【とらう゛ぃすすとらいくすあげいん のーもあひーろーず】
ジャンル | アクション | ![]() PS4版 |
対応機種 |
Nintendo Switch プレイステーション4(完全版) Windows(Steam)(完全版) |
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発売元 |
グラスホッパー・マニファクチュア 【PS4/Win】マーベラス |
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開発元 | グラスホッパー・マニファクチュア | |
発売日 |
【Switch】2019年1月18日 【PS4】2019年10月17日 【Win】2019年10月18日 |
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定価(税抜) |
【Switch】2,800円 【PS4/Win】3,980円 |
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プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | CERO:C(15才以上対象) | |
備考 |
日本Switch版はダウンロード専売 PS4/Win版はSwitch版の全DLCを収録 |
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判定 | なし | |
ポイント |
テキスト・演出は抜群 アクションゲームとしてはかなり単調 10年後に評価される超実験作(公式談) |
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ノーモア★ヒーローズシリーズ 初代 / 2 / Travis Strikes Again / 3 |
唸れ、ビームカタナ!闘え、トラヴィス!!
前衛的なゲームを製作することで国内外にコアなファンを持つ須田剛一の代表作である『ノーモア★ヒーローズ』シリーズの一作。
元々『ノーモア★ヒーローズ』シリーズは3部作構想で『2』と『3』の間にDSiウェアとしてスピンオフとなる小規模な作品を発売したいとインタビューで語られていた。
だが、諸事情で実現しないまま時は過ぎ『2』発売からゲームハード2世代の時を越えようやく実現できた短編となっている。
近年は監修業務やシナリオ・世界観構築を部分的に担当するなど須田氏当人にとっても現場から一歩引いた位置から開発に関わる状況が続いていた。
そのため、本作は久々に現場でディレクションを行うある種本格復帰作とも言える立ち位置になっている(*1)。
ストーリー的には『2』の後日談であり『3』へと繋がる正史となっている。
全米殺し屋ランキングで二度も1位となった男、トラヴィス・タッチダウンはサンタデストロイでの終わりのない命の取り合いから離れテキサスの山奥で隠遁生活を送っていた。
そんな中、かつてトラヴィスが仕留めた相手であるバッドガールの父バッドマンがトラヴィスの隠れ家を強襲する。
殺し合いとなるトラヴィスとバッドマンだったが、突如伝説のゲーム機「デス・ドライブMk-II」に2人とも吸い込まれてしまうのであった。
+ | ネタバレ |
+ | さらにDLCでは…(ネタバレ) |
例えるならば馴染みのラーメン屋の店主が修行から帰ってきて自信満々に出してきたラーメンがいつもの味をやや塩辛くしただけ…と言った感じのゲーム。
逆に言うと『シルバー事件』や『1』『2』等が刺さった人には褒められない部分もあれど「これはこれで」と思えるかもしれない。
アクションゲームとしてはあまりオススメできないが、テキストと演出は本当に秀逸なので、クリエイターのファンにとっては一定の価値がある作品と言える。
『3』への布石、前フリ的な側面もあるため、最初からそう割り切ってプレイするのも1つの手である。
*1 他にもシナリオ原案・執筆には映像制作会社ドットフレームの代表である高柳景多氏が参加している。
*2 名称の由来はセガのゲーム機「メガドライブ」及び「セガ・マークIII」だと思われる。
*3 デスドラ2はカートリッジがボール型になっていることから、デスドラ2のソフトをこのように呼ぶ。
*4 8bit風のドット且つ、過去作で見覚えのないカウガール風キャラなので分かりにくいが、ADVパートの最終話を見る限りシリーズヒロインのシルヴィアである模様。
*5 ご丁寧にBGMもターミネーターっぽい。
*6 とりわけ『1』はただの色違いマスクで視覚的にも微妙だった。
*7 その内容も、ラーメン自体はべた褒めしておきながらビールが無いという理由でマイナス点を付けるなどというツッコミ所満載のもの。
*8 「デスドラ本体を○○しろ」など、プレイヤーにはどうにもできない条件なので実現不可。
*9 ただ、作中の弁によると「DOS/V風ADV」だそうな。
*10 設定はかなり変わっている。特にあちらでは「バッ"ト"マン」とどこぞのヒーローのような名前で呼ばれていた。
*11 『暗闇ダンス』も須田作品ネタが豊富であり、須田キャラが何人か登場している。案の定、トラヴィスも出ている。
*12 死体を発見する度にコーヒーとドーナツの2回分のステージを攻略する。証言を得ると次の死体を発見して、という感じにこれを繰り返す。
*13 ちなみに、次回作『3』は74点で、やはり本作はシリーズでは最低点ということに。