サワムラー

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サワムラー - (2019/11/19 (火) 21:25:11) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/02/10(木) 15:25:05
更新日:2024/02/29 Thu 17:13:12
所要時間:約 9 分で読めます




ポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン

◆データ


全国図鑑No.106
分類:キックポケモン
英語名:Hitmonlee
高さ1.5m
重さ49.8kg
タマゴグループ:人型
性別比率:♂100♀0

タイプ:かくとう
特性:じゅうなん(麻痺状態にならない)
  /すてみ(反動でダメージを受ける技の威力を1.2倍にする)
隠れ特性:かるわざ(自分の持ち物がなくなると素早さが2倍になる。再び持つと元に戻る。最初から持っていない場合は無効)

種族値
HP:50
攻撃:120
防御:53
特攻:35
特防:110(初代のみ35)
素早さ:87
合計:455

努力値:攻撃+2

バルキーがレベル20になった時、攻撃が防御より高ければ進化する。


◆概要


名前の由来はキックボクサーの沢村忠氏。
英語名の"Hitmonlee"の"lee"は"Bruce Lee"(ブルース・リー)が由来らしい。

容姿は人型。しかし頭部と肩が一体化しており口が無い(見当たらないだけで食事も鳴き声もちゃんとある)。
茶色い体色だが蛇腹状になっている手首と両足だけは黄色く指は上下共3本。
目の周りの隈取りが非常に印象的なポケモン。

「キックの鬼」と呼ばれておりバネのように伸縮自在の蹴りで間合いを読ませず、ダイヤモンドのように硬化する足で粉砕する。
脚のケアも欠かさない。

反面構造上走るのは苦手で足が伸びるため大股になってしまう。


◆ゲームでのサワムラー


初代ではヤマブキシティでポケモンジムの座を賭けてナツメと勝負し敗れた格闘道場の師範代を倒すと貰える
この時対になるエビワラーというポケモンとどちらか欲しい方を選択しなくてはならず、両方手に入れるには友達に送って貰う等しなくてはならなかった。

使い勝手で言えばサワムラーを選ぶのがオススメ。
レベルアップで覚える技が「きあいだめ」*1を除いて優秀なため、わざマシンによる補強なしでも戦える。
当時パンチ技がどれも産廃同然なエビワラーに比べると差は歴然だった。

エスパー無双の初代において格闘タイプ同士の優劣などどんぐりの背比べ…と思うかもしれない。
が、コイツに関して言えば普通に育ててポケモンリーグで活躍できるポテンシャルがないわけでもない。
最大の見せ場はカントー四天王一番手にして最強と言われるカンナ戦。
AIがバカなので先鋒ジュゴンが「ねむる」*2を繰り返す内に「ヨガのポーズ」を積みまくれるのだ。
ワタル戦でも「こうそくいどう」を繰り返すハクリューやカイリューが狙い目となるが、相性の悪いひこうタイプが多い点に注意。
せっかくだから技マシンを使って「かげぶんしん」も覚えさせておくのも手。

金銀からは進化前のバルキーと分岐進化先のカポエラーが追加された。
進化条件はレベル20の時にこうげき>ぼうぎょであること。
バルキー系では最も楽だが性格個体によってはドーピングや努力値振りで調整が必要になる。

トレーナーでは四天王シバや強化後のシジマが使用する。

◆対戦でのサワムラー


格闘3兄弟の中では一番役割がハッキリした速攻型のアタッカー。
初代では「まわしげり」「とびげり」「とびひざげり」と専用技を3つも与えられる。
特に「とびひざげり」は当時最強の格闘技。
他の格闘ポケには必須となる「じごくぐるま」に比べて段違いに恵まれた性能だった。

しかし当時は特殊が35。異常に低すぎる紙耐久で殆どの技が致命傷。
自身のタイプも当時最強のエスパーを弱点にもつ格闘タイプ。
当時の格闘タイプの悲惨さは言うに及ばずぶっちゃけ不遇だった。
後に特殊が特攻と特防に分化されてからは高い特防を手に入れるが低いHPのせいでイマイチ生かせず。
スピードはそこそこあるが低い耐久力が足を引っ張り正直中堅かそれ以下であった。


RSEから特性が追加され「じゅうなん」を習得。
麻痺で素早さが下がらないのは速攻型にとっては嬉しい仕様。

またDPtからは新特性にして専用特性の「すてみ」と炎技「ブレイズキック」を習得し戦術の幅が広がった。

……かと思えたのもつかの間、チート特性を備えたヨガフレイムもといチャーレムがいるため、
同じく飛び膝蹴りを使えるコイツの存在で持ち技の火力があっさり抜かれてしまう。

しかし正直捨て身を使う機会があんまりなく速攻型に嬉しい柔軟型のがメジャーなため十分差別化できてはいた。
スカーフを巻けば性格補正なしでも130族を抜ける絶妙な速さは素晴らしい。
きあいのタスキ」の登場により低い耐久力も「きしかいせい」コンボで活かせるようになった。

ちなみに相方にして兄弟分のエビワラーはポケモンカード以外はあまり扱いが良くない
弟分のカポエラーは「いかく」と「テクニシャン」という優秀な特性を体得。
元の種族値の配分の良さもあいまりこちらは対戦でも割りと活躍していた。
つーか「インファイト」って耐久下がるんだからある意味捨て身じゃね?すてみ補正くれてもよくね?

しかしBWからは飛び膝蹴りの威力がインド人もビックリの130に仕様変更。
捨て身にやっと使い道が現れ戦術が広がった!

やったね!

……と思ってたら種族値で上回る飛び膝蹴り使いのコジョンドという新たな壁&努力値を下げる木の実の入手がほぼ不可能になり、
そのせいかバルキー一族自体に手を出す人が少なくなった。
……え、
格闘道場組嫌われてる?

さらに第5世代からはランクルスブルンゲルシャンデラなどの相性の悪い連中が一気にメジャー化したことが逆風となっていた。

隠れ特性は「かるわざ」。
ノーマルジュエル」+「ねこだまし」や「きあいのタスキ」、木の実を利用すればオコジョも裸足で逃げ出しても追いつく超スピードを獲得!やったね!
…しかしそのブルースオコジョは隠れ特性はすてみ!
御三家閻魔大王様の隠れ特性もすてみ!
池の魚にもすてみ!
ゲーフリちょっと屋上来いや。

ただ捨て身持ちが増えようとも上述の通り軽業型に活路を見出すことが可能。
第六世代で削除されたジュエルシリーズの中でもノーマルジュエルだけは生き残っているので猫騙し軽業コンボも健在。

と思っていたらXYからはルチャブルという新たなライバルも登場。
サワムラーと軽業発動や飛び膝蹴りを備える上に種族値では完全上位互換で、軽業と同じく持ち物消費の恩恵を受ける「アクロバット」まで備えている。
ただし「ねこだまし」を覚えず、ジュエル猫騙しができないのでその点で差別化は可能。

また柔軟スカーフ型での運用はオコジョやジュウシマツにはない強みであり、彼らにはない有用な技も備えている。
具体的には先制技の「ふいうち」「バレットパンチ」、毒タイプギルガルド対策の「じしん」、格闘・地面で弱点を突けない複合対策の「ブレイズキック」等。
それ以外でもフェアリー対策の「どくづき」や「かるわざ」と好相性な「なげつける」、汎用性の高い「はたきおとす」「がんせきふうじ」等も備え器用に動ける。
マイナーではあるものの3兄弟の中では最もシングルマッチ向きであり、厨ポケ溢れるランダムマッチの現環境でもそれなりに活躍できるポテンシャルは持っている。

LEPEでは他の格闘ポケモンが「ばかぢから」「かわらわり」「けたぐり」などで頑張らないといけない中、サワムラーだけはとびひざげりを保持することに成功。
ややエスパー寄りな環境だがサワムラーより遅い相手をその破壊力でどんどんなぎ倒せそうなパワーがある。

愛を持って育てれば十分活躍してくれるはずである。
頑張れサワムラー! お前の蹴りは世界に届くぞ!


◆アニメでのサワムラー


P1グランプリという格闘大会にでるトレーナーが所持。

しかしロケット団が持ち主のトレーナーを幽閉し、なりすましてしまいトレーナーが違う事に気づかないまま大会出場。
元々結構強かったのかアノキのエビワラーと準決勝で闘うまで勝ち進む。
しかしアノキの修行を受けたエビワラーに苦戦。が、ロケット団のニャースが床下に潜り込みエビワラーの足を接着してしまう。
動けないエビワラーに猛攻をかけてタオルストップという何とも後味の悪い結果となってしまう。
因みに決勝でサトシオコリザルに敗れた後、ちゃんとトレーナーの元に戻れたらしい。
よかった。

以降要所要所で姿を見せるがなんとジュンの手持ちとしても登場した。


『THE ORIGIN』ではレッドの手持ちとしてトキワシティジムリーダーサカキとの勝負に参加。
ここまで4タテを食らわされたサイホーン相手にタイプ相性もあったとはいえ相打ちに持ち込む活躍を見せた。


◆漫画でのサワムラー


ポケットモンスターSPECIAL』での活躍

四天王の一人シバの手持ちとして登場。シバの特殊な訓練により足だけでなく腕も伸縮自在。
またスピードも尋常ではなく間合いを読ませぬ動きと民家も破壊する強力な蹴りで暴れまわった。

劇中では
  • レッドピカを膝の位置を見極めさせない動きの蹴りで一撃で撃破。
  • 崖の上から伸ばした足でマサキの自宅を破壊。
  • 手足を伸ばしネット状になる事でブルーカメックスの「ハイドロポンプ」による特攻を弾きとばす。
  • シバが酸の海に落ちそうになった際上記の方法で受けとめる。
    その際片方の足をマチスに巻きつけ引き摺り落とそうとしもう片方の足でレアコイルを破壊。
    実質腕力だけでシバを支えていたことになる。

打たれ弱いのが弱点ではあったが図鑑所有者やロケット団幹部などの優秀なトレーナーを終始翻弄するその姿から恐らくシバの最強の手持ちと思われる。
つーか勝てるかこんな奴。

ちなみにレッドとの決着はつけず終い。
残念。


・『ポケットモンスター金・銀ゴールデンボーイズ

レンタルポケモンの大会でゴールドが格闘3兄弟を使用。相性が良かったのか決勝まで勝ち進む。
しかし決勝の相手のブラックはフーディンを使用。
相手の挑発にのってしまったゴールドの指示ミスでサイコキネシスの直撃を受け「まだ息がある」としてニューラに嬉々として切り刻まれてしまう。
絶命しかねない自体だったがその時……。
この話では格闘3兄弟の強い絆と負け戦にも怯まない姿を見る事ができるエピソードとなっている。
この話で信頼を得たゴールドは育て屋さんからバルキーを手に入れる。


穴久保版ポケットモンスター

相方がギエピーの犠牲になる。
なんか恨みあんのか?
ちなみに元になった沢村忠氏の真空跳び膝蹴りを披露した。

  • 某4コマシリーズ
  • エビワラーにちょっと取り返しのつかないアダ名をつける。
  • 自分の悪口は許さない
  • テレビゲームをたしなむ。正座して。
  • トレーナーにタイプは何か聞かれて『雨の日に段ボールに捨てられた仔犬を放っておけず連れて帰る女の子がタイプです』と答えた

◆スマブラでのサワムラー


初代ではモンスターボールから出てくるポケモンとして登場。一番近い敵に「とびげり」を放つ。その際に発する「テイヤー!テイテイテイテイ!」という掛け声は聴いて損はない。サワムラーのCVがどんなのだかわかる人はかなりの古参。



追記・修正はすてみでお願いします。








サワムラー「まずピントレンズを持つ」

バルキー「うんうん」

サワムラー「次にきあいだめをかける」

カポエラー「ふむふむ」

サワムラー「そしてこころのめを使う」

エビワラー「なるほど」

サワムラー「そして最後にすてみとびひざげりだ!!
上手く急所に当たれば130×1.5×1.2×2で………ぇ~っといっぱいだ!!!!」

バルキー「うおぉ~~~!!」

カポエラー「スゲェぜ兄貴!!!!?」

エビワラー「天才じゃねぇのか!!!!?」

サワムラー「ワハハハハ!!!!(笑)
ちょっと天下取ってくるわ!!!!」

3兄弟『いってらっしゃ~い!!!!』









サワムラー
「行くぜスキャニングチャージ(こころのめ)!!!!

―食らえぇぇぇぇぇぇぇぇッ、必殺真空飛び膝蹴りィッ!」

???
『…(―解析終了。格闘系物理攻撃と判断。無力化可能。直ちに殲滅モードへ移行します)』

















ポケモンセンター

サワムラー
「………ゴルーグってゴーストタイプなんだな……初見で解るかっての……」

3兄弟『………よくあるよくある……………』

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