しまめぐり(ポケモン)

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しまめぐり(ポケモン) - (2023/01/22 (日) 02:30:56) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2017/12/01 (金) 18:56:00
更新日:2023/08/06 Sun 06:11:46
所要時間:約 6 分で読めます




しまめぐりとは、『ポケットモンスター サン・ムーン』『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』のストーリーにて語られる、アローラ地方の伝統行事。
ストーリーそのものの柱であり、カントーから引っ越してきた主人公はこれをクリアすることを目標に旅に出ることになる。


概要

アローラ地方にはポケモンリーグとその下部機関であるポケモンジムが存在しない。
他の地方ではジムバッジを入手することが一人前のトレーナーになった証明とされるが、アローラにおいてはこのしまめぐりが同様の機能を持っている。

過去作のジム戦と大きく違うのは、しまめぐりが地方全域を舞台とする「行事」であること。
元々は11歳になった子供が一人前になるための儀式で、ポニ島の大峡谷においてジャラランガと戦っていたのが始まりだとされる。
現在ではポケモントレーナーとしての成長を促す意味も込められており、過去のしまめぐり達成者である「キャプテン」の課す試練を乗り越え、最後に島の守り神たるカプに選ばれた首長「しまキング/しまクイーン」とのポケモン勝負、通称「大試練」を制することで一つの島をクリア、これをメレメレ・アーカラ・ウラウラ・ポニの各島全てで行い、全てクリアすることで一人前と認められる。

それぞれの試練をこなし、キャプテンに認められることでZクリスタルを与えられ、大試練ではさらにスタンプが1つもらえる。このスタンプが過去作におけるジムバッジの機能を持っており、通信でもらったポケモンの命令許容レベルに影響する。が、今作ではグリーンバッジやライジングバッジの持っていた「レベルに関係なく全てのポケモンが言うことを聞く」機能はシナリオクリア時のスタンプが持っている。

カントー地方から引っ越してきた主人公も11歳なのだが、Zクリスタルを扱うためのリングの材料となる「かがやくいし」を直接カプ・コケコから授けられたことで、ハラククイ博士の推薦を受けてハウと共にしまめぐりに挑むことになる。


ぬしポケモン

キャプテンそれぞれの課す試練の最後に戦うことになる、特別な野生ポケモン。
それぞれのキャプテンが戦って鍛えた(つまりキャプテンの手持ちではなく、あくまで野生である)存在で、同種よりも一回り体格が大きく、能力を引き上げるオーラを纏っている。
また体力の割合に関係なく必ず仲間を呼ぶので、大抵の場面で1vs2の戦いを強いられる。
過去作でのジムリーダーのポジションを担っており、オーラと仲間呼びの相乗効果で普通の野生はおろかトレーナーより強いこともザラ。
普通に進めただけだとまずタテられるので、ある程度意識してポケモンを捕獲・育成しておかないとまずい。
オーラの影響がかなり大きいためか、場合によっては大試練の方が簡単だという報告もある。

一番手っ取り早い攻略法は初手でぬしポケモンを状態異常にしてしまうこと。性能の弱体化はもちろん仲間呼びを完全に封じられるので、やるのとやらないのでは難易度が大きく異なる。
特に最序盤から使用可能かつ『がんじょう』で確実に状態異常を入れられて先手を取りやすくなるコイルの「でんじは」が強力。サン/ウルトラサンバージョン限定だが、『いたずらごころ』で先制して「どくのこな」や「やどりぎのタネ」の定数ダメージでヌシをハメ倒せるモンメンも強力。
しかし状態異常を防ぐ『ラムのみ』を持っていたり、初手で「まもる」を使用して確実に仲間呼びを成功させるぬしポケモンもいるので油断は禁物である。


各島での試練

共通して、試練の最中はその場所からは出られず、ポケモンの捕獲も出来ない。

メレメレ島

◆イリマの試練
〈Zクリスタル:ノーマルZ〉
最初に挑むことになるノーマルタイプの試練。前哨戦としてイリマとの勝負になる。
内容はしげみのどうくつにて3匹のポケモンを倒すこと。穴の中にいるのだが、2匹は自分から飛び出して来るのに対し1匹は主人公を警戒して出て来ない。
途中で乱入して来るスカル団を利用しておびき出すことになる。なお、この試練のみここで戦うポケモンとぬしがバージョンで異なり、サン/ウルトラサンはヤングースとデカグース、ムーン/ウルトラムーンはコラッタとラッタになる。

どちらもノーマルタイプ(ラッタはリージョンフォームのため、あく/ノーマルの複合)で、オーラにより防御力を上げている。
洞窟の中に「かわらわり」のわざマシンが落ちているため攻撃面は問題ないが、ぬしの攻撃力は素で高いため、普通に育成しただけだとまず勝てない。わざはノーマルばかりなので、コイルで受けるか、2番道路でマクノシタを捕まえるといいだろう。
ウルトラ版では2番道路のポケセンにて、オニスズメを出すことでルチャブルと交換できる。この時点ではレベル20を超えるともらったポケモンがいう事を聞かないため、レベルに気を使う必要はあるが「かわらわり」を覚えさせれば非常に役立つ。


◆ハラの大試練
〈Zクリスタル:カクトウZ〉
イリマの試練達成後、リリィタウンで行われるかくとうタイプの大試練。
ハラの手持ちはマンキー・マクノシタ・マケンカニと全てかくとうタイプのポケモンだが、ゴースト対策もしてあるため完封は無理……なのはサン・ムーンの方で、ウルトラ版ではマケンカニが「おいうち」を持っている以外全てノーマル技とかくとう技なので、ハウオリ霊園でゴースを捕獲しておけば前半2匹は完封。
御三家でモクロー・アシマリを選んでいれば、ひこう技・フェアリー技で弱点をつけるが、マケンカニのZワザにだけは注意。
また、ウルトラ版ではマンキーの代わりにワンリキーが入っているが、「リベンジ」を持っているため一撃で沈めないと返り討ちになる。
総じて、メレメレで入手できるポケモンでは対処がし辛く、ゴーストタイプがいてもマケンカニだけで押し切られる可能性がある。メレメレの花園に出現するオドリドリがもっとも安定しており、レベル13を超えていれば「エアカッター」でタイプ・能力双方の弱点を突ける。
モクローを選んだ場合はひこう技を持っていると楽だろう。
Zワザを使わずに倒すと、勝利後にイリマから「Zワザを使わずしまキングに勝つなんてすごい(要約)」と言われる。

勝利するとケンタロスラッシュが使用可能になる。ウルトラ版であればこのタイミングでテンカラットヒルのヒコウZを取りに行けるようになる。


アーカラ島

ここから本格的に試練が始まっていく。

◆スイレンの試練
〈Zクリスタル:ミズZ〉
アーカラで最初に挑むみずタイプの試練。そして序盤の鬼門。
せせらぎのおかで行われる。スイレンに話しかけるとラプラススイムが使用可能になり、乗って追いかけつつ、途中に出て来るヨワシを倒しながら奥へ奥へ進んでいくといきなり試練が開始される。
逆に言うと、最深部のぬしの間までは試練が始まらないので、捕獲が可能である。
ウルトラ版ではぬしポケモンが変わっているほか、半ば不意打ちの形で始まっていたSM版に対しマップ全体が試練の場となり、入り口でスイレンに話しかけると開始されるようになった。
試練の内容自体は同じで、水しぶきの中にいるヨワシを倒してぬしの間に追い込み、現れたぬしポケモンを倒すというもの。

  • ぬしポケモン(サン・ムーンの場合):ヨワシ
それまで戦ったものとは異なり、レベル20であるため特性『ぎょぐん』により「むれたすがた」で出現。
天気が雨になるため、天気補正+タイプ一致で放たれる「みずでっぽう」の破壊力が凄まじく、くさタイプやみずタイプであっても半端なレベルでは沈められる。ただし、「みずでっぽう」以外の攻撃技がないため、『ちょすい』持ちのニョロモや『かんそうはだ』持ちのパラスで完封可能。
また、呼び出す仲間の二番手は回復技を持つママンボウなので、単独のヨワシが出てきたら、ぬしの方を全力で沈めるべし。
カリキリやアマカジを育てておくのもいいが、モクロー→フクスローだと沈められる恐れあり。

  • ぬしポケモン(ウルトラサン・ウルトラムーンの場合):オニシズクモ
ウルトラ版ではこちら。弱点はでんき・ひこう・いわだが、いわタイプは弱点を突かれ、でんきタイプは『ソクノのみ』で半減される。
なので、ひこうタイプのZワザで一気に削りたいところ。
前述の交換で手に入るルチャブルにヒコウZを使って畳みかけるのが比較的楽。
ちなみにヨワシと異なり覚えているのが全て攻撃技で、内訳は「あわ」「かみつく」「きゅうけつ」「オーロラビーム」と殺意全開である。
肝心の水技は「あわ」だけだが、特性『すいほう』と天気補正で予想以上の破壊力を発揮する。
呼び出す仲間はシズクモとアメモースで、どちらもこちらの素早さを不利にする技を持っているので注意。
三つ目のマップに「チャージビーム」のわざマシンが落ちているので、コイルなどのでんきタイプがいるなら覚えさせても良い。
他のぬしにも言えることだが、まずはとにかく能力を下げることを考えたい。
劇場版キミにきめたのガオーレディスクのQRで手に入るピカチュウを持っているなら主力にしたい。


カキの試練
〈Zクリスタル:ホノオZ〉
ヴェラかざんこうえんで行われるほのおタイプの試練。
試練の内容はガラガラのダンスを観察する間違い探し
詳細は項目参照。

なかまのヤトウモリ共々、「どくどく」+「ベノムトラップ」でじわじわと弱らせつつ「はじけるほのお」で追い打ちをかける戦法を取る。
じめん技が4倍ダメージになるが、今作のディグダ&ダグトリオはじめん/はがねの複合なので弱点を突かれてしまう。
火山公園の中に「がんせきふうじ」のわざマシンが落ちているため、どうしても勝てなければいわタイプにこれを覚えさせて素早さを下げてしまうのもいいだろう。
ただし、エンニュートはオーラで特防が上がるものの、「まもる」がない上に元の耐久がお粗末であるため、高威力のみず技をZワザ化すれば一撃で落とせることも。
体験版のサトシゲッコウガはこの時点では言う事を聞かないので注意。

ウルトラ版ではこちら。エンニュートとは異なり『ふといホネ』を持って実質威力3倍の「かえんぐるま」を叩き込んで来る。
こちらでは通常のエンニュートがガラガラの仲間呼びで呼ばれてくる。
こちらは素早さが上がっているので、攻撃は通るが先手はまず取れない。
「どろぼう」で持ち物を奪うのも手だが、実際には机上の空論なので素直に正面から倒そう。
ガラガラは「みきり」で身を守りつつ残りのわざで攻めて来るが、主砲の「かえんぐるま」、状態異常潰しの「たたりめ」、いわタイプ対策の「かわらわり」とアホほど攻撃力が高い。
おまけに仲間のエンニュートが特性『ふしょく』からの「どくガス」でこちらをタイプ関係なくどく状態にしてガラガラの「たたりめ」の威力を2倍にしてくるのも非常に面倒。
ここではギャラドスが使えればかなり楽になる。出るだけで『いかく』により攻撃力を下げるため、出しては引っ込めを繰り返せば、被害は増えるものの確実にガラガラを弱体化できる。
特性『あめふらし』のペリッパーでも雨状態ならみず技をZワザ化しなくても一撃で倒せることも可能なため、こちらも非常に楽。


◆マオの試練
〈Zクリスタル:クサZ〉
シェードジャングルで行われるくさタイプの試練。
内容はぬしポケモンを呼び出すための料理作りとその材料を集め。
材料のあるマップへはマオが案内してくれるが、こちらはサン・ムーンとウルトラ版で微妙に内容が異なる。
サン・ムーンでは邪魔をするポケモンを倒して材料を手に入れるが、ウルトラ版ではポケモンが狙っている、あるいはポケモンの近くにある材料を選んでしまうと、実際の調理中に怒ったポケモンに襲われることになる。
回復なしで最大4連戦は厳しすぎるので、ヒントをよーく聞いておくこと。

オーラによって素早さがぐーんと上がる。また、「にほんばれ」によるコンボを仕掛けてくるため想像以上に手ごわい。みんなのトラウマとも名高い。
余程無茶な育成をしていない限り、Zワザであっても一撃で倒すのは困難であり、その後は攻撃する→「こうごうせい」で戻される、の繰り返しでジリ貧になるのがオチ。
時間がかかっても良いのであれば、ヴェラ火山公園でカラカラ(『ふといホネ』があればベスト)を捕獲し、アローラガラガラに進化させると良い。
呼び出す仲間はケララッパポワルンキュワワーカクレオンになるが、いずれにしてもラランテスを最優先で倒すこと。ラランテスの技は全て物理なので、『いかく』を駆使して攻撃力を下げまくると多少は楽になる。
ウルトラサンに限り、ここまでのヌシールを全て集めていればナリヤ・オーキドからアローラガラガラがもらえるので、そいつを使う手もある。


ライチの大試練
Zクリスタル:イワZ
いのちのいせきで行われるいわタイプの大試練。
アーカラ島のストーリーの〆であり、物語全体の折り返しに当たる節目のバトル。
エースの夜ルガルガン以外はサン・ムーンとウルトラ版で異なるが、サン・ムーンの場合はノズパスの「スパーク」に注意。くさタイプが無難だろう。
ウルトラ版ではアノプス・リリーラのホウエンカセキコンビを使用しており、面倒なのはリリーラ。
ユレイドルほどではないものの高い耐久力に加え、「ギガドレイン」と「しおみず」で みず・じめんタイプへのメタを張っている。
なのでかくとうタイプで戦いたいが、イチオシはキテルグマ。ヌイコグマから進化させるのは少々骨だが、特性『もふもふ』の効果で接触技を半減で受けられる上、「かわらわり」でリリーラ・ルガルガンの弱点を突ける。


ウラウラ島

マーマネの試練
〈Zクリスタル:デンキZ〉
ホクラニ天文台で行われるでんきタイプの試練。
内容はサン・ムーンとウルトラ版で異なり、サン・ムーンではポケモンの音声当てクイズ。ちなみに正解は1問目がアゴジムシ、2問目と3問目がデンヂムシ。最後はどれを答えてもぬしポケモンとの勝負になる。
ウルトラ版では回転パズルであり、マシンのパネルを操作してデンヂムシ達を一列に並べる。

サン・ムーンではこちら。オーラによって全能力が上がっている。
仲間のデンヂムシと弱点が全く同じだが、『オッカのみ』を持っているためほのお技は効きづらい。
よって、いわタイプのポケモンで戦いたいところ。が、今作ではこの時点で入手できる「いわ/じめん」の複合タイプがいないのが問題(イシツブテ系列はでんき、ディグダ系列ははがねとの複合)。ダグトリオがいれば割合楽に戦える。

  • ぬしポケモン(ウルトラサン・ウルトラムーンの場合):トゲデマル
ウルトラ版ではこちら。暴走したぬし呼び出しマシンの電撃からマーマネの「とげまる」を救った後勝負になる。
オーラによって防御がぐーんと上がっている。が、でんき/はがねの弱点を突ける特殊技はこの時点では使いづらいため、地面技が必要になる。
イチオシは特性『じきゅうりょく』持ちのバンバドロ。「びりびりちくちく」をシャットアウトでき、さらに「アイアンヘッド」を食らうたびに防御が上がっていくため、非常に有利に戦える。
仲間ポケモンはサポート能力の高いエアームドデデンネの二択で、どちらも「ステルスロック」や「いかりのまえば」を使う定数ダメージの鬼。
じめんタイプなら無理にタテを狙わず、トゲデマルを倒してから別のポケモンに交代した方が良いだろう。


◆アセロラの試練
〈Zクリスタル:ゴーストZ〉
スーパー・メガやす跡地で行われるゴーストタイプの試練。本作の恐怖ポイントの一つ。
跡地内部で悪戯を繰り返すゴーストやゲンガーをポケファインダーで撮影するという内容。
ただ、試練そのものは非常に簡単な分、ぬしポケモンが異常な強さを誇る。

しまめぐり最大の壁。オーラによって全能力が上がる。
絵に描いたような高速アタッカー+確定で一度は無傷の『ばけのかわ』+カエンジシ以外は等倍以上が確定のタイプ、と全くスキの見当たらない構成。
サン・ムーンでは仲間のゴースト・ゲンガーの「さいみんじゅつ」で眠らされたところをミミッキュが片っ端からなぎ倒す、という鬼畜連携を組んでおり、下手をすると何もできないまま負ける。
ウルトラ版ではジュペッタブルンゲルが「のろい」「いやなおと」「うらみ」などとねむり以外で弱体化を図り、面倒くさがって全体攻撃するとブルンゲルに「のろわれボディ」でお返しされる恐れがある。
「でんじは」などでミミッキュをまひ状態にさせる、『いかく』を駆使して攻撃力を下げるなど、とにかくミミッキュを弱体化させないと話にならないが、厄介なことにミミッキュは『ラムのみ』を持っているので状態異常にするのもかなり手間がかかる。
レベル30を超えた程度ではお話にならないため、可能ならレベル40前後まで上げておきたい。
『ばけのかわ』がなくなった後の耐久力は低いため、はがねタイプのZワザを叩き込んで勝負を決めてしまおう。
ちなみにこのミミッキュは跡地の奥に自分だけの空間を作り出しているのだが、アセロラからは「奥に部屋なんてない」と言われる。(実際、後でその場に行ってもぬしと戦った部屋への入り口は跡形もなく消えている)
ウルトラ版ではミミッキュがアセロラに化けて主人公を追い出そうとするイベントが追加されている。


クチナシの大試練
〈Zクリスタル:アクZ〉
マリエシティの港で行われるあくタイプの大試練。
スカル団を追ってエーテルパラダイスへ向かう前に唐突に始まるため、場合によってはグラジオから連戦になる。
サン・ムーン/ウルトラ版とも手持ちに一切変化がなく、エースはアローラペルシアン
ヤミラミがいるため、フェアリータイプの技が使えるとかなりラクになる。アシマリを選んだならそのままアシレーヌを使えばよいし、そうでないならアブリボンなどが使えればベター。
また、キテルグマやゴロンダなどの強力なかくとうタイプのポケモンもおすすめ。


ポニ島

◆大峡谷の試練
〈Zクリスタル:ドラゴンZ〉
ポニのだいきょうこくで行われるドラゴンタイプの試練。
しまめぐりの形が整う前からある、アローラで最も古い試練。そのためここにはキャプテンはいない。
奥へ奥へとジャラコ達を倒しながら進み、最奥部でぬしのジャラランガと戦う、という実にシンプルな試練である。

フェアリー技が使えるなら楽勝……なのはサン・ムーンの話。
こちらでは先に大試練があるため、そちらに比べれば「まもる」を初手で撃たれない限りフェアリータイプのZワザで潰せる。
が、ウルトラ版ではこちらがポニ島の試練の一番手であり、かつマツリカも試練を課して来る=フェアリーZがない状態で戦う上、『ロゼルのみ』を持っているため防御力が大幅に上昇している。
サン・ムーンと異なり「まもる」がない代わりにフェアリータイプ対策で「どくづき」を覚えている上、お供のレベルも大幅強化され、ドラゴンやフェアリー対策として機能してくるので残し方も考える必要がある。
これまで同様、弱体化させながら地道に戦っていくのがベターだろう。メガやす跡地にたまに出て来るクレッフィならどく・ドラゴン技無効をはじめとする壁として役に立つ。


◆マツリカの試練(ウルトラサン・ウルトラムーンのみ)
〈Zクリスタル:フェアリーZ〉
ウルトラ版で追加。マツリカの家で始まり、アローラ全域を舞台としたフェアリータイプの試練。
これまで戦ったキャプテン&しまキングに会いに行き、七枚の花弁を集めてマツリカのところに持っていくことになる。
なお、戦うことになる相手はバージョンで違い、ウルトラサンではイリマ・マオ・カキ・マーマネ、ウルトラムーンではイリマ・スイレン・カキ・クチナシが相手。
花弁が全て揃い一つの花が完成すると、ぬしポケモンが現れる。

オーラによって全ての能力がぐーんと上がっている。このため、相性で有利であっても「むしのさざめき」「マジカルシャイン」で問答無用に落とされかねない上、この上からさらに「ちょうのまい」で積んでくる。
とはいえ元々の耐久力は低いため、ダグトリオやメタグロス辺りではがねタイプのZワザを叩き込めれば1ターンでケリがつくことも。少なくとも特性『ブレインフォース』でガンガン攻めてくるあのポケモンよりはマシであろう。
なお、うみのたみのむらでもらえるプテラを鍛えていわタイプのZワザを使わせるのも手。アブリボンが速すぎるため先手はまず無理だが、一撃耐えられれば「ワールズエンドフォール」で決められる。
なお、御供で出て来るペリッパーは特性『あめふらし』を持っており、アブリボン自身は『オッカのみ』を持っているためほのお技は厳禁。
ペリッパーを倒すと回復と壁役のハピナスが出てきてしまうので、特殊技より物理技を使えるポケモンをキーにした方が良い。
とにもかくにも、まずはアブリボンを最優先で倒すべし。


ハプウの大試練
Zクリスタル:ジメンZ
サン・ムーンでは大峡谷の奥で、ウルトラ版ではナッシー・アイランドで行われるじめんタイプの大試練。
使用ポケモンはもちろんじめんタイプ統一だが、すばやさの高いダグトリオやフライゴンが混ざっている。
また、ウルトラ版ではダクトリオの代わりにゴルーグが入っており、初手は高確率で「ステルスロック」を撒いてくる。
弱点となるタイプをしっかりと理解し、そのタイプで攻撃していけば十分に勝てる。また、最初にアシマリを選んだのならアシレーヌでごぼう抜きも可能。ただしエースのバンバドロは特性『じきゅうりょく』で攻撃を受けると防御が上がるため、特殊技で攻めること。
ちなみにサン・ムーンでは大峡谷の入り口で始まるため、ジャラランガの試練の方が後になる。


キャプテン

試練を課すキャプテンはそれぞれの島のしまキング・しまクイーンが任命する。
選定基準は不明だが、作中のキャプテンたちを見るに勝負や育成についてある程度の高い実力を持っていることが必須と思われる。
キャプテンには10代の内にしかなれず、20歳で卒業することになっている。
一度キャプテンになっても解任されることがあるかは不明だが、マツリカはキャプテンにもかかわらず自分の好きなことをやっているのに誰も咎めておらず、ポニ島の試練は実質形骸化していた。(逆に考えれば、ポニの試練までにたどり着くトレーナーがかなり少ないということかもしれない)

スカル団のボスで高い実力を持つグズマがキャプテンになれなかった理由として、強過ぎたから、実力が認められなかったからなど、ゲーム内で語られているが、どんな要因があったにしろ、結局本人の資質等がふさわしくないとしまキング(恐らくハラ)が判断したためにキャプテンになれなかった事がうかがえる。
(ハラはグズマの相手を壊そうとする姿勢に苦言を呈していたため、その辺りも一因だろう)


負の側面

島めぐりはアローラの伝統的な通過儀礼の様な文化で、今作のストーリーの根幹となる要素。
…なのだが、ストーリー後半になるにつれて、良い面ばかりではない負の部分が見え隠れするようになる。

脱落者の末路

実は物語中ではしまめぐりから挫折したと語るトレーナーが散在している。

実はスカル団はしたっぱも含め、島巡りを諦めた者や脱落者、何らかの形で護り神の怒りを買った者たちの集団である。
脱落したことで劣等感を覚えたり、スカル団の他は行き場がないとうかがえる者もおり、それゆえに彼らはポケモン泥棒や試練の邪魔など反抗的な行いをしているのだが、
結果的にそれによって人々からより疎まれ邪魔者扱いされるという負の循環にもなっている。

もちろんリサイクルプラントの息子の様に、島めぐりから脱落したからといって全ての者がグレてスカル団に流れ着くわけではない。
しかし、作中では直接的には描かれないものの、島の伝統ある儀礼ならば子供の島めぐりに過度な期待をする親や、諦めた者を責める空気もあったのだと思われる。

このように負の側面が見え隠れすることから主人公サイドの登場人物の中でも島めぐりの在り方に疑問を抱いている者もいる。

一方、殿堂入り前に対戦する一般トレーナーの中に実際の勝負でZクリスタルを持っていることを示す人物は数えるほどしかいないことから、島巡りを達成したか否かが社会的評価を左右するという見方には反論もある。

また、グズマと同じくキャプテンになれなかった過去のあるククイ博士はグズマの挑発に対して「夢のためにならなかった」と言い、アローラ独自の島めぐりを踏まえつつも異なる地方の文化であるポケモンリーグを取り入れ、世界に通じるチャンピオンを生み出すことを自身の答えとしているという、一度は夢が叶わずとも新しい道へ踏み出した例となっている。

難易度について

第三者から見たしまめぐりがどの程度の規模で、どの程度難しいのかはうかがい知れない。
しかし、ボニの大峡谷にいるバックパッカー・マヨイの発言からするに、しまめぐりは他地方のトレーナーから見た場合、ジムバッジ集めと比べてケタ違いに難しい模様。少なくとも、アローラの子供たちは他地方の同世代のトレーナーよりも力量が上回っていると認識されているらしい。
さらに主人公の力量はしまめぐりに挑む子供たちの中でも驚異的に高いとの言及もある。

そもそも、ジムバッジを集める場合、ジムを踏破してジムリーダーと戦い勝利すればいいのだが、しまめぐりにおいては
  • ジムの踏破→リーダーごとの試練
  • ジムリーダーとの対戦→しまキング/クイーンの大試練
に当たり、リーダーたちの課す試練の規模が通常のジム攻略並みに大規模である上、強豪ぞろいのぬしポケモンが揃っている。
つまり、言ってしまえば島一つが一つのジムに当たり、かつリーダー並みの強敵がずらりと揃って挑戦者を待ち受けるわけである。確かにこれでは他地方のトレーナーから見れば難しく感じられるのも道理だろう。

しまめぐりの関係者たち

しまキング&クイーン、キャプテンたちについては個人項目を参照。
ストーリーにおいて新たに挑む者たち。

過去のしまめぐりの達成者であり、現在はリーグを導入する形でしまめぐりの改革を目指している。
カントー・ジョウトのポケモンリーグに挑み、現チャンピオンのワタルと交渉。しまめぐりのゴールとして、アローラへのリーグ建設を実現させる。

ククイ同様、しまめぐり達成者の1人。
しかし周囲に認められずキャプテンになれなかったことにより性格が捻れてしまい、
現在はしまめぐりに挫折した者たちが集まる不良集団・スカル団のボスをしている。
余談だが、マリエリサイクルプラントの後継ぎ息子も挫折者の一人。

アローラの四天王の一人。やはりかつてしまめぐりを達成した者の一人で、元島めぐりチャンピオン。

なお、他の達成者は大体キャプテンになっているか、ポニ島の奥地で修行に励んでいる。





追記・修正はしまめぐりを達成してからお願いします。

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