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テトリスシリーズ - (2020/12/03 (木) 21:10:49) の編集履歴(バックアップ)


テトリスシリーズリンク


概要

「テトリミノ」と呼ばれる4つのブロックで構成されたピースを落とし、ブロックの山を消し続けていくアクションパズルゲーム。全ての落ちものパズルの原点。
元々は旧ソビエト連邦の科学者「アレクセイ・パジトノフ」他2名が教育用として開発したもの*1だが、やがてアメリカのSpectrum HoloByte社によって最初にゲームとして製品化。
その後、このゲームは高く聳える国境を幾重にもまたいだ交渉の数々の末に、全世界での市民権を獲得することになる。


テトリス移植作品

BPS発売

ボンブリス単体の作品やテトリスフラッシュについては後述。

機種 タイトル 概要 判定
FC/PC テトリス 永遠の良作にして永遠の中堅。
日本のFC版は「↓で回転」「Aでハードドロップ」という独特な操作方法。
海外NESでは未発売で、代わりに任天堂版がある。
FC テトリス2+ボンブリス 『ボンブリス』が初登場作品。『テトリス』も含め操作性が非常に快適に。
FC版『テトリス』の出来に不満を持った業界有志が集って制作された作品。
チュンソフト開発でBGMが『ドラゴンクエスト』風。海外では未発売。
SFC スーパーテトリス2+ボンブリス FC版のグレードアップ版。BGMは一新。
SFC スーパーテトリス2+ボンブリス 限定版 パズルの難易度が上昇したマイナーチェンジ版。
SFC テトリス武闘外伝 シリーズ最大の異色作。対戦を重点に置いたまさしく外伝作品。
キャラクターそれぞれの必殺技で戦うという独自のシステムで異彩を放つ。
初のNEXT共有&RENSA導入。だが、キャラクターバランスにやや難あり。
なし
スーパーテトリス3 『ボンブリス』をさらに少し変えた「スパークリス」。
ちょっと変わったルールの「マジカリス」。
それらに加え、4人対戦の「ファミリス」等も収録。
VB Vテトリス ロコモティブ開発の作品。
SS テトリスS
PS テトリスX
ザ ネクスト テトリス
ザ ネクスト テトリス デラックス
DC テトリス4D


セガ発売

機種 タイトル 概要 判定
AC テトリス 日本における『テトリス』人気の最大の火付け役。
通称旧セガテトリス。
フラッシュポイント 諸般の事情で…その為、正式には『テトリス』ではない。
随所に、削除されたモード*2があったであろう名残がみられる。
ブロクシード
テトリス・デカリス スケールの大きい文字通りの「巨大テトリス」。 不安定
AC/DC セガテトリス 初代AC版と区別するため、「新セガテトリス」の通称がある。
PS2 SEGA AGES 2500シリーズ Vol.28
テトリスコレクション
新ガイドラインに準拠した新作『テトリス ニューセンチュリー』を収録。
加えて、各機種版『テトリス』『フラッシュポイント』『ブロクシード』を復刻。
幻のMD版『テトリス』も収録。
MDミニ テトリス 「もしMDにAC版準拠のテトリスを移植したら?」というコンセプトのIF移植。
メガドライブミニの為にAC版を目コピしたもので、幻のMD版とは異なる。
PS3/WiiU/
PSV/3DS
ぷよぷよテトリス ぷよぷよ』と『テトリス』のコラボ作品。
初心者や作りの粗さが気にならない人には十分良作だが、極めようとすると…。
賛否両論
PS4/One ぷよぷよテトリス ゲームバランスの調整やDLC全部入りなど改善されてはいるが根本はそのまま。
PS4版は後にSwitch版と同等の内容にアップデート。
Switch ぷよぷよテトリスS Nintendo Switchのローンチタイトルとしてリリースされた。
Win Puyo Puyo Tetris Steamで配信のWin版。インターフェースは英語のみ、音声は日本語切り替え可。


任天堂発売

機種 タイトル 概要 判定
GB テトリス 全世界販売本数約3500万本。GB用ソフト単体売上とパズルゲーム売上第1位を記録。
NES TETRIS 国内未発売。日本のBPSファミコン版とは別物で、テンゲン版販売停止を経て海外でのみ発売。
今でも熱狂的なプレイヤーが全世界に数多く存在し、競技の対象にさえなっている。
SNES Tetris & Dr. Mario 日本未発売。『テトリス』と『ドクターマリオ』に加え、両方で競う『Mixed Match』を収録。
日本では『ドクターマリオ』のみをサテラビューとニンテンドウパワー書き換えタイトルとして提供。
GBC テトリスDX GBCローンチタイトルの一つ。GB版をベースにカラー化は勿論、操作性も向上した。
DS テトリスDS Touch! Generations』シリーズの一つ。
スーパーマリオ』『ゼルダの伝説』『メトロイド』等のファミコンゲームをテーマにした演出。
「ハードドロップ」「ホールド」等の機能も搭載、その他オリジナルルールも遊べる。
Switch TETRIS 99 『テトリス』でバトルロイヤル。Nintendo Switch Online加入者同士で99人対戦可能。
オフラインモードも有料追加コンテンツとして配信されている。


ジャレコ発売

機種 タイトル 概要 判定
AC/PS/
SS/GB
テトリスプラス 標準の『テトリス』に加え、キャラクターをフィールド下に導く「パズルモード」が搭載。
家庭用機移植版ではエディット機能が追加されている。
AC テトリスプラス2


カプコン発売

機種 タイトル 概要 判定
AC/PS/
N64
マジカルテトリスチャレンジ featuring ミッキー キャラゲーながら対戦に特化した内容。
ブロック5個以上のおじゃまピースが登場。
なし
GBC テトリスアドベンチャー すすめミッキーとなかまたち 独特のルールを加えた対戦特化テトリスを多数収録。
大会式の一人用モードもある。


サクセス発売

機種 タイトル 概要 判定
PS SuperLite1500シリーズ ザ・テトリス SuperLite1500シリーズから登場。
GBA テトリスワールド 『テトリス』における世界標準*3は、このゲームが基になっている。 シリ不
PS2/Xb/GC テトリスワールド PS2版は日本未発売。
GBA みんなのソフトシリーズ テトリス アドバンス
AC/PS2 SuperLite2000 パズルゲーム テトリス~キワメミチ~ SuperLite2000シリーズから登場。TGMフォロワーの側面あり。


ハドソン発売

機種 タイトル 概要 判定
Wii テトリスパーティ
Wii/DS テトリスパーティープレミアム 隠しモードで『ボンブリス』も一部搭載。


エレクトロニック・アーツ発売

機種 タイトル 概要 判定
PS3/PSP TETRIS DL専売。


アリカ制作テトリス(テトリス ザ・グランドマスター)

TETRIS 99については前述。

機種 タイトル 概要 判定
AC テトリス ザ・グランドマスター セガ版AC『テトリス』踏襲の色濃い仕様。通称『TGM』。
20G、段位認定、出現ブロック調整など独特の要素で新境地を開いた。
テトリス ザ・グランドマスター2 ジ・アブソリュート 上入力による即落下(≠即固定)を導入。20Gは更にスピードアップ。
その一方で初心者用モードと二人協力用モードが追加され、遊びの幅が広がった。
テトリス ザ・グランドマスター2 ジ・アブソリュート PLUS 上記の好評を受けて無償で配布されたバージョンアップ版。
20Gの最果てを目指す超上級者用モードが初登場。
テトリス ザ・グランドマスター3 テラー・インスティンクト 「ワールドルール準拠の回転法則」「ホールド」等の世界基準の要素を導入。
加えて筐体毎のデータ保存機能し、よりタイムアタック重視の作品となった。
PS テトリス with カードキャプターさくら エターナルハート 『カードキャプターさくら』とのタイアップ作品。
先行回転といった『TGM』シリーズの仕様がいくつか搭載されている。
360 テトリス ザ・グランドマスター エース 『TGM』シリーズ唯一の家庭用作品。
『3』と比べて世界基準の競技性が色濃くなった。
その他にもゲームクリアの条件等、従来の『テトリス』に近い点が多い。


その他のメーカー発売

機種 タイトル 概要 判定
AC TETЯIS 日本未発売*4アタリ社版の『テトリス』で、海外ではNES版と並んで有名。
VS.TETЯIS 日本未発売。上記の任天堂VS.システムへの移植版。
一つのフィールドで二人が同時に積む協力プレーを初搭載。
NES TETЯIS 上記のテンゲンによる移植版。
しかし、移植の際のトラブルが思わぬところに波及し、販売停止へ。
N64 テトリス64 セタ発売の作品。
WSC テトリス ヴァンガード発売の作品。WS/WSC両対応。国内で初めて世界基準に対応した。
360 Tetris Evolution 日本未発売。
Tetris Splash
Win アマガミテトリス
~絢辻 詞編~/~森島 はるか編~/~七咲 逢編~
DL専売。アマガミ』とコラボしたアクションパズル・アドベンチャーゲーム。
『アマガミ』のキャラクターと『テトリス』で対戦していく。現在は配信停止。
3DS テトリス バンダイナムコゲームス発売・ハドソン開発の作品。
海外では『Tetris Axis』の名で、任天堂から発売された。
『ボンブリス』も一部搭載されている。
PS4/One/
Win
テトリス アルティメット 2015年KOTY据置機部門次点。ユービーアイソフト発売・開発の作品。
せっかくの次世代機進出作が、致命的なバグまみれで全体的にロークオリティ。
PS4/OQ/
Win*5
テトリス エフェクト 水口哲也率いるエンハンス発売・開発の作品。各種VRにも対応。
Rez』『ルミネス』の系譜を継ぎ視覚と音楽の共感覚コンビネーションが彩る。
XSX/One/
Win*6
テトリス エフェクト:コネクテッド ※2021年2月10日以降記事作成可能。
『テトリスエフェクト』にマルチプレイヤーモードを追加した移植版。


テトリス関連の他パズルゲーム

アレクセイ・パジトノフ考案パズルゲーム

機種 タイトル 概要 判定
PC他多数 テトリス 世界一有名なゲームのひとつ。元祖落ちゲー。上記参照。
PC/AC ウェルトリス 変形版『テトリス』で、正方形のフィールドに対して四方からピースが向かってくる。
AC/FC/
PCE/GB
ハットリス 2つセットで落ちてくる帽子を積み重ね、同じ帽子が5つ重なると消える。
帽子はソフト帽、シルクハット、王冠など六種類。
FCD ナイトムーヴ 日本国内のみ発売。チェスのナイトを動かしてチェス盤の指定されたマスを目指す。
同じマスは3回しか通れない。
360/Win Hexic ヘクス型のタイルを消していく3マッチパズル。
極力消さない、連鎖させないのがコツという一風変わったゲーム性が特徴。
スルメ


その他の関連作品

機種 タイトル 概要 判定
AC/NG ジョイジョイキッド 『テトリス』の派生作品の一種。
AC モザイク
AC/MD ブロックアウト 擬似3Dの『テトリス』で、線ではなく面で消す。
ほぼ同じシステムのフリーソフトPCゲーム作者との間で訴訟問題が起きた曰く付きの作品。
VB 3D TETRIS 日本未発売。中身は上記の3D落ちものパズルの移植。
SFC/FC/
GB
テトリスフラッシュ FC/GB版は任天堂、SFC版はBPSから発売。
英題は『TETRIS 2』で『テトリス』の名を継いだ落ちゲーだが、ゲーム性は全くの別物。
AC版もロケテストはされたが未発売に終わっている。
SFC/GB スーパーボンブリス BPS版『テトリス』のオマケだった『ボンブリス』の単独作品化。
残念な点も目立つが、SFC版はVS COMを唯一搭載した作品でもある。
なし
GB スーパーボンブリス GB版ではトレーニングモードとファイトモードを搭載。
独自要素のおかげでSFC版とは違った良さがある。 海外では『Tetris Blast』として発売。
なし
GBC スーパーボンブリス デラックス 上記GB版のカラー対応化バージョンアップ作品。SFC版のパズルモードが復活追加された。 なし
SFC ヨッシーのパネポン パネルでポン』のキャラをヨッシーに差し替えた海外版。
海外ではタイトルが『Tetris Attack』と『テトリス』の名を冠している。
しかし、当然ながら中身は日本版と全く同じ『パネルでポン』である。
GB ヨッシーのパネポン (GB) 劣化
N64/GBC ウェットリス 「トリス」と付く名称*7だが、『テトリス』との関係は薄いパズルゲーム。 スルメ
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ X』以降にNES/GB版『テトリス』と同じ曲のアレンジを収録している。
SP』ではミノがスピリットとして登場。



詳細

  • 「4ブロックが連なったピースを落としていき、横に隙間なく並べて消し続ける」アクションパズルゲーム。
  • 様々な機種で発売されたが、その間様々なシステムのマイナーチェンジが行われた。以下はその一例。
    これらの中でセガアーケード版の操作系統は国内におけるテトリス関連作品のスタンダードなものとなり、近年では『テトリスワールド』の仕様を基準とした「ガイドライン」が世界基準規格として制定されている。
    • ピースの落下速度を調整できるもの。最初期の実装だといわゆるハードドロップしかなかった。
      • 主流となっているのは「下ボタンで高速落下」ということだろう。これは初期アーケードのアタリやセガから採用されている。
      • また、セガアーケード版や『テトリス・ザ・グランドマスター』(アリカ)等ピースの最大速度が速い国内作品*8では、下のブロックに接地した後もしばらく操作ができるものが多い。
        この場合、下ボタンを押すと地面ですべらせる時間を飛ばして次のピースに移る。
      • 一方、ガイドラインでは上ボタンが即設置+ブロック固定の「ハードドロップ」となっており、下ボタンでの高速落下は接地ごに一旦移動猶予が残る「ソフトドロップ」と呼ばれるものになった。TGM2/TGM3クラシックルールで実装されたもののみ、瞬時落下させても地面ですべらせる時間が残る独特の仕様*9
    • ピースが左右の壁ないしブロックに密着している場合、位置をずらしながら回転できる「壁蹴り」補正。 作品を経る毎に強化されていったが、I字ピースまたは接地ブロックを使った壁蹴りが出来ないなどと言った細かい差異もある。
      • 前半期の壁蹴り補正はほとんどが上方への補正がかからないものだったが、近年のガイドライン仕様においてはピースを「駆け上がらせる」床蹴りなども可能な、やや複雑な回転補正がある「スーパーローテーション」が採用されている。
  • 『テトリスワールド』の後にガイドラインに実装された、落下中のピースをキャンセルして「ホールド」という枠に1個だけ保管しておける機能。好きなタイミングで入れ替えて使うことができるが、1手ごとに1回のみ。
  • 日本で発売されたBPS製ファミコン版は最初期PC実装の流れを組んだ内容であり、「下ボタンで左回りに回転」「Aボタンで即設置(ハードドロップ)」というかなり異色の操作方法のため直感的ではなく、ボタン一回で接地してしまうということもあいまって初心者には扱いにくかった。
    • しかし、一瞬で接地するためゲーム進行のテンポ自体は当時の他のテトリスに比べ速く、本作オリジナル曲である「TECHNOTRIS」など独特の魅力もあった。
    • 上記のファミコン版初代の操作性の不評を受け、続編『テトリス2+ボンブリス』はチュンソフトを主導に業界有志が集って制作され、操作方式がアーケード版準拠の「下で速度アップ、ボタンで左右回転」になった上でさらに操作性が大きく向上している。なおこのファミコン版『2』は音楽もすぎやまこういち氏が担当したため、『ドラゴンクエスト』シリーズ風のBGMになっている。
    • アメリカのNESでは上記ファミコン版はどちらも発売されなかった。非公認のテンゲン版と、その後制作された任天堂版*10があるが、これらも下ボタンで落下・ボタンで回転になっている。
  • 対戦テトリス
    • ただブロックの山をひたすら消していくだけのゲームだったが、ゲームボーイ版で通信対戦が実装されることでまた違った楽しみ方が増えた。
    • ゲームボーイ版で一般的となった対戦システムは、「複数行を消すと相手の下からブロックがせり上がる」というもので、自分が一度に多く消せばそれだけ相手を追い詰めることができ、先にゲームオーバーになってしまったほうが負けとなる。
      • 実は同時期、別の対戦テトリスが出ていた。フリーウェアになるが『KATALITH』というゲームだ。こちらは複数行を消すと、それに応じて相手にペナルティが課せられるというもの。勝手に落下させられたり、回転させられたり、いびつなピースが現れたり、果ては真っ暗になったりと、様々な効果があった。ゲームボーイ版テトリスとはまた違った方向性を示したゲームだが、対戦落ちものパズルでこのタイプのシステムを採用している商業作品はかなり少ない。
      • 『セガテトリス』(セガ/1999/AC,DC)*11と『マジカルテトリスチャレンジ featuring ミッキー』、またキャラ毎の必殺技で直接相手を妨害できる『テトリス武闘外伝』(BPS)がこのタイプに近く、また『テトリス・ザ・グランドマスター』シリーズや『テトリス with カードキャプターさくら エターナルハート』の対戦モードではラインせり上がりと豊富な妨害アイテムを同時に採用している。ちなみに落ちものではない対戦パズルでは『ヨッシーのクッキー』(任天堂)の対戦モードでもそれに近いシステムが採用されている。

余談

  • 概要にある通り共産圏で作られ、しかも最初は教育用に作られたソフトであったため版権がハッキリしなかったが、現在は「ザ・テトリス・カンパニー」というアメリカの会社が版権を管理している。
    • 版権を巡っては、かつては様々な問題が発生していた。有名どころはセガのメガドライブ版『テトリス』(発売中止)における騒動。詳細は未発売ゲームページの「MD テトリス」参照。
      • その後このMD版は、セガが正式にPS2版『テトリスコレクション』へと収録している。
    • この版権問題が、作品の有名度に反してマスコミに取り上げられにくい所以でもある*12
    • ザ・テトリス・カンパニーは版権管理の他に、開発会社によってバラバラだった細かいゲーム仕様を統一させるため、先述した『テトリス』制作のガイドラインを制定し管理している。
    • その後一時的に「1ハードに1テトリス」という謎の制限を課していた事があり、それが原因で『テトリス・ザ・グランドマスター』シリーズはPS移植版の発売中止を余儀なくされた。詳細は未発売ゲームページの「PS テトリス ザ・グランドマスター」参照。
      • その後、同社は似た仕様を盛り込みながらも『カードキャプターさくら』のゲーム化、ステージクリア/対戦モードのみという抜け道でPS版でのライセンスを取得している。
  • セガ旧アーケード版は、当時セガの生産が追い付かず、また部材も不足してコンバート元の基板も足りないという状況に陥ったため、性能の劣る8ビット基板であるシステムE版、タイトーに移植を許諾したタイトー版*13が作られた。
    • タイトー版はソースが提供されたわけではない、いわゆる耳コピに近い環境で作られたクローンであるため、本家に親しんでいるプレイヤーがプレイすれば確実に違和感を感じる出来となっている。
    • また、アメリカではセガ以外にアタリがリリースしたアーケード版と任天堂がリリースしたNES版があり、それらが後のゲームボーイ版と並んでメジャーとなっていた。ATARIアーケード版も任天堂VS.システム、またテンゲンを通して非公認的にNES版に移植されていた。
  • 湾岸戦争時、任天堂が米軍兵士達に休憩中の暇つぶしとしてゲームボーイを提供していたが、兵士達は特に本作を好んでプレイしていた。
    • その後、空爆された兵舎から焼けただれたゲームボーイが発見されたが、液晶画面を取り換えたら正常に動作したという逸話は、ゲームボーイの伝説的な耐久性を物語るエピソードとして有名。現在このゲームボーイはニューヨークの任天堂直営店に展示されており、常時本作のデモ画面が動いている。
  • シンプルながら濃い中毒性を持つ故に「資本主義圏の国の人間を中毒に陥らせ生産性を低下させるために放たれた共産主義国の罠」だの「テトリスはその中毒性で人間の脳を思考停滞状態に陥らせて感情を麻痺させ、殺人マシンにするための道具」だの、いろいろとあらぬ噂やネタを立てられたりした*14
    • 現在でも高い中毒性からハマると「テトリス・ハイ」と呼ばれる状態になるとされ「ゲーム脳 (いわゆるニセ科学)」の論拠のひとつになっていたり、逆に「テトリス効果」として心の傷の軽減になると唱える論もあるなど。
  • シンプルながら奥深く、細かい調整もゲーム性に効いてくる、誰でも知っているゲームとして現在でも情報系学生のプログラミング課題としてこのテトリス制作が出題されたりする。オープンソースソフトウェア・フリーウェアにおいても、テトリスは多くの作者によって作られている。