我が国における「戦闘員」のイメージの源泉となった偉大なシリーズ。
全身タイツを身にまとい、奇声をあげ、今週のゲスト怪人とともにわらわらと出現し、
今週のゲストやおやっさんを誘拐し、ライダーにバッサバッサと倒される。
ヒーローの強さをアピールする手頃な試し斬り役として、あるいはスーツの安さからヒーローショーのお供として、
昭和シリーズを通じて活躍した。
昭和では主な武器はレイピア、
ナイフ、棍、
槍等で、ライダーに奪われて逆用される事も多かった。
作品によって銃や手榴弾等の火器を使用することもある。
仮面ライダーBLACKの
暗黒結社ゴルゴムは戦闘員を保有しないと思われがちだが、
劇場版『仮面ライダーBLACK 恐怖!悪魔峠の怪人館』と第43話には黒いフルフェイスヘルメットをかぶった戦闘員らしき敵が登場している。
だが登場したのはその2話だけなので、怪人はほぼ全ての話で(哀れなことに)BLACKにサシで勝負を挑んでくる。
たぶん戦闘員といったら大多数の人がまずこいつらを思い浮かべるだろう。
こいつらの名前が「ショッカー」だと間違えている人も多い。
敬礼の際は左手を伸ばし、イーッ!と掛け声をあげる。
劇中で「さらった人間を怪人用と戦闘員用に分けろ」と言った旨のセリフがある為怪人同様改造人間かと思いきや、
ライダーチップスではあるカードで「さらった人間を元に作った半人間」、
またあるカードでは「人間ではなく、人工細胞を培養して作った合成人間」と書かれている。
いったいどれが正しいんだ!
これに関しては仮面ライダーとショッカーとの戦いは長期に渡って続いていた為に財政や資材が乏しくなってコスト削減したという説と怪人の製造によって技術陣のレベルが上昇し、より少ない資材で戦闘員を製造できるようになったという可能性がある。
戦闘力は大人2~3人分なんだとか。
しかし、作中での扱いはとてもそうは見えず、初期には登山客にボコボコにされたり、
女子大生に素手の喧嘩でやられる奴や、
2人がかりで女子大生にチャンバラを挑んで負ける奴までいた。
だがライダーチップスに書いてあった情報によればなんと人間の
15倍の力を持つらしい。
絶対、その辺の怪人(例:
ヤモゲラス)より強いよ
(劇中実際に怪人をこき使ってる奴もいる)。
しかし、後述のゲルショッカーが組織されると用済みとされて抹殺された。
旧1号編ではベレー帽+顔のペイント(あるいはアイマスク)+全身タイツという格好だったが、
顔に塗料を塗る手間がかかるうえに毎回同じ顔の戦闘員がでてくる事になるため、
2号編以降は覆面に全身タイツというおなじみの姿の「骨戦闘員」になった。
棒や
剣などの武器を持つ個体も存在、近年ではグルカナイフで武装していることが多い。
中盤までは階級の高い戦闘員は赤黒2色のタイツを着用していたが、
地獄大使が登場してからは戦闘員の階級制は見られなくなり、
制服も「黒地に白い骨模様」に統一された。
タイツ系の制服、ベルト、かけ声など、後世の戦闘員像に多大な影響を与えた。
石ノ森章太郎による
萬画版では統一されておらず、所属によってデザインが異なっている。
登場回によっては普通に喋れたり喋れなかったりする。
何故かデブがいることで有名で、後の『
仮面ライダーOOO』に登場した戦闘員ヤミーにもちゃんとデブが混ざってた。
レオタード姿の女性戦闘員もいるが、影は薄い。
『仮面ライダーオーズ』では最後の生き残りである千堂隠(せんどう いん)が登場し、仮面ライダーが千回放送された影で
千回敗れ続けた無念を晴らすためにイカジャガーヤミーや戦闘員ヤミー軍団を率いてオーズに挑むが、
彼らが皆ショッカーとは何の関係も無いメダルの塊であると分かると
「戦闘員にとって超えねばならない壁であるライダーをショッカーでも無い奴に倒されたくない」とオーズに加勢、
最後はいつの日か必ずライダーを超える事を誓い、夕陽をバックにオーズと硬い握手を交わした。
リメイク版『
仮面ライダー THE FIRST』ではガスマスクを着用したモノに変更。
服も全身タイツではなく骨柄のシャツにズボンというスタイルになっている。
でも弱いのは変わらない(流石に一般人に負けるシーンはないが)。
リメイク映画『
仮面ライダーTHE NEXT』に登場する上級のショッカー戦闘員。
ショッカーの量産型改造人間で、以前にショッカーをてこずらせた仮面ライダー=ホッパー(バッタ男)を
より廉価に作り出せるようにした戦闘用サイボーグ。
歴代ライダー敵組織の戦闘員の中でも最強レベル(当たり前だ)である。
爆発するダーツを武器に戦い、トンボ型改造人間
Version3の統率の元
全く感情を表に出さず機械のように冷徹に行動する。
デザインは原典や本作のダブルライダーよりも黄色っぽい配色になっている。
知能は高いようだが会話は一切行わず、足が千切れても平気で活動する。
◇ゲルショッカー戦闘員(仮面ライダー)
赤・青・黄色の三原色がド派手なショッカーの後継組織の戦闘員。
出現時には 赤青黄緑4色の板や布で宙を舞って基本的に3人一組で現れる。
ショッカー戦闘員をゴミ扱い出来る程の強さで、設定上はショッカーの初期怪人に匹敵する戦闘能力とされている。
事実3人がかりなら滝を圧倒するほどの強さを見せつけたが、3時間おきに「ゲルパー剤」という薬を投与しないと体が消滅する。
いかに裏切りを許さないとはいえ、いくらなんでも可哀想である。
敬礼の際は両手を交差させ、ゲーッ!と掛け声をあげる。
両側に鉄球のついた棒や苦無を巨大化したような剣が主な武器。
ちなみにさすがにタイマンでは滝に勝てない模様。…ショッカーの初期怪人に匹敵という設定はどこへ……
まあそれだけ滝が強くなった証明なのかもしれない。
敵組織デストロンの戦闘員。
ほとんどショッカー戦闘員の焼き直しであり、扱いも同様だった。とはいえ、さすがに女子大生には勝てたが。
主な違いは骨模様がサソリを模している所。
結城丈二脱出時にはデストロン科学者によって硫酸プールに投げ込まれた奴までいた始末。
掛け声は「キキッ!」。
基本的に武器は使わず、素手で戦う。
日本壊滅を企むGovernment Of Derkness・通称GOD機関の下部構成員。
外見は変態の(オイ)銀行強盗みたいな姿だが、「人間の分際で我々に刃向うとは」と言っていることから、
改造人間もしくは人造人間であると思われる。
従来の戦闘員と異なり、拳銃などの近代兵器を用いるのが特徴。
神敬介も拳銃で蜂の巣にして瀕死の重傷を負わせたが、
そこで止めを刺さなかったせいで神博士は敬介にサイボーグ手術を行い、
銃弾が全く効かないXライダーを作り上げてしまった。何してんだか。
勿論Xライダーには全く敵いっこないのは自明の理で、おやっさんにも平気でボコボコにされていた。
中にはダイナマイト輸送中に運転を誤ってトラックごと吹っ飛んだ挙句大事故を起こして警察沙汰になってしまった大マヌケや、
神敬介を処刑するために、あろうことかローラースケートに紐をつけて、反対側に縛り上げた敬介を括り付け地面との摩擦で失血死させようと目論んだ挙句返り討ちにされたバカがいるなど、
知能のレベルはお世辞にも高いとは言えない。
ガランダー帝国の戦闘員。
前組織の野獣軍団ゲドンは(首領こそバカだったが)戦闘員の赤ジューシャは
全員女性である点を引いても
明らかに他の組織より優遇されていた(怪人と同じ階級に位置付けられていた上、番組内で一人たりとも死者が出なかった)が、
黒ジューシャに関しては
一切そんなフォローはされなかった。
作戦を立案しただけで「研究不足、面白くない、滅んだゲドンと同じ」とバッサリ切り捨てられ、
大幹部・ゼロ大帝の槍から放たれる電撃でケシズミにされ、
新しく考え出された三原山のマグマを富士山に移す作戦では
「トンネルが開通した?よし、今すぐマグマを通せ」と無茶ぶりをさせられて巻き添えを食らって焼死する。
ただでさえ人員が少ないのに、何やってんだか。
ブラックサタンの戦闘員。
ライダーからはドブネズミ扱いされるなど全く強そうな外見ではなく、ストロンガーは勿論、
変身前のタックルにすら蹴散らされる弱さ。
オマケに歴代敵組織屈指の冷血動物・一つ目タイタンと、部下がよそ見をしただけで処刑するようなジェネラルシャドウが
上司なだけあって、扱いも完全に消耗品レベル。
デルザー軍団の戦闘員。
デルザー軍団の改造魔人達はそれぞれが専属の戦闘員を持っており、
黒ずくめの全身タイツのコスチュームは共通しているが、顔にはそれぞれの上官を象徴するデザインの面を付けている。
能力はもちろん、掛け声もそれぞれ異なり、特徴的なのはドクロ少佐戦闘員の「ホネッ!」と岩石男爵戦闘員の「イワッ!」。
鋼鉄参謀戦闘員はタックルの電波投げも通じない、荒ワシ師団長戦闘員は空を飛べ、
ドクロ少佐戦闘員は忍法を使い、岩石男爵戦闘員は岩石に変身できる等、戦闘員としては戦闘力の高いものが揃っている。
しかしドクターケイト戦闘員は例外で、子供に殴り倒されるほど弱い。恐らく歴代戦闘員の中でも最弱だろう。
ネオショッカーの下っ端。
黒タイツに触角を付けただけ、という歴代戦闘員の中でも最も弱そうな外見をしていることからも
大体想像がつくように扱いは昭和ライダー屈指のヒドさであり、
怪人ドブネズゴン「溶解液で とかしてやる」
ライダーマン「やれる ものなら やってみろ!」グイッ
アリコマンド「なに?」
ライダーマン「おまえが くらえーっ!」
アリコマンド「ぎゃーっ!」
といった一場面があったり、武術の試合で負けただけで「弱者は死ね」と言われてドラゴンキングに刺殺されたりする始末。
中でも悲惨の極みなのは47話に登場したアリコマンドで、猛特訓の果てにスカイキックを放てるようになったにもかかわらず、
打倒スカイライダーのために作られた怪人・アブンガーの実験台にされて即死した。
どう考えてもアリコマンドにスカイキックを習得させまくった方が新規に怪人を作るより低コストだと思うのだが……。
また「月給百万円の仕事」という広告で若者を集め、アリコマンドに改造する作戦が行われたこともあったが、
面接試験は動くスカイライダーの人形に攻撃するというものだった。
やっぱり戦闘員には誰がなっても良いという事か……
(歴代戦闘員が揃って登場する漫画『仮面ライダーSPIRITS』でも、なぜかアリコマンドだけは洗脳されたただの一般人だった)。
◇ドグマファイター・ジンファイター(仮面ライダースーパー1)
ドグマの戦闘員ドグマファイターや、その強化版であるジンドグマのジンファイターは
今までの敵組織とは違い単なるロボットであり、いくら殺されようが知ったこっちゃないと言わんばかりに
バンバカ破壊されまくることとなる。
ドグマ流拳法を習得しているため戦闘能力は高いものの、二代目おやっさん(谷さん)にはボコボコにされていた。
つよいぞ、僕らの二代目おやっさん!
ジンファイターに関しては、他にも仕事をさぼってラーメンを食いに行ったり(ロボットなのに…)、
武器を投げ返されて死んだり、ライダーにビビってトラックの急ブレーキをかけただけで内部の機械が圧迫破壊されて故障したり、と
マヌケなエピソードには事欠かない。
まあこれは、ジンドグマ自体が首領も幹部も怪人も、揃いも揃って間抜けばかりの組織なので仕方ない面もあるが…。
特撮ではなく村枝賢一先生の漫画に登場する
バダンの上級戦闘員。
外見はZXを真っ黒にしたような姿で、十字手裏剣やコマンドチェーンなどといったZXの武器の廉価版がある。
いわばガンダムとジムの関係と言えるだろう。
コマンドロイドの最も恐ろしい点は、
アメリカ軍の一斉攻撃を受けても怯みすらしない強度な装甲であり、
機関銃、大砲、ガトリングキャノンの直撃を受けても平然と動き回る始末。
おまけに跳躍力にも優れていて、何十mもジャンプできるなど、普通の怪人より強いんじゃないかとも思える。
しかしながら扱いは最低で、最初に登場したガモン共和国での戦闘でも仮面ライダーを捕まえた瞬間、
上司に「俺の獲物に手を出すんじゃない」とブチ殺されてしまう(この時1号ライダーも「仲間を…」と驚いている)。
仮面ライダーたちからジャンジャン倒されるばかりではなく、同じ怪人のヤマアラシロイドからもリモコンロボ替わりにされるなど、
扱いは哀れの一言。
◇コンバットロイド(10号誕生!仮面ライダー全員集合!!)
バダンの戦闘員。
赤い仮面と黒タイツ、尖ったツノのような耳という低予算ないでたちであり、どちらかと言うと戦隊の戦闘員っぽい。
短剣を武器に使うが、勿論ライダー相手には時間稼ぎにもならない。
バダンニウムという資源を輸送する任務では怪人と一緒にトラックでバダンニウムを輸送したが、
怪人たちはライダーに一太刀浴びせられるや即敵前逃亡し、残された戦闘員はライダーに全員まとめてボコボコにされた。
ダメな上司を持つと苦労するのはどこも同じようだ。
『SPIRITS』ではバダンの生身の人間である小島秀範が身に着ける戦闘服という形で登場した。
クライシス帝国の兵隊。白い装甲服が特徴。
バズーカで武装するなど、今までの戦闘員と違い「兵士」らしさはあったものの、
走って逃げる小学生に追いつけなかったり、弓道家の女の子と殴り合って負けるなど、驚異的(笑)な身体能力を持つ。
またコードに躓いて機材を壊した挙句それが原因でガロニア姫を死なせたり、
細胞変換装置キーボード輸送中に、子供にボールぶつけられたくらいで交通事故起こして消滅したりと、致命的なドジが目立つ。
もう一つの戦闘員(というか量産型怪人)であるスカル魔はさすがにこういった失態は侵さなかったものの、
相手がRXである以上善戦するのは無理だった。そりゃそうか。
◇ジョッカーのみなさん(仮面ノリダー)
初期ショッカー戦闘員のパロディキャラで、ベレー帽にペイントされただけの剥き出しの顔が特徴。
ノリダーの必殺技「ノリダーカーニバル&フェスティバル」でしょっちゅう吹っ飛ばされる姿が印象的だった。
棒が武器。
イモリ型の
ミラーモンスター。
武器は大型十字手裏剣で、口から糸を吐いたり指の吸盤で壁を登る事もできる。
龍騎のEDの一つ「果てしない炎の中で」はこいつとの戦闘でのみ流れた為、「ゲルニュートの曲」と呼ばれている。
複雑なディティールを持つ個体が多いミラーモンスターとしては割とシンプルなデザインだが、
『龍騎』には「シアゴースト」という量産型の雑魚敵がいたため戦闘員として登場することは無かった。
しかし、米国に輸出されるとなぜかコイツが戦闘員レッドミニオンとしてウジャウジャ登場するようになり、
その設定とアメリカ資本で量産されたスーツが逆輸入されて『
仮面ライダーディケイド』ではオニ一族の下僕として登場、
その後の劇場版や特別編等でも戦闘員ポジションとして多く登場する。
『ドラゴンナイト』におけるレッドミニオンの戦闘能力は個体によってバラつきが激しく、
変身前のライダー1人に大勢で挑んでケチョンケチョンにされることが多い一方で、
変身したライダーとサシで互角に渡り合う猛者もいる。
特に13話に登場した個体の強さは凄まじく、ドラゴンナイト(龍騎)とスティング(ライア)のダブルライダーを地形や能力を駆使して単独で翻弄し、
ダブルドラグクローファイアーでようやく倒せた程。
こいつのような猛者は皆十字手裏剣を装備していたが、雑魚には持っていない個体も多かった為、
優秀な個体のみ武装が許されているのかもしれない。
中盤にて強化を施したホワイトミニオン(シアゴースト)とブルーミニオン(レイドラグーン)も登場したが、
ホワイトミニオンに関しては素人上がりのマヤに生身でボコられるわ、
本部の警備を任されているにも関わらずオニキス(リュウガ)とセイレーン(ファム)のコンビと戦うのに夢中で脇をマヤの車が通り過ぎるのに気づかないわと、
ホントに強化されたのか首を傾げたくなるようなポカを連発。
一度数の暴力でウイングナイト(ナイト)、トルク(ゾルダ)、ストライク(王蛇)を苦しめたものの、
その際も初登場補正のかかったオニキスが現れるとあっさり形勢逆転。ブラックドラグセイバーの切っ先を向けられてビビり隙だらけの姿を晒して斬り倒されるなどの醜態を晒しまくった挙句に全員まとめてコテンパンにされた。
前述した『ディケイド』では、映画『
劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』やその前日譚である
14話・15話などで「電王の世界」に登場。
「電王の世界」の室町時代で人々を襲っていた
オニ一族(
仮面ライダー響鬼とは何の関係もありません)のペットにされ、
人々に嗾けられては痛めつけ、宝物などを奪っていた。さすがにあまりに「電王の世界」にそぐわないからか人を直接食うシーンは無かったが。
日本語を解し、「人間どもめ、遊んでやろう」と冗談を言うなど知能も高い。
こっちでもフツウの弓矢を喰らって痛がる、人間の兵隊と互角にチャンバラする、自転車に乗る小学生に逃げられるなど
しょぼい描写は『DRAGON KNIGHT』同様。
勿論仮面ライダーには時間稼ぎにもならず、デンライナーのイマジンやコハナ(※)にすらボコボコにされていた。
(※歴代ライダーヒロイン最強とか女一条薫とか「此奴が電王になればいいんじゃね?」とか言われている合法ロリ)
史上初の「量産型仮面ライダー」である。
(複数体同型が同時登場するという意味では初代のショッカーライダーが初だが、大量生産された、
正しい意味での「量産型」はライオトルーパーが初である)
デザインモチーフはギリシャ文字のO(オミクロン)。
ファイズ・カイザ・デルタを基に元スマートブレイン社長の花形が開発した量産型のベルト「スマートバックル」で変身する。
武装は剣と銃に変形し、専用バイクのジャイロアタッカーのハンドルにもなる「アクセレイガン」。
変身機構は簡略化されており、「変身!」と叫んでスマートバックルのバックル部分を横に倒すだけ。
単体での性能は3本のベルトに大きく劣るが、それを補うに足る優れた連携でファイズらを苦しめた。
というより、単独で戦う事は始めから想定されていない。
オルフェノクの王に対抗する戦力にするべく木馬に託されたが、人間に絶望していた木馬が巧達と対立したことによって、
最終的に完成したベルトのほとんどがファイズとの戦闘で失われた。
初出となる『
劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』では一万本以上のベルトが生産され、
スマートブレインSWAT部隊が人間狩りに使用したほか、かつてファイズを物量差で圧倒したことが回想で描かれている。
「数が多い=ZAKO」という昭和の伝統を打ち崩した瞬間でもあった。
ライダー大戦ではディケイド討伐に何度か登場している。
ディエンドが持つライダーカードでは「ライオトルーパーズ」となっている。
単独での戦闘能力が低い為か、他のライダーと違って一度のカメンライドで3体or5体同時に呼び出せるという特徴があり、
お手軽な戦力増強や時間稼ぎ用として何度も便利に使っていた。
因みにこいつらの胸のエンブレムにはスマートブレインを裏切った装着者を灰にする機能があるのだが、
このことは本人達には一切知らされていない。
ある意味ゲルショッカー戦闘員より悲惨かも。
ジョーカーがバトルファイトに勝利すると現れ、この世をリセットするために暴れまわる集団。見た目は完全にG。
文字通り無限に湧き出る為いくら倒しても無意味であり、何らかの手段でバトルファイトを再開させる以外に
こいつらを根絶やしにする手段は無い。
ジョーカーによって生み出されるものは黒いが、アルビノジョーカーが作るものは白く、「アルビローチ」と呼ばれる。
こちらは『
劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』にて栗原天音を捕獲するために活動した。
仮面ライダーディケイドでもディエンドの世界で登場。なんと喋った。
またボスローチという幹部級のローチも登場している。
擬態宇宙人「ワーム」が成長・脱皮する前の姿で、
クロックアップは使えない。
ネイティブのサナギ態にはカブトムシのようなツノがある。
マスクドライダーシステムはワームやネイティブを参考に開発されたため、
各ライダーのマスクドフォームはこの姿を参考にしていることになる。
この姿ならゼクトルーパーでもどうにか戦えるが、脱皮されてしまうとマスクドライダーシステム無しでは倒せない。
後の『
仮面ライダーOOO』で、彼らの扱いは
戦闘員と公式で認められた(後述)が、
他の戦闘員がスマートな見た目なのに対し、妙にゴツイ彼らはものの見事に浮いていた。
ゼクトルーパーの方が戦闘員っぽいとは言ってはいけない。
彼らの擬態能力は擬態元の能力ばかりか記憶までコピーしてしまう為、
強い人物(滝とか)に擬態すれば最強の戦闘員になり得るかもしれない。
ZECTの隊員がアリ型の強化服を纏った姿。
特撮では非常に珍しい味方側戦闘員である。
常に集団で行動し、腕に装着したナイフ付き機銃「マシンガンブレード」で戦う。たまにバズーカで武装していることも。
この他にも劇中未使用だがクローやブースターなど様々な装備があり、全て合体させるとアリ型ロボットとなる。
練度は高いのだが所詮は戦闘員。サナギ態なら集中砲火でなんとか戦えるものの、クロックアップが使えない為、
一度脱皮されてしまえばあとは薙ぎ倒されるのを待つだけの
ただのカカシとなってしまう。
実際、第一話から20人以上の隊員が殉職していた。
MACでもここまでの犠牲を出した回はそう無い。
一方、精鋭部隊「シャドウ」に所属する面々は、部隊にライダーがいるとはいえ、優れた連携で中々の成果を上げていた。
小説版では、中盤でほぼ全員が悪のワームにより無理矢理ネイティブにされてしまい、
ヒヒイロノカネすら貫通する弾丸を用いてガタックをボコボコにした。
『
劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』にも登場。
こちらではマシンガンブレード一斉射撃によって
ドレイクを撃破する大戦果を挙げている。
また、ネオZECTに所属する、装甲の色が異なる「ネオトルーパー」も登場した。
ディケイドには訓練生が装着する白基調の「ブライトルーパー」が登場した。
放送当時に装着変身が発売され、
後にシャドウ仕様が一般、通常仕様とネオトルーパーが魂Web限定でSHフィギュアーツ化するなど、戦闘員にしては玩具化に恵まれている。
レオイマジン、アルビノレオイマジンが従える雑魚集団。
顔の目の部分がライオンの顔のようになっており、遠目から見れば金色のカメレオンのように見える。
3人一組で戦ったが、変身前の
モモ・
ウラ・
キンにあっさり倒された。
レオイマジン自体も特別重要なエピソードの敵ではないためマイナーだが、「バトライドウォー」で電王の敵として登場、
レオソルジャーもわらわらと現れた。
というか、レオソルジャーという戦闘員ポジションがあったからこそ、電王の敵としてレオイマジンも登場できたといっても過言ではない。
後述する通り『仮面ライダーオーズ』28話の戦闘員ヤミー軍団にも混ざっていた。
ちなみにレオソルジャーのスーツは前述のゼクトルーパーの改造である。
ショッカー戦闘員に酷似した黒地に骨模様のマスクを着用している。首から下はタキシードを着ている。
ミュージアムのセールスマンがマスカレイドメモリで変身するのだが、
傍目には頭しか変身していないように見える。
とりあえず
頭にマスクを被るだけでコイツと言い張れるので、非常にヒーローショー向けの戦闘員。
財団Xも所持しており、こちらは首から下が白服になっている。
戦闘力は高くないがメモリは大量生産されているため、頭数は多い。
ちなみにこいつらが倒されてもメモリブレイクされるシーンはなく、そのまま消滅している。
予算に優しく社員に厳しいメモリである。
外見は
ウヴァや
アンク(ロスト)が作り出すヤミーの幼体「白ヤミー」に似ているが、色はくすんだ灰色であり、
身体を覆う包帯状のパーツもボロボロになっている。
アンクは屑ヤミーを見て「(こいつを作る奴は)グリードの風上にも置けない」と言っていたが、
ウヴァはこいつを特にためらう様子も無く多用していた為、単にアンクがそう考えていただけという可能性もある。
人間に憑依させ、欲望を喰らわせ続けることで1日1マイペースでセルメダルを生み出すことも出来、
ウヴァは消費者金融会社の全社員に憑依させることで何十枚ものセルメダルを収穫していた。
攻撃力はそれほど高くなく動きもノロいが、その代わり非常にしぶとく、
オーズでも武器や特殊能力無しに殴る蹴るだけで倒すのは困難を極める。
…の割には、比奈ちゃんが生身で押しのけていくシーンもあった。まあ比奈ちゃんの怪力は(ry
また、中盤以降は武器の開発も進んだのか、鴻上ファウンデーションの開発したショットガンの連射で普通に死んでいた。
前述した千堂の「仲間がたくさんいればライダーに勝てるかもしれない」という欲望から次々に孵化したヤミー。
ショッカー戦闘員の他、デストロン戦闘員、ドグマファイター、チャップ、魔化魍忍群、ワームサナギ態、レオソルジャー、
マスカレイド・D(のそっくりさん)が誕生した。
数の暴力でオーズ・タトバコンボをリンチにかけるも、アンクの投げたメダルでタジャドルコンボに変身したオーズに
全員まとめて吹っ飛ばされ、メダルにされた。
ショッカー戦闘員ヤミーの中にはハリセンボンの二人も混じっている。
作中では単に「ダスタード」と呼ばれる。
ホロスコープス(フォーゼにおける幹部怪人)が自分の体の一部をもとに作り出し、一般の怪人は作ることができない。
忍者のような外見と、刀など和風の武器を使うことが特徴。
劇中では「一体一体がホロスコープスと同等のスペックを誇る」と説明されている。
実際戦闘能力は中々高く、特に攻撃力は高い。が、耐久力はかなり低い。
作り出すホロスコープスによって強さのバラつきが激しいようで、
弱い者は病弱な
歌星賢吾でも対処ができるレベルだが強い場合は非常に強い。
特に
レオ・ゾディアーツの作り出す二人一組のダスタードは公式で「レオ・ダスタード」と呼ばれ、
フォーゼとメテオがフォームチェンジしなければならないほど強力。
強力なコズミックエナジーさえ持っていれば誰でも使えるらしく、劇場版各作品ではキョーダインや通常ゾディアーツのヘラクレス・ゾディアーツが
召還していた。
ちなみに星屑は「ほしくず」ではなく「せいそう」と読むので注意。
ファントムが使役する戦闘員。石のような物体から湧き出る。
武器は三又の
槍。
メデューサやフェニックスといった幹部クラスのファントムが所持しているが、
下級のファントムに与えて使わせる場面も度々存在する。
戦闘能力そのものにさほど目立ったものは無いが、ファントムは魔法以外の手段で倒すことが絶対にできない。
そのため拳銃やライフルで撃たれようが鉄パイプで殴られようがビクともせず、魔法使い=ライダーであっても
生身で倒す為にはウィザーソードガンのような魔法の武器を用いなければならない。
異世界「ヘルヘイムの森」に生息するインベスと呼ばれる怪人の中でも最下層の種族。
まるまっちくて可愛らしい外見をしているが、口を開けると非常に怖い。
背中からは羽を開いて蜂のように飛び回る。
インベスが傷をつけた生き物は、傷口からヘルヘイムの植物が生えてくる奇病に侵されてしまうため、
可哀そうだからと放っておけばいずれ惑星はヘルヘイムの森に覆われ、全ての生物がインベスになってしまうという厄介な存在。
また、本作は珍しくも仮面ライダーが戦闘員を召喚して闘わせることがあり(ディエンドもやってたけど)、
ロックシードと呼ばれる変身アイテムを使い呼び出すことができる。
また、このロックシードを一つ食べると上級インベスに、大量に食べると巨大インベスに変身する。
余談だが、トッキュウジャーとの合体スペシャルではライオンインベスが異世界の果実を食べてビルほどのサイズになっていた。
身体のラインが赤いものは洋風、青いものは和風、緑のものは中華風インベスに進化するようである。
スマホ用のソーシャルゲーム「仮面ライダー ライダバウト」ではライダーや怪人が可愛らしくデフォルメされているが、
その中でもこいつらは元々上記のような見た目をしていた事もあって抜きん出たマスコット体型になっている。
放送当時のヒーローショーでは、予算の都合上全身タイツ型に改造されていたことも多い。
まあ、鎧武のヒーローショーはオーバーロードでもないインベスがベラベラしゃべってたり、
不必要なまでに次世代組(斬月・真やマリカなど)がいいヤツだったりと突っ込み所が多いが…。
ユグドラシルの兵士が量産型戦極ドライバーとマツボックリロックシードを使って変身する戦闘員。
初瀬亮二が変身した仮面ライダー黒影との外見上の相違点はベルトとロックシードのカラーリングのみで、性能も同じ。
ライオトルーパー、仮面ライダーメイジに続く量産型仮面ライダー第3号である。
武装はマツボックリアームズ専用の
槍「影松」であり、他にヘルヘイムの植物を焼き払う為の火炎放射器を装備する事も。
どっからどう見ても足軽型だが、たまに「ニン!」と掛け声を上げる。
マツボックリロックシードは変身に使えるロックシードの中で最も低ランクで入手が容易な為数が多く、
マシンガンなどの通常兵器で武装していた頃と比べると格段に戦闘能力も向上している。
しかし、アーマードライダーとして見るとスペックは低く、変身者によっては初級インベスにすら苦戦する始末。
勿論
ダンスやってるビートライダーズには敵いっこなく、酷い時など変身すらしてもらえずボコボコにされていた。
むしろ、敗北したとはいえこんなハズレアームズで斬月相手にそこそこ食い下がった初瀬や
イナゴ怪人に何発か喰らわせた城乃内が凄いのだろう。
ただ、主役陣があまりバイクを使わない為かロックビークルの使用頻度が高く、
ダンデライナーやチューリップホッパーを駆使して鎧武やバロンを苦しめる事もあった。
まあ、それでもやられる時はこっぴどくやられるが。
紘汰がオーバーロードに覚醒して舞やインベスと共に地球を去った後、ベルトとロックシードが破棄されたが、
貴虎が万一のために試作機を一つだけ保存していた。
『MOVIE大戦フルスロットル』ではメガへクスによって生成されたメカ黒影が登場。
2対1で龍玄に挑んでアッサリ返り討ちに遭い、そのうち1機の戦極ドライバーは貴虎に譲渡された。
ワーム、インベス同様に怪人の幼体が戦闘員というパターン。
108個のコアを核に、「バイラルコア」と呼ばれるミニカーを肉体として与えられて作られた人工生命体であり、
人間の形態や能力を学習して上級ロイミュードに進化する。
無限に出てくるわけではない以上、歴代戦闘員のような単なる雑魚とは異なり、
「重加速」と呼ばれる時間操作を行ったり、指先から光線を発射したりするなど、かなり戦闘力は高い。
1体ごとに胸のナンバーも異なり、倒されれば同じ個体は登場しないが、
コアさえ生きていればバイラルコアを与える事で何度でも蘇る。
コアが108個しか存在しない為、怪人に相当する進化体と戦わず、こいつらだけ蹴散らしてロイミュードを
殲滅する事も理屈の上では可能(実際は本編開始時点で進化体が何体もいるので無理だが)。
種類はそれぞれバイラルコアの種類によってスパイダー型、バット型、コブラ型に分かれているが、
これは
原作漫画版並びに『
仮面ライダー THE FIRST』に登場する蜘蛛男、蝙蝠男、コブラ男がモデル。
幹部ロイミュード、
魔進チェイサーの武器「ブレイクガンナー」もバイラルコアの種類に応じて
クモ、蝙蝠、コブラの三種のフォームを取る。
また、チェイス失踪後は
メディック配下に頭に赤銅色のケージを被った「死神」というエリート部隊が登場する。
『MOVIE大戦フルスロットル』ではメガヘクスの創り出した(コアを持たない)メカロイミュードがメカインベスと共に
無数に登場し、沢芽市のビートライダーズと戦った。
コイツらに関しては幹部ロイミュード達も不平を漏らしており、一時的ながら仮面ライダーと協力し粛清を行った。
最終的にメガへクスが滅んだことにより、糸の切れた人形のように活動を停止した。
また、
手裏剣戦隊ニンニンジャーとコラボした春休み合体スペシャルでは、ニンニンジャーの宿敵である妖怪・
十六夜九衛門の
妖術「肥大蕃息の術」でコブラ型とバット型が天突く巨体に変貌し、ドライブを人形のように掴んで暴れ回った。
ドライブは捕まれたままニンニンジャーの巨大メカに叩きつけられたりするなどヒジョーに可愛そうな目に遭っていたが、
ここまで仮面ライダーを苦しめた戦闘員はライダーの歴史にもそうはいないんじゃなかろうか(すっとぼけ)。
本作の敵・
眼魔は最初は「眼魔アサルト」と呼ばれる姿で具現化し、それが器物に取りつくことで上級眼魔となる。
眼魔コマンドはアサルトに似た姿をしているものの、アサルトと違って青い複眼をもたず、知能も低い。
全身タイツにマントというおざなりな姿で、どちらかというと戦隊戦闘員よりな姿をしている。
勿論実力は低く、ゴーストには何十人がかりでも蹴散らされる程弱く、
実体化すれば一般人でも対応できる(劇場版では警官の拳銃で死んでいたヤツまでいた程)。
しかし特性上常人は目視することすらできず、壁を抜け、人に憑依するなど、一般的な「悪霊」の出来ることは大概できるため、
クモランタンや不知火などといった特殊なアイテムが無ければ対処は困難を極める。