イエスの母マリア

ヨセフと婚約し、結婚前にイエスを身ごもった。ヨセフは婚約者のマリアが身ごもっていることを知る。律法に忠実な義人であればマリアを不義姦通として、世間に公表し、申命記22・23に基づく石打ちの刑にする権利があったがそれを行使せず、全てを受け入れマリアと結婚した。ただしこのことはヨセフが神を深く信じ、情け深かったからであり、義人でなかったことを意味するものではない。
イエスの磔刑の後、晩年はイエスの十二人の弟子・使徒の一人である使徒ヨハネとともに小アジアのエフェソスで余生を送ったとも伝えられる。

マリアの子

カトリック教会では、マリアにはイエス以外に子はいなかったと主張している。新約聖書の中での「兄弟」という記述は、実の兄弟以外の「親族」という意味だと解釈している。(当時の文献の中に「親族」を指している例もある)イエスの母国語であるアラム語には、日本語の従兄弟、甥、姪にあたる言葉が無く「兄弟・姉妹」と言っていたようである。プロテスタントの中には、新約聖書中の「兄弟」という記述を、文字通り「兄弟」だと解釈し、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの4人もマリアの子だったのだろう、としている宗派もある。詳細はイエスの兄弟を参照されたい。

新約聖書におけるマリア

カトリックではマリア崇敬があり、マリアは聖母マリアとして慕われ、多くの聖伝が残されている。
しかし新約聖書におけるイエスの母マリアの記述は限定的であり、これを根拠にプロテスタントは、カトリックマリア崇敬を批判している。
最終更新:2018年02月04日 22:38