『KOFXIV』では新キャラとして善玉からヒールに鞍替えした経歴を持つレスラー、
キング・オブ・ダイナソーが登場したのだが…
- プロフィールで身長・体重・血液型・誕生日・出身地・趣味・得意スポーツが、
グリフォンマスクと完全に合致している。
- チームストーリーでは「神話の生物から破壊の化身に生まれ変わった」
という趣旨の発言がある。
- 「ゼツメツハリケーン」という、どこかで見たような技を使う
(しかもEX版で出すと「ジャスティ…」と一瞬言いかける)。
- 「アンキロハンマー」の1・2段目の動作がダイダロスアタックそのもの。
しかもブレーキング搭載。
- 「ゼツメツハリケーン」の強化版「スーパーゼツメツハリケーン」では、
上昇する際に暗転した背景に走査線が飛ぶエフェクトが入る。
- マスクの同じ位置に羽毛が付いてる。まあ恐竜には鱗でなく羽毛が生えていたって学説も出てきたので…。
- 新シリーズに移行するに伴い担当キャラの重複を防ぐため声優が大幅に変更・追加される中、
グリフォンと同じ花田光氏が担当
…まあ多くは語るまい。 『XI』で初顔合わせしたチームメイトの仕業かって?知らん。
むしろメタ的には元『餓狼』スタッフであった小田氏の仕業である
尤も、『MOW』で共演し、『2003』ではチームを組んだ テリーからはバレバレだったようで、
掛け合いでは開口一番「グリフォンひさしぶり!」と盛大にネタバラシされた挙句、
決め台詞までパクられる等、かなりからかわれている。
DLC追加キャラの『MOW』主人公 ロックの勝利台詞でも、
「正義のヒーローはどうしたんだよ」と言われており、こっちにもバレバレ。
このギャグめいた掛け合いからも分かるように「悪人になった」のではなく「悪役(ヒール)になった」だけで、
子供大好きという点も変わってはいない。 本当にただマスク作り直しただけ
尤も、これには止むに止まれぬ事情があるにはある。
以前に れっきとした初出場のボクサー・ネルソンに敗北を喫したとの事で、そのリベンジを果たすのが目的なのだ。
はっきり言えば 完全な私怨。
子供たちのヒーローであるグリフォンに相応しい行為とは言えないため、所謂ギミックとして ヒールの姿を利用したのであろう。
だからこそ、第三者であるテリーがバラしたらキレるのである。
実際、どこの国でも覆面レスラーの素性や別役をバラす行為は、例え ヒールターンギミックといえどタブー中のタブーなのだが、
こと、グr……キング・オブ・ダイナソーの出身地、及び所属しているチーム:メキシコ=南米レスリング界では、
マヤ・ アステカ文明の戦士が仮面をしていた事に習い、覆面は神聖な物として扱われ、
マスクマンが亡くなった時には覆面を着けたまま葬儀が行われる事もあるなど、
他地域のプロレスファンが考えている以上に、マスクマンに課せられた秘匿性は非常に重いものがあるので無理もない。
キン肉星王族が人前でマスクを取られてor外して素顔を晒すと死刑、を連想していただければ当たらずとも遠からずだろうか。
……とはいえ、リベンジの相手のネルソンには最初全く気付かれず、それとなく気付いてくれとばかりに前口上パフォーマンスするのだが、
気付いた途端にバラシたためやっぱりキレてしまうのだった。
「遺恨の対決を演出するためには気付いてもらわないとプロレス的に困る」が「正体までバラされるとマスクマンとして困る」という複雑な事情。
同じプロレスラーなら理解してくれたかもしれないが、生憎ボクサーであるネルソンには理解してもらえなかったようだ……。
「このブック(プロレス用語で「試合展開を指示した脚本」)書いた奴誰だよ!ちゃんと相手に連絡しておかないと駄目だろ!」 「え、八百長だって?いやいや、プロレスは命を賭けた闘いであって……」
公式コミカライズ『 THE KING OF FIGHTERS~A NEW BEGINNING~』では、
大のプロレスファンである クラーク・スティルと対戦する事になったのだが、彼からすると、
「似ているというか… そのものなんだよなぁ」と試合開始前から完全に正体がバレていた。
試合においてもクラークからダウンを奪うも、追撃もしなければ挑発もせず、
堂々と仁王立ちのまま彼が立ち上がるのを待つというヒールレスラーとは思えない程堂々とした立ち振る舞いをしてしまっており、
「そもそもヒールが向いていない」と評されていた。
実力自体は伯仲していたものの、慣れないマスクとヒールムーブで本来の実力が完全に発揮しきれていない事、
グリフォンの大ファンであるクラークには手の内が読まれてしまっている事で背後を取られキャメルクラッチを決められてしまう……
のだが、なんとそのままクラークにマスクを剥ぎ取られる形で正体が公に明かされてしまい、
恐竜のマスクの下にきっちりと普段のマスクを被っているという衝撃的な姿が明らかになる。
彼が悪影響を与えないかと危惧していたプロレスファンの子供達に見られてしまうも、
「どうしてそんな変なマスクをかぶってるんだよー!早くリングに戻って来てよグリフォン!」と彼らにすら完全にバレていた模様。
ちなみに試合自体は「マスクを奪うのは反則負け」というKOFのルールに従いクラークの反則負けに終わったのだが
なんで勝負を捨ててまでグリフォンマスクを表舞台に戻したのかというと、 彼のサインが欲しかったためである。
もちろん快く引き受けてくれたサインを受け取ってご満悦のクラークだったが、
直前の試合で暴走したアンヘルに殺されかけながらも辛勝したレオナには白い目で見られていた。
また、マスクはアンソロジーでも度々ネタにされ、紛失した際は 目元に穴の開いた紙袋を被った事もある。
『XV』では アントノフ率いる「ギャラクシー・アントン・レスリング」に加入する形でKOFに参加した。
キング・オブ・ダイナソーのままという事は結局リベンジ勝利は果たせなかったのが正史だろうか?
エンディングでは(あくまでアントノフの妄想の中でだが) 突如姿を消したキング・オブ・ダイナソーの伝説をグリフォンマスクが引き継ぐ姿も描かれた。
それ、単にマスク変えただけじゃないですかね…?
2022年リニューアルのKOFポータルサイトにおいても、当然グリフォンマスクとキング・オブ・ダイナソーは別個に掲載されている。
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