グランショッカー

登録日:2024/01/08 Mon 01:27:20
更新日:2025/07/19 Sat 10:43:29
所要時間:約 40 分で読めます





【概要】

「グランショッカー」とは、『仮面ライダーSD』に登場する悪の秘密結社である。
かつて仮面ライダー達と戦い壊滅した悪の秘密結社の構成員達が、謎の魔神大首領の手によって強化再生手術を受け復活、結成された組織。
魔神大首領以下、「グランショッカー八鬼衆」と呼ばれる各組織から選抜された8人の大幹部が権勢を振るっている。
組織の戦闘員は多くの作品でショッカー戦闘員が務めているが、作品によっては八鬼衆がかつて所属していた組織の戦闘員が登場する事もある。
多くの戦闘車両を戦力として保有しており、移動式の基地で世界各地を急襲し、悲願である世界征服を目論む。
世界各地に散って孤軍奮闘を続けていた11人の仮面ライダーは、立花藤兵衛の招集を受けて「マイティライダーズ」を結成し、これに立ち向かっていく事となる。

仮面ライダーBLACK RX』放送終了後の90年代前半におけるテレビシリーズ空白期間を支えたコンテンツ『仮面ライダーSD』。
グランショッカーは歴代仮面ライダーが集結するというお祭り作品の敵として相応しい、歴代悪の組織のオールスターになっている。
……が、昭和2期の敵組織はバダンを除き首領・幹部クラスが不在*1という憂き目に遭っている。スーパー1は早い段階でフィギュアが発売されたりと優遇されていたのに。
マンガ、ゲーム、フィギュア、OVAと様々な媒体でメディアミックス展開された『仮面ライダーSD』だが、作品によってキャラクターの性格や細部の設定などは大きく異なる場合が多い。
ただし幼年誌での展開が多いためか、当時人気だった『SDガンダム』や『コンパチヒーローシリーズ』に準じてコミカルな感じで描かれているのが大半。一方で、以下のように大きな戦果を挙げている作品もある。
・日本各地で同時多発的に侵略作戦を展開し、マイティライダーズは常に後手に回る事となった『仮面ライダーSD グランショッカーの野望』
・戦闘車両だけでなく空中戦艦をも保有する強大な戦力で、最終的には11人のライダーのうち4人を戦死させた『仮面ライダーSD 疾風伝説

組織を表すシンボルマークはショッカーと同じ鷲。アルファベットのGを模った台座の上に立っている。

なお、当時発売されたフィギュア付録の小冊子*2などではGRAND SHOCKERという英語表記が確認される。
直訳すると「偉ショッカー」または「いなるショッカー」となり、ファンの間では後年のシリーズに登場する組織の元ネタと目されている。


【主な登場作品】

仮面ライダーSD マイティライダーズ

コミックボンボン及びデラックスボンボンで連載されていたギャグマンガ。作者はあおきけい。
『仮面ライダーSD』は前述の小冊子に記載されていた公式設定の時点で中の人ネタや原作での描写を誇張・拡大解釈したものが異常に多かったが、本作は連載初期を中心に怪人の鳴き声や作戦内容といった原作に準じた小ネタが豊富でファンからの評価も高い。
作中での1号2号の台詞を見る限り、本作では原作通り過去にダブルライダーとショッカーの戦いがあった模様。

仮面ライダーSD 怪奇!?クモ男

上記のマンガの第1話をベースにしたOVA作品。脚本はかの井上敏樹
作画の都合かショッカー骨戦闘員のカラーリングが原作の黒と白から青と黄に変更されており、ゲルショッカー戦闘員っぽくなっているのが特徴。
登場する怪人はショッカーとデストロンから。モブでドグマ王国やゴルゴムなどの怪人も映っている。
そして視聴者の間で今なお語り草となっているのが、モブ怪人の群れの中に本作発売の前年に発表されたばかりのシンが混ざっていたという事実。そのお陰か本作は『』『ZO』『J』のネオライダー3作をセットにしたブルーレイBOXに映像特典として収録されている。

仮面ライダーSD

てれびくんで連載されていたギャグマンガ。作者は竹村よしひこ。
同時期に作者がコロコロコミックで連載していた『わ~お!ケンちゃん』同様にお下劣ギャグが特徴。
同名の作品がテレビランドでも連載されており、そちらの作者はのなかみのる。

仮面ライダーSD 爆走笑学校

小学館の各学年誌で連載されていたギャグマンガ。作者は玉井たけし。
簡単に説明するなら、同作者の『ウルトラ怪獣かっとび!ランド』の登場キャラをライダーや怪人に置き換えたもの。
八鬼衆によって極端に出番に差があり、一番出番が多いのは地獄大使。逆にシャドームーンやジャーク将軍ら近年のキャラは殆ど出てこない。
また、原作における幹部クラスは八鬼衆以外は全て一介の怪人扱いになっている。
登場する怪人もショッカー、ゲルショッカー、デストロンからのチョイスとなっている。

仮面ライダーSD 疾風伝説

コロコロコミックで連載されていたダークかつハードな作風のマンガ。作者はかとうひろし。
本編開始前に1号と戦い壊滅したショッカーが母体となっているが、壊滅の際に苦し紛れに超重力次元兵器を起動して全世界を荒廃させるというシリーズ最大規模の悪行を行っている。
世界各地の水源を制圧する事で、無政府状態と化した作中世界を実質支配下に置いてあり、仮面ライダー達はそこからの解放のために戦うレジスタンスとなっている。
本作では後述するグランショッカー基地は登場せず、本部基地である「暗黒城」を始め、世界各地に城を築いて拠点にしている。
後年、作者自ら連載は打ち切りだった事を公言しており、物語が端折られた余波で八鬼衆のうち半分が最終決戦まで目立った出番なし(うち3人が台詞なし)という憂き目に遭っている。
昭和2期の敵組織の中ではネオショッカー怪人が多く取り上げられている一方で、原作では幹部怪人だった死人コウモリが一介の怪人だったり本作オリジナル怪人が多く登場するといった部分も見受けられる。

仮面ライダーSD グランショッカーの野望

ファミコンで発売されたボードゲーム風RPG
本作では日本征服を第一目標に据え、日本各地を8つのブロックに区切って八鬼衆がそれぞれ侵攻を開始している。
が、肝心の八鬼衆はイベントシーンに立ち絵が用意されておらず、代わりに戦闘員が喋っているためいまいち締まらない。
雑魚敵に関しては歴代悪の組織から満遍なく選抜されているが、やけにマイナーなチョイスが多い。ゲルショッカー枠がネコヤモリだったり、ドグマ王国枠がロンリーウルフ*3だったり。
コミックボンボン増刊号にてコミカライズが行われており、こちらの作者は佐藤元。

仮面ライダーSD 出撃!!ライダーマシン

スーパーファミコンで発売されたレース風アクションゲーム。
全10ステージで各ステージの最後にボスが登場するが、八鬼衆は3人しか出てこない。
立花藤兵衛のおやつを盗んだりとセコい悪事を働く一方で、工場の爆破などそれらしい悪事も働いている。

仮面ライダーSD 走れ!マイティライダーズ

ゲームボーイで発売されたレースゲーム。
こちらは更に少なく、八鬼衆は2人しか出てこない。一人はシャドームーンと妥当なチョイスだが、もう一人は何故か暗闇大使


【構成員】

魔神大首領

【基本設定】
グランショッカーアジト内に鎮座する巨大な魔神像を介して八鬼衆に指令を下す謎の首領。
組織の真の目的はこの魔神像が動くためのエネルギーが充填されるのを待つ事であり、世界各地で行われるテロ行為もそのための時間稼ぎに過ぎない。
だがこの事実は八鬼衆にすら伝えられておらず、あくまでも自身が世界征服を行うための手駒としてしか考えていない事が透けて見える。
+ その正体は……
もちろんいつものショッカー首領ではなく、かつてショッカーの最高幹部だった死神博士その人。
が、頭部のコクピット部分に襟を立てた特徴的なシルエットが描かれていたため、仮面ライダーに詳しいファンなら早い段階で勘付いていたと思われる。
しかしながら死神博士がどうやって蘇ったのかは不明のままであり、ひょっとしたら別に黒幕がいた可能性も否定できない。

【仮面ライダーSD マイティライダーズ】
最終決戦において正体が判明。死神博士自身もその姿を現している。
ゴルゴムから奪った天・海・地の石の力を動力源とする事で魔神像の起動に成功し、役立たずの八鬼衆を粛清して自ら世界征服に動き出す。
圧倒的なパワーでマイティライダーズを壊滅状態に追いやるも、唯一人残ったRXが怒りと悲しみの感情からキングストーンの力を覚醒させた事で形勢を逆転され、ライダーファイナルキックを受けて魔神像諸共に消し飛ぶ事となった。
じじい呼ばわりされるとブチ切れるが、そう言いつつも魔神像の武器はゲートボールのスティックだった。

【仮面ライダーSD 怪奇!?クモ男】
:池水通洋
出番は冒頭のみ。改造人間製造工場をマイティライダーズに破壊されご立腹していた。
担当声優の池水氏は、後年発売されたゲーム『仮面ライダー 正義の系譜』でも死神博士の声を担当している。

【仮面ライダーSD 爆走笑学校】
本作に魔神大首領は登場せず、代わりに小学校を訪れた謎の占い師として死神博士が直接登場する。が、それとは別のエピソードにモブ怪人でイカデビルも登場している。

【仮面ライダーSD 疾風伝説】
打ち切りの影響か魔神像は最終決戦で唐突に起動し、死神博士も最後までシルエットのままだった。
崩壊する暗黒城内にて1号の特攻を受け相討ちとなる。

【仮面ライダーSD グランショッカーの野望】
本作発売時点ではまだネタバレが解禁されていなかったため正体については濁されている。
日本征服計画が頓挫した後、逃げ帰ってきた八鬼衆を全員粛清するとマイティライダーズの前からそのまま姿を消してしまった。

【仮面ライダーSD 出撃!!ライダーマシン】
まだ正体が判明する前に開発されたのか、2面ボスとしてイカデビルが出てくる。
時速300㎞超で移動可能なトンデモ性能を有した多脚戦車に乗って出現し、自身の触手を伸ばしての攻撃で2号と戦った。

グランショッカー八鬼衆

地獄大使

【基本設定】
物量だけならグランショッカー最大を誇る「怪人軍団」軍団長を務める、元ショッカー最高幹部。
強化再生手術によって右目の周辺と顎の部分が機械化しており、左手の鉤爪も大型のドリルにパワーアップしている。また、側頭部には一対の大きな角が取り付けられている。
短気で直情的な性格。従兄弟の暗闇大使とは反りが合わず非常に仲が悪い。

【仮面ライダーSD マイティライダーズ】
アホなうえに悲しいぐらい人望がない。
半径100メートル以内の自分の悪口は絶対に聞き逃さない地獄耳を持ち、それで戦闘員にキツく当たるためますます人望を失っている。
コブラ男に小学生からお年玉を巻き上げさせて軍資金を稼ごうとするなど、異常に効率の悪い作戦ばかり立てる辺りやっぱりアホ。
だが邪魔な暗闇大使の足を引っ張る目的でマイティライダーズに情報を提供するなど、アホなりに頭を使う場面も。
なんだかんだで八鬼衆の中でも出番は多い方だったが、最期は残りの八鬼衆諸共に粛清されてグランショッカー基地ごと爆死する。

【仮面ライダーSD 爆走笑学校】
グランショッカー側の中心人物。左手のドリルは普通の手に変更されている。
クラス委員長の座を虎視眈々と狙い、度々ライダー達に勝負を吹っかけてくる。
レース対決の際は改造バイクを乗り回していた。また、理科の授業中にあり合わせの機材で改造人間を作り出すという才も見せる。
見た目や言動がジジ臭いのは自覚あり。

【仮面ライダーSD 疾風伝説】
暗黒城での最終決戦にて暗闇大使とタッグを組み、1号&2号のダブルライダーと戦った。
最期は2号の打撃を受けて倒れる。

【仮面ライダーSD グランショッカーの野望】
近畿エリア担当。京都を訪れた観光客を次々と眠り病に罹患させ、混乱を引き起こしていた。が、それで何をしたかったのかは最後まで不明のままだった。
  • ガラガラン・スペシャルα
地獄大使の愛機。自身の怪人態であるガラガランダの姿を模した戦闘車両。蛇のように細長い車体が特徴。
現実のガラガラヘビが尾を振って音を出すという習性を踏まえ、車両後部に複数の空き缶が結び付けられガラガラ音を立てている。うがいでガラガラの10数年前からこんな感じである。

ドクトルG

【基本設定】
機械的な強化が施された怪人による「サイボーグ怪人軍団」軍団長を務める、元デストロン大幹部。
原作では腰に短剣を提げていたが怪しげな薬品が入った試験管に変更されており、愛用の戦斧も背中に背負って代わりにフラスコを手にしているなど、武闘派の側面は消え科学者としての設定が強調されている。
「ライダー」を「ラーイダ」と発音する癖はそのまま。

【仮面ライダーSD マイティライダーズ】
作中最初に登場した八鬼衆。人呼んで「グランショッカーの発明王」。
老化ガスなどの自作の発明品を用いて作戦を実行する。
捕らえたRXの遺伝子にゴキブリの遺伝子を掛け合わせて作ったクローンライダー、通称「ゴキライダー」を使って世界征服に成功するも自分達もゴキライダーの群れによって滅ぼされた。
歴史を変えるべく未来からやって来た立花藤兵衛らによって計画は未然に防がれるが、ドクトルG自身は死の運命を回避する事ができず、ライドロンに撥ねられて基地のエネルギー炉に激突し八鬼衆最初の戦死者となってしまった。
最終章である「ゴルゴム編」冒頭にも登場するがそのままフェードアウト。作者によると時系列的には「ゴルゴム編(第1話) → タイムマシン編 → ゴルゴム編(第2話以降)」という流れであるためとの事。*4

【仮面ライダーSD 疾風伝説】
本作では原作同様に武闘派としての側面が強く、暗黒城での最終決戦にて戦斧を手にスカイライダーZXと戦った。
この2人を同時に相手取っても倒れる事なく、それどころかボウガンで武装した戦闘員の部隊を編成し、崩壊する城から脱出を図るライダー達に追撃を仕掛ける。
そこで殿を務めたストロンガーを射殺するという大金星を挙げるも、直後に城の崩落に巻き込まれ絶命する。

【仮面ライダーSD グランショッカーの野望】
九州エリア担当。人工的に大津波を発生させる装置を手中に収めるべく、開発者の博士を誘拐する。
  • スコーピオン・GT
ドクトルGの愛機。デストロンのシンボルであるサソリの姿を模した戦闘車両。
複座になっていて尾の部分にはドクトルGが乗り指揮を執っている。頭部の方にあるコクピットではデストロン怪人・ヒーターゼミが操縦を担当している。
よりによって車体のど真ん中にドクトルGのかつての所属先であるナチスドイツのハーケンクロイツが刻まれている。

アポロガイスト

【基本設定】
神話に登場する神々・英雄・幻獣の力を宿した怪人による「神話軍団」軍団長を務める、元GOD機関秘密警察第一室長。
再生アポロガイストの姿をベースに強化再生手術が施されており、頭部のデザインのディテールとベルトのデザイン、そして右腕のアポロマグナムの形状が原作から変更されている。
正々堂々とした戦いを好む性格。「アーム爆弾で一緒に死ねぇッ!!」なんてなかった。ただ、詰めの甘さが珠に傷。

【仮面ライダーSD マイティライダーズ】
失敗続きの地獄大使に業を煮やした魔神大首領が日本へと呼び寄せた。立花藤兵衛曰く「きちょうめんでルールにきびしく責任感があり約束をまもる礼儀正しい悪の怪人」。
悪の組織の構成員とは思えぬほど社会規範に厳しく、ルールを守らない相手は誰だろうと容赦なく発砲する。
わざわざ作戦予告を自ら口頭で伝えるべくマイティライダーズの基地にやって来た事も。*5
最期は残りの八鬼衆諸共に粛清されてグランショッカー基地ごと爆死したが、マイティライダーズ宛に自身の葬儀の案内状を既に送っているという抜け目のなさだった。
原作ではキングダークの配下だった悪人怪人軍団も指揮下に置いている。と言うか後述の通りキングダーク自身も神話軍団に編入されている。

【仮面ライダーSD 爆走笑学校】
比較的出番は多く単行本の主要キャラ紹介でも取り上げられているのだが、これと言って目立った活躍や設定はない。

【仮面ライダーSD 疾風伝説】
レジスタンスの本拠地、通称「太陽の神殿」に各軍団の怪人で編成された混成部隊を率いて総攻撃を仕掛けた。
ガイストダブルカッターからコンクリートを融解する程の熱量のファイヤーハリケーンを巻き起こし戦う。
2号とライダーマンを瞬殺し、RXのリボルケインを防いでカウンターを叩き込む程の高い戦闘力を見せるも、家族を殺害された事実を知ったRXが悲しみの感情の高ぶりと共にロボライダーへのフォームチェンジ能力を覚醒させた事で形成を逆転される。
ロボライダーの能力で火炎を無効化され、更にガイストダブルカッターもボルティックシューターで砕かれ、最後の手段として原作でも見せた自らの肉体を炎に変える能力*6で決戦に挑む。だが1号のサポートで風を操る能力を開花させたV3によって炎を払われ、最後は渾身のロボパンチを受けて敗れ去った。

【仮面ライダーSD グランショッカーの野望】
中部エリア担当。偵察に訪れていたスカイライダーを捕らえ、処刑しようとした。

【仮面ライダーSD 出撃!!ライダーマシン】
5面ボスとして登場。エジプトの砂漠にて秘宝を盗み出していた。
後述のアポロチャリオッツとは異なる専用の赤いバイクに乗ってXライダーと因縁の戦いを繰り広げる。
  • アポロチャリオッツ
アポロガイストの愛機。古代ローマの騎馬戦車を模した車両で、形状はGOD機関のマークを模っている。
ただし曳いているのは馬ではなく、高速移動が可能なGOD怪人のマッハアキレス
ちなみにマッハアキレスは原作において二度もアポロガイストに反逆した怪人として有名。そのためか座席のアポロガイストは容赦なく鞭でマッハアキレスを叩いている。三度目の反逆待ったなし。
  • キングダーク
悪人怪人軍団を率いるGOD機関の巨大ロボット
原作では呪博士が操縦していたが、『仮面ライダーSD マイティライダーズ』ではアポロガイストの乗機となっている。
スイカ割りの要領でガスタンクを破壊するという作戦に投入されたが、アポロガイストがスイカ割りのルールに固執した結果、V3とRXに両膝を攻撃され破壊されてしまう。
ちなみに動力はゼンマイ式
『仮面ライダーSD 出撃!!ライダーマシン』では5面背景としてキングダークを模った砂像が出てくる。

十面鬼

【基本設定】
従来のものより強い獣性を持つ怪人による「獣人軍団」軍団長を務める、元ゲドン首領。*7
原作の時点で粗野で乱暴な性格だったが、本作では上半身に毛皮を纏い両手に棍棒を持った原始人スタイルとなっており、知能指数低下に拍車が掛かる事となった。長老バゴーの助手という設定は何処行った。
また、原作と異なりガガの腕輪を引き続き所有している。そのため右腕は切断されておらずそのまま残っている。

【仮面ライダーSD マイティライダーズ】
足し算すらマトモにできないバカ。自分でもその事を気にしており、「バカ」と聞くと怒りから見境なく暴れて周囲に被害を齎す。
ゴルゴム編にて他の八鬼衆と共に気球で天空城を目指している最中、少しでも軽くするためにと気球から落とされそのまま物語からフェードアウトする。
何故か中世の日本にて十面鬼とは真逆の天才肌の先祖が生活しており、鬼ヶ島のを率いて暴虐の限りを尽くしていた。
原作ではガランダー帝国の構成員だった獣人も配下に置いている。また、モグラ獣人が完全な悪党として所属しているのも特徴。

【仮面ライダーSD 爆走笑学校】
本作では下半身の人面岩が後述の十面オープンではなく原作通りのデザインになっている。
そのため跳びはねて移動する。

【仮面ライダーSD 疾風伝説】
暗黒城での最終決戦にてアマゾンと戦うも、胸を切り裂かれて倒れる。

【仮面ライダーSD グランショッカーの野望】
東北エリア担当。各地の火山を噴火させる作戦を指揮していた。
  • 十面オープン
十面鬼の名の由来である下半身の人面岩を戦闘車両に改造した物。埋め込まれた9人の悪人の頭脳は、原作における決戦でアマゾンの攻撃を受け石化した状態のままになっている。
その石化した顔の額部分には銃口が取り付けられ、全方位に銃撃ができるようになっている(『仮面ライダーSD(てれびくん版)』では十面機関銃と呼称)。
原作だと人面岩の口の部分から可燃性の液体や溶解泡などを吐き出して攻撃していたが、本作では放熱フィンに改造されているため使用できるかは不明。
また、人面岩の両側には石を加工して作った車輪が、背面にはマフラーが装備されるといった感じで完全に車両として改造されているため、原作同様の飛行能力が残っているかも不明となっている。

ジェネラルシャドウ

【基本設定】
個々人が他組織の大幹部クラスの実力を持つ13の改造魔人によって構成された「デルザー軍団」軍団長を務める。原作で組織のリーダー格だったマシーン大元帥の立場がない。
強化再生手術によって顔の左半分が黒くなっているほか、ワンポイントとして黒いシルクハットを被っている。また、ベルトのバックルが他の改造魔人と同じデルザー軍団の物に変更されている。
その他の変更点として、使用しているトランプが原作の任天堂製からデルザー軍団のマークが入った本作オリジナルの物になった。グランショッカーも最強法務部には敵わなかったという事か。
原作での戦闘スタイルややたらトランプ占いをやっていた影響と当時大人気だったマジシャンのトランプマンの影響か、様々なマジックに精通しているという設定になっている。

【仮面ライダーSD マイティライダーズ】
手品が趣味で、空気を読まずにところ構わず披露する。そしてウケが悪いと激しく落ち込む。
ゴルゴム編ではその技術を活かし、マイティライダーズが手に入れた天・海・地の石を偽物とすり替えるという活躍を見せるも、残りの八鬼衆諸共に粛清されてグランショッカー基地ごと爆死する羽目に。
ブラックサタンの機械人も配下に加えている。

【仮面ライダーSD 爆走笑学校】
シルクハットを取った頭がチョンマゲという衝撃的な姿を披露していた。

【仮面ライダーSD 疾風伝説】
アポロガイストの死後に登場。武人然としていた原作とは異なり卑劣な性格。加えて野心家で、八鬼衆のトップに上り詰める事を画策し暗躍した本作後半のトリックスター。だが結果的にグランショッカー壊滅の遠因となってしまう。
家族を殺されて天涯孤独となったスーパー1を保護し、恩を着せる事で自身の用心棒として利用していた。言わずもがな、ジェネラルシャドウ自身の手によるマッチポンプである。
しかしジャーク将軍との会話中に真相を口にしてしまい、それをスーパー1に聞かれた事で反旗を翻されてしまう。
感情を制御できず隙を見せたスーパー1の左腕をシャドウ剣で貫くも、直後に掌打を顔面に受けて形勢は逆転。命乞いをして油断を誘おうとするも通用せず、自らのシャドウ剣を突き立てられて死亡する。

【仮面ライダーSD グランショッカーの野望】
四国エリア担当。四国の人々を洗脳し、自分達をオーストラリア人だと思い込ませるというちょっとよく分からない作戦を実行していた。
ただ、洗脳による服従を目的とした作戦としては実際に成功しており、四国の人々は自分達を導いてくれた存在としてジェネラルシャドウを妄信するようになっていた。
  • スーパートランプ
ジェネラルシャドウの愛機。様々な奇術道具を組み合わせた大型車両。車両前面はラスベガスのような派手なネオン看板でデコっている。
  • 空中戦艦
『仮面ライダーSD 疾風伝説』に登場。グランショッカー本部直属の殺戮部隊の旗艦で、巨大なエネルギー砲が武器。
ジェネラルシャドウが指揮権を持っており艦長として搭乗している。艦のコントロールはブラックサタン戦闘員が担当。
V3が新たに編み出した、風を一点に集中して射出する「疾風弾」をエネルギー砲の砲門に叩き込まれ撃沈された。

暗闇大使

【基本設定】
時空魔法陣によって強化された怪人による「ロイド軍団」軍団長を務める、元バダン最高幹部。
強化再生手術によって左目の周辺と左胸が機械化している。
冷静沈着な策士タイプ。従兄弟の地獄大使とは反りが合わず非常に仲が悪い。
スカイライダーとスーパー1の敵幹部がいないのに特番1回だけの出番の彼がいるのはまず間違いなく地獄大使の従兄弟設定のおかげ

【仮面ライダーSD マイティライダーズ】
連載中一回しかメイン回がない。
まあ原作が単発の特番だった以上、原作のネタを拾い上げる事の多い本作には登場させ難かったのだろうが……。彼が大活躍するのは10年近く先の話である
その時の作戦内容は、タイガーロイドを指揮して北極の氷を巨大な湯沸かしポットで溶かして大洪水を起こすというもの。その前段階としてポットを動かすために必要な乾電池を大量に盗んでいたがマイティライダーズに阻止される。
頭脳派で人望厚く、配下の怪人や戦闘員にも優しい性格。しかし地獄大使の事は子どもみたいに煽る。
ちなみにゴルゴム編から最終決戦までの流れで暗闇大使だけ最後まで出てこない。これについては後年、作者が「大首領の裏切りに気付き、配下を連れてグランショッカーを逃げ出したから」と回答している。うっかり描き忘れたのかなぁとは言ってはいけない。

【仮面ライダーSD 爆走笑学校】
地獄大使同様に見た目や言動がジジ臭いが、それを利用して泣き落としを仕掛けてくる抜け目のなさの持ち主。
たまに作画ミスでショッカーベルトを巻いている。

【仮面ライダーSD 疾風伝説】
暗黒城での最終決戦にて地獄大使とタッグを組み、1号&2号のダブルライダーと戦った。
最期は1号に左胸を貫かれ倒れる。

【仮面ライダーSD グランショッカーの野望】
中国エリア担当。人間を鬼に変えるウィルスを霧に混ぜて撒き散らし、各地を混乱に陥れていた。

【仮面ライダーSD 出撃!!ライダーマシン】
8面ボスとして登場。アメリカにて立花藤兵衛を詐欺に引っ掛けるというセコい悪事を働いていた。
バダンのマークが入った飛行船に乗って、追ってくるZXから必死で逃げようとする。
  • サザン・スペシャルβ
暗闇大使の愛機。自身の怪人態であるサザングロスの姿を模した戦闘車両。複数の砲門を装備している。
操縦はバダン戦闘員のコンバットロイドが担当し、暗闇大使は助手席でふんぞり返っている。

シャドームーン

【基本設定】
「ゴルゴム軍団」軍団長を務める、元暗黒結社ゴルゴム世紀王。
打倒RXのために三神官の制止を振り切り、ゴルゴム怪人を引き連れてグランショッカーに合流した。
そう、本作の世界線ではゴルゴムは壊滅していないのである。そのため八鬼衆では唯一再生怪人ではなく、武器も『BLACK』の時と同じくサタンサーベルを用いる。
コンテンツ展開中にマイティライダーズと同じ規格のフィギュアが作られている。

【仮面ライダーSD マイティライダーズ】
RXの宿命のライバル。語尾に「ム~ン」と付けて喋るアホの子。
精神年齢がとにかく幼く、しかもワガママ。立案する作戦はいずれも(悪い意味で)子どもの発想レベル。おもちゃが大好きで、作戦成功の暁には魔神大首領からプレステを買ってもらえるとご満悦だった。
八鬼衆の中では唯一粛清されず生き残ったが、そもそも状況を理解できていなかった。
本作ではサタンサーベルとシャドーセイバーの両方を使用する。

【仮面ライダーSD 怪奇!?クモ男】
声:塩沢兼人
イケボの無駄遣い。
本作ではRXと同じ幼稚園に通っていたいじめっ子という設定。
RXを一方的にライバル視しているが、当のRXには名前を「サンシャインムーン」と間違えられたりと散々。
なお、マンガ版と違い語尾に「ム~ン」は付かない。

【仮面ライダーSD 疾風伝説】
作中では配下となる怪人を持たず、常に単独で行動している。役立たずは容赦なく粛清する非情な性格。また非常に計算高く、満身創痍のアポロガイストを暗殺してその手柄を横取りし、グランショッカー内での立場を固めている。
個人の戦闘能力は紛れもなく本作トップクラスであり、暗黒城内の戦いではフルパワーの2号とチャージアップストロンガーを相手に互角以上に戦っていた。
本作ではサタンサーベルではなくシャドーセイバーを武器として用いており、普段は長剣の方のみを用いているが本気で戦うべき相手には短剣の方も出し二刀流となる。
また、本作はV3が主役*8である都合上、シャドームーンはV3のライバルとして描かれている。
雑誌連載時及びコミックスではグランショッカー壊滅の際にそのまま消息不明となるが、後年発売された完全版にてV3との最終決戦が加筆された。
V3の技を封じるべく彼の両腕を使用不能にするも、V3が体内の全風力エネルギーを解き放ち繰り出した最強必殺技・V3疾風キックの直撃を受け敗れ去った。この頃からデータにないものには対応できないという弱点が付与されている。
戦いの後、シャドーセイバーを拾ったV3にトドメを刺すよう促すも、お前を倒しても死んだ仲間は戻ってこないと拒否され見逃される。
ちなみに本作では、ゴルゴム怪人は全てクライシスに編入されている。

【仮面ライダーSD グランショッカーの野望】
関東エリア担当。発電所を狙った爆破テロ、ゴミ埋立処分場の占拠、怪電波による通信障害を同時に引き起こして首都機能をマヒさせていた。

【仮面ライダーSD 出撃!!ライダーマシン】
最終面ボスとして登場。
ここまでのプレイで、とあるキャラクターに対するヘイトが溜まりまくっていたプレイヤーにとって文字通りの救世主となる。
ついシャドームーンを応援してしまったプレイヤーもいたのではないだろうか。
  • ヘルシューター
シャドームーンの愛機。原作では剣聖ビルゲニアのマシンだった。
ただし特徴的だったカウル部分のキャノン砲は撤廃され、代わりに三神官が開発したデスランナーの物に似たフロントカウルが取り付けられている。
『仮面ライダーSD マイティライダーズ』では、三輪車しか乗れないシャドームーンのためにリモコンで外部から遠隔操縦されている。だがそのタネを見破られて大破し、以降は一度も使われていない。
『仮面ライダーSD 疾風伝説』では、瞬間移動と見紛う程の超高速移動を行いシャドームーンの戦闘を助ける。
『仮面ライダーSD 出撃!!ライダーマシン』では、最終面にてこれに乗ったシャドームーンと戦う事になる。高速移動による分身とサタンサーベルから放つ火球と落雷を使い、RXと死闘を繰り広げる。

ジャーク将軍

【基本設定】
妖族・異生獣・ロボット・獣人で構成された「クライシス四軍団」軍団長を務める、元クライシス帝国地球攻撃兵団最高司令官。
強化再生手術によって頭部に機械が埋め込まれ、顔の左側にはインカムが装着されている。
グランショッカー内でも最大の発言力を持つ。

【仮面ライダーSD マイティライダーズ】
中の人ネタで『巨人の星』パロを行うため、和風好みという設定でちゃぶ台を愛用している。
終盤の長編エピソード「タイムマシン編」はジャーク将軍がテレビで『水戸黄門』を見たのが全ての始まり。
また、配下の怪人や戦闘員には重いコンダラ整地ローラーを引かせたり養成ギブスを着用させてど根性を鍛えさせている。
原作にも登場したサム博士に造らせた時空結合装置によって時空間を制する事に成功し、人類の文化を滅ぼすために動き始めるも、巨大なダイナマイトの爆発に巻き込まれ時空間の藻屑と化した。

【仮面ライダーSD 怪奇!?クモ男】
声:青野武
マンガ版とは異なり、彼がクモ男を指揮してアスリート誘拐作戦を実行している。
また、作画の都合か頭部の機械は描写されておらず、ほぼ原作通りの見た目になっている。
中の人が違う関係もあってか巨人の星パロは使われず、その代わり極度の潔癖症という設定が付けられた。
どれくらいかと言うと害虫駆除をするのにマシンガンやバズーカまで持ち出し、勢い余って自分のアジトを幾度となく破壊してしまう程。
ちなみにこのアジトには、石ノ森章太郎の萬画*9版でビッグマシンが使っていた物と同じコンピューターが置かれている。

【仮面ライダーSD(てれびくん版)】
原作ではクライシス皇帝から与えられた黄金の鎧兜を着用しているという設定があるのだが、本作では兜ではなく元からそういう顔であるとされ、V3らに「ハゲ」と馬鹿にされるシーンが存在する。

【仮面ライダーSD 疾風伝説】
八鬼衆最大の権力者。捕らえた2号&ストロンガー、そして1号を人質に暗黒城内にてレジスタンスを待ち受ける。
原作では主に四軍団長へのおしおきに使われていた杖からの電撃で、ライダー達を一撃の下に叩き伏せるという圧倒的な戦闘力を誇る。
RXのリボルクラッシュを素手で受け止めてみせるなど格の違いをこれでもかと見せつけたが、V3の攻撃で片腕を切り落とされた事で形勢不利と見て撤退。
だが待ち伏せしていたジェネラルシャドウに暗殺されるという最期を迎えた。その際命乞いをするなど一転して小物と化している。

【仮面ライダーSD グランショッカーの野望】
北海道エリア担当。北海道全域に大雪を降らし、交通網をマヒさせる作戦を実行していた。が、道民にはいつもの事らしく札幌では普通に雪まつりが開催されていた。

  • クライシスキャリア
クライス要塞の姿を模した戦闘車両。
ジャーク将軍と四軍団長が乗り込み、トランスポーターに配下の怪人や車両を大量に搭載して出撃する。

  • クライス要塞
『仮面ライダーSD マイティライダーズ』では原作同様ジャーク将軍はこれに乗っている。
タイムマシン編にて時空結合装置を応用したタイムワープ機能を組み込まれ、様々な時代を行き来できるようになった。
それによって人類の文化に大きく影響を与えた偉人を各時代から拉致するという作戦を実行していたが、拉致していたノーベルが作った巨大なダイナマイトにV3とストロンガーが着火した事でジャーク将軍ら諸共爆発してしまう。
なお、途中から「クライシス要塞」と表記されるようになったが、そもそもクライス要塞自体が誤記が定着したものなので誤植と呼んでいいのかは微妙なところ。


その他の構成員、関係者

  • 黄金狼男
ショッカー大幹部・ゾル大佐の怪人態。
『仮面ライダーSD 爆走笑学校』ではV3に警察犬代わりに使われたり、地獄大使の策略で犬のぬいぐるみを着てライダー達に接触したりと怪人達の中では出番は多い。
『仮面ライダーSD 疾風伝説』ではモブとしてアポロガイスト率いる混成部隊の中に混ざっていた。ちなみにこの場面では、ブラックサタン最高幹部のデッドライオンの姿も確認できる。
『仮面ライダーSD 出撃!!ライダーマシン』では1面ボスとして登場。4連ミサイルジェットエンジンを装備したオープンカーに乗って1号とチェイスを繰り広げる。

  • 吸血マンモス
デストロン結託部族・キバ一族の長であるキバ男爵の怪人態。
『仮面ライダーSD 疾風伝説』ではグランショッカー本部直属の殺戮部隊に所属する怪人の一人として、原始タイガーに率いられ空中戦艦と共に反乱分子の粛清に現れる。
『仮面ライダーSD 出撃!!ライダーマシン』では3面ボスとして登場。
ホッピングに乗って時速300㎞超で飛び跳ねながら落石を引き起こしライダーマンに襲い掛かった。

  • ヨロイ元帥
デストロン結託部族・ヨロイ一族の長。
『仮面ライダーSD 出撃!!ライダーマシン』9面ボス。
スノーモービル型の青いマシンを駆り、ビームを撃ちながらスーパー1とデッドヒートを繰り広げる。
残念ながら(?)ザリガーナの姿にはならない。

  • ゼロ大帝
ガランダー帝国首領。
『仮面ライダーSD 出撃!!ライダーマシン』4面ボス。
可変メカに乗り、機銃掃射でV3を攻撃してくる。
このステージにはスコープドッグそっくりの量産型ロボットが配下として出てくる。スパロボより先にバンダイのゲームに出ていたのか。

ブラックサタン大幹部。
『仮面ライダーSD 疾風伝説』では一つ目タイタンの姿で登場。マシンガンで武装した戦闘員の部隊を引き連れて、暗黒城内で戦い続けるライダー達の排除に向かう。
そこでXライダーを射殺するという大金星を挙げるも、激高したスーパー1のエレキハンド掃射を受けて戦闘員諸共死亡する。
『仮面ライダーSD 出撃!!ライダーマシン』では百目タイタンの姿で7面ボスとして登場。
中国大陸を舞台に、ラーメンの丼型の飛行メカに乗って上空からの爆撃でアマゾンに挑む。

いずれもデルザー軍団13の改造魔人の一人。
鋼鉄参謀は『仮面ライダーSD 出撃!!ライダーマシン』6面ボスとして登場。
軍事基地を制圧し、鹵獲した巨大戦車に乗ってストロンガーの前に立ちはだかる。
荒ワシ師団長、ドクターケイトは『仮面ライダーSD 疾風伝説』に登場。
前者はウォータータウンと呼ばれる町を根城にし悪政を敷いていた。原作同様に直属のデルザー軍団戦闘員を複数常に従えている。
スカイライダーとの間に因縁があり、混戦のどさくさに紛れて抹殺を目論むも、ZXのサポートを受けて窮地を脱したスカイライダーの反撃を受け死亡する。
後者はグランショッカー本部直属の殺戮部隊に所属する怪人の一人として、原始タイガーに率いられ空中戦艦と共に反乱分子の粛清に現れる。
混戦の最中ジェネラルシャドウに裏切られ、空中戦艦の艦砲射撃を受けて他の怪人諸共全滅してしまった。
磁石団長、ヨロイ騎士は『仮面ライダーSD マイティライダーズ』に登場。
いずれもジェネラルシャドウの配下という形での登場だが、原作での設定を踏まえてかシャドウとはタメ口で会話をしている。
前者は人間の方向感覚を狂わせる磁石ビームを使って街を混乱させ、後者はファンタジー世界風テーマパークを占拠して入場者を拉致していたがいずれもマイティライダーズの前に敗れ去る。

  • マリバロン
クライシス帝国の怪魔妖族大隊を率いる諜報参謀。四軍団長の中では唯一複数の作品に登場しているが、いずれも原作と顔は似ていない。
『仮面ライダーSD マイティライダーズ』ではジャーク将軍の中の人ネタに合わせて明子姉ちゃんのポジションに収まっており、よく木の陰から涙ながらに覗いている。また、作者の画風の関係で少女のような見た目に描かれている。
タイムマシン編にてジャーク将軍諸共ダイナマイトの爆発に巻き込まれて死亡。
『仮面ライダーSD 疾風伝説』では「ジャーク四人衆」の一人として登場。
無機質な能面のような顔にアレンジされている。妖術を用いてアマゾンと戦うも敗北する。

  • ゲドリアン
クライシス帝国の怪魔異生獣大隊を率いる牙隊長。
『仮面ライダーSD 疾風伝説』では「ジャーク四人衆」の一人として登場。
原作では怪光線と体術を駆使して戦っていたが、本作では異生獣という設定を活かし、口から吐き出す強固な糸と毒牙を使って戦うという生物的なアレンジが施されている。
V3を糸で絡め取り繭状にしてじわじわと殺害しようとするも、V3が巻き起こした強風で繭は破られ、逆襲の疾風弾を受けて絶命する。

  • ガテゾーン
クライシス帝国の怪魔ロボット大隊を率いる機甲隊長。
『仮面ライダーSD 疾風伝説』では「ジャーク四人衆」の一人として登場。
ジャーク将軍の命を受け、2号&ストロンガーと戦うシャドームーンに横槍を入れた。
決戦の際にはロボライダーを相手に銃撃戦を繰り広げた。本作のRXは戦闘経験が浅いため、フォームチェンジが解除される程の深手を負わせる事に成功するも、自身もボルティックシューターで顔面を撃ち抜かれ戦死する。

  • ボスガン
クライシス帝国の怪魔獣人大隊を率いる海兵隊長。
『仮面ライダーSD 疾風伝説』では「ジャーク四人衆」の一人として登場。
ゲドリアンとの連携でV3を翻弄した後、得意のナイフを使いライダーマンと戦った。そしてライダーマンとタイマンで戦い敗北している。ボスガンの名誉のために言うとこの作品のライダーマンはかなり強いので仕方がない。

  • 大神官ダロム
ゴルゴム三神官の一人で「天の石」の所有者。
『仮面ライダーSD マイティライダーズ』ではゴルゴムはかつて地球上に存在した国家の名前と設定されている。
ダロムら三神官は創世王候補であるRXとシャドームーンの子守役だったが、二人が揃ってアホだったため後継者なしとしてゴルゴムは滅んでしまった。
鳥の巣箱を模した天空城を拠点にしており、城に棲む無数の鳥を遺伝子操作ビームで怪人に変え手先として操っている。
RX、ライダーマン、アマゾンのトリプルライダーキックを受けて敗れた後はRXの実力を認め天の石を託し、自身は本来の姿である三葉虫の大怪人ダロムへと変貌した。
魔神大首領との最終決戦にもバラオム、ビシュムと共に駆けつけマイティライダーズを応援している。そう、本作のゴルゴムは最終的にまさかのライダー側の協力者というポジションに収まっている。
戦いを終えたRXの下に、マイティライダーズや少年仮面ライダー隊と共に涙ながらに駆け寄る三大怪人など本作以外では絶対に見る事はできないだろう。

  • 大神官バラオム
ゴルゴム三神官の一人で「海の石」の所有者。
『仮面ライダーSD マイティライダーズ』では絶海の孤島「ひょっこりじょーだん島」を拠点にしている。
生息するあらゆる生き物が侵入者を笑い殺すためにギャグを連発するという非常に危険な島で、バラオム自身もギャグで相手をずっこけさせる笑撃波の使い手。
実は笑いのセンスが常人と真逆であり、悲しい物語で笑ってしまうという弱点を突かれRXとXライダーのコンビの前に敗れ去る。
海の石を手放した後は本来の姿であるサーベルタイガーの大怪人バラオムへと変貌した。

  • 大神官ビシュム
ゴルゴム三神官の一人で「地の石」の所有者。
『仮面ライダーSD マイティライダーズ』ではアリゾナ砂漠の地下に広がる地下帝国、通称「ふしぎの国のアリ巣」を拠点にし、無数のアリ怪人*10を配下に従えている。
マリバロン同様に少女のような見た目で描かれており、作中で披露するアリスのコスプレがめちゃくちゃ可愛い。その可愛さを武器に不意打ちを仕掛けてくるのが常套手段。
予知能力でマイティライダーズと八鬼衆を翻弄するも、RXの予知をも覆す予測不能な行動「幼稚能力」の前に敗れ去る。
地の石を手放した後は本来の姿である翼竜の大怪人ビシュムへと変貌した。


【グランショッカー基地】

その名の通りグランショッカーの本拠地。
宇宙刑事シリーズの敵組織よろしく、普段は異空間を漂っている。
地上に出現した際には、八鬼衆の各車両を発進する「基地モード」と直接移動する「爆走モード」の二形態に変形する。
この爆走モード、基地下部の多脚で動き回るのだが何故か一切使用する事のないタイヤが取り付けられており、公式でもツッコまれている。



追記・修正は今度こそ世界征服を達成してからお願いします。

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最終更新:2025年07月19日 10:43

*1 せいぜいジンドグマの妖怪王女がモブで出てきた事があるぐらい。

*2 こちらに記されたものが基本設定になっている。

*3 しかもローンウルフと誤記されている。もっと長い名前の怪人も採用されているため文字数制限の類ではない。

*4 実際、ゴルゴム編とタイムマシン編はボンボン本誌とデラボンで並行して連載されていた。

*5 原作でも立花藤兵衛の経営するコーヒーショップにやって来た事がある。ちなみに本作でも喫茶ルームにてコーヒーを嗜んでいた。

*6 原作では体を火の玉に変えていたが、本作では意志を持った火炎となって全てを呑み込み焼き尽くそうとした。

*7 正式名称は「十面鬼ゴルゴス」だが、『仮面ライダーSD』では一貫して十面鬼表記になっている。

*8 コンテンツ展開中、小学館系列の雑誌では常にV3が主役として扱われていた。ちなみに講談社はRX。

*9 石ノ森氏は「万の表現が可能な媒体」として「マンガ」を「萬画」と表記しており、氏の故郷にあるミュージアムでもこの表記が用いられている。

*10 原作である特撮版には登場しないが、石ノ森章太郎の萬画版及びそれを下敷きにした島本和彦のコミカライズ版には登場している。