登録日:2011/03/22 Tue 06:42:37
更新日:2025/03/01 Sat 13:45:58
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タイアップとは協力・協賛の意味。
このページでは、アニメとタイアップしたアーティストによる曲について解説する。
概要
アニメ業界におけるタイアップと聞いてまず思い浮かぶのは主題歌である。
多くの場合、アニメ主題歌に
レコード会社がプッシュしたいアーティストの楽曲を提供することを指す。
厳密にはたとえそれが
JAM Projectだろうと
坂本真綾だろうとタイアップと呼ぶのだが、多くはアニメ業界とは無縁のアーティストを使うことをこう呼ぶことが多い。
普通のアニメに有名アーティストが主題歌を担当することでこれだけなら双方にメリットがあるように見えるが…
一言で言うならば諸刃の剣。
上手くいけば、アニメ本編とイメージが合致し曲を聴けば作品が思い浮かんだり、アーティストのブレイクに繋がったりといったことが期待できる。
しかし、外してしまうと作品と全く関係ない曲ができて叩かれ、アーティストのファンとアニメの視聴者で対立が生まれる可能性もある。最悪
黒歴史になることもありうる。
また、曲やタイアップアニメも大成功をおさめたが、歌ったアーティスト自体がタイアップに否定的だった場合、その後曲については一切触れず、自身のベストアルバムにも収録されないという例もある。
特に現在はこの手法を取り入れたアニメが多いため、何気なく曲を聴いたらアニソンと気づくことがよくある。
【アニソンタイアップの歴史】
前史
60年代においては一社提供の番組というのは珍しくなく、スポンサー名が主題歌の前後に高らかに歌われていた。
「グリコ グリコ グ~リ~コ~」の『鉄人28号』、特撮だが「タケダタケダタケダ タケダタケダタケダ タケダタ~ケ~ダ~」の『
ウルトラQ』『
ウルトラマン』などが代表例で、ヒーローの名前そのものがスポンサーからとられている『
ナショナルキッド』なんてのもあった。
70年代前半には子門真人、大杉久美子、ささきいさお、
水木一郎、堀江美都子らが「テレビまんが」の主題歌でヒットを出した。
特に当時は消費税ではなく物品税の時代であったために、アニメソングは『童謡』と扱われ非課税となることも魅力で、業界においてアニメソングという金脈が掘り当てられ、新市場が確立。日本コロムビアをはじめポニーキャニオンなどが動く。
70年代
この曲は番組・主人公・
必殺技などの固有名詞を歌詞に織り込むのが普通であった時代に、敢えてそれらの要素を排除、70年代の数あるアニメソングの中でも異質な仕上がりでありながら大きな支持を獲得するに至った。
実はこの曲、「宇宙戦艦ヤマト」関連のレコード・CDに長い間収録できなかったのである。
1978年当時リリースのサントラ盤にはボーカル抜きのインスト版しか入らず、その後のヤマトシリーズのコンピレーション盤には、ささきいさおのカバー版を収録するという苦肉の策がとられた。
こうなった理由は、ヤマトシリーズの担当レコード会社が日本コロムビアであるにも関わらず、ポリドール所属の沢田研二を起用したからだった。
このレコード会社の間の齟齬がクリアされるのは2001年、実に初出から23年後である。
後続の作品の多くは、主題歌担当とその他作品担当のレコード会社を一致させることでこうした問題を回避している。
また、そうでない場合でも、
- タイアップ曲のCD収録に関する契約を結んでおく
- タイアップ曲のみ別名を使う、または特別ユニットを結成する
- レコード会社Aから別会社Bへの移籍で生じる空白期間に、さらに別の会社Cからタイアップ曲をリリースする
…などなど、様々な策を用いることになるのである。
もっとも、こうした事が浸透した近年でもなお
といった、タイアップに気合を入れたがゆえのイザコザがあったりするのだが。
なお、『赤ずきんチャチャ』ではビクター(主題歌担当)とキングレコード(その他作品担当)、さらに
ジャニーズ事務所(主題歌アーティストSMAPの所属先)との話し合いがこじれにこじれた結果、ビデオ発売の際、主題歌が別歌手のカバー版と入れ替えられるという最悪の事態に至ったが、さすがにこうした悪例はごくわずかに留まっている。
この成功をきっかけとし、ゴダイゴ(劇場版『
銀河鉄道999』)、ダ・カーポ(劇場版『地球へ…』)、小椋佳(『マルコ・ポーロの冒険』)などなど、著名アーティストのアニメソング参入の流れが出来る。
ただしこの時点ではまだまだ少数派に留まっており、大きなうねりとなるまでにはさらに数年の月日を要する。
80年代
80年代前半、歌謡曲・アイドルソングなどの作家陣が大挙してアニメソング界に流れ込み、アニメソングの幅を大きく広げていた。
そうした中、突然変異的に現れた大ヒット曲が、アニメ『CAT'S EYE』の主題歌、杏里「CAT'S EYE」である。
オリコン5週連続1位などの大記録を叩き出し、アニメファンの間でも大評判。
デビューから5年もの間泣かず飛ばずだった杏里が、この曲一つで一気にスターダムにのし上がったのだ。
そんな現代のシンデレラストーリーに乗っかろうと、タイアップの一大潮流がついに湧き起こる。
こうして80年代は、タイアップ曲花盛りの時代となった。
そしてその中から、
といった、同時代人のほとんどが知っているレベルの大ヒット曲も誕生するのである。
1984年公開の映画『
ドラえもん のび太の魔界大冒険』。
この作品の主題歌は、当時のトップアイドル小泉今日子が歌う「風のマジカル」
…なのだが、この事実は長きにわたり
黒歴史と化し、知る者もほとんどいない有様であった。
こうなった原因は、映画公開終了後に曲の使用期限が切れたために、ビデオ発売の時点で「風のマジカル」が別の曲に差し替えられてしまい、さらに「ドラえもん」のコンピレーションCDにおいても排除がなされたためである。
これが解決するのは実に2010年代となる。ただし解決したのはネット配信・及び一部コンピレーションCDのみで、映像ソフトの差し替え処置はそのまま。
「曲使用の許可が出たのは初回上映のみで、再利用は認められない」という、ビデオなどのソフト販売を考えないタイアップ黎明期ゆえのミスが原因であり、現代ではこうした例はほとんど見られない。
そして、1987年放送の世界名作劇場『愛の若草物語』。
70年代は日本コロムビアが担当していた世界名作劇場の楽曲は80年代に入るとポニーキャニオンに代わる。
『小公女セーラ』がヒットしたからなのか、何故か翌年から歌手が工藤夕貴、西田ひかる、ゆうゆとアイドル路線に変更。
最も酷かったのが音痴で有名なおニャン子クラブの新田恵利で、局にクレームが寄せられたという。たった14話で曲も歌手も差し替えとなった。
ちなみに『ゴッドマーズ』も『キャッツ・アイ』も『
ルパン三世』や『
スペースコブラ』の東京ムービー。しっくりくるものがある。
90年代
90年代のタイアップはBeingブームの存在が大きかった。
その先陣を切ったのは『おどるポンポコリン』(
ちびまる子ちゃん)のB.B.クィーンズで、Being系のスタジオミュージシャン達による
割と会社側からも期待が薄かった企画ユニットが
アニソン初のレコード大賞受賞を成し遂げた快挙を受けてか、Beingはアニメタイアップに積極的になっていった。
そして、1996年に新たなブームを巻起こしたのが『
るろうに剣心』である。
タイアップの話になるとたいてい話題に上がる、
3日でアニメタイアップ曲を作れというマネージャーからの無茶振りに対し
キャンディキャンディくらいしかメンバー全員が知ってるアニメがなかったJUDY AND MARYが
綺麗な思い出をテーマにした楽曲を提供したところ、後から知ったアニメの内容は
凄惨な過去にトラウマを抱えた主人公が活躍する時代劇だったという見事なまでにアニメと主題歌が乖離した
が、原作後半の展開で過去に主人公のヘヴィー級の恋の終わりが描かれた挙句、「あの人の笑顔も思い出せない」状態になっていたため、最終的には結構合ってると評された1st主題歌「そばかす」が有名。
それはそれとして「そばかす」を筆頭に主題歌が次々とヒットしたことでいつしかるろ剣の主題歌を歌えばブレイク間違いなしとまで言われていた。
T.M.Revolutionと
SIAM SHADEはそのジンクスの代表格。
ジュディマリがひどい目にあったのを知ってか知らずか、西川貴教は
スタッフにるろ剣を全巻読ませてから作詞に入らせたこともまた有名。
一方で
L'Arc~en~Cielは身内の不祥事のせいでEDに採用されたシングル「the Fourth Avenue Cafe」の発売が中止となりジンクスに乗り損ね、
変更前の曲に合わせた気合の入りまくったED映像だけが残され、前回のT.M.によるエンディングが流されるという可哀想な事になった。
尤も、ビデオ版では一貫して同時期のEDテーマが「the Fourth Avenue Cafe」で統一されており、後の主題歌集でも問題なく収録されるなど
黒歴史にはされていない。
その後ラルクは休止から
復活直後のシングル「虹」が劇場版テーマソングとしてタイアップすることになり、
製作側としてもラルクとのタイアップを不幸な形で打ち切ることになった事には思うところがあったのかもしれない。
90年代でタイアップ曲の作品はGTO、
こち亀、
忍たまなども有名。
00年代
しかし、2002年アニソンタイアップの商法において新時代の幕があけた。
機動戦士ガンダムSEEDの登場である。
T.M.Revolutionの主題歌から始まったこの作品は主題歌が大ヒットを連発。
この作品をきっかけにアニソンのタイアップにおいてSONY系列が強くなり、同時に新人アーティストをアニメ主題歌に抜擢する現在のスタイルが確立された。
また版権をSONY系列で
比較的統一したおかげで、番組終了後に主題歌だけを集めたCOMPLETE BESTを出すという商法もSEED以降は定番になっている。
また、SONY系列が関わった作品はロックシーンで注目されているアーティストが担当するケースが多い。
これはSONYがアニメ事業に力を入れていること、古くからSONY系列レーベルが有望なロックバンドなどを沢山抱えていること、以上の2点が重なった結果と思われる。
参考に銀魂のOP曲は2年目と傑作選を除いて全てロキノン系が担当している。
ガンダムSEEDのヒットによりアニソンのタイアップが注目され、ハルヒやけいおん!など純粋なアニソンも売れることから、
タイアップを起用するアニメは90年代と比べてかなり増えた。
それと同時に諸刃の剣になるリスクが大きくなった訳だが…
その例を上げると、高橋瞳が
機動戦士ガンダムSEED DESTINYのOP曲でデビュー曲にしてオリコン1位。
さらに、史上初平成生まれのアーティストがオリコン1位を達成。その後の作品については聞 く な
《成功例》
- ロードオブメジャー解散の際にMAJORの主題歌は彼ら以外にできないという声が多数。
- 完全に作品をイメージして作られたマキシマム・ザ・ホルモンの「アカギ」。
- 作者本人が望んだら本当にONE PIECEの主題歌を歌ったMr.Children。
- 数々のMADを生み出した松下優也が歌うデュラララ!!前期ED。
- CASCADEの曲で学校の怪談のEDだけ知っている人。
- ハガレンの主題歌と聞かれてラルクとポルノとアジカンが真っ先に思い浮かぶ。
- 作品と強くリンクし、高い評価を得たPlastic Treeの「みらいいろ。」(遊戯王ファイブディーズ)
- 原作ゲームの脚本を渡された上で曲を執筆し、ボス戦BGMやアニメ版でも採用されたBUMP OF CHICKENの「カルマ」。
…しかし、失敗例もある。
ヘキサゴンファミリーを起用し、BBS炎上を引き起こした
ONE PIECEは有名な例である。
それについては曲の良し悪し以上に、明るい曲調と当時のシリアスなストーリーとのミスマッチが原因である。
2008年版『
ヤッターマン』では世良公則、野村義男の二人によるユニット「音屋吉右衛門」によるカバーがリメイク版主題歌の初陣を切ったが、明るく楽しい本編には合わないアダルティな歌い方である事が批判された 。
オリジナル版で曲を担当していた山本正之も「デモテープだと思っていた」「様々なところに掛け合ったが間に合わなかった」と不本意であることを掲示板で告げていた事も不評の原因となった。
下手ではなく、むしろ二人のこれまでのキャリアを考えれば充分なクオリティであったことから「最初は何曲かオリジナル版に近い曲を出して、変化球としてこのバージョンを出せば良かった」と言う声もチラホラ聞かれていた。
種死のOP4期を歌ったCHEMISTRYだが、歌自体は良いのに歌詞の内容と映像が明らかに合っていない。
これはアーティストよりも監督のせいという意見が多い。なお、リマスター版では別の曲に変更された。
その後、CHEMISTRYは
ガンダムUCの主題歌で再登板し、凄まじい盛り上がりを見せた第三章をこれまたぴったりな楽曲で〆るというリベンジを果たした。
他にもギアス1期のOP曲を歌ったジンに対する大バッシングも有名な例。
2012年の
宇宙戦艦ヤマト2199では、前期主題歌は往年の名曲「宇宙戦艦ヤマト」だが、後期主題歌及び
エンディングテーマは全てSONY系列のタイアップ曲となっている。
後期主題歌を担当したのはガンダム00シリーズなどでアニメの雰囲気に完璧にマッチした楽曲提供を行った
UVERworldだったが、今回提供したスタイリッシュな主題歌は、よりによって前期がノスタルジーだとかお約束だとかを超越した名曲中の名曲だったことでそっぽを向かれてしまう羽目に。
劇場公開版及びDVD/BDでは主題歌は「宇宙戦艦ヤマト」、
エンディングテーマはランティス系のタイアップ曲となっている。
SONYがいわゆるアニソン歌手の発掘に乗り出し始めたのは2010年代に入ってからであり、現在SONYが関わるラブコメ漫画や
ライトノベル系のアニメの殆どは
LiSAや藍井エイルといったアニソン中心の歌手が担当しているため、以前と比べると大胆なタイアップは少なくなっている。
このように歌詞やメロディが作品と全くあってないミスマッチなタイアップは多い。
アニソン界の帝王の異名を持つ
水木一郎もこういったアニソンにおける安易なタイアップには否定的な姿勢をとっておりそれが
JAM Projectの結成につながっている。
また、近年のアイドルブームからアイドルがアニソンを歌うケースもあり、
AKB48は別ユニットで
ドラゴンボール改やMAJORなどの主題歌を担当。評価はご察しください。
ちなみにSKE48はデビュー曲が
真マジンガーのEDだったり、最近話題のももいろクローバーは
ヨスガノソラのEDを歌ったが、メンバーは当時平均で15歳に達して無かったのに、
ヨスガノソラはエロゲー原作アニメで
AT-Xでは15禁アニメ。
自分の好きな漫画のアニメ版の主題歌がミスマッチすぎて絶望を味わった人は多いはず…
とはいっても最終的にミスマッチかどうかを決めるのはあくまで視聴者一人一人であり、ある人にとっては絶望的なまでのミスマッチであっても、別の人にとっては普通に許容範囲だったりする事もある。
なのであまり好きでは無いタイアップだとしても、公の場で批判するのは自重した方がいいかもしれないし、逆に評判は悪くても自分は好きだったとしてもあまり気にする必要はない。
特にネット界隈では「タイアップだから」「アーティストが嫌われているから」という理由でロクに曲を聞かずに批判しているケースも多く、「他の人もこんなに嫌っているのだから」と感覚がマヒしがちなので注意が必要。
ちなみに
夜鷹の夢(Do As Infinity/
ゾイドジェネシスOP)の様に編曲を重ねてミスマッチなはずの歌詞がぴったりになるケースもある。
あと1クールごとに曲が変わることが評価を下げる要因でもある。
現在はこうした流れもあり、有名アーティストでアニソンが多くアニメ業界と関わりが強いアーティストがたくさんいる。
10年代
10年代初頭は前年代から傾向はあったが
けいおん!などのきらら系アニメが「キャラソン」の時代を確たるモノにしたことから
OPEDへのキャラユニット、ソロの起用がより増えた時代であった。
そしてそれに続くかのように、様々な女性アニソン歌手がデビューしていった。
LiSA以外の例を挙げればレーベルメイトだと藍井エイル、春奈るな、ASCA、halca、綾野ましろ、ReoNa
ソニー以外のレーベルだと鈴木このみ、亜咲花、ChouCho、黒崎真音、やなぎなぎ、ayami、rionos、佐々木恵梨、marina、Kyoco、蓮花らが挙げられるだろうか。
SMEは他にも積極的に仕掛けており、傘下の声優事務所を設立し、大規模なオーディションで選抜した四人の声優をユニットとして売り出したスフィアも一気にスターダムにのし上がると
他の会社も様々な形で声優をユニットで歌手としてデビューさせ、アニメタイアップを獲得することも多くなった。
前述のキャラソンと絡めた形で生まれたユニットであるRhodanthe*、
七森中☆ごらく部、イヤホンズ、
ワルキューレ、sweet ARMS、ミルキィホームズ、
Wake Up, Girls!らアニメ作品が途絶えても別作品のタイアップを獲得したりファンクラブを設立する他、一個のコンテンツとしてアニメから独立、あるいはアニメが従でユニットの活動こそ主、というような施策を行うグループも増えていった。
μ'sや
Aqoursはその極致とも言える存在で、μ'sに至っては最後の東京ドームライブに向けた大仕掛けの一環としてミュージックステーションや
紅白歌合戦出場まで果たし
後輩のAqoursもまた一般向け音楽番組に頻出する存在となった。
アニソンを添え物ではなく主役として据えた
戦姫絶唱シンフォギアシリーズという
キワモノ意欲作も存在するなど、多様化が進んだと言える。
けいおんの路線を更に先鋭化させライブでは
全曲キャストが生演奏をするRoselia、ライブフェスに積極的に顔出ししていくキャスト生演奏バンドRAISE A SUILENらをデビューさせたバンドリ、
10年代にライブコンテンツとして復調し、今や声付きでシンデレラのみで80人オーバー、全コンテンツ合わせると200人近い大所帯で声優界の公共事業と半分揶揄で言われることすらあるアイマス系、ヒプノシスマイクという
日本語詞ラップを重点したコンテンツも既に楽曲・キャラで話題を集めており、タイアップとは又違う形であるがアニソン系の新しい地平を突き進む存在も多く出た。
しかし一方で中の人=キャラでやるコンテンツは声優に過酷を強いるという面もあるのだがそこは割愛。
スフィアはユニット結成前後に四人をそれぞれソロデビューもさせていたが、10年代はその成功にあやかる形か
90年代の声優ブームの再来かというくらい、役ではなく自分名義でソロデビューを飾る声優も増えた。
女性は当然枚挙に暇がないが、男性も枚挙に暇がないほどにデビューしており、タイアップの取り合いは熾烈となっている。
00年代後半から人気を固めた
水樹奈々はμ'sに先駆けて紅白歌合戦出場を09~14の間、
5年連続に渡って果たしている。
さらにさらに、00年代ごろよりCD売上は落ち込み、一般方面の売上が冷え込んだ一方
オタク市場は売上面で相対的に上昇。
一般アーティストとしても一部の人間にばかりやらせるわけにはいかん、ということで更に進出が進んでいる。
Aimerあたりは
機動戦士ガンダムUCやFateに起用され人気を上げた一方一般向けとしても評価は高い。
逆にオタク向けから一般向け方面へも進出し、NHKの歴史秘話ヒストリアに起用されたKalafinaという例もある。まあこれは楽曲プロデュースの
梶浦由記ありきではあるが。
…と、ここまで新たな潮流を書き連ねてきたが、そうなってくるとどういう事が起こるかというと、古参や男性のアニソン専業歌手にパイが回らなくなるということが起こるのである。まあ00年代から始まってはいたのだが。
声優のソロデビューが増えた現在では出演作にタイアップで起用されることや、あまりないケースだが起用クールに出演がないにもかかわらずタイアップ起用されることもあるため、よっぽどじゃないと回らなくなっている。
アニメも本数は増えて起用される枠はあるが、その一方2クールやるアニメすら希少という状態なので00年代以上にあっという間に通り過ぎる曲もままある。
20年代は
オタク市場も売上面で厳しさを増す可能性は十分にあり、DVD/BD市場はすでにバブルは弾け、サブスクの普及によりよっぽどの作品でなければ売れない氷河期寸前といえる状況ではある。
音楽も又サブスクの波は押し寄せてきている。果たして、どのように進化していくのであろうか…
余談
アニメ主題歌のタイアップに関して重要なことの一つはカラオケだろう。
普段アニメが好きな仲間同士で行くなら問題ない。
ただ、カラオケに行くメンバーに同じクラスの
リア充
職場の上司や部下
密かに思いを寄せる相手
などなどアニメに興味のない人とカラオケに行く機会はたくさんある。
そんな時に声優のキャラソンとかを歌ったら爆死することは充分考えられる。
その最悪のパターンを回避するためにタイアップ曲はあるといっても過言ではない。
カラオケで何気なくアニソンを歌ってから会話で
「○○君、あれアニメの曲だよね?」
「うん」
「あたし、あのアニメ好きなんだ」
これだけで作戦は大成功。
新たなアニメ仲間を増やすことができたり、相手がアニヲタを隠したことも発覚する。
ただし
「○○君このバンド好きなの?」
「まぁね…」
「あのバンド最近ギターが脱退したよね?」
「(゜Д゜)」
この場合作戦は失敗である。
こうならないために歌うアーティストの予備知識も身に着けておこう。
「実は歌番組(又は
ラジオ)で聴いただけのにわか(新参)ファンで…」という
言い訳も一応用意しておくべきか。
この項目を見たみんながこうならないことを祈る。
追記・修正はカラオケでアニソンを歌いまくってからお願いします。
- アニメじゃなくて特撮だけど、ウルトラマンネクサスの英雄(doa)はタイアップとは思えないレベルで本編とマッチしとった。 -- 名無しさん (2013-11-16 15:02:29)
- ああ、だから種や種死の曲で一部入ってないのがあったのか 「あんなに一緒だったのに」が入ってなかったのは地味にショックだったな -- 名無しさん (2014-01-12 00:31:01)
- タイアップと言ったら俺はFLOWかなぁ -- 名無しさん (2014-01-12 00:39:18)
- すこぶる評判悪い風をさがして聴いてみたけど、ワンピを全く知らない僕でもあれが全く合ってないのは分かった。 -- 名無しさん (2014-01-12 00:56:02)
- ももクロがあのヨスガノソラのED歌ってたと知ったときは驚いた -- 名無しさん (2014-01-13 15:05:04)
- 特定の作品のためだけに -- 名無しさん (2014-01-13 15:08:34)
- ももクロはモーパイのOPしか知らんかった -- 名無しさん (2014-01-13 15:15:34)
- ↑×2間違って途中で投稿しちゃたから続き書くね 結成されたグループとかってイナイレやダン戦やあとアニメじゃないけど仮面ライダーシリーズ以外の作品にあったりするの? -- 名無しさん (2014-01-13 15:20:05)
- 渡り廊下走り隊が歌ったブルードラゴンのop -- 名無しさん (2014-01-13 15:21:22)
- ↑続き 「青い未来」は良かったんだけど -- 名無しさん (2014-01-13 15:31:53)
- 昔は杏里のキャッツアイやゴダイゴの999、クリキンの北斗とか普段アニメとは無縁そうな芸能人の歌唱でも内容を考慮した歌が多かったが、ビーイング以降の世代が完全にぶち壊した -- 名無しさん (2014-05-24 21:23:35)
- TMレボリューションは神曲が多くアニメを知らなくても歌は知っている人が多い。 -- 名無しさん (2014-06-14 10:58:22)
- ↑2わかるわ~。コナンのOPが「Winter Bells」になった時の、Bメロでの曲と映像の合わなさはいくらなんでもおかしい。そもそもコナン自体にクリスマスソングが必要あるかどうか、誰も考えなかったのか。 -- 名無しさん (2014-06-14 17:09:35)
- DAIGOなや味ヘアニメの内容に合わせた詞を作ってくれるから好き -- 名無しさん (2014-06-14 17:19:17)
- ↑ミスDAIGO「なや味ヘ」 -- 名無しさん (2014-06-14 17:20:11)
- ↑あれ?なんで? -- 名無しさん (2014-06-14 17:21:05)
- コナンの主題歌だと「謎」「恋はスリル、ショック、サスペンス」「Everlasting luv」とかファンが聞いたら一発で「コナンに合わせて曲作った」って分かる。 -- 名無しさん (2014-06-16 23:13:40)
- 00のUVER見たいに合わせて作ってるのも居るけどね -- 名無しさん (2014-06-16 23:38:19)
- 守護月天のさぁが印象強い、原作読んで書いたらしいし -- 名無しさん (2014-06-17 10:06:44)
- SMAPも90年代初期は姫ちゃんのリボンと赤ずきんチャチャのOP歌っていたな。 -- 名無しさん (2014-06-17 11:25:21)
- るろうに剣心は「そばかす」も「1/2」も作品と全く合ってない歌なのに、よくもまああそこまでOPアニメを合わせる事が出来たもんだ・・・スタッフを尊敬するよ -- 名無しさん (2014-06-17 11:47:59)
- ↑そばかすはずっと薫から剣心を思う視点だと思ってた -- 名無しさん (2014-06-17 11:55:53)
- アニメタイアップのモデルを築いたと評判のろろうに剣心の1stOPは当時のアーティストがオファーのあったアニメに合わせて作るって発想が全くないことが分かる逸話がある。ちなみにるろうに剣心でアニメに合わせて曲作ったのはT.M.Revolution -- 名無しさん (2014-06-17 23:12:27)
- makemagicは一部抜粋すると遊戯王にシンクロしてるように聞こえるけど全体通すと全く合ってないというのは有名 -- 名無しさん (2014-06-18 00:43:50)
- ↑CMでは -- 名無しさん (2014-06-18 00:58:25)
- ↑CMでは合ってるように聞こえるとこだけ使ってたのもあってフルだとアレ?ってなったな -- 名無しさん (2014-06-18 00:59:23)
- 奇面組もおニャン子とのコラボでしたが、あれの影響で本編や原作のラブコメ要素が強くなった気がする。 -- 名無しさん (2014-06-18 08:48:10)
- 一番早い判定方法は「そのアニメを知らない人が歌を聞いて、そのアニメを少しでも連想できるか」ないし「そのアニメ作品にしか使えない曲かどうか」じゃないかな。細川たかしのおそ松くん、紳助のア太郎、ゴダイゴやALFEEの999、本田美奈子のナージャ等は合格か -- 名無しさん (2014-06-30 12:24:45)
- 「こういうアニメやるんで曲作って下さい」なら良いけど「こういう曲出すんでアニメで使って下さい」はちょっとね -- 名無しさん (2014-06-30 12:34:50)
- 甲賀忍法帖は完全にフュージョンしてたな。 -- 名無しさん (2014-08-23 06:26:39)
- 鈴木結女さんの歌声に魅了され、普通に聞いてたらアニソンいっぱい歌ってて少し驚いた。それでも明日はやって来る、や、夜明けの歌、は今でも大好き。 -- 名無しさん (2014-08-23 07:52:09)
- 旧ドラの末期は酷かったな、新ドラでEDがなくなったのはその影響なんじゃないかと疑ったくらいだ -- 名無しさん (2014-09-20 21:50:40)
- ルギアの映画だけ違うから主題歌集には安室だけないんだよな -- 名無しさん (2014-12-25 21:39:37)
- ↑逆じゃなかったっけ?『ルギア爆誕』の主題歌だけ権利がテレ東にあるからavexからリリースされた安室奈美恵の作品には収録されてない。 -- 名無しさん (2015-02-10 23:30:58)
- ガンダムbfはみんな好きだな、半パン叩かれてるけど最終話はあれが相応しいと思ってる -- 名無しさん (2015-02-12 17:26:28)
- 深夜アニメタイアップ曲は個人的に当たりが多い -- 名無しさん (2015-07-21 02:52:45)
- ポケモンXY&Zの主題歌はマジですげえ何アレ。アニメの内容も歌詞に織り込んだ上でカッコ良過ぎるwww -- 名無しさん (2015-12-21 23:07:29)
- ↑わるいけど歌手がサトシ名義だからタイアップとは違う気がする -- 名無しさん (2015-12-21 23:17:18)
- 歌単体だとアニソンと分からないけど、そのアニメのキーワードをさりげなく入れてくるのが好き -- 名無しさん (2016-04-18 02:12:06)
- アイドル作品でもない限り、グループアイドル系の歌はアニソンには合わないと思うわ 似たような声で大勢で歌われるとそれだけで作品のテーマとか映像とかが入ってこないw -- 名無しさん (2016-05-12 16:38:25)
- ↑声優がグループ組んで歌うのだって変わりはしないと思うが…それはいいとしてタイアップなんて80年代からやっているから結局はアニメに合わせたもの勝ちなんじゃねってとも思う -- 名無しさん (2016-06-27 16:37:01)
- ガンダムはそれそろビクターやキンレコにも戻ってきて欲しい -- 名無しさん (2016-06-30 01:24:53)
- コードギアス1きでのジンのはそういう風になってたりしてたとは・・・。何も思う事なく聞いてたから知らなかったな・・・。akb別ユニットのドラゴンボール主題歌も、当時から持ってたが、自身のakb関連に対する苦手意識が高まっていったのもあって、去年、pcに入れてたデータを消すなどで手放したな。 -- 名無しさん (2016-10-04 08:11:37)
- 何故か種死のPRIDEがロックマンエグゼOSSのCMで流れてて吹いた カガヤクヒガリガテーラシー♪ -- 名無しさん (2016-10-04 08:50:54)
- ヤマトタケルのOPED歌ってたGLAYが印象深いなぁ -- 名無しさん (2017-03-08 14:37:33)
- CHEMISTRYの種デスの曲は単体で聞けばホントにいい曲、映像が合わさると...うん、製作側の意向でCHEMISTRY使うの決めたんだったらせめてバンクの使い回しじゃなくて曲にあった映像を新規で作るべきだったな... -- 名無しさん (2017-03-08 17:14:59)
- アニソンと分かりづらいタイアップ曲を選んでも映像の方でアニメ映像使われててバレる場合もあるよな -- 名無しさん (2017-08-13 18:49:53)
- 荒らしコメを削除 -- 名無しさん (2019-08-12 23:23:53)
- 近年は歌手の方も作品読んだりして沿った歌作ること増えたよなあ。それだけニーズ、制作環境、歌手の方のタイアップのオファーに対する認識も変化してきたってことなんだろうけど。 -- 名無しさん (2019-09-03 22:46:13)
- マキシマムザホルモンはデスノ後期で知った口だがこの人達はホントに良いタイアップをしてくれる -- 名無しさん (2019-09-05 07:19:44)
- ↑デスノで書き下ろしたのはEDの絶望ビリーだけなんだけど、OPも映像の気合と内容とのマッチングですごい印象に残ったから、既存曲でもやり方次第ではうまくはまる一例だね。 -- 名無しさん (2019-09-05 09:20:04)
- ↑5歌番組とかラジオで気に入った曲をカラオケでいれたらアニメが流れてきた…みたいなのってあるのかね -- 名無しさん (2019-10-22 18:01:08)
- ジョジョの場合、連載当時を意識したアニソンを盛り込んでくるのが特徴 -- 名無しさん (2019-10-22 18:18:31)
- どの程度影響が有ったのかは知らないんだけど、消費税じゃなくて物品税時代は「童謡」だと税金がかからないからって、相当無理の有るアニソンが有ったと聞く -- 名無しさん (2019-11-17 18:23:52)
- ジュディマリ頑張ったんだね… -- 名無しさん (2019-11-18 12:29:45)
- アニソンだと最近昔のはおもいっきりキャラ名言ってたりするから、やだっていってる人がいるって聞いたけどカラオケのとこの文読んでるとやっぱりまだアニメとかって趣味隠る人 -- 名無しさん (2019-12-03 18:36:52)
- ↑うっかりで間違えたのでラストの言いたかったことを再投稿。まだアニメとかって世間的には恥ずかしい趣味なんだな。隠したい趣味なんだな。でも昔のだと趣味ばれ確実なんだなって思ったり。 -- 名無しさん (2019-12-03 18:38:51)
- 長く続いたシリーズだとそれを見て育った世代が担当して良い物作ったりするよね。NARUTOとか -- 名無しさん (2019-12-20 09:40:40)
- Aimerは主題歌担当したドラマが社会現象おこったしFateやガンダムUCの主題歌担当したりと両方面で人気あるよな -- 名無しさん (2020-02-24 21:35:40)
- ゲットワイルドのタイアップ渋る他のメンバーに小室哲哉は「毎週タダで宣伝してくれるなんてこんなおいしいプロモ他にはないじゃん」って言って説得したとか -- 名無しさん (2020-04-23 12:35:27)
- ヤマトのOPはなー。イニDのMADとか見ると「曲はいい」んだよな……曲は -- 名無しさん (2020-06-21 13:38:33)
- アニソンじゃないが、007の曲って歌詞の中に映画の題がそのまま入ってることが多いんだよな。ゴールドフィンガーに至っては人名。昔はそもそもアニソンじゃなくてもこういう曲は普通だったのだろうか? -- 名無しさん (2020-07-06 19:13:13)
- ↑まあ映画主題歌にしろタイアップ系でないアニソンにしろハナから「その作品と一対一で符合させる」と決めてかかっている曲だからね。 -- 名無しさん (2020-07-12 01:42:39)
- 川村元気Pに「天気の子」制作の際、「ここまできたら、第2の久石譲になってください」と冷静に考えたら久石氏にも自分達にも物凄く失礼な事を言われたRADWINPSの明日はどうなる…? -- 名無しさん (2020-07-12 10:27:13)
- fripSideみたいにMVを使用されたアニメに寄せるのって何になるんだろ…レールガンなら電気系かエスパー系。舞台がドイツだからお城に髭男爵。みたいに -- 名無しさん (2020-11-19 13:29:09)
- みすて ♡ないでデイジーのED「ONE MORE CHANCE」は、その後特に関係のないゲーム作品であるロックマンX4のEDとしても使われた。これは流石に珍しいパターンでしょうか。 -- 名無しさん (2023-01-02 20:57:57)
- スラダンとか「君が好きだと叫びたい」「あなただけ見つめてる」とどっちもバスケに掠りもしない内容恋愛ソングなのにどっちも大ヒットしたもんだから世の中分からない -- 名無しさん (2023-10-06 23:29:16)
- コナンのOPでTWO-MIXがOP歌ってたがこれだけ会社が違うからか再放送で短縮されたりとかなり冷遇されてたな…(なんで飛ばすんだよ!聞きたいのに!って毎回思ってた) -- 名無しさん (2023-10-12 19:12:36)
- 最近じゃ「この主題歌はシナリオの内容そのまんま歌詞にしただけのゴミ。それとなく暗示するくらいのバランスじゃなきゃ認めん」みたいな難癖も時々見るようになったけど、内容に合わせろって散々文句言ってきて、そういう空気ができてきたら今度は合わせ過ぎるなって批判って、随分都合のいいことで… -- 名無しさん (2023-11-27 17:13:57)
- 2020年代であればYOASOBIはまず欠かせないアーティストになるな。 -- 名無しさん (2023-11-28 21:05:36)
- 歌い手が原作を知らなくても、作品の雰囲気と歌い手の個性、世界観がマッチしてヒットすることがあるからアニソンは深い -- 名無しさん (2024-04-28 21:48:21)
- ↑3自分もそうだけど多分「原作読んだ感」を出してほしいんだと思う。「ワンピースについて語って」って言われてあらすじだけ言われるよりも「あのキャラクターのあの戦いが~」みたいな自分の好きなとこ語ってくれた方が愛を感じるから原作読んだうえでそのアーティストのフィルターを通したて解釈されたものが欲しいんだと思う -- 名無しさん (2024-10-21 16:01:36)
- 『ゾイド -ZOIDS-』はあのOP曲「Wild Flowers」がタイアップながら作品を象徴する名アニソンとなった好例……だったがネット配信ではED曲が第4ED曲「Your song」以外流せないという事態に(発表元のレーベルが全て解散しているため「タイアップの負の面の例」の一つ「版権の混乱」を疑う声が) -- 名無しさん (2025-01-12 14:34:55)
最終更新:2025年03月01日 13:45