究極の剣(アルティメイトブレード)という名前で仮に呼ばれる
鐫界器。
別に何も『究極』ではない。威力的には普通の剣である。
特筆すべきところと言ったら、
鐫界器の特性として『なかなか刃毀れせず、破壊されにくい』くらいか。
本来はただの試作品であり、鐫界器を最初に作る際に
『とりあえず普通に武器作ってみようぜ!』的なノリで生まれた剣である。
亜存在の侵攻に怯える人類にとって、鐫界器自体が『究極の切り札』として開発されたものであるため、
その実験成功は、一部の関係者の中で『マジで究極の兵器できたらしいぞ!スゲェ!』と噂になっていった。
……その過程で、まるでこの試作品の、名前も無いただの剣こそが
『ものすごい威力を持った究極の武装』であるかのように勘違いされたのである。
その後、最初の量産型鐫界器である“
執行者の見えざる手”が開発され、
『究極の兵器系統』そのものに『鐫界器』の名が改めてつけられ、発表されたため、
究極剣と(一方的に)呼ばれた試作型鐫界器は、結局、世に出ることはなかった。
クロノブレイク後、この『究極剣』は人知れず孤独な勇者の手に渡り、
アビスの底へと至る道筋で幾多の戦いを越えるが、その後の行方は杳として知れない。
最終更新:2014年03月13日 05:59