靈夢達の世界の住人ではなく、大統一理論が完成した科学が発達した平行世界の人間で、
「比較物理学」の教授。オカルトマニアでもある。
「この世の統一原理に当てはまらない力、即ち魔力が存在する」という理論「非統一魔法世界論」を発表するものの、
学会から思いっ切り笑われ、ならば自分で証明してみせると「可能性空間移動船」なる巨大建造物に乗って、
助手の「北白河ちゆり」と共に靈夢達の世界へと訪れた。
突如現れた巨大建造物に驚く靈夢達をエサで釣って戦わせ、データの収集を目論むが……。
性格は学者らしく「 知識の追求が第一」で、興奮のあまり少々倫理を踏み外しがちな所が見られる。
しかし平行世界間のエネルギーバランスに不均衡を生むと、
平行警察に捕まって失職するため、エネルギー不均衡には口うるさい。
あまり気の長い方でもないようで、プレイヤーに敗れたちゆりに対しても結構容赦が無い。
研究サンプルとしてプレイヤーキャラを拉致して元の世界に連れて帰ろうとした。
しかも逆境にも弱いらしく、プレイヤーに敗れた後ヤケクソになり、
四次元ポジトロン爆弾で世界を壊滅させようとした。大丈夫なのかこの人
(流石に本人は冗談のつもりだったのだが、助手がパイプ椅子で殴って止めているのが、彼女の普段の人となりを物語っている)。
魔法が存在する世界で取れたデータを元に学会に論文発表するが、
宗教が世界を救うというアレな内容だったため、ついに学会を追放されてしまう。
夢美はさらなる魔法のデータを収集して学会に復讐してやろうと決心して、歴史はまた……。
無限ループって怖くね?
彼女が『東方夢時空』で取った行動をまとめると以下のようになる。
- 「一番強い魔力の持ち主」へ魔法弾幕の勝ち抜きバトル大会への招待状をばら撒き、探し出そうとする。
- 研究のために優勝者をモルモットとして捕獲しようとする。
- 実は弾幕合戦も一番強い魔力をもつ者を見付けるための罠だった。
- あわよくば自分もその力を取り込もうと企む
- 優勝者に戦いを挑むも破れて計画は失敗
- 自爆を試みる
ちなみに、勝者の靈夢には 動力源の怪しいメイドロボの「る~こと」、魔理沙には ICBMの「 ミミちゃん」を進呈した
(最初、靈夢には ま○ちを渡そうとしていたが、大人の都合で無難なる~ことになった)。
洋館に取り憑いているポルターガイストの要望に応えて、オカルト知識によって神社に引っ越させてあげたりもしている。
他にも 月を出しっぱなしにしたりと、非常に高いレベルの科学技術を持っているのは間違いない。
……のだが、同じ旧作ボスである 魅魔や 神綺と比べると、どうもカリスマと言うよりコミカルな印象が強い。
むしろ東方Project全体で見ても珍しいタイプのラスボスと言った方が正確かもしれない。
そういった独特の設定とキャラクター性からか、旧作キャラの中でも知名度・人気共に高い方である。
ちなみに、可能性空間移動船には核融合エネルギーが使用されていた関係からか、
『東方地霊殿』ラスボスの 霊烏路空のテーマ「霊知の太陽信仰」には、夢美のテーマ曲からの引用をしている部分がある。
学者であり魔法の類は一切使えないが、正の光子と光波から産み出した「科学魔法」を使用することができる。
しかし、所詮擬似魔法で、ちゆりの科学魔法が通用しなかった為、プレイヤーとは純粋な科学力で戦う。
科学力での攻撃も六芒星型や十字型にするほどの オカルトマニアぷり。
ただし、これは能力との直接の関係は無い。まあ、知識の一環とすれば必ずしも無関係でないかもしれないが。
プレイヤーとの戦闘時に戦闘服に着替えるが、ちゆり曰く「マントはおってきただけ」である。
口癖は「素敵」で、苺が大好き。
夢美の居た世界では14歳で大学院を卒業できる(元ネタは竹本泉氏の漫画の23世紀の設定)。
「脳髄テープ学習」という学習法により11歳で大学卒業・14歳で大学院卒業。
ただし お酒は二十歳になってからという東方的には大問題な世界観)ので、教授でも18歳。東方的には問題無し。
何気に、旧作・Win版を通して見ても、設定年齢が確定している数少ないキャラでもある。
元ネタは「ゆみみみっくす」の吉沢弓美、「さよりなパラレル」の岡島さより、「アップルパラダイス」の吉崎まりあん等、諸説ある模様。
ちなみに、某サッカーで高所恐怖症だったりするが、あれは公式設定ではないので注意。
なお、よく勘違いされるが、彼女やちゆりが居た元の世界とは 現実世界の現代でも
近未来
でもない。
日本語が通じる、 限りなく現実世界の日本に近い異世界(パラレルワールド)なのである。
もっとも、二次創作では「そんなの関係ねぇ!」とばかりにその手の関係者とつるんでいる描写もしばしば見られる。
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その他、二次創作での扱い |
旧作キャラの中ではそこそこ出番はある方。
経歴を踏まえてか「幻想入りしてしまった人物(?)の関係者が手がかりを求めてコンタクトを取る」
あるいは「外界に放り出されてしまった幻想郷の住人と接触する」といったパターンが多い。
科学的なアプローチから外界と幻想郷のパイプ役をこなせることから、創作上において独自の立ち位置を確保しているようである。
協力者あるいはアドバイザー的な役回りが多くなるためか、良くも悪くも極端なキャラ付けが付加されることはあまり無い。
むしろ自分が直接関わることでない場合は、学問の徒あるいは 教育者として落ち着いた性格で描かれることも多かったりする。
元からはっちゃけていたせいか、二次創作では珍しいパターンではある。
他には、全く別の 十字架を模した武器を振り回していたり、 ロボットを持ち込んだりしていることも。
彼女の専攻はあくまで比較物理学であって機械工学ではないはずなのだが、気にしたら負けである。
ちゆり以外のキャラの絡みとしては、 にとりをはじめとした河童の技術に興味を持ったり、 早苗さんと熱く濃厚な趣味トークを交わしたり、
BGM繋がりで お空とつるんでいたり……と言った所。
また、前述の世界設定を脇に置いて、秘封倶楽部の蓮子とメリーの通う大学で教鞭を執っているケースもしばしば見られる。
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北白河ちゆりについて |
「これは小さくても必殺の武器だ。逆らわない方が身のためだぜ」
『東方夢時空』8面ボス(ラスボスの一つ手前)。要は 十六夜咲夜や 魂魄妖夢と似たようなポジション。
二つ名は「時をかける夢幻の住人」。テーマ曲は「Sailor of Time」。
15歳の修士で岡崎教授の助手、専攻はもちろん比較物理学。
『東方Project』では 数少ない(?)銃使いでもある。
セーラー服に金髪のツインテール、「 ~だぜ」等の独特の喋り方をする。
後に口調をパクられたといったネタもある
夢美を「ご主人様」と呼ぶが、何故かタメ口。普段は集めたデータの整理をしたりしている。
先述の通り夢美からの扱いは良くないようだが、こちらもパイプ椅子でドツき返しているのでどっちもどっち。
他のシリーズの主従に比べるとかなりフランクな関係のようである。
その辺を反映してかこの二人、二次創作においてボケとツッコミの立場が固定されていない。
概してツッコミに回った側が苦労人属性まで背負い込まされる傾向があるようだ。
また、彼女をプレーヤーキャラとしてストーリーを進める場合は、
「幻想郷に元から住んでいた、魔法が使える平行存在の北白河ちゆり」という立場になる。
後の魔理沙の中の人である
なお、彼女の元ネタは竹本泉氏の漫画『アップルパラダイス』の登場人物、朝ヶ丘絵理子だそうである
(余談になるが、『夢時空』には他にも竹本泉氏の漫画キャラをモチーフにしたキャラがいるなど、先述の世界設定等にもかなり影響を受けている)。
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