在であって、またすぐに探していた事に対しての口止めもしてきた事や、翌日はもう貴島の葬儀であったことを考え合わせると、菰楠は害意をもって貴島を探しており、堂珍もそれに協力させられていたものと考えられる。

以上、泣くような目に遭わされながらもその後も同調した動きを取り続けているのは、弱みを握られ(茂みの中での写真など)協力を余儀なくさせられているため、かと推測される。
パパ呼びされていたと考えられる期間(6月28日~7月2日か)中はともかく、7月18日に菰楠の言う「飼い蟲」が、以後の堂珍の立場に相当するのではないかと思われる。
つまり、ジャヌコで陽動に使われた万引き犯の中に堂珍が含まれていても不思議ではない。

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最終更新:2020年09月09日 09:24
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