本項では初出のAC版、PS/SS移植版、WS移植版をそれぞれ解説しています。
判定はAC版とPS/SS版が
良作
、WS版が
劣化ゲー
です。
【ぽけっとふぁいたー】
ジャンル | 対戦格闘アクション | ![]() |
対応機種 | アーケード(CPシステムII) | |
発売・開発元 | カプコン | |
稼働開始日 | 1997年9月18日 | |
判定 | 良作 | |
CAPCOMクロスオーバー関連作品シリーズ |
『スーパーパズルファイターIIX』におけるデフォルメキャラクターたちをそのまま流用した対戦格闘ゲーム。
登場キャラクターもそちらからほぼ続投しており、新キャラクターが追加されている。
太字は新規参戦
ストリートファイター | リュウ、ケン |
ストリートファイターII | チュンリー、ザンギエフ |
スーパーストリートファイターIIX | 豪鬼 |
ストリートファイターZERO | ダン |
ストリートファイターZERO2 | さくら |
ストリートファイターIII | いぶき |
ヴァンパイア | モリガン、フェリシア |
ヴァンパイアハンター | レイレイ |
ウォーザード | タバサ |
対戦格闘ゲームの基本は踏襲しつつも、本作独自のシステムがいろいろと搭載されている。
見た目の可愛さと単純なシステムのおかげで初心者でもハードルが低く、それでいて格闘ゲームとしても十分遊べる内容。まさに隠れた良作と言える。
参戦キャラの偏りに目を瞑れば近年でも改めて十二分に通じる作風とシステムであり、簡略化が進む今の時代の格闘ゲーム業界において、一度プレイしてみればいかに優れたシステムバランスをこの時代に構築していたかが分かるだろう。
アーケードの移植版であるが、新モードやボイス演出の追加が行われた。
ゲーム面ではレベルが高い移植で、ボイスやオリジナルモードの追加など順当な進化も見られる。
容量の関係か一部の演出がカットされたのは残念だが、移植としては十分なクオリティである。
PS版は独自のおまけモードの収録、SS版は4M拡張RAMを使用したアーケードの再現度という点でそれぞれ一長一短がある。
ジャンル | 対戦格闘アクション | ![]() |
対応機種 | ワンダースワン | |
発売元 | カプコン | |
開発元 | ソフトマシン | |
発売日 |
2000年4月6日 |
|
定価 | 3,990円(税別) | |
判定 | 劣化ゲー | |
ポイント |
グラフィック・操作性はそこそこ優れている モノクロではジェム判別が困難 |
原作を再現しようという意気込みは随所に感じられ、ジェムを形状でわかりやすくするなどある程度の工夫も見られる作品。
しかしそれらを考慮してもなお、見やすさ等で劣化が大きいことは明らかである。決して遊べないほど酷いわけではないが、無茶移植の域を脱しない出来になってしまった。
*1 ちなみに空中でスペシャルボタンのみを押しても何も起こらない。
*2 コスプレしたり、どこからともなく道路標識やハンマーを取り出してぶっ叩いたりする。
*3 スピニングバードキックの体勢で上昇する対空技。
*4 手足をバタバタ振り回して突進する技。
*5 リリスの「メリーターン」とほぼ同一の技。
*6 信号機を落下させた後、交通整理の要領で『ZERO2』中国面の背景の自転車の集団を呼び寄せて相手をペチャンコにひき潰す。
*7 バニーガールのコスプレをしてマッチョな男を呼び出し、画面外に連れ去らせてダメージを与える、さくら版プリーズヘルプミー的な技」。後にストIVで同名の技が登場するが関係ない。
*8 パンチ連打から真・昇龍拳を放つ、リュウとしては貴重な乱舞技。ケンの疾風迅雷脚と対になっているデザインと思われる。ちなみにその真・昇龍拳の動作は今作に限り奥腕アッパーからの昇龍拳となり、ストIIIシリーズとは逆の腕を用いている。
*9 出が早くコンボパーツとして使いやすい「天回傘」の異様な強さや、「天雷破」とガークラによるお手軽ガード不能連携、大玉に乗って攻撃するため回避用の切り返しとして優秀な「来々球」など。
*10 ジェム排出量がLv1の時点で他のキャラのLv3飛び道具並みにある。
*11 ダッシュPのボイス。コスプレはしないが、「きりもみ状の体勢で髷で突撃する」といういかにもギャグチックな技。
*12 規定の技(リュウの昇龍拳等)のカウンターで気絶させた時に起こるカットイン演出。吹き飛ばされた勢いで地球を一周し、吹き飛ばされた際の位置の反対側から戦闘ステージに戻ってくる。
*13 例えば、投げのコマンドが「至近距離で(←or→) + (中or強攻撃)」というそれまでの一般的な格ゲータイトルでは、近距離で対空技として使用出来る上方向に判定の強い中or強攻撃で投げを仕掛けた場合、『相手がそれを予測してジャンプで投げを回避したとしても、空中の相手に対してこちらの投げ不成立で漏れた対空性能が高い立ち通常技が当たる』という、どちらに転んでもダメージを取れるという状況を作る事が出来た。これを回避するには相手側が投げを仕掛ける前に発生の早い技で行動を阻止する、無敵技で切り返す、移動技で逃げるなどの極めて限られた手段しかない。
*14 ちなみに、今作のタバサのレヴェリーソードは剣の代わりに魚を回す技でボイスも「レヴェリーフィッシュ」になっており、剣を回す(ボイスも「レヴェリーソード」になる)のはイージーリバーサル(ダウン中にスペシャルボタンを連打することで起き上がり直後に無敵判定付きの対空技を出せるシステム)専用演出だったりする。