幼業(新人カルマ)
まだ亜侠になりきれていない、新人であることを表すカルマ。このカルマを背負っているうちは、まだ本物の亜侠と呼ぶことは出来ない。
キャラクターメイキング時のみ修得できる。
宿業(ベーシックカルマ)
亜侠としての宿命を表すカルマ。ベーシックカルマを背負った瞬間から亜侠となる。
キャラクターメイキング時のみ習得でき、チーム内での役割を表す。
各宿業はキャラクターメイキング参照
成長した亜侠が手に入れる技術と評価を表すカルマ。全部で12種類あり、冒険をくぐり抜けることで修得できる。
全部で13種類あり、冒険の最後に参加したプレイヤーたちは、スピークイージーをつかって、各自のキャラクターにふさわしいカルマが
何かを、汎用以外の12種類から選ぶ。各カルマの修得基準を見比べて、最もふさわしいと思うカルマを選ぶこと。
自分で、自分のキャラクターの成長を決められないのが、サタスペの特徴の1つである。
汎用カルマ
汎用カルマとは、特殊なアドバンスドカルマのことである。他のカルマとは異なり、スピークイージーで修得することは出来ない。
また、DDはセッションの展開上、ふさわしいと感じたらいつでも、好きな汎用カルマを好きなキャラクターに与えることができる。
汎用カルマは他のカルマとは異なり、異能と代償1セットではなく、どちらか一方だけでも修得できる。
また、他のカルマとは異なり、同名カルマの複数修得が可能である。
親分
チームや盟約をまとめる組織の長に必要なカルマ。極めるには信念を持って行動することが必要。
闇商人
裏世界での商売するのに重要なカルマ。チームの懐を潤わせたいのなら、取っておいて損はない。
闇商人の修得基準
- アイテムや情報を購入し、チームを助けた
- チームにとってより有益な取引をかわした
殺し屋
人殺しのテクニックを身に付けるためのカルマ。劇的な戦闘力の強化は大きな不幸を呼び寄せる。
殺し屋の修得基準
- 情け容赦無く、チームの敵を殺した
- チームに有用な破壊工作や襲撃を行った
用心棒
人を守るためのカルマ。死が隣り合わせのサタスペの世界では、何よりも欲しい「力」である。
用心棒の修得基準
- 仲間や依頼人、アイテムなどを守り切った
- 絶望的な状況下で生き残った
色事師
色恋の達人が手にするカルマ。他人の心をもてあそぶ素敵な異能がいっぱい。愛の力を思い知れ!
色事師の修得基準
- 色香でチームに有益な何かをもたらした
- 誰かと美しいロマンスを楽しんだ
ペテン師
巧みな話術と手練手管が冴え渡るカルマ。口先だと侮ると、手痛いしっぺ返しを食らっちまうぞ。
ペテン師の修得基準
- 巧みな交渉を行い、チームに貢献した
- 人の心を動かす、シャレた嘘をついた
泥棒
盗みとそれに必要な小細工に長ずるカルマ。華麗な盗みのテクニックで、相手の裏の裏をかけ!
泥棒の修得基準
- チームに有益なアイテムを盗んできた
- 警戒厳重な場所にうまく忍び込んだ
乗物や移動に関係するカルマ。運転手は運転がお仕事。逃げて、運んで、追いかけろ!
走り屋の修得基準
- ケチャップでチームに貢献した
- 仲間や依頼人、アイテムなどを安全な場所に届けた
調査や情報収集の名人が持つカルマ。耳を澄まし、目を見開け。情報を制するものが大阪を制する。
情報屋の修得基準
- チームに有益な情報を手に入れた
- 謎を解き、敵の陰謀を見ぬいた
亜侠を支えるアイテムをいじくるカルマ。知恵と技術の結晶で亜侠の冒険をサポートするぞ!
裏職人の修得基準
- 奇抜なアイテムの利用法を考え、チームに貢献した
- アイテムを創ったり、仲間を治療した
常識では計り知れない世界に通じるカルマ。一度、その道に踏み込むと抜け出すのは不可能か?
キジルシの修得基準
- 参加者を絶句させるほど、常軌を逸していた
- 明らかに奇天烈ながら、チームに貢献した
やる気なしのダメダメカルマ。ある意味もっとも亜侠らしい能力だ。できれば取らない方がいい?
ダメ人間の修得基準
- 自分では何もせず、仲間やNPCに頼りすぎた
- 致命的なまでにチームに迷惑をかけた
衆業(チームカルマ)
特定の目的に特化した亜侠チームを作るためのカルマ。このカルマを修得する場合、DDも含めたセッションの参加者全員が、
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- 【犯罪】が5以上のものが1人以上いる
- 【精神】が5以上、乗物を装備しているものが1人以上いる
- 「リーダー」の異能を持っている者が1人いる
- 全員、【生活】が3以下である
- 全員、服装を黒服にする
- 全員、「盗み名」と呼ばれるアダ名を決めなければいけない。「盗み名」はコンセプトが統一されていることが望ましい
雷族は、不良少年チームだ。徒党を組んでコンビニの前に屯し、膿んだ日常から逃避するかのように、暴走と暴力に情熱を費やしている。
何より自由を求めていたはずの彼らだが、不良少年たちもまた、小さな社会を形成している。
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- 「荒事屋」と「道化師」が1人以上いる
- 【教養】が5以上の者が1人以下で、そのキャラクターは「ガリ勉」の趣味を持っている
- 全員、【精神】が4位上である
- 全員、【生活】が3以下である
- 全員、乗物を装備している
- 全員、年齢が18歳以下である
- 全員、服装が「不良」か「暴走族」か「学生服」である
楽団とは、亜侠をやりつつバンドを組む連中。彼らは音楽性と、いつか大スターになるという共通の野心によってつながれた同士である。
本来なら犯罪などに手を染めることはないが、何しろバンド活動には金がかかる。そのため、仕方なく亜侠との兼業を余儀なくされている
のだ。楽団は、「バンド運営」という専用ルールがある。
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- 「道化師」と「マネージャー」が1人以上いる
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【恋愛】が4位上の者が1人以上いる
- 全員、【教養】が2以上である
- 全員、「音楽」の趣味を持っている
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全員、【肉体】が4以下である
戦隊は、大阪にはびこる「悪」と真っ向から立ち向かうことを決意した正義の味方。亜侠や盟約たちの天敵である。
しかし、彼らの「正義」は独りよがりで移ろいやすい。暴力に対し暴力で対向する彼らのやり方は、法の範囲からは大きく逸脱しているため、
世間や警察から見れば、他の亜侠と大差なく見えるだろう。
戦隊のキャラクターは、情報収集を【戦闘】の環境値を使って行うことができるようになる。
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- 【戦闘】が4以上のものが2人以上いる
- 「荒事屋」が2人以上いる
- 女性が1人以上いる
- 全員、「おせっかい」か「アラサガシ」の趣味を持っている
- 全員、【犯罪】が4以下である
- 全員、「表の顔」がカタギである
- 全員、ヒーローネームを決めなければいけない
侠女団とは、「ボス」と呼ばれる謎のクライアントに依頼されて、事件を解決する女の子だけの亜侠チームだ。
こうしたチームを率いる「ボス」は少ないらしく、大阪では、複数の侠女団が目撃されている。
女ばかりと侮る事がないように。女子校や女性官房など、特殊な場所への潜入任務は彼女たちの独壇場である。
侠女団は、外見によって、力を引き出し、特定の行為判定の難易度を-1することができる「ドレスアップ」というルールを適用できる。
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- 男性が1人以下である。(ただし「アブノーマル」の趣味を持った女装姿の男性を含んでいるなら2人以下まで)
- 女性はそれぞれ、一番高い環境値が異なっている
- 【恋愛】が1のものは1人以下である
- 「道化師」が1人以上いる
- 男性がいる場合、男性しか「参謀」になれない
- 全員、「カワイイ」か「ゴシップ」か「トレンド」か「ファッション」の趣味を持っている
マフィアの例を出すまでもなく、犯罪社会では血統を大事にする者が少なくない。何しろ彼らがいるのはいつやられるか分からない世界だ。
自分の血族や親族、義兄弟など、できるだけ身近な人でつるみたいと考えるのは自然だろう。現にそうした亜侠たちは家賊と呼ばれ、
大阪の中でも一定の勢力を誇っている。家賊のチームを作成すると、「資産」の特殊機能を持つアイテムに、新たに「収益」という
特殊機能が追加される。「収益」のついた資産を持っていると、維持の値が減少したり、判定時に振れる2D6の回数が増えたりする。
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- 「リーダー」の異能を持っている者が1人いる
- 全員、ベーシックカルマが異なる
- 【生活】の一番高いものと一番低いものの差が2以内である
- 「家事」の趣味を持っているものが1人以上いる
- 「育成」の趣味をもっているものが1人以上いる
- キャラクターの名字をすべて同じにする
- チーム内の家族関係を決定する。このとき親子関係にあるものは同じ趣味、もしくは同じ値の【環境値】が1個以上なければいけない
犯罪都市大阪。そこは栄枯盛衰の言葉通り、昨日大金を手に入れた者が今日期せサリ、明日には忘れられるような場所だ。
そんな中、信じられるのは自分の力のみ。そう考えて「武」の道に入るものは少なくない。彼らの中でも、特定の武術を学ぶために、
師弟関係を築いた集団を一門と呼ぶ。一門のチームを作成すると「流派」を作成できる。
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- 「荒事屋」の異能を持っている者が1人以上いる
- 【戦闘】の一番高いものと一番低いものの差が2以内である
- 全員、【肉体】と【精神】の差が1以下である
- 投射武器、白兵武器、格闘技以外の武器を装備してはいけない
- 全員、「外見」が同じである
- 「奥義」の中から全員が同じ「奥義」を1種類以上修得する
「チームとは一個の生命体だ」亜侠の中で不文律となっている名文句だ。亜侠は基本的にチームを組み、行動する。
しかし、例外はあるものでただ1人で生きていくことを選ぶものもいる。彼らは番外と呼ばれ、亜侠からも盟約からも一目置かれている。
- 1の【環境値】がない
- 自分1人のチームである。(他のチームと一緒に冒険をすることはできるが、彼らとチームを組むわけではない)
- 1セッションに異能を4種までしか使用できない。5種類以上異能を習得しているキャラクターは、セッション開始時にこのセッションでどの異能を使用するか決定する。
- 通常の名前の他に、通り名を持つ
威業(ブースターカルマ)
亜侠としての範囲を超えたずば抜けた力を持っているキャラクターが持つカルマである。
このカルマを修得する場合、DDがそのカルマを修得することを承諾しなければならない。
そして、各ブースターカルマに書かれた8つの条件のうち、3つ以上を満たしている必要がある。
ただし、途中で条件を破ってしまうと、ブースターカルマは使えなくなる。
チームカルマとは異なり、ブースターカルマは2種類以上修得することが可能である。
ブースターカルマは成長のタイミングのほか、セッション中でも条件を満たすことで修得できる。修得した場合、そのブースターカルマの
中から異能と代償を1つずつ選んで修得する。
以降はセッション終了後、スピークイージーの結果によって、各異能、代償に設定された「対応カルマ」の欄に書かれたカルマを修得
すると、アドバンスドカルマのかわりに、ブースターカルマから異能、代償を修得できる。
「異能はブースターカルマから、代償はアドバンスドカルマから」といった修得も可能である。
楼賊は、犯罪の中でも強盗という分野に特化したエキスパートだ。強盗といっても鉄砲を振り回すだけの素人とはわけが違う。
入念な計画、大胆な実行、華麗な逃走を鼻歌交じりにこなす楼賊は、犯罪界でも人気の花型家業だ。
- 「円盗」の一員である
- 「臭い飯」表を1回でも振ったことがある
- 銀行強盗に成功したことがある
- 【性業値】が10以上である
- 【前科】(汎用)の代償を修得している
- 【こだわり】(色事師)の代償を修得している
- 【目印】(泥棒)の代償を修得している
- 【不敵】(泥棒)の代償を修得している
叛逆児は、持て余し気味の青春を喧嘩とバイクと理由なき反抗に捧げるロクデナシな若者だ。一番大切なのはクールに決めること。
クールな男とはつまり、喧嘩が強く、イカシたマシンに乗り、死ぬような無茶を平気でやらかすやつだ。
- 「雷族」の一員である
- 18歳以下である
- 盟約のキャラクターに、血戦を挑んで相手を無力化させたことがある
- 捨てられた子犬を拾ったことがある
- 【野望の王国】(親分)の代償を修得している
- 【面子】(親分)の代償を修得している
- 【タイマン】(殺し屋)の代償を修得している
- 【せっかち】(走り屋)の代償を修得している
音楽無頼は、誰もがうらやむスーパースターを目指して階段を駆け上がる野望のミュージシャンだ。無論、富や名声だけが目的ではない。
成功するには犯罪者になるのが近道であるこの大阪で、あくまでミュージシャンとしての成功を志す理由。
それは音楽に対する情熱にほかならない。情熱こそ音楽無頼にとって一番必要な才能なのだ。
- 「楽団」の一員である
- 自分のバンドのファンが1000人以上いる(バンド経営ルール適用)
- 自分のCDが1000枚以上売れている(バンド経営ルール適用)
- 【性業値】が4以下である
- 【有名人】(色事師)の代償を修得している
- 【好奇心】(泥棒)の代償を修得している
- 【暴走】(キジルシ)の代償を修得している
- 【妄想】(キジルシ)の代償を修得している
奇怪なコスチュームに身を包んで正体を隠し、法で裁けぬ悪と戦う正義の味方。それが罪狩だ。
彼らは法に規範を求めず、己の両親と信念のみを拠り所にする。
それは一歩誤れば独善的な「正義」を振りかざす異常殺人者に成り果ててしまう、非常に危うい道だ。
罪狩になると、自分の強さのルーツを探すことができる。【詳細は修得したときに】
- 「戦隊」の一員である
- 致命傷表を1回以上使用したことがある
- 自分の恋人が殺されたことがある
- チームの仲間が殺されたことがある
- 【世界の敵】(親分)の代償を修得している
- 【復習】(殺し屋)の代償を修得している
- 【守るべき者】(用心棒)の代償を修得している
- 【救世主】(キジルシ)の代償を修得している
爆愛娘々は、そのデンジャラスな美貌とフルスロットルなメトミックアクションで、並み居る男性亜侠をケチラス女性たちだ。
彼女たちはいつでもセクシーでキュートでクレイジー。今どきの女の子なら当然とばかりに、持ち前の行動力で大暴れしてしまうのだ。
(男性でも修得できます)
- 「侠女団」の一員である
- 自分のトリコが3人以上いる
- 恋人が1人以上いる
- キャラクターシートにキャラクターのイラストが記入されている
- 【愛の狩人】(色事師)の代償を修得している
- 【惚れっぽい】(色事師)の代償を修得している
- 【浪費家】(泥棒)の代償を修得している
- 【大迷惑】(キジルシ)の代償を修得している
家族やチーム、盟約を守り、導き、支配する。そんな王の中の王、親分の中の親分と呼べる存在が大哥長だ。彼らは皆、
神に呪われた大犯罪者の血を引く者たちである。
その血統と伝統に裏打ちされた力は、犯罪者会の中で絶対と言っていいほどの力を発揮するだろう。
- 「家賊」の一員である
- 【生活】が6以上ある
- MVPに選ばれたことがある
- 盟約の有名人を無力化させたことがある
- 【一家】(親分)の代償を修得している
- 【商売敵】(闇商人)の代償を修得している
- 【中立】(情報屋)の代償を修得している
- 【大口】(ペテン師)の代償を修得している
武龍は、卓越した戦闘技術と驚異的な肉体を持った超人である。そのほとんどが、格闘術の達人だが、中には銃を駆使する銃龍や、
爆発物を操る爆龍などもいる。彼らは戦闘スタイルに関係なく、自らを高めるために武の道に生きているのだ。
- 「一門」の一員である
- 奥義を3個以上修得している(奥義ルール適用)
- 自分より【戦闘】が高い敵相手に1人きりで戦い、無力化させたことがある
- カテゴリが「チンピラ」のモンスターを10体以上無力化させたことがある
- 【童貞】(新人)の代償を修得している
- 【タイマン】(殺し屋)の代償を修得している
- 【正当防衛】(用心棒)の代償を修得している
- 【命知らず】(用心棒)の代償を修得している
銃侠は「銃」という人殺しの道具に魅せられた変人だ。彼らは映画の主人公や戦場の英雄に自分を重ね合わせる。
冒険のために銃を振るうのではなく、銃をかざすために冒険へと赴くのだ。
- 「番外」である
- 【戦闘】が6以上である
- 価格が6以上で射程が「射撃」の武器を3個以上装備している
- 血戦中、射撃の判定でファンブルをしたことがある
- 【弾丸狂】(殺し屋)の代償を修得している
- 【一匹狼】(泥棒)の代償を修得している
- 【出不精】(情報屋)の代償を修得している
- 【弱虫】(ダメ人間)の代償を修得している
その他のカルマ
上記のカルマの他、
盟約に所属しているもののみが背負う盟約カルマや、NPCであるモンスターのみが修得している
怪業(モンスターカルマ)や、が存在する。盟約カルマは、盟約に入った時点で修得できる。モンスターカルマは、
通常の手段では、亜侠は修得できないが、異能やおたからの力を借りることで修得できるものもある。