Event
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デッドヒート・サマーレース! / デスジェイル・サマーエスケイプ
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1
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フラン「どうだ!」 バベッジ「うむ、蒸気機関良好である」 プロフェッサーM「悪だくみも順調だよ~」
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2
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フラン「でっぱつしんこー!」 バベッジ「それを言うなら出発だ」 プロフェッサーM「ほらほら、でっぱつするよ君たち!」
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3
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フラン「らいとにんぐ!ふはははははははは」 バベッジ「娘よ、ニコラ・テスラの模倣は推奨できない」 プロフェッサーM「そうだぞ、あの男みたいになったら、パパ泣いちゃうぞ~!」
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4
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プロフェッサーM「脱獄仕事なら任せたまえ。いや、一度も捕まったことはないんだがね」 バベッジ「そういえばそうだったな。プロフェッサー、貴様もしかすると……ただの素人ではないか?」 フラン「あなほりあなほり」
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5
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プロフェッサーM「よーし、トンネルにはディック、ハリー、トムと名付けるとするか」 バベッジ「何人かが脱獄できないフラグではないだろうか?」 プロフェッサーM「我々じゃないから問題ないサ」 フラン「そういうこというからぱぱはだめなんだとおもうよ?」
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6
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プロフェッサーM「必要な物はスプーン、接着剤、それからロックハンマーだ……いやあ、脱獄作業は楽しいものだネェ」 フラン「おとこのろまん?」 プロフェッサーM「叛逆者にとってのロマンなのだよフラン……フハハハハ」
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7
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フラン「だいしょうり!」 プロフェッサーM「イエーイ!」 バベッジ「では、早速の調整だ。スパナスパナ……」
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8
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フラン「かった!さいんはぶい!」 バベッジ「気を抜くな。勝って兜の緒を締めよ、という諺もある」 プロフェッサーM「キミの緒がどこにあるのかわからないんだけど私……」
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9
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プロフェッサーM「よし!完璧なる勝利だ。ああ、大儲け大儲け!」 バベッジ「不穏な雰囲気を感じる私であった」 フラン「おかねもうけはいいことだよ? とーぼーするためのしきんとか、あればあるほどいいしね」
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10
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プロフェッサーM「下水管を通って這いずり回るのは、我々ヴィランにとってのロマンだねえ」 フラン「わたしたちヴィランでもないぞー。ヴィランなのはぱぱだけだぞー」
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11
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プロフェッサーM「そこで私はこう言ってやったのさ! 『見ろよ、あの肉体を! まるで鋼のようだぜ!』ってね!」 バベッジ「待て、話がまるで落ちていない」 プロフェッサーM「よく言うだろう、続きは劇場版で、とね」 フラン「ウゥゥ……しごとしろふたりともー!」
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12
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プロフェッサーM「うおっ! 腰、腰が! 奇妙な音を立てた! フランちゃん、ちょっと整体よろしく!」 フラン「おっけー、ぱぱ!」 バベッジ「回避を推奨するプロフェッサー。メイスでの整体は危険極まる」
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13
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プロフェッサーM「大勝利だ優勝だ超リッチだイヤッホー!」 フラン「やったー、ほめてほめてー!」 バベッジ「称賛に値する。やはり蒸気機関こそが最強である。」
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旧き蜘蛛は懐古と共に糸を紡ぐ
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1
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「儲かりますか? ボチボチですネェ。というわけで、交換のお時間サ」
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2
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「はぁい、交換だヨ。君の求める素材はあったかな。ない? ないなら……ごめんよ」
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3
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「しかし地道に働く、という作業から一番縁がなさそうなんだけどネ、私ってば。まあ、とりあえず交換交換」
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4
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「この手の店が悪党の情報交換場になることもある。アイテムだけでなく、耳を澄ませておきたまえ。まあ、客は君しかいないんだけどネ」
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5
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「腰が!! アレでアレなので手伝ってくれない!? いやぁ、悪いネェマスタ~」
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6
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「おっと、これは例のあれか。いいともいいとも。バーテンダーにジョブチェンジだ」
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7
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「そろそろこの店も終わりだネ。とはいえ、まだ交換は可能なので今のうちだ」
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8
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「この数日間、なかなか刺激的だったヨ。君は楽しめたかな? エンターテイメントこそ、ヴィランの花道。それではまた来年、私以外の誰かをよろしくネ」
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9
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「いらっしゃい。フフ、美少年と呼ぶにはいささかアラフィフで失礼するヨ。ダンディさなら負けないがネ。それはともかく、私の店に何か用かな。ナポレオンの石膏彫像とかどうかネ。どれか一つは大当たりさね」
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10
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「引退したらこの手の店でも開きたいものだネェ。おおっと、まだ半世紀は現役だがネ。さて、何か用かな?」
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11
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「素晴らしい! どうかネ、この礼装は。マスターたる君に相応しいものだと自負しているがネ」
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12
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「おや残念! 当店は閉店さ。赤毛連盟は解散し、ミスターガリデブに用はないというわけだ。だが君との仲だ。こっそり交換はしてしまおうか」
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「そろそろ蛍の光が流れる頃合いだ。持っていくべきものは持っていけたかな? まだならお早めに」
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14
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「今日はホワイトデー! つまり、君のバレンタインの献身が報われる時が来た、というわけだ。せっかくだし、ナーサリーライムあたりに頼んでマシュマロくんでも召喚してみるかネ? 何はともあれ、今年も大変な年になりそうだ。だが安心したまえ。そのために我々サーヴァントが、険しい茨の道を切り開くのだからネ」
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15
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「謎は謎を呼び、因果は巡るが過去は不変。君がくれたこのグラスで一杯いかがかな。ウイスキー? ジン? それとも……烏龍茶?」
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「君がこのグラスで一杯飲む前に、私はジョッキで10杯飲んでみせよう。妨害を防ぐため、互いのグラスに触れたら失格。もし飲めなかったら100万円。ただし一杯だけ先に飲ませてほしい。……なんて提案されたら君はどうするかネ!? 答えは……また明日」
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「ではグラスを頂いて前回の答えを。君がやるべきは、飲む前からグラスを手にして離さないだけだ。グラスの上にジョッキを被せられないようにネ。まあもっとも、私なら大人しく敗北して、後で店の金庫をあさってみるさ。このギャンブルで得た収入がたんまり詰まってそうだからネェ」
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「4つ目のグラス。日本であれば、4はdeath……つまり、死に通じていて縁起が悪いのだっけか。海外であればサーティーン、13の縁起が悪いとよく言うネ。つまり、我々悪党にとっては大歓迎の数字というわけサ。え? 自分は悪党じゃない? おおっと、そういえばそうだった」
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「おや、5つ目かい。頂こう。4が不吉なら、5は安定かな。五大元素、五行思想といったようにネ。一週間ならば金曜日、というわけだ。いいよネェ金曜日。仕事が早く終われば尚更だ」
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「いよいよグラスも6つ目だ。6、6、6。6が3つ揃うと13より不吉に思えるネェ。『獣の数字』というやつだ。もちろん、4も13も666も、数学的にはただの数字でしかない。だが、人は数字にすら美と恐怖を見出すもの。そこを突くことができるなら、悪党初段を名乗ってもいいかもネェ」
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21
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「というわけで、最後のグラスを頂こう。そしてこちらが、その報酬だ。遠慮なく受け取りたまえ。7はラッキーセブン。幸運の数字と呼ばれるが、幸運の影には不運もある。7が君の手元にあるならば、用心を怠ってはならない。我々悪党は、7を求める者をこそ誘うのだからネ……」
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