「我ら薔薇十字団の筆頭協会の代表は、
賢者が帰依する、いと高き者の恩寵により、
目に見える姿と目に見えない姿で、当市内に滞在している。
われらは、本も記号も用いることなく
滞在しようとする国々の言葉を自在に操る方法を教え導き、
我々の同胞である人類を
死のあやまちから救い出そうとするものである」
――1623年、パリ市街に貼りだされた文書 製作者不詳
史実:
クリスチャン・ローゼンクロイツを創始者とし、彼を中心とした八人の仲間からなるドイツの魔術結社。
- 無償で病人を救うこと。
- 特別な服を着ないこと。
- 団員はそれぞれの後継者を死ぬまでに育てておくこと。
- 一年に一度、聖霊の家にて会合を開くこと。
- 百年間は組織の存在を隠すこと。
- 団員を表す唯一の記号は〝RC〟の二文字とすること。
以上が、薔薇十字団の基本的な規律である。
その存在は完璧なまでに隠蔽されており、実在したのかどうかすら定かではない。
それゆえ、規律の他に何かしらの活動を行っていたとしても全くの不明である。
八人の仲間はそれぞれが各地を旅していたようだが、それ以外は謎。
1614~15年、団員が著したとされる著者不明の書籍によって広く一般にその名が知られることとなった。
それ以降、薔薇十字団員を自称する者や、その後続組織を自称する団体が現れ、
その流れは現在も絶えることはない。
黄金の夜明け団等と言った後続の魔術結社だけでなく、
その当時の政治や思想・哲学などにも多大な影響を与えた。
この世界では
元国際連合軍大尉、
クリスチャン・ローゼンクロイツが、
クロノブレイク現象によって十六世紀に飛ばされ、設立した対
亜存在組織。
ニュートンの現れる百年以上前の時代で、彼が提示した“進み過ぎた科学”は魔術と解釈され、
表向きは魔術結社として設立されることとなった。
その当時から、亜存在に対抗するためのノウハウの蓄積・伝播と、戦士の育成が始められ、
余計な混乱が人間の自滅を誘発する可能性があったため、秘密主義が出来上がった。
人員は徒に増やさず、各団員が“跡継ぎ”(子孫であることが多い)を指定し、
少人数で運用されていた。
他ならぬローゼンクロイツも同様で、二一世紀の薔薇十字団においても、
彼の子孫である
レイ・ローゼンクロイツ?が在籍している。
時を経るに従って、次第に組織自体は大きくなっている。既に個人が指揮を取ってはいない。
亜存在について知る先進諸国には幾つかの支部があるが、後進国にまでは手が及んでいない。
一応、公務員扱いである。
“裏側”の世界では存在していないはずだが、
どういうわけか“元団員”の手によって存在が暴露された。それも、極めて正確な情報が。
もしかしたら、それは何かのはずみで世界間移動をしてしまった、
薔薇十字団の人間によるものなのかもしれない。
最終更新:2014年05月31日 00:46