森田健


概説

森田健(もりた けん、1951年10月26日‐)は、東京都西多摩郡日の出町出身のコンピュータソフト会社の経営者、著作家、不思議現象の研究者。東京都立武蔵高等学校、上智大学電気電子工学科卒業後、富士通を経てコンピュータソフト会社を経営し、1996年に社内に不思議研究所を設置し「時空」や「私」の謎などについても考察している。

不思議現象を調査し、1996年に中国の新聞に「特異能力者募集」という内容の広告を出したところ、考古学研究所に勤め遺跡の発掘をしていると言う王虎応(ワンフーヤン)から連絡があり、彼の故郷に生まれ変わりの記憶を持った人が沢山いる事を告げられ、生まれ変わりの村での調査を重ね、生まれ変わったという人の話やあの世での話などを収録した『生まれ変わりの村①』(河出書房新社、2008年)『生まれ変わりの村③』(河出書房新社、2010年)を出版している。

体外離脱体験

3歳の時に盲腸になってそれを医者が誤診し、赤痢病棟に入れられ、死に瀕していた時、体外離脱し上から手術されている自分を見たり綺麗な光の世界(森田は後から光は天井の照明ではないかと考えている)を見たりしたという*1。また、7歳の時に外で水を汲んで溜めていた大きな瓶を覗き込んでいたところ、頭から下に落ち、体外離脱をしたという。

そのような自然体外離脱体験をしたことから、1997年にアメリカのモンロー研究所に行き、セミナーに参加したところ、フォーカス27からフォーカス35へ行った時の印象的な体験を通して、私は生まれた時、誰でもなく、「私は結果」だと気付いたという。また、ローリー・モンローの文章の書かれた紙の入った封筒をフォーカス27に出て「あの世のモンロー研究所」で見た森田(体外離脱しゼラチン状の身体になっていた)は封筒の中の手紙に「あなたの友達や、あなた自身をヒーリングする時、一番大切なことは何ですか?」と書かれていたのを目にし、三次元の肉体に帰還したのち、ローリー・モンローは封筒に入れた文章と森田が見たものが同じだったと事を公開している。森田は人間の心的状況を1つに絞る事は出来ないと考えているようでモンロー研究所での体験を1つの精神世界の方向に導かない方が良いと指摘している。

道教の修行

文筱萍(ウェンシャオピン)という女性の指導の下で、1999年から道教の修行を4年ほどしている。そして、修行のレポートにより中国道教協会から正式に仙人ローブを授与されている。道教でトリップして行った世界では、虹色のエネルギー雲に包まれたまま浮いていたという。なお、森田によれば仙人なってしまえば不死の世界であり、それは生まれ変わりの村の概念に一番近いとも指摘している。

記憶領域

森田健は、魂が肉体を選んで生まれるのではなく、どの肉体に入るのかは既に決まっていると言い、魂も肉体もそれぞれが記憶領域に繋がっていると考えている。そして、記憶はリン・マクタガートが提唱しているゼロ・ポイント・フィールドにあるという説を支持し、あの世は情報次元なのではないかとも考えている。

  • 参考文献
  • 参考サイト
最終更新:2023年12月17日 01:02

*1 森田 2008 p.48-50