BS・CSアニメ放送

登録日:2012/02/15(水) 19:39:39
更新日:2023/11/12 Sun 18:57:23
所要時間:約 8 分で読めます






BS・CSアニメ放送とは見逃し、ブッキング対策の1つであり、アニメ過疎地域のアニメファンにとっては救世主的存在な衛星放送である

古くはNHKの衛星放送やWOWOWが見れると言えば大体通じた放送形態で、ハイエンド~ミドルレンジモデルのBS対応TVや録画機器のみ視聴可だったが、地デジ対策でTVのスペック自体が進化。

2000年12月に無料民放が登場。
2007年のアナログハイビジョン放送終了で新局追加
2011年以降、アナログ完全終了によりCS有料チャンネルの一部がBSに移行し、WOWOWが3チャンネル化した。

さらにアナログ放送終了・デジタル化で新しい放送局も増え、今やTV本体やブルーレイレコーダーにもS・CSチューナーが標準搭載されたことで視聴環境も大きく変わった。






BS放送

BSスカパー・WOWOW・スターチャンネル・BSアニマックス等は有料だが、激増したそれ以外のチャンネルは一部無料


◆アニメを放送している主な無料BSチャンネル

  • BS11
2007年冬に開局した地方ヲタの救世主ともいえる放送局。
無料の衛星放送で後発でありながらも、アニメコンテンツに強いこの局を視聴すればBSの恩恵をかなり受けられる。
BANDAI関係者が携わっているので、製作委員会への参加にも積極的で、金曜・土曜深夜にアニメを集中放送し、毎クール新規の人気アニメ上位勢を次々と獲得。BS-TBSやBSフジに比べて地上波とのタイムラグが長くても一週間以内なのも魅力だが、「TOKYO MX&BS11との同時、かつ最速の放送」まで実現。近年は一週間すべての曜日にアニメが放送している。

開局時から長年日曜19時半はガンダム枠、土曜19時台前半はウルトラマン枠、後半はプリキュア枠になっていたのだが、ガンダム枠は土曜へ移動拡大した一方、ウルトラ&プリキュア枠は廃止された。

  • BS-TBS
地上波トップクラスの実力をもつTBSのBS版。開局時の局名はBS-i。
土曜深夜にTBS木曜深夜・金曜深夜のアニメを1ヶ月遅れほどで放送し、まどマギやP4のようにMBS制作アニメは放送されないケースがあったが、最近は24時台は1日遅れ、25時台は1週遅れの放送。
2012年冬の妖狐×僕SSから全ての深夜枠を確保したようだが、最近はTBS制作作品でもBS11で放送されるパターンが増えて消極的になりつつある。

  • BSテレ東
アニメでは無類の強さを誇るテレビ東京のBS版。2018年から局名を従来のBSジャパンから改称。
月曜~金曜の17時台は長年アニメ枠となっており、地上波放送のファミリー、キッズ向けのアニメ(遊戯王、アイカツ等)が遅れて放送されていた。しかし2020年度に金曜の遊戯王アワーを除き廃止と残念なことに。
この他、週末朝にはポケットモンスター妖怪ウォッチなどキッズアニメ枠、平日深夜にはBORUTO‐ボルト‐ほかジャンプ系アニメ枠がある。
…が、深夜アニメはほとんど放送させていない。
BSテレ東で深夜アニメが全て放送されると、AT-X(ひいてはスカパー!やケーブルテレビ)への加入者を減らしてしまうことになるので、むしろ「BSテレ東には深夜アニメを絶対に放送させない」、という意思すら感じられる。

しかし、2017年4月より「恋愛暴君」「王室教師ハイネ」の放送が予定されることで深夜アニメが若干復活するなど、テレビ東京系列の存在しない地域では重宝する。

  • BS日テレ
日テレのBS版チャンネル。アンパンマン以外長らく日テレ制作アニメは放送されなかったが、2014年以降不定期に放送されるようになった。
火、水、日曜に深夜アニメ枠が存在していたが、2017年には一旦枠がなくなっている。
2019年10月改編で新たに枠名『アニメにむちゅ~』が設定され、放送本数が前クールの8本から15本にまでほぼ倍増。ただし当初はラインナップの多くが再放送だったが最近は新作の放送も増え始めている。。

  • BSフジ
ノイタミナでお馴染みフジテレビのBSチャンネル。以前はノイタミナ枠のアニメを放送していたが2013年以降放送されなくなってしまった。
(ノイタミナ枠をなくした代わりというわけではないと思うが)BSフジもまた、BS11に対抗するような形で深夜アニメ(2017年期は「政宗くんのリベンジ」「AKIBA'S TRIP -THE ANIMATION」など)の製作委員会へ積極的に参加しつつあり、さらに2017年4月には深夜アニメの新枠「アニメギルド」が放送開始されたことで、今後の展開に期待される。

日曜日の午前10時台にはドラゴンボールZワンピースを再放送している。
2007年-2009年にかけては世界名作劇場枠を復活させ、新作を3作放送した。

  • BS朝日
テレビ朝日のBSチャンネル。
2010年代前半までは夕方にキッズアニメ枠があり、「魔法使いサリー」や「パーマン」など、東映とシンエイ動画の旧作アニメ、
「祝ビックリマン」などニチアサキッズタイム前座の6時半枠作品、「あたしンち」の遅れ放送がされていた。
2010年代後半になるとアニメや特撮の定時放送枠は消滅。たまに深夜枠で「仮面ライダーアマゾンズ」などを放送するに留まっていた。
2020年4月からは前年秋の改編で地上波ゴールデンを追い出された「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」を6日遅れで金曜夜7時に放送している。
同時期に金曜日と日曜日の23時台に深夜アニメ枠『アニメA』を新設している。

  • BS12 トゥエルビ
BS11と同時期に開局した三井物産系の放送局。
開局から10年ほどは日本の旧作・準新作・新作アニメをある程度放送していたが、2020年3月を以てアニメ枠すべてを廃枠にしてしまった。
しかし同年7月に単発特番として『劇場版 どうぶつの森』を放送。さらに10月より日曜19時台に劇場版やOVAなどを放送する『日曜アニメ劇場』を新設。この枠では『図書館戦争 革命の翼』や『劇場版花咲くいろは HOME SWEET HOME』を無料放送局で初放送するなどの実績を持つ。
深夜枠は日曜アニメ劇場新設から3ヶ月遅れて新設。こちらは『アニメ26』と銘打たれ、月曜日から金曜日の午前2時台に放送している。

  • NHK BSプレミアム
公共放送であり、常に「BSにも契約しろや」という旨のメッセージが表示されるので、厳密には無料ではない。
「NHKの本気」という言葉が存在するようにNHKはアニメに力を入れている放送局でもある。
アナログの「NHK BS2」の時代にカードキャプターさくらを放送、BSの契約数が急増したのは有名な話。
また夏休みなど学校の長期休業期間には午前中に「BS○○休みアニメ特選」と題し国内外のアニメを集中放送しており、
特に90年代~00年代前半にはある意味教育的だがトラウマにもなる『風が吹くとき』や、『トップをねらえ!』『魔界都市新宿』『ぼくの地球を守って』等マニアックなOVA作品も放送していた。
近年はキングダムや山賊の娘ローニャなどを放送。

  • NHK BS4K
2018年12月から本放送を開始した新4K8K衛星放送のチャンネル。従来の受信機では見られず、対応テレビやチューナー・レコーダーが必要。
BS民放各局の4Kチャンネルが2K(ハイビジョン)とほぼ同時放送の手抜き編成に対し、こちらは独自編成を貫いている。ただソフト不足なのかほとんどの番組がNHKの他チャンネルでも放送された番組の4K版、もしくは再放送で占められる。
2019年度から『ムーミン谷のなかまたち』、4Kリマスター版『シドニアの騎士』の定時放送を開始したほか、特番として『忍たま乱太郎の宇宙大冒険』も放送された。


◆アニメを放送している主な有料BSチャンネル

  • アニマックス
2011年10月からBSに移動したスカパーの稼ぎ頭。
基本、名探偵コナン、ドラゴンボールシリーズ・こち亀など子供~大人が楽しめるメジャーなアニメの再放送のみ。
ただし、油断しているとデュラララ!!Angel Beats!などの再放送が始まる。
ここ最近はベン・トー、ペルソナ4を新規で獲得。
再放送枠では境界線上のホライゾン、スクライド、東のエデン、さらに、AT-Xから魔法少女まどか☆マギカを獲得するなど。
時折決定!ワンランク上の大人が選ぶカブトボーグベストテンといったトチ狂った強烈な企画を打ち出し放送することも。

また、月1回(毎月第1日曜日)、一部の番組が無料放送されることもあるので、番組表も要チェック。
2017年3月末にキッズステーションと経営統合、兄弟チャンネルとなった。
ただ2017月年4月時点ではこれといった連携がないどころか、お互いのホームページにリンクすら貼っていない。しかし局を跨いだ番組の使い回し放送は頻繁になった。

  • WOWOW
NHK-BSと共にアナログBS時代から存在していたBS放送局。
かつて、劇場版新世紀エヴァンゲリヲンを最速放送したことで話題をよびその後、THEビッグオー1期、ブレンパワード
おねがい☆ティーチャーシリーズといった新規アニメで00年前後はアニメコンテンツも強かったが、今となっては劇場版作品しか放送しない状況。
2011年10月からWOWOWは全3Chに増えて、アニメ放送はおもにWOWOWプライムやシネマで放送されている。
最近では、劇場版ガンダム00や劇場版Fate/stay nightが放送した。
2012年からはブラックラグーン、装甲騎兵ボトムズ、トワノクオンなどの全シリーズを深夜帯で一挙放送中。

  • ディズニー・チャンネル
アニメを中心としたディズニー運営のエンタメチャンネル。
アニマックスと同様CSからの移動組。2010年からすでにHD化していたものの、BSでは長い間SD放送のままだった。2021年にやっとHD放送を開始。
開局は2003年だが日本のアニメが放送されたのは2010年と遅く、シリーズアニメは大正野球娘、映画はちびまる子ちゃんが初放送作。
TBSチャンネル以外でけいおん!1期を放送した数少ない局。しかも無料放送で全話一挙放送したこともあった。
その他に何故かイカ娘を放送していた。深夜・全日作問わず作品傾向は部活物かギャグコメディ物が中心。2010年代中盤からはNHK-Eテレのアニメも多い。

日本アニメ解禁年となった2010年には「ミッキーマウスの写真は見せられない」「ディズニーは著作権に厳しい」との際どいネタを持つコジコジをわざわざ放送して自虐ネタに昇華。…何やってンすかディズニーさん。
2016年にはなんとアメリカ版ドラえもんも放送。映像はアメリカ仕様のまま日英二カ国語放送された。OPはおなじみの歌ではなく、ドラえもんによる設定説明のナレーションにされており(おそらく新録の)日本語版音声も聞くことができた。
この他ハム太郎、しずくちゃん、おじゃる丸プリパラ、アイカツなど度々メジャーアニメを放送したが、当局におけるヒエラルキーは
新旧ディズニー映画≧ディズニー制作シリーズアニメ>>>絶対越えられない壁>>>日本のメジャー級アニメ
のため、外部へ対し大々的な広報活動がされることはまずない。また特定シーズンのみの放送で終わることもザラである。

◆CS放送

BSが放送専用の人工衛星を使っているのに対し、汎用の通信衛星を使っているためこう呼ばれる。ただ近年はあまり厳密な区別はされていない。
視聴するにはスカパー!、スカパー!プレミアム、ケーブルテレビ、IPTVなどとの契約が必要。当然ながら月額会員制で料金はピンきり。
また、放送局や契約したサービスによって画質が全く違ったりする。スカパー!プレミアムは全局HD放送で視聴できるが、スカパー!やケーブルテレビではSD放送となってしまう局もある。

たまに、無料放送が行われることがあり(スカパー!無料開放デーの毎月第1日曜日など)、この時も録画は可能だが、DVD・ブルーレイへのコピーは一度きりなので注意。

◆主な放送局

  • AT-X
テレビ東京系列の放送局。元々はディレクTV専門の目玉アニメチャンネルで、スカパー!専門のアニマックスとは直接のライバルともいえる関係にあったが、ディレクTV終了によりスカパー!へ移籍した。
「ワンランク上のアニメチャンネル」をモットーにマニア向けアニメが勢揃いしているのが特徴。
そして、乳首が見れる。

その反面月額が1,944円(税別1,800円)と、異様に高いというマイナス要素も…
2011年後半は人気の高かった新規アニメが他局も放送していたり、頼みのお色気も修正版だったりと劣勢を強いられたが、
僕は友達が少ない電波女と青春男の様になかなか放送しなかったTBS系列作品のが放送終了と共に移動したり、
同様の状況だった角川グループ作品から涼宮ハルヒの憂鬱らき☆すたといった看板作品が移動など巻き返しつつある。
最新アニメを最速で放送することもある。
昔はオリジナルマスターにこだわるあまり、劣化したフィルムをそのままテレシネしてひどくノイズの入った誰得状態でアニメを放送したこともある。

  • キッズステーション
アニメ専門チャンネル永遠の2番手。
10数年位前にはスレイヤーズやらロスト・ユニバース勇者シリーズ、セーラームーンなど、90年代~00年代のテレ東系列のアニメを放送していた。
……が、その後はアニマックスなど他のCS放送にポジションを譲り渡したのか今は殆ど放送されない。
現在は夕方までは子供向けアニメしか放送しないが、基本深夜に新旧問わずマニア向けが集中している(新規アニメは各クール2作ほどしか取らない)。
2011年下半期は突然本気を出したのかマクロスF、ストライクウィッチーズ、化物語、とらドラ、Fate/stay night及びFate/Zero
おねがい☆ティーチャーシリーズなど、かつての人気作品を立て続けに獲得したが、2012年になると大人しくなった。
特に2012年秋はSAOが夏から引き続き放送していたものの、新規枠は緋色の欠片2期と絶園のテンペストと微妙なラインナップになり、
次クールは深夜アニメの新規獲得が0本という事態が起きてしまった。
2013年春は新規で人気会社P.A.WORKSの新作RDG-レッドデータガール-を獲得したが…結果は察するといい。
人気No.1は銀魂らしい。近年は年末年始、ゴールデンウィークが近くなると、閻魔大王風の衣装を着た木村昴(大王)と烏帽子を被った入江玲於奈(家来)のショートコント風味の番組宣伝が流れるようになった。
うる星やつららんま1/2をしょっちゅう再放送するのはよくあること。2作品とも初のHDリマスター版で再放送される程の熱の入れようである。
黎明期の1990年代にはどういうわけか、キッズにもアニメにも全く掠らないセクシーバラエティ番組のミニスカポリスを放送していたのは黒歴史。



◆再放送メインの局

  • ファミリー劇場
開局時には朝夕にアニメ・特撮枠を設け、週1話ペースで多数の番組を放送する編成だった。2000年代中ごろから平日朝のベルト枠や、連休・週末を中心に一挙放送する編成にシフト。
定番番組は金田一少年の事件簿アルプスの少女ハイジ宇宙戦艦ヤマト。一昔前は歴代ガンダムでVとX。
最近だと銀河英雄伝説、装甲騎兵ボトムズやハガレン1期の一挙放送を放送した。
ファミリー劇場と名乗りながら最終兵器彼女を放送したこともある。
特撮方面では、昭和ウルトラマンシリーズや昭和・平成ライダー、ウルトラ怪獣大図鑑を再放送するなどアニメと同じくらいに力を入れている。
度々東映チャンネルとタイアップしたりする。
CS放送で初めて牙狼を放送した局でもあり、牙狼は新作が出る度に度々特集番組が組まれたりと色々気合が入っている。だが肝心の牙狼が放送されたのは土曜の昼。いいのかそんな時間で。

  • フジテレビTWO
フジテレビのCS版。
ゲームセンターCXを放送しているところと言えば大体通じる。
フジテレビ系列じゃないアニメの再放送を多数行っていて、2010年代前半にはぼくらの聖戦士ダンバインなどを放送していた。
しかし2010年代半ばになるとアニメはワンピース中心、次点はドラゴンボールシリーズ、他はオマケ程度の扱い。
スポーツメインのフジテレビONEと同時契約、さらには別契約が必要なフジテレビNEXTでもアニメを放送する場合があるのがネックと言えるだろう。
以前はONEでキン肉マンなどスポーツアニメの放送を行っていたが、現在はなし。

  • TBSチャンネル
TBSのCS版。
けいおん!、アマガミSS、CLANNADAfterStory、アイドルマスターといったTBS深夜アニメのエース格放送終了後の移動先の1つ。
(AT-Xへの移動が今ほどではなかった時代は特に表れていた)
しかし、2013年夏に人気作品一挙放送を行い、けいおん!2期を無料放送で放送するという太っ腹なことをした。
チャンネル1でTBS系の最新深夜アニメ。チャンネル2で旧作の再放送が行われている。
なお、チャンネル1でやっていないアニメを放送する場合もある。


  • 日テレプラス
読売テレビ制作の名探偵コナン、犬夜叉やルパン三世のOVA、TVスペシャル、映画を放送。

前身のマンマTV時代には日本アニメーションの名作劇場作品やとんでぶーりんなどファミリー・キッズ物
……かと思えば突然少女革命ウテナなど、法則の見えないチョイスで放送していた。
当時の番宣はフランダースの犬に軽めのナレーション「天使の笑顔で放送中~」など、微妙なウザさを漂わせていたのが特徴。

  • テレ朝チャンネル
シンエイ動画が制作した新旧ドラえもん、ハットリくん等の藤子作品、クレヨンしんちゃんを放送。
しかしシンエイの方針からOP・EDとも全話同じ編集版を使い回したり、予告がカットされている。
例えばおぼっちゃまくんは1話からいきなり後期OP「茶魔さま」だったり、エスパー魔美は「あなたのハートにテレポート!」の予告がない。
そのため、開局時にCS初解禁となったシンエイ藤子アニメ目当てで加入したファンは怒り心頭だったらしい。

他には一休さん、美少女戦士セーラームーン地獄先生ぬ~べ~等のテレ朝系東映アニメが再放送されている。
東映作品に限らず他局のアニメも放送しており、銀河鉄道999のHDリマスター版はここが初放送となった。

  • 東映チャンネル
東映の映画+娯楽番組チャンネル。
東映アニメーション(東映動画)往年のロボットアニメ、マジンガーシリーズなどを放送。
どちらかというとアニメよりも自前の特撮が充実している。TVシリーズや映画だけでなく、Vシネマやイベントも放送する徹底っぷり。
基本パックに含まれず別契約の月額1,620円となるのがネック。スカパー!では基本パックと一緒に契約すると割引されていたが、2018年には新基本パックへ初参入、追加料金なしでも見られるようになった。

その煽りか2019年後期には枠が改変され、枠を変えて同じアニメや特撮を頻繁に再放送するようになるという愚行をおかすことに。

  • カートゥーンネットワーク
ワーナー傘下のターナージャパンによるアニメ専門チャンネル。昔は伊藤忠商事との合弁だった。
主にアメリカのワーナーやカートゥーンネットワーク制作のアニメを放送。ちっとも実感ないが日本初のアニメ単体専門チャンネル。
日本アニメは古くはゴーショーグン・ミンキーモモなどの葦プロ作品を主軸に、らんまやみゆき、渋めの作品だと六三四の剣やキャプテンなんかも放送。2000年代からはあしたのジョー手塚治虫作品など虫プロ、タツノコプロの作品が中心となる。
天才バカボンシリーズは開局時の平成をはじめ、2000年代には無印・元祖・レレレと何かしらやっていた。

2010年代終わりからは「うたの☆プリンスさまっ♪」「サンリオ男子」など、局のカラーから明らかに逸脱したお姉様向けの深夜アニメを放送開始。ついにブッ壊れたか。
これに続き2021年7月から日本の深夜アニメをメインとした枠「カートゥーン ナイト」を新設。特に「終末のワルキューレ」はTV初放送局の一員となり、オリジナルミニアニメも放送する入れ込みっぷり。

近年はそうでもないが、無駄に凝った番組宣伝やアイキャッチが見所。
デクスターズラボの主人公であるデクスターが「非科学的なことは信じない」と発言した挙句「乱馬はロボット、玄馬は乱馬を作った博士」だと主張するらんま1/2や、
チャーリーズ・エンジェルをパロった逮捕しちゃうぞとか、ウザキャラ化したプリンプリン物語とか、スタッフ遊んでるだろという番宣は当たり前。
超初期にはスイートミントのハーブおばさん(豊満熟女・独身)がえんえん開脚エアロビをしているという誰得なアイキャッチがあったり。
ラッキーマンの歌(とっても!ラッキーマン)が流れるラーメン屋で、ジョージ(宇宙家族ジェットソン)がスポーツ新聞を読んでいると
ステレオタイプな日本製バトルアニメっぽい番組がテレビに映り、しかめっ面をしつつチャンネルを変えたらフレッド(原始家族フリントストーン)がテレビから飛び出てくる、
しかも店主はケンケン(チキチキマシン猛レース)だった、という局宣伝ショートアニメも実在した。

  • ディズニージュニア
ディズニー・チャンネルの放送枠が独立。ここの住人にはまず無縁のお子様向けチャンネル。
しかし新くまのプーさんやリトル・マーメイドなど、セル制作のシリーズアニメは特定の年代にはたまらないだろう。
この他みつばちマーヤやビッケをやってる、懐かしいな~。と思ったら海外製の新作3DCGアニメだったりするのでガッカリしないように。

  • チャンネルNECO
日活の映画チャンネル。
分類は映画チャンネルだがドラマやアニメもわりと多く放送している。
長年アニメ枠「アニメスクエア」、特撮枠「円谷特撮アワー」を設けていたが、2016年にいずれも実質解消し本数も減った。
2000年には夕方にキッズアニメ枠を設け、星の王子さまやポールのミラクル大作戦などマイナー名作の発掘放送をしていた。映画チャンネルらしく、この枠のCMはファミリー&アニメ映画で占められていた。
アニメ枠は消滅したものの、その前に放送していたゴッドイーターやGATEを一挙放送したり 2017年からガルパンを劇場版を含めて一挙放送した。


◆アニメの放送から撤退、または運営自体終了した局

  • ホームドラマチャンネル
松竹系の娯楽番組チャンネル。
開局時は当時のファミリー劇場と同様に旧作のアニメと特撮を朝と夕方に週1話ペースで放送していた。
また松竹子会社が配給をしていた縁でアンパンマンの映画も定期放送されていた。
しかし2003年の改編からアジアンドラマが大量投入される一方で、アニメと特撮は深夜枠のみとなり大幅減少。
2013年に電人ザボーガーの放送をもって定時のアニメ・特撮枠は終了した。

  • CS★日テレ
スカパー!で地上波日本テレビの番組を同時放送していた無料チャンネル。1996年から2000年まで放送。
早朝・深夜帯と午後の再放送枠は放送せず、金曜ロードショーなど一部番組とCMは差し替えられるなどの制約はあったものの
地方、特に日テレ系の地元局がない県には大変重宝されていた。
アンパンマンは夕方ローカル枠のためか放送されず。

  • ハイビジョン試験放送チャンネル
BS9チャンネルで放送されていたアナログ方式のHD放送チャンネル。独自編成の試験放送用チャンネルとしては1991年から2000年のBSデジタル直前まで放送。
無料ではあるがアナログハイビジョンテレビは1990年代後半で50~20万円くらい、
SDテレビで見られるようにするM-Nコンバータが廉価モデルでも約5万円などバカ高かったため、実際に家庭で見ていた人はごく少数だろう。
この他HD画質で録画するためにはW-VHSビデオデッキが必要で、当然ハイエンドモデルの高級品。ついでにW-VHSテープも高い。
実用化を見据えた放送ではあったがデジタル放送に置き換わったため、結果として試験放送のまま終了することになった。

試験放送らしくNHKをメイン編成とし、在京民放5局とWOWOWが決められた曜日・時間へ割り込むように番組を放送する変則的な編成が特徴。
NHKの時間ではカードキャプターさくら、あずきちゃんなど当時の新作・準新作NHKアニメが放送されており、作品によっては上下トリミングされたワイド画面での放送だった。
この他民放局の枠ではテレビ東京がキャプテン翼を、TBSはOVA版ブラック・ジャックを放送した。

  • NHKデジタル衛星ハイビジョン
BSデジタル放送と同時に開始したNHKのHD放送チャンネル。BShi。
BSデジタル開始当時のNHKは、BSアナログと同じSD放送のBS1,BS2、HD放送のBShiとの3チャンネル体制で、2003年に地デジが始まるまではNHK唯一のHD放送チャンネルだった。
2011年をもってHD放送のBS1とBSプレミアムへ整理・統合される形で消滅。
アニメはアナログハイビジョン試験放送から引き続きNHKのHD制作アニメを放送していた。
なお、上記BSアナログ9チャンネルでもアナログハイビジョン受信機ユーザー保護のため2007年9月末まで同時放送を行っていた。

  • ニコロデオン
アメリカ発のアニメ・子供番組チャンネル。日本では「スポンジ・ボブ」が稼ぎ頭。ほかの有名作といえば「ドーラといっしょに大冒険」だろうか。
ディレクTVジャパンでの日本版開局時から日本アニメは一切放送せず本国自社アニメのみと独自路線を貫いていたものの、
ディレクTV終了とスカパー!への移籍を契機に視聴者層拡大対策として2001年からまんが日本昔ばなしを放送。
しかし全話ではなくメジャーな特定話のみだった。この他放送された日本アニメはぶぶチャチャ1期のみ。
2009年、海外アニメファンに惜しまれつつも放送終了した。その後2018年に各動画配信サービスのリアルタイム配信チャンネルとして復活を果たすこととなる。

  • ViTV/ヴァーナルTV
化粧品メーカーのヴァーナルが2002年から2006年までスカパーで放送していた無料チャンネル。
この手の無料チャンネルにしては珍しく通販番組メインではなかったヴァーナル社長の趣味・道楽エンタメチャンネル。ただリピート放送は多い。
トーク番組や生活情報番組のほか、映画・長編ドラマ・演劇枠とアニメ番組枠も設けられ
名犬ジョリィ、三丁目の夕日、小さなバイキングビッケ、あだち充原作長編など懐かしアニメを放送していた。
人気番組は失踪・行方不明者の情報を真夜中に淡々と放送していた「たずねびと」。

  • Dlife
ディズニー・ジャパン傘下の「BSディズニー」が2012年から2020年まで放送していた無料BS放送局。
朝夕にディズニーのキッズ向けアニメ&ドラマシリーズを放送していた他、週末には映画やOVAなどの長編作品、傘下に収めたマーベルやスター・ウォーズのアニメシリーズも放送。
海外モノだけかと思いきやイナズマイレブンや、何故か進撃の巨人などの深夜アニメも再放送していた。
2019年11月、BSディズニーは「国内で展開する放送事業の方針を検討した結果」ぶっちゃけ儲からないからと、当チャンネルの放送終了を公表するとともに「放送中の番組は最終話もしくはシーズン最後まで放送」と宣言。
2020年3月31日の最終日は洋ドラ「クリミナル・マインド FBI vs. 異常犯罪」シーズン11のぶっ通し一挙放送を行い、洋ドラファンに惜しまれつつサービスを終了した。


  • ディズニーXD
2005年トゥーン・ディズニーとして開局。こちらは早期から日本のアニメを放送開始しており、男児・少年向け作品が中心。
XDでは少ない枠ながらMAJORおおきく振りかぶって1期とイナズマイレブンをしょっちゅう放送していた。
他にはポケモンのDP編の放送権を所有していた。ただし、4:3画面を無理矢理16:9画面にしたため画質は悪い。
2017年時点では団地ともお、ゲゲゲの鬼太郎(第5作)弱虫ペダル推し。
海産物繋がりで「それいけ!カキ男(フランス産ギャグアニメ)vs侵略!イカ娘」ならまだしも、父の日映画特集「燃えろ!お父さん伝説」と題しドラゴンボールZやMr.インクレディブル、
さらにはどう考えも無関係な「カンフー・パンダ&団地ともお」など、テキトーすぎだろと突っ込みたくなる他作品同士の集中放送企画は日常茶飯事レベル。

2012年ディズニージュニアにチャンネルを譲り、スカパー!での放送を終えたため、デジタルテレビの内蔵チューナーでは見られなくなった。
このため視聴するにはスカパー!プレミアムかケーブルテレビ、IPTVに頼るしかない状態が続いたが、2021年1月に放送を終えた。理由は「国内で展開する放送事業の方針を検討した結果」。またかよ。


この他にもたまに普段アニメを放送しないチャンネルでアニメを放送することがある。
  • 囲碁将棋チャンネルでヒカルの碁
  • フーディーズTV(終了)でクッキングパパ
  • 時代劇専門チャンネルでまんが水戸黄門やまんが日本昔ばなし
  • AQステーション(終了)でキリン名曲ロマン劇場シリーズ、森の妖精ノーム
など。

興味のある人は番組表で何がやっているのか必ず確認しましょう。特にCSは見逃しやすいので注意。




追記・修正は衛星放送に助けられた方からお願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • BS
  • CS
  • 衛星放送
  • スカパー
  • BS11
  • AT-X
  • キッズステーション
  • ANIMAX
  • 地方ヲタの救世主
  • BSフジ
  • BS-TBS
  • BSジャパン
  • BS日テレ
  • BS1
  • BSプレミアム
  • BS朝日
  • アニマックス
  • アニメ難民

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年11月12日 18:57