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デリク

「運命は多くの者を罰から解き放つが、誰をも恐怖から解き放つことはない」
  ――――ルキウス・アンナエウス・セネカ


アスガルド内乱において運用された生物兵器。

“生物兵器”と一言に言っても、ベースとなった生命体がいるわけではなく、
自己修復力の高い有機体パーツを用いた、純粋な人工物(神工物)である。
学習能力にも優れ、個体ごとに収集した情報を共有しており、
単に戦術行動アルゴリズムに従うのではなく、それぞれが『思考』し、状況判断を行う。
人工知能ながらも、蓄積された過去の情報から『方法そのものを発想』することが可能で、
トライアンドエラーを繰り返し、一度『対処』した障害については、以降全個体が同様に対処する。


運用法によって『ポーン』『ナイト』『ビショップ』『ルーク』『クイーン』『キング』という
六つのタイプに分類されている。

  • ポーン
 歩兵。最も簡単に製造可能で、物量によって面制圧するための個体。
 比較的小型だが、装備されているディスラプターライフルは充分に脅威となる威力を持ち、
 シールド出力も並の小型艇以上、しかも危機に陥ると自爆するため、脅威は他タイプよりも高い。
 破壊されても情報は共有されるため、前線での情報収集も担っている。

  • ナイト
 騎兵。収集された情報に応じ、高い機動力を以て戦場の『要』を削ぎ落とす。
 馬と鳥を融合したようなシルエットを持ち、主に飛行して移動する。

  • ビショップ
 僧兵。虚数領域に干渉し『魔法』を行使することに長けた個体。
 製造コストは高いが、他の個体にできない様々な『工夫』によって障害を打破する能力を持つ。

  • ルーク
 城兵。高出力ジェネレータを搭載しているため、機体重量とサイズが巨大化している。
 その分、高火力かつ重装甲を実現しており、生半可な攻撃ではシールドを削り切ることはできない。
 状況によっては、その突進力を活かしたシールドを纏っての体当たりすら視野に入る。
 ただし、自分のシールドに阻まれるため、実弾兵器は使用不可能。

  • クイーン
 女王。デリクに性別は無いが、キングと並べてそう呼ばれる。
 いわゆるバランスタイプで、火力・装甲・機動力・魔力すべてが高水準で揃っている。
 こう表記するとまるでエース機のようだが、実態は『穴埋め』のための少数生産機で、
 積極的に前線には出ず、戦況に応じて全体に睨みを効かせておくのが主な役割だった。

  • キング
 共有された情報を統括し、また破損個体の修復や装備・エネルギーの補充などを担う、
 母艦のような存在。これを破壊されると、その戦場における全機体の継戦能力はガタ落ちする。
 シールドは強力だが、戦闘能力は最低限のもの。


また、一機のみ『タイプ・G』と呼ばれる個体が製造されており、
戦争後期に猛威を奮ったが、最終的にウォーグ達により破壊されている。


アスガルド内乱の終息以降は半休眠状態に入っていたが、
残ったものが長い時間をかけて生存しながら自己複製と進化を繰り返し、
後に蝕神蟲ペトラ・ティランと呼ばれる脅威として宇宙に姿を現すことになる。
最終更新:2014年07月05日 15:29