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都立ヴァルハラ高校

「ヴァルハラ……おそらく私の聞いたことのない名前ですわ」
「恐怖を克服した儂の勇気が紡いだ言葉よ。其の名が勝利を重ね生き続ければ、意味はいずれ明らかになろう」
  ――――リヒャルト・ワーグナー『ニーベルングの指環』序夜『ラインの黄金』より


東京都立ヴァルハラ高等学校。
通称『ヴァ高』。

JR立川駅から徒歩十五分ほどの位置にある虹の橋ビフレストを渡ったところに建っている高校。
遥か太古よりこの地に建つ古城を改造して作られており、(※どう見ても中世欧州風の建築である)
高等学校と銘打たれていながら、外見は防衛拠点に適した石造りの建造物、いわゆる城である。
城壁があり、尖塔があり、玉座の間がある。

そのくせ、内装は近代に改装されているらしく、廊下や教室などはまさに現代の学校そのもの。
たまに古の魔獣とかが壁に封印されていたりする以外は、わりと普通の学校である。


実態としては、の提言によって密かに軍事力増強を図らんとしていた日本政府が、
主に魔法を高度に軍事転用する方法を模索するために配置した実験場のうち一つ。
同じような高校・大学は多数存在するが、この高校には計画提言者である現本人が大きく関わっている。
……そのせいでツッコミどころが大量発生している感は否めない。

普通、同じような学校でも教員はその事実を知らないのだが、
このヴァ高だけは現の独断によって多くの教員に明かされている。
通常の教員免許を持つ人間や亜人種の他、
虚数物理学の発展に大きく寄与したアゲート界出身の亜人が例外的に教員として謂わば徴用されており、
そういった背景を鑑みれば一応頷ける話ではある。

ただし、当初日本政府はそれらの人員をそれぞれ適した大学や研究所に置いて、
学術研究に従事させようと考えていたようだが、それを拒んでまで
高等学校という環境に置いた理由はあまり知られていない。
最終更新:2014年08月12日 19:46