アットウィキロゴ

妖精種

あぁ、キミたちはずいぶん変わったんだね。
ボクはたぶん、変わらないよ。
あぁ、キミたちはずいぶん増えたんだね。
ボクたちはもう、ボクだけさ。
 ――――Final Fairy/G9Fried@GRM(マイゴッドP)


亜人種の中でも、分類学的によくわからない種族全般を指す。

19世紀に入ってからの比較分類学の隆盛によって、亜人種は“猿以外から人間型に進化した”のではなく、“人間から様々な形に分化した”種だと確認されたが、それでも説明できないような極端な変化をした亜人種族(確かに人型ではあるが、人間からの適応放散や収斂進化では説明しきれないもの)がいくつか存在した。
それらは、(実際にそのカテゴリの中に外観的特徴が酷似した種がいたのもあって)欧州の民間伝承から“不思議な存在”という意味で“妖精”という名で呼ばれるようになった。


実際に彼らは亜人種ではなく、もっと別の出自を持つ人型種族――たとえば、エーテルスフィアの無い時代に生まれた人工生命体や、クロノブレイクの発生当時に偶然地球に来ていた異星のヒューマノイド等――の総称。
故にクロノブレイク後の歴史でなければこの分類は存在せず(そもそも亜人種という分類自体が存在しないが)、絶対数も寡少である。

一言に『妖精』と言った際にイメージしやすい、羽を持つ小型の人間は、元は亜人種(ヴィズル)をベースとして遺伝子工学的に創り出された高度な人工生命体である。(羽は生えているわけではなく、重力魔法による光放散)
小型で高性能な体躯と充分な思考能力は、細かく柔軟な作業にも向いているが、実際のところは工業的用途よりも、あまり維持費のかからない(人間と同じものを食べられるので、自分の食料を分け与えるだけで済む)友人や家族のようなものとして、疲弊した現代人に多く好まれ、側に置かれていたようだ。
中には(ごく少数だが)人間の代わりに生涯の伴侶として選ぶ者までいたという。肉体的な関係を持つ事は不可能だが、時代背景からしても、精神的な接触の方が重要視されていたのである。
幸いにも、特に仕事もなく家で暮らせるという条件は、大半の妖精たちにとっても悪いものではなかった。


自律駆動型の鐫界器が造られた時もそうだったが、元々偶発的な遺伝子伝播により変異したヴィズルのDNA構造は、人間よりも手を加えやすいようだ。
最終更新:2015年05月12日 19:37