鐫界器(せんかいき)
魔法(
虚数領域干渉)よりも更に『根源的』な領域(
情報領域)に干渉することで、
通常の魔法では不可能なレベルの、一見『超物理的』現象を発生させる道具。
これは、多くの高次存在がこの三次元宇宙に対して行う干渉方法と同一のものであり、
鐫界器はその一つ一つが『神々のエミュレーター』であるとも言える。
『鐫』という文字は『彫刻する、彫り込む』というような意味であり、
『世界に何らかの現象をムリヤリ彫り込む道具』といった意味合いでこう呼ばれる。
研究当初は半ば手探り状態で、多く人体実験を行っていた。
この際、どれほど『失敗』して亜存在化し、処分された人間がいたかは記録されておらず、定かではない。
ただし後の自律駆動型の開発には、この時の実験が大いに役立ったとされる。
その後、所持者の意識(虚数領域の)共振によって特定の機能を発揮する、
『意思を持たない高次元生命体』としての、最初の鐫界器が完成。
実験の危険性・不安定性から、量産体制に入ることはできなかったが、
反面、開発者の発想が膨らみ次第、さまざまなタイプが作られていった。
これは、どういったものが亜存在に対して特に通用するのか全く解らなかったため、
トライアンドエラーを繰り返してノウハウを蓄積していったということでもある。
しかし、鐫界器にも弱点があった。
ひとつは、道具の姿をしていても、人間より遥かに高次元な『生命体』であるが故に、
人によって使用感にムラがありすぎる――簡単に言うと『使い手を選ぶ』こと。
もうひとつは、使用に際して莫大な
エーテルエネルギーを必要とするため、
亜人種の中でも特に感覚的に、魔力の使用に慣れた人物でないとすぐに昏睡、最悪死亡してしまうこと。
これらを解決するため、危険を承知で開発されたのが『自律駆動型』である。
つまり人間や亜人種を、その姿と知性を保ったまま、うまくフェイズダウンさせるということだが、
これは謂わば人為的に神(ちゃんと意志を持つ高次元存在)を造る行為であって、
『知恵の回る亜存在』という、(もし反逆されたら)最悪の敵を造り出す方法でもあった。
結果として人類が鐫界器に反逆される事は無かったのだが、
『自律駆動型』の開発によって巻き返しはじめた人類は、亜存在に対する勝利を見ることなく、
クロノブレイクによって全歴史を終了。
爆心地付近に集中していた鐫界器は、その多くが過去の地球上に飛ばされ、
『伝説の武器や防具』として歴史の表舞台に登場することとなる。
最終更新:2014年07月06日 14:17