キングラー

登録日:2012/07/08(日) 19:23:46
更新日:2022/06/17 Fri 22:51:49
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硬いハサミは1万馬力のパワーを持っているが大きすぎて動きが鈍い。




出典:ポケットモンスター、77話『ポケモンリーグかいまく!みずのフィールド!』、1997年4月1日~1999年1月21日まで放送。
OLM TEAM OTA、テレビ東京、SOFTX(テレビ東京メディアネット)、小学館プロダクション、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン

■データ


全国図鑑No.099
分類:はさみポケモン
英語名:Kingler
高さ:1.3m
重さ:60.0kg
タマゴグループ:水中3
性別比率:♂50♀50

タイプ:みず
特性:かいりきバサミ(相手に攻撃を下げられない)
  :シェルアーマー(相手の攻撃が急所に当たらない)
隠れ特性:ちからずく(一部の技の追加効果が無くなり威力が1.3倍になる)

HP:55
攻撃:130
防御:115
特攻:50
特防:50
素早さ:75
合計:475

努力値:攻撃+2

クラブがレベル28でキングラーに進化する。


■概要


主に磯や砂浜に生息する見た目そのまんま蟹のポケモン。
目つきがちょっといやらしい。
蟹らしく横歩きで、連れ歩きをするときも横向き。
クラブから進化したことで左側のハサミが巨大化し、シオマネキを思わせる姿に。

その挟む力はなんと1万馬力にも及ぶが、その代償か動きが鈍くなり、持ち上げるのがやっとで狙いなんかつけられないらしい。
歴代のポケモン図鑑でもだいたいこんなことしか書いていない。

ちなみに青版のグラフィックでは両方のハサミが巨大化している。
動けるのか?


■ゲームでのキングラー


『赤・緑』より登場。
主につりで入手することになる。クラブが出にくいバージョンではタッツーがよく釣れる。
「いあいぎり」「なみのり」「かいりき」と多くの秘伝技を覚えることから、初代では秘伝要員として多くのトレーナーに重宝された。
キングラー「おい、ポケモンバトルしろよ」

また、ハサミギロチンを比較的早めに覚えるため、ヨクアタールと組み合わせた瞬殺を狙う場合はニドキング等に次ぐ使いやすさ。

バトルファクトリーでは、ようきAS、クラブハンマー.ハサミギロチン.じたばた.こらえる@カムラのみという構成のキングラーが登場する。
こちらのパーティー次第では為す術なく3タテされかねないので注意が必要となる。


■対戦でのキングラー


攻撃と防御が特に高く、他の能力は低め。
ちなみにみずタイプの中では攻撃種族値130はトップであり、ガブリアスに匹敵する。
「たきのぼり」を覚えないためメインウェポンは元専用技のクラブハンマーになる。
XY以降は「じしん」と同等の威力があり、急所率も高いのでそこそこ火力が出る。

サブウェポンは「ばかぢから」「はたきおとす」「シザークロス」「いわなだれ」等。
種類こそ少ないが、範囲はそこそこ広く威力も高い技が揃う。
また、一撃必殺技の「ハサミギロチン」で安易な受けを許さないのが利点。

物理耐久がそこそこあるのはいわじめんに出ていけるみずタイプ的には嬉しいが、特殊耐久がなさすぎるのが難点。
不一致の「10まんボルト」でも致命傷になるのが厳しい。
技自体は割と優秀だが、能力不足により単純に使い辛いポケモンという印象か。

そしてなにより、すばやさ75…と中途半端に80族を抜けないのがツラい。
こだわりスカーフ」や「こうそくいどう」など、素早さを補う手段はある程度揃っているのがせめてもの救いか。
というか、実戦では殆どスカーフ型で使われており、サブウェポンの少なさから手の内がバレバレなのが辛い。
変化技も有用なものがなく、「つるぎのまい」を積んでいるヒマなどないので基本は脳筋戦法一辺倒。
スカーフ前提であればそこそこの活躍はできるので不遇とは言い難いが、強豪ポケモンと比較すると一歩も二歩も劣るのが現状か。
「スカーフ型なら滝登り使える方が良かった」と言われることも。

なお、第三世代までの「クラブハンマー」は特殊技だったため、特攻の低いキングラーとの相性は悪かった。
例外的に初代では異常なまでの急所率でスターミーの「ハイドロポンプ」並の火力で主力技として使えたが、金銀RSEでは数値通りの低火力。

特性は3種あるが、殆どの場合「いかく」を無効化できる「かいりきバサミ」が採用される。
「まけんき」や「クリアボディ」の劣化とは言え、攻撃力の高いキングラーにとって恩恵は大きい。
一方で、「ちからずく」は同特性の他のポケモンと比べると対応する技が極端に少なく、あまり採用されない。
しかしながら「いわなだれ」の威力が97になったり、(実用性は微妙だが)威力143の「ふぶき」で4倍弱点を突いたりと型や仮想敵次第では十分アリ。

USMでは教え技として「アクアブレイク」を習得。
「ちからずく」型ならタイプ一致補正込みで威力165と「クラブハンマー」の威力150を超え、命中率でも「クラブハンマー」の90に対しこちらは100と外す心配もない。
「クラブハンマー」の急所ランク+1を考慮しても通常時の火力と命中安定の差は大きいため、基本的に「ちからずく」型では「アクアブレイク」が主力技となるだろう。
自身の代名詞であった技が使われなくなるのはいささか寂しい気がしないでもないが。

剣盾にも無事に続投。主な生息地はワイルドエリアで、水辺の散策をしているとシンボルを見かけることもある。
過去作から比較して、要となる技はほとんど没収されていない。地味に「あわ」を吹くことができなくなったが。
「シェルブレード」「ダイビング」を習得しているが、トリッキーな型にしようにも、やはり後手になりがちな素早さがネックになってしまう。
また、脳筋アタッカーとして検討するにも今作で水脳筋といえばウオノラゴンという高すぎる壁がある。
「かいりきバサミ」で「いかく」を受け付けず、「こうそくいどう」による素早さ強化が可能など、ウオノラゴンには一方的に負けない点も多いのだが、
強力なライバルであるシザリガーも続投している点など、脳筋水としてはいまひとつ脚光を浴びにくいポジションにいる。

しかし、今作のキングラーには特筆すべき新たな可能性が搭載されている。

キョダイマックスの パワーによって きょだいになった
ひだりの はさみは なんでも こなごなに すりつぶす。

きょうアルカリせいの あわを だす。
ふきかけられた あいての からだを たちまち とかしてしまう。

なんとキョダイマックスに対応
層が厚い水ポケモンにおいて数多のメジャーポケを差し置いての選抜はダイ出世という他ない。
キョダイマックスすることで、ヒゲのような泡を蓄えたクモガニかタカアシガニのようなダイ迫力の姿になる。
何でも磨り潰す、相手を溶かす泡を噴き出すなどの説明文は、特撮映画の怪獣を思わせる。こういうタイプの怪獣はだいたいヒール役というのは内緒。

ダイマックス技は「キョダイホウマツ」に切り替わる。この技の効果は相手全体の『すばやさ』を2段階ずつ下げるというもの。
(ちなみに「ちからずく」のキングラーでも、この技に限っては「ちからずく」が発動しないので安心されたし)
平たく言えば「キョダイマックスで体力を補強し、高火力一致技を放った後で相手の素早さを2段階も下げる」なかなかに豪華な仕事をしてくれる。
特に相手の素早さダウンは、足の遅さに悩まされるキングラーには追い風となっている。
2段階であれば単純にダイジェットの上を取れるというのも高評価な点。ダブルバトルなどでは目が覚めるような活躍をしてくれるかもしれない。


■アニメでのキングラー


カスミタケシ、自分のポケモンたちに馬鹿にされたサトシがクラブを自分一人の力でゲットした。
通常の個体は約40㎝だがサトシのクラブはそれよりも小さく(サトシ「育ちが悪い」)、オーキド博士から「骨と皮ばかりで美味しくなさそう」と言われるほど。
(ちなみにその時点でシゲルもクラブをゲットしており、サトシのものよりかなり大きかった。)
しかし、その時点で手持ちが7匹になり研究所に転送されお茶汲み要員に…

と思いきや、ポケモンリーグセキエイ大会1回戦で初めてのバトル要員として呼ばれる。
それまで全くバトルの描写がなかったにもかかわらず、初戦で相手のナッシーを倒すとその場で進化。
その後もクラブハンマーや巨大なハサミから発射される「はかいこうせん」で、シードラとゴルバットを立て続けに倒し1匹で3タテする大活躍を果たした。

さらに、3回戦ではパルシェンと相手に有利な氷のフィールドで対決。
ダイヤモンドより硬くナパーム弾でも壊れないパルシェンの殻をひたすら「クラブハンマー」で打ち付け、遂に叩き割って勝利した。


ジョウトリーグにも出場する予定だったが、人助けで逃げ出したビリリダマの大群を助けた時に負傷したため出場は叶わず。ゼニガメに出番を譲っている。
登場回数は多くないが勝率はサトシのポケモンの中でも上位の方に入る。

同じ甲殻類だからか、AG133話で初対面のヘイガニに挨拶もしていた。

しかし、以後のアニメではサトシの個体はおろかキングラー自体の登場回数が激減。
SM編でもサトシがカントー地方で捕まえた(研究所にいる)ポケモンの中で唯一未登場。
離脱したゼニガメや他の地方でゲットされたワニノコやヘイガニは登場したのに…。
バタフリーリザードンは回想シーンで触れられた分余計に不遇ぶりが目立つ。

挙げ句の果てに新無印68話でもハブられた。

しかし114話に対に登場。
実はこの回、研究所にいる全ての手持ちが登場する回だったため、ついに登場できたのだ。
キングラーが以前登場したのはBWのOPや最終回の写真を除けば、AG133話以来。
年数で17年、通算で804話ぶりの登場であり、オーキド研究所にいるサトシの手持ちで最長の未登場期間になる。
ちなみにヘイガニに絡んでいたほか、他の水ポケモンと一緒に現行の手持ちにエールを送った。


ポケモンGOでのキングラー


アプリリリース当時から登場しており、飴を50個使うことでクラブからキングラーに進化できる。
本編さながらの頭抜けた攻撃種族値を持っており、最大のネックであった中途半端な素早さはGOではほとんど無視されているというキングラーにとって都合のいい環境であった。
…はずなのだが、肝心のスペシャル技が「はさむ」「シザークロス」「みずのはどう」と非常に貧弱なせいで攻撃種族値の高さを全く活かせず*1、HPがかなり低いことが災いして耐久も微妙と散々な性能であったため、同タイプのシャワーズギャラドスとの比較すらされていなかった。

こうしてGOプレイヤーから存在を忘れられつつあったキングラーであったが、2019年8月のウォーターフェスティバルにて新スペシャル技にして代名詞である「クラブハンマー」を習得。
GO屈指のぶっ壊れ技である「ハイドロカノン」とほぼ同性能の技を得たことで、火力だけならあのカイオーガを僅差で上回ることに成功しており、以前の空気ポジションから一気にみずタイプ最強クラスにまで成り上がった。
耐久力の低さはそのままなので総合的な強さではカイオーガやラグラージに劣っているが、入手・育成難易度で差別化が可能である。


追記・修正は3タテしてからお願いします。

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最終更新:2022年06月17日 22:51

*1 通常技に優秀な「あわ」があるだけに非常にもったいない