「あの とびらのむこうに らくえんへの しんのみちが あります」
――――神(魔界塔士sa・ga)
アゲート(A-GATE)
西暦2000年代初頭、アメリカ合衆国において行われた、
並列接続した大型コンピューターを用いて、一つの惑星環境を精緻にシミュレートするという実験の計画名。
また、その仮想空間の名称である。
本来は物理的に不可能とされていた大規模空間シミュレーションを可能としたのは、
高度な圧縮物理演算エンジン『SYSTEM A-GATE』の完成によるものだった。
それまでは仮に『第二地球(ティエラ・セグンダ)計画』と呼ばれていた当計画は、そのエンジンの名を取って
『アゲート計画』と改めて本格始動。
正式には、これは仮想空間などではなく、シミュレートされた結果をフィードバックするよう
圧縮された時空連続体において実際に造られた“二次世界”である。
それを為したシステムは、圧縮演算システムなどではなく、
時間を操作する
鐫界器“
破魔剣アビスゲート”の回路を分析した結果だった。
この計画の真意は、一つに、意図的に高度に発達させた
虚数物理学技術を吸収すること。
もう一つに、最終的にアゲート界そのものの時空間を相転移させた際に生じる、
膨大なエネルギーを兵器に転用することである。
この点については、研究者の一人が国防総省の高官と繋がりを持っていた事に
理由の一端があったのではないかと疑われたが、後に米国政府がその件を否定している。
実際の顛末はというと、
現が
ラスティと
盈虧刃モーントリヒトを用いて実際にアゲート界にアクセスし、
情報のフィードバックを逆手に取って、管理用メインフレームにバックドアを形成。
また、この際にアゲート界人である
ヒスイと接触し、情報の交換を行う。
次いで、
ラファエル?、
ルシフェルの両名と接触。
現は事態が差し迫っていることを知り、各方面に調査結果を通達したのち、
自身もアゲート界に侵入して継続的にヒスイ達の補助を行う。
だが、急な行動で動きを悟られたため、首謀者とされる研究者の一人は他のメンバーを殺害。
アゲート界消滅の膨大なエネルギーを用いて、核となっていたアビスゲートを起動し、
過去への跳躍を試みる。
しかし、先にアビスゲートを手にしていたのは
ロゼア達の仲間、
シプリィ?だった。
それを使うためには、必ずこのアゲート界の中にまで入り込み、直接触れなければならない。
必然的な戦闘の末に、“創造主”をロゼア達が下し、数名が現実世界に脱出。
アゲート界の時間は、完全に凍結した。
公的な発表は以下の通りとなっている。
『第二地球計画、改めアゲート・プロジェクトにおいて、
研究メンバーの一人によって他の研究員全員が拳銃により殺害されるという事件が発生。
その犯人も間もなく変死を遂げる。状況的に自殺と断定された。
それと同時に、稼働中であったシミュレータのデータも完全に消失しており、
膨大な予算を必要とするプロジェクトは協賛企業の大半を失い、一時凍結。
失敗の前例がついた計画を再稼働させる予算の目処は、未だ立っていない』
『アゲート』とは瑪瑙という宝石のことである。
細かな石英(クォーツ)が凝集して構成される宝石であり、
この事から、一部の者は、アゲート界から見た実世界を『クォーツ界』と呼んで区別する。
『A Gate(一つの扉)』や、『Abyss-Gateの略』といった意味も含んでいる。
最終更新:2015年08月09日 11:10