+ | 夢時空簡易解説 |
『東方夢時空』はADKの開発した『ティンクルスタースプライツ』を元ネタとする、
縦スクロール対戦シューティングゲーム。 画面中央から左右に分かれ左側が1P、右側が2Pという落ち物パズルゲームではお馴染みの画面構成で、 ゲームルールを簡単に説明すると、
逆に言えば「どんなに頑張っても、相手が弾を食らわない限り勝ちにはならない」という意味でもある。
勝つためには相手のミスに依存する必要がある……つまり、最終的には運ゲーである。 これが、彼女が最強ボスと呼ばれる理由の一端となっているのは間違いないだろう。 |
+ | 詳細な原作設定 |
靈夢達の世界の住人ではなく、大統一理論が完成した科学が発達した平行世界の人間で、
「比較物理学」の教授。オカルトマニアでもある。 「この世の統一原理に当てはまらない力、即ち魔力が存在する」という理論「非統一魔法世界論」を発表するものの、 学会から思いっ切り笑われ、ならば自分で証明してみせると「可能性空間移動船」なる巨大建造物に乗って、 助手の「北白河ちゆり」と共に靈夢達の世界へと訪れた。 突如現れた巨大建造物に驚く靈夢達をエサで釣って戦わせ、データの収集を目論むが……。
性格は学者らしく「知識の追求が第一」で、興奮のあまり少々倫理を踏み外しがちな所が見られる。
しかし平行世界間のエネルギーバランスに不均衡を生むと、 平行警察に捕まって失職するため、エネルギー不均衡には口うるさい。 あまり気の長い方でもないようで、プレイヤーに敗れたちゆりに対しても結構容赦が無い。 研究サンプルとしてプレイヤーキャラを拉致して元の世界に連れて帰ろうとした。 しかも逆境にも弱いらしく、プレイヤーに敗れた後ヤケクソになり、 四次元ポジトロン爆弾で世界を壊滅させようとした。大丈夫なのかこの人 (流石に本人は冗談のつもりだったのだが、助手がパイプ椅子で殴って止めているのが、彼女の普段の人となりを物語っている)。
魔法が存在する世界で取れたデータを元に学会に論文発表するが、
宗教が世界を救うというアレな内容だったため、ついに学会を追放されてしまう。 夢美はさらなる魔法のデータを収集して学会に復讐してやろうと決心して、歴史はまた……。 無限ループって怖くね?
彼女が『東方夢時空』で取った行動をまとめると以下のようになる。
…どこかで聞いた様な話である。
ちなみに、勝者の靈夢には動力源の怪しいメイドロボの「る~こと」、魔理沙にはICBMの「ミミちゃん」を進呈した
(最初、靈夢にはま○ちを渡そうとしていたが、大人の都合で無難なる~ことになった)。 洋館に取り憑いているポルターガイストの要望に応えて、オカルト知識によって神社に引っ越させてあげたりもしている。 他にも月を出しっぱなしにしたりと、非常に高いレベルの科学技術を持っているのは間違いない。 ……のだが、同じ旧作ボスである魅魔や神綺と比べると、どうもカリスマと言うよりコミカルな印象が強い。 むしろ東方Project全体で見ても珍しいタイプのラスボスと言った方が正確かもしれない。 そういった独特の設定とキャラクター性からか、旧作キャラの中でも知名度・人気共に高い方である。
ちなみに、可能性空間移動船には核融合エネルギーが使用されていた関係からか、
『東方地霊殿』ラスボスの霊烏路空のテーマ「霊知の太陽信仰」には、夢美のテーマ曲からの引用をしている部分がある。
学者であり魔法の類は一切使えないが、正の光子と光波から産み出した「科学魔法」を使用することができる。
しかし、所詮擬似魔法で、ちゆりの科学魔法が通用しなかった為、プレイヤーとは純粋な科学力で戦う。 科学力での攻撃も六芒星型や十字型にするほどのオカルトマニアぷり。 ただし、これは能力との直接の関係は無い。まあ、知識の一環とすれば必ずしも無関係でないかもしれないが。 プレイヤーとの戦闘時に戦闘服に着替えるが、ちゆり曰く「マントはおってきただけ」である。 口癖は「素敵」で、苺が大好き。 夢美の居た世界では14歳で大学院を卒業できる(元ネタは竹本泉氏の漫画の23世紀の設定)。 「脳髄テープ学習」という学習法により11歳で大学卒業・14歳で大学院卒業。 ただしお酒は二十歳になってからという東方的には大問題な世界観)ので、教授でも18歳。東方的には問題無し。 何気に、旧作・Win版を通して見ても、設定年齢が確定している数少ないキャラでもある。 元ネタは「ゆみみみっくす」の吉沢弓美、「さよりなパラレル」の岡島さより、「アップルパラダイス」の吉崎まりあん等、諸説ある模様。 ちなみに、某サッカーで高所恐怖症だったりするが、あれは公式設定ではないので注意。
なお、よく勘違いされるが、彼女やちゆりが居た元の世界とは現実世界の現代でも
近未来
でもない。
日本語が通じる、限りなく現実世界の日本に近い異世界(パラレルワールド)なのである。 もっとも、二次創作では「そんなの関係ねぇ!」とばかりにその手の関係者とつるんでいる描写もしばしば見られる。
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+ | 「旧作」について |
『夢時空』を含む第五弾までの『東方Project』は、PC-98上で開発・動作するもので、
ファンコミュニティではまとめて「旧作」と呼ばれている。 体験版は現在でも入手が可能だが、製品版の入手は非常に困難。
まだ現在のような幻想郷の設定が固まる以前の作品であるため、
舞台が「とある東の国の山の中」と書かれていたり、スペルカードが使用されていなかったり、 腋を出していない巫女が亀に乗って飛んでいたり、性格が異なったり、思いっきり別人だったりする。 ただ、『東方紅魔郷』以降の作品では設定が一新されたが、基本的に最新作が一番細かく、正しいものであるとされている。 そんな中で、旧作の設定はどこまで残っているかは分からない状態である。 特に、双方にまたがって出演しているメンバーらの設定はかなりぼかされている。 2009年に発売された『東方星蓮船』では繋がりを匂わせるキャラが出てきてはいるのだが……。 細かな部分は原作者のみぞ知る、と言った所か。 |
+ | ニコニコMUGEN動画における扱い |
ストーリー動画においては、こいつやそいつにあいつを作ったユメミ・オカザキ教授が有名だろうか。
製作者の動画であるロック魔理沙の探偵物語開始時には、既に肉体を捨てて電脳の海に生きているようである。 ……が、河童に会うなり光学迷彩スーツの形状について熱く語ったり、 きら様と同好の士っぽかったり、そのキャラブレイクぶりは留まる所を知らない。教授自重して。
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