世界背景

舞台は現代日本。
表向き、世界は我々が暮らす現実世界とまったく同じように見える。
しかし、この世界には現実世界とは異なる、異質なものが存在している。
それが”悪魔寄生体”、デモンパラサイトと呼ばれる、不可思議な寄生生命体である。
”悪魔寄生体”自体の体調は約1~2ミリ程度であり、彼らには意思も知能もなく、ただ生存本能に従って生物に寄生する。
そして、”悪魔寄生体”に寄生された生物は驚異の力と変身能力を宿し、超人とも言うべき存在-”悪魔憑き”、ディアボロスとなる。

悪魔憑き”となったものは、驚異的な力を身に付ける。
その五感は非常に鋭く、野生動物ほどではないにせよ、それに近い優秀さを持つ。筋力はコンクリートの壁を砕き、車を持ち上げるほどになる。さらには鋭利な刃物や銃弾で傷つけられたとしても、瞬く間に治癒する驚くべき生命力を持つのだ。

悪魔憑き”には、大きく二種類に分類される。
1つは自我を保ち、理性と社会性を維持している”マイト”。
もう1つは、己の力に酔うことで自我を失い、罪悪感を喪失してしまった”ヴィシャス”である。
そしてこの”ヴィシャス”が己の欲望に任せて起こす事件を”悪魔事件”と呼ぶ。

超常の力を持つ”悪魔憑き”には、通常の警察等では太刀打ちはできない。
そこで日本政府主導のもと、国連によって設立されたのが、
Disposure of Unidentified-beings Service Team
未確認生物処理活動部隊―通称、”DUST”である。


”悪魔寄生体(デモンパラサイト)”とは

悪魔憑き”の力の源は、”悪魔寄生体”と呼ばれる、ほんの小さな寄生虫である。
しかし、この”悪魔寄生体”は宿主に驚くべき力を与えてくれる。
強靭な肉体と高度な運動能力は、”悪魔寄生体”を宿した者の見せる基本的な特徴である。
なによりも大きな特徴は、宿主の身に大きな危険が降りかかったときに発揮される。

それは、悪魔の如き容貌への変身

悪魔寄生体”は宿主なしでは生きてはいけない。そのため、宿主の生命が危機にさらされると、その肉体を過剰に強化し、その結果悪魔へと見紛う姿へ変貌させるのだ。
そしてその姿故に、彼らは”悪魔憑き”と呼ばれるようになった。
”悪魔憑き”の力は、使いこなせば強力な武器となり、他者を圧倒する戦力となる。本来ならば、理想的な共生関係となるはずだった”悪魔寄生体”。しかしエゴと欲望を持つ人間にとって、この力を悪用するものが現れるのも避けられない宿命だった。

加えて、”悪魔寄生体”には隠された副作用があったのだ。
それは、己の欲望のままに力を振るうことで、やがて自我が薄れ、罪悪感の喪失を招くものである。
そうなれば、もはや抑制の効かない凶暴な怪物も同然である。故に、彼らは”ヴィシャス”、邪悪と呼ばれるようになった。
凶悪な”ヴィシャス”たちは、普段は巧みに人間やその他の生き物の中に潜んでいる。しかし必ず本能と欲望に突き動かされ、他の生物を喰らおうとするだろう。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2023年01月07日 18:33